2023年10月の配信シングル(後編)

ラフセカンド/夏川椎菜

2023年10月18日
11月15日のアルバム『ケーブルサラダ』からの先行配信。アルバム最終曲にしてリード曲でありMVも制作される(特典BDに収録予定)。作詞は本人、作曲は田中秀典、編曲は川口圭太。

ここのところやさぐれ気味のロックナンバーが増えていて、同人・動画サイト系クリエイターの提供もあったりもしたので、そっち方面の個性派ロック路線に向かっていくのかと思いきや今作はJ-POPのロック路線王道の明るい元気ロックナンバー。作詞作曲編曲は1stアルバムのリード曲にして最終曲だった「ファーストプロット」と全く同じで、以降の本人の好みの変化に合わせて今回はかなりロックサウンドにはなっているものの、1stアルバムからの進化と成長を感じさせるところもある。川口圭太というとどうしてもSCANDALのイメージが未だに強いが作編曲で他の曲にも参加しているようなのでそんなに同人動画サイト系やさぐれナンバー中心にはならないかも。
★★★★☆

Smile/キンモクセイ

2023年10月20日
2019年12月の復活アルバム以来の新曲。次なるアルバムの先行配信。5月にベースの白井雄介が脱退。サポートベースを迎えての新体制となった。復活時もソニー(Ariora)と再契約していたが、今回はグレースプロジェクトとなっておりインディーズになったっぽい。

落ち着いたオシャレなAORテイストの楽曲。派手さはないが、前回の活動再開作よりもしっくりくるところもある。アルバムは期待して良さそうだ。
★★★★☆

雪月風花/高橋優

2023年10月25日
4ヶ月ぶりの新曲。NHK Eテレアニメ『ドッグシグナル』OP。前作はNHKドラマタイアップだったので2作連続NHKタイアップに…。今更紅白フラグはさすがに立たないとは思うが…。

今回も安定の良曲。12月末についにOVER 40’s WORLDという事でもう初期のリアルタイムシンガーを掲げて世の中に物申すようなことを歌っていた時期は”若い頃”と言っていいくらい年齢を重ねたわけで、まくしてたてるような言葉の強さで売ってきたシンガーとしては難しい局面ではあるんだろうなぁというのはもうずっと感じてはいる。今回もまあ普通にいい曲だけど、”若い頃”に及ぶインパクトの曲はやはり出てこなくなり、それに代わる新たな魅力というのも模索はしているんだろうけどまあこれが年齢を重ねるっていう事なんだろうなというのもそのままリアルタイムシンガーか。年が近い(学年だと1つ上か)だけに余計にそう思う。
★★★☆☆

最強の推し!/鈴木愛理

2023年10月25日
作詞作曲編曲は大石昌良。自身主演ドラマ『推しが上司になりまして』主題歌。5日にはTV Versionで配信されていた。前2作のシングルCD(EPIC)に続いてソニーレーベルからのリリースなのでストリーミング配信も行われている。『ハートはお手上げ』をEPICで出した後の配信曲「Pink Shadow(ANIMALS Ver.)」はこれまで通りアップフロントレーベルからの配信で、前作「heart notes」ではまたEPICだったので鈴木雅之とのコラボきっかけからのかぐや様タイアップ限定でEPICでリリースしていたのかと思いきや完全に移籍だったのか…?しかし6月のと今度出るライブBlu-ray/DVDはZetimaのままだったりと、行ったり来たりしているのが謎だ。Zetimaがソニー流通(ただしZetimaはストリーミング拒否)なので行ったり来たりが容易に可能なのかなんなのか…。

ドラマは見ていないがまあそのまま”推し”についての歌だし、ドラマ主題歌というよりアニソンに近い感覚で制作されているように思う。しかし”ファン”に代わって主にAKB48以降に一般的にも使用されるようになった”推し”という単語、今や”推し活”なる言葉まで一般化しているが、”推し”は誰?という会話が飛び交うようになって20年近く経過しても未だに慣れないし感覚的にどうにも理解できない。自分が好きなだけで別に誰かに推薦したいっていう感覚が無いからだろうな。
★★★☆☆

あなたに/Mrs. GREEN APPLE

2023年10月25日
MONGOL800のトリビュートアルバム『800TRIBUTE–champloo is the BEST!!2-』収録曲からの単曲配信。全9曲だが参加者の所属レーベルが多岐に渡り既存曲や新規音源だったりすると配信では複雑な事になるらしく、配信では『800TRIBUTE–champloo is the BEST!!2-』として配信されたのは9曲のうち4曲のみ。残り5曲は各アーティストそれぞれで配信(うち「琉球愛歌 Remix」はAwichの3月の別のコンピ盤の音源なのでそのアルバムの1曲として配信済み)となっているので、DL購入は割高になり、STでは自力でプレイリストを組めば再現可能となっている。

「小さな恋のうた」と並ぶMONGOL800の代表曲だが、「小さな恋のうた」をカバーしたWANIMAがイメージ通りストレートに継承しているのに対して、こちらはだいぶ電子改変したアレンジになった。まあ思いっきりMrs. GREEN APPLEっぽいというか大森元貴っぽいアレンジといえるか。リズム隊脱退でバンドではなくなったのでまあこうなるだろうし、リズム隊がいてもこんな感じだったからなぁ…。普段はファルセット連発で高音を張り上げているだけに今作は大森にはキーが低いようでかなり余裕ある歌声での歌唱なのもあって全力感もあまりなく、ちょっとミスマッチだった気はしなくもない。
★★★☆☆

Around The World – From THE FIRST TAKE/MONKEY MAJIK

2023年10月25日
9月6日にYouTubeのTHE FIRST TAKEで公開された動画の配信音源化。2006年の2ndシングルで唯一のシングルトップ10ヒット曲。

原曲は打ち込みやシンセの音色も目立っており、特にピヨリロリーピヨリロリーというキーボード(シンセ?)がメンバーの演奏よりも目立つインパクトポイントになっていたが今回はアコースティック編成なのでピアノのシンプルな音色に置き換えられている。普段のライブだと固定のキーボードサポート常駐でピヨリロリーピヨリロリーを演奏、アコースティックライブの際はピアノサウンドで演奏しているので今回はアコースティックライブに近い形態となる。だいぶさっぱりした感じでたぶん一般的なこの曲の記憶とかけ離れていると思うんだけどまあそれだけピヨリロリーピヨリロリーが強かったんだよな…。
★★★★☆

空はまるで – From THE FIRST TAKE/MONKEY MAJIK

2023年10月25日
8月25日に「Around The World」より先にYouTubeのTHE FIRST TAKEで公開された動画の配信音源化。2007年の4thアルバム『空はまるで』タイトル曲。アルバム曲で単曲では配信もされなかったが、2005年のDef Tech「My way」、2006年のMEGARYU「Day by Day」に続けて2007年のヨコハマタイヤCMソングに抜擢され、前2年(特にDef Techは瞬間風速的に時代の頂点を極めた)の流れから注目されていて曲自体は浸透。たぶん着うたとかではけっこうなヒットになっていたと思われるが、時代の過渡期ゆえに明確な数字でのヒット記録は残されていない(USEN始め色々なチャートで1位になったとかなんとか言われているが、レコード協会ではアルバムとしてプラチナ認定されている程度)。真っ先に選ばれたからには一般的にも「Around The World」と並ぶかそれ以上の最大の代表曲扱いではあるし、当時を過ごしていた人なら聞いたことのある曲なのだろう。

今作は特徴的な音色のシンセも使用されておらず、最初からアコースティックバンドスタイルだったのでほぼCDイメージ通りだし、普段のライブともほとんど同じ演奏。
★★★★☆

香雪蘭~好きより愛してる~/工藤静香

2023年10月27日
工藤静香はリアルタイムでは「激情」「Blue Velvet」「きらら」といった90年代末期のシングルヒットはリアルタイムで耳にしていた程度で、後は過去曲特集で最大のヒット「慟哭」や代表曲「MUGO・ん…色っぽい」辺りを聞いたことがある程度で正直気だるそうな雰囲気に苦手意識があって積極的には聞いていなかった。今回はスキマスイッチとコラボという事で聞いてみた。作詞は愛絵理(本人)、作曲は大橋卓弥、編曲は常田真太郎、大橋はコーラスにも参加。スキマスイッチではどちらかが作っても連名名義を徹底していたので作曲と編曲が個人で別々に表記されるのはスキマスイッチとしてはかなり珍しい。

う~ん…スキマスイッチっぽいといえば確かにそれっぽい気はするけどベタベタのバラードど真ん中過ぎてコラボの面白味も何もない…。スキマスイッチで歌ったとしても正直これはフツーのバラードだったなとしか…。
★★★☆☆

LIFE/Rockon Social Club

2023年10月27日
11月17日発売の2ndアルバム『Don’t Worry Baby』からの先行配信。専用ジャケットが用意された。また9月15日のライブBlu-ray/DVDの特典CDとして付属した男闘呼組の7曲をカバーしたアルバム『2023』と同時配信。

メロディーは比較的キャッチーで男らしい熱量はそのままだが、今回はシンセやキーボードの音色が目立ち、リズムも打ち込みっぽいシャカシャカとした異色の電子音メインの楽曲。ここに来てトレンドに寄せてみたといったところだろうか。
★★★☆☆

Unraveling Love~少しの勇気~/倉木麻衣

2023年10月28日
1年ぶりの新曲。アニメ『名探偵コナン』OP。使用開始当日が偶然にも誕生日だったためか誕生日配信となった。ストリーミング配信は徹底してコナン主題歌のみの法則を遵守して今回はST配信もされた。ST配信されたのは2021年のアルバム曲「ベロニカ」以来となる。Amazon Musicは例によって拒絶されているためmoraでDLしての視聴。作曲:NoiR、編曲:中野定博,やっすん。

どこから連れてきたのか良く分からない見慣れない作家陣となったが、スタイリッシュな雰囲気のアップナンバー。まあOPだとこういう曲調かなという想像の範疇の1曲というか…普通の曲
★★★☆☆

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