I WISH/モーニング娘。’22

2022年3月18日
配信限定
初登場5位 売上0.5万DL

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昨年12月以来のシングルで配信限定としては2017、2018年以来3作目。
2000年の10thシングルの現メンバーによるカバー。ドラマ『真夜中にハロー!』主題歌(エンディング)として起用されていて、最終回に合わせての配信開始となった(DLのみ)

各紙記事には21年ぶりの新録音と書かれているが完全な誤報2013年に『The Best!~Updated モーニング娘。~』で「I WISH (updated)」として1度カバーしているため2度目のカバーとなる。原曲歌唱者は前回カバー時にも既にとっくにいなくなっていたが、「I WISH (updated)」には譜久村聖、生田衣梨奈、石田亜佑美、小田さくらの4人が当時参加していたので4人にとっては2度目のカバーとなった。

I WISH

2度目のカバーだがリアレンジした前回に対して今回は原曲の河野伸のアレンジ表記のままでバージョン名も無表記となっている上に原曲アレンジのまま

当時の流れとしては1番分かりやすい時系列ベストで見るとこんな感じの立ち位置ダンス☆マン路線とミリオン間近の大ヒットに挟まれてこの曲だけ違うアレンジャーで売上も明らかに凹んでいる。一応TBS『シドニー五輪』テーマソングとしても使用されていたり、人生賛歌のメッセージ性や純粋に良メロなポップソングとして非常にいい曲ではあったんだけどお祭り騒ぎなダンス☆マン路線の人気絶頂期においてはどうしても埋もれがちで今はこういうのよりお祭り騒ぎみたいなテンションだったので仕方ないところもあった。ただ今聞いて名曲というよりも楽しいお祭りだったな…的な思い出になっているダンス☆マン路線に対して今作は改めていい曲だなと思える耐用年数の高いポップソングだったと思う。

全く異なる現在のメンバーで歌っても当時のつんくが込めた人生賛歌のメッセージは色褪せていないし、制限が多くなって暗いこのご時世だからこそまた新しい世代には当時の我々とは違う意味合いでも響くんじゃないかと思う。ただ当時のつんくプロデュースの特徴として流行っていたHIP HOPノリをやたら入れたがる手癖があり、当時のつんくプロデュースを聞いているとあちこちでAH AH、YEAH YEAH、オネオネノーというHIP HOPな声がよく出てきていた印象がある。今作でもやたらめったらチュクルチュクルとスクラッチ音を入れさせたり、HIP HOPなコーラスを自ら随所でかましまくってHIP HOPの要素を大きく導入していたため、今そのままのアレンジで歌いなおすとスクラッチやAH YEAHなHIP HOPノリなコーラスにかなりの時代を感じてしまう。この辺り、リアレンジまで行かずともリミックスで抑えるか消すなりして“22 REMIXに修正しても良かったとは思う。

あと当時は後藤・加護のソロを中心にデュオや複数で回していた冒頭のサビまでのゴスペル調のパートを今回のリメイクでは全員ソロパート回しにして対応。原曲の後藤のソロパート2つを2人ずつ4人のソロパートにして使用している以外は基本的にパート割は原曲通りだが、複数メンバーで細かく歌いまわしていたのをソロで回すとなるとソロパート短ッ!の連発となり、“Ah Uh”だけで単語になってないパートで終わってしまったり、”くだらなくて”、”笑える”、”メール”、”届いた YEAH”とこれも原曲通りの歌割だがデュオ回しだった原曲と違ってソロ回しだとかなり忙しない。しかも今のメンバーは全員が普通に歌えて残念な歌唱力のメンバーがいないので(みんな同じ感じで突出した歌唱力という印象の人もいないけどファンの間ではいるのかもしれない)、現在13人でソロ回しにはパートが短すぎた。”Ah Uh”、”くだらなくて”、”笑える”、”メール”、”届いた YEAH”の子たちはうまいんだかなんだかこれじゃ分からん…。
★★★★☆

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