(What's The Story)Morning Glory?(30th Anniversary Deluxe Edition)

Disc 1
No タイトル 作詞 作曲 備考・イギリス基準・売上は日本
1 Hello Noel Gallagher,
Gary Glitter,
Mike Leander
Noel Gallagher,
Gary Glitter,
Mike Leander
Gary Glitter「Hello, Hello I'm Back Again」を引用しているため共作扱い
2 Roll With It Noel Gallagher Noel Gallagher 7thシングル 最高97位 売上0.5万枚
3 Wonderwall Noel Gallagher Noel Gallagher 8thシングル(カット) 100位圏外
4 Don't Look Back In Anger Noel Gallagher Noel Gallagher 9thシングル(カット) 最高72位 売上0.4万枚
5 Hey Now! Noel Gallagher Noel Gallagher  
6     Noel Gallagher Instrumental
7 Some Might Say Noel Gallagher Noel Gallagher 6thシングル 最高43位 売上1.4万枚(アルバム扱い)
8 Cast No Shadow Noel Gallagher Noel Gallagher  
9 She's Electric Noel Gallagher Noel Gallagher  
10 Morning Glory Noel Gallagher Noel Gallagher  
11     Noel Gallagher Instrumental
12 Champagne Supernova Noel Gallagher Noel Gallagher  

 

Disc2 Additional Tracks
No タイトル 原曲・備考
1 Cast No Shadow(Unplugged) 2ndアルバム『(What's the Story) Morning Glory?』収録曲 初収録音源
2 Morning Glory(Unplugged) 9/24先行配信 2ndアルバム『(What's the Story) Morning Glory?』収録曲 初収録音源
3 Wonderwall(Unplugged) 8thシングル(カット) 初収録音源
4 Acquiesce(Unplugged) 7/2先行配信 6thシングル『Some Might Say』C/W、B面集『The Masterplan』収録曲 初収録音源
5 Champagne Supernova(Unplugged) 2ndアルバム『(What's the Story) Morning Glory?』収録曲 初収録音源

リリースデータ

1995年10月2日
1995年10月10日(日本盤)
2006年11月15日(紙ジャケ)
2010年9月1日(期間生産限定盤)
2014年9月24日(デラックス/スタンダード・エディション)
2020年10月2日(25周年アナログ盤)
2022年8月24日(ソニーミュージック自社一貫生産アナログ盤)
2025年10月3日(30周年記念デラックス・エディション)
-
初登場8位
初登場170位
-
初登場19位
初登場151位
初登場39位
初登場26位
-
売上10.8万枚
売上0.09万枚
-
売上1.2万枚
売上0.05万枚
売上0.2万枚
売上0.4万枚
Produced by Owen Morris&Noel Gallagher Creation Records
Epic/Sony Records
Epic Records
Sony Music Japan International
Sony Music Japan International
Sony Music Japan International
Sony Music Japan International
Sony Music Japan International

メンバー

Vocals Liam Gallagher
Lead Guitar,Vocals,Mellotron,Piano&E Bow Noel Gallagher
Rhythm Guitar,Mellotron&Piano Paul Arthurs
The Bass Player Paul McGuigan
Drums&Percussion Alan White

OASIS2ndアルバム発売30周年記念アルバム。1st30周年盤に続く2作目の30周年記念盤で前作同様に2014年リマスター盤の音源をそのまま使用しており、日本盤の帯裏にもハッキリと明記されている。新規で収録されたのはDISC-2でアコースティックバージョン5曲を収録。このうち「Acquiesce」はアルバムに収録されていないB面曲となる。前作同様にDISC-1は2014年リマスター盤から日本盤ボーナストラック2曲をカットしたグレードダウン仕様となるためか1CDでの発売は無く、最初から限定盤の2枚組。「Acquiesce(Unplugged)」「Morning Glory(Unplugged)」が先行配信された。

2CD、3LPの2形態での発売。配信版はDISC-2の5曲も続けて収録した全17曲仕様。

日本語解説は一新され、今作では歌詞/日本語訳も一新された。先の『Time Flies...1994-2009』リマスター盤同様にいしわたり淳治による新たな日本語訳詞が使用され、元となる英語詞も現在の公式サイトに掲載されている新たな公式歌詞に差し替えられた(元の歌詞は省略されまくっていて不正確だったが歌唱通りに一語一句逃さず記載したもの。CD作品にこの新公式歌詞が掲載されたのも『Time Flies...1994-2009』に続いて2回目)。

新たに収録されたUnplugged5曲はプロデュースとミックスをノエル・ギャラガーとカラム・マリーニョが手掛け、ロンドンのノエルのスタジオ、ローン・スター・サウンドで、オリジナルマスターを使って作業が行われたとされている。要するにノエルとプロデューサーが当時のリアムのボーカルだけ使ってノエル中心のアコースティック演奏に差し替えて新規制作したアコースティックバージョンといったところだろうか。珍しく1曲ごとの演奏クレジットが記載されているが、演奏はほぼ差し替え状態となっているためか、当時のメンバーはリアムとノエルの名前しか掲載されておらず、かろうじて「Wonderwall(Unplugged)」のみ"Paul Arthurs:Mellotron"のクレジットがあり、ここだけボーンヘッドの演奏も使用されている模様。

アルバム本編についてはリマスター使い回しでボーナストラックカットなので2014年デラックスの劣化盤Blu-spec CD2にはなったものの、真新しさはない。いつ何度聞いても名盤である事に変わりはないが、前作同様に30thで聞き返す事は無く、今後も聞き返すなら2014年盤がメインになるだろう。

今作唯一にして少なすぎる初収録音源Unplugged5曲はどういう意図と経緯で作られたのかは分からない。アコースティックな別バージョンとして新しく楽しめるし、制作に関与したノエルはオリジナルマスターを使ったミックス作業だけでなく、新規でコーラスも入れているんじゃないかと思う。再結成がもっと継続的なものになれば、今のリアムの声で作り直してももっといいものが出来上がりそうではあるんだよな…。そもそも何故今?という感じではあるし、かといって現役時代のお蔵入りり音源というわけでもなさそうな書き方になってるし、マジで今これを出してきたのは謎過ぎる。改めて勢いだけでなくメロディーがいいなとは思えるが…。

前作では新たな日本語解説が丁寧で好印象だったが、今作は前作の担当者ともう1人の2人体制(+英語版解説の訳もあるので3人)となり、今作の1曲ごとの解説はもう1人が担当。前作は再結成発表前の執筆なので、15年も前に解散したバンドのデビューアルバムの30周年記念盤という完全に過去のバンドの過去の作品として冷静に振り返る視点で執筆されていた。しかし前作発売直後に再結成が発表され、今作はツアーが開始された直後の2025年8月に執筆されているため、両者ともその興奮が文章にかなり反映されており、前作の担当者にも前作のような冷静さが無い。もう1人が担当した今作の曲解説では「Some Might Say」だけ前ドラマーのトニーであるという基本情報も抜け落ちていたり、前作では冷静に解説されていた2014年のリマスター音源使い回しである事への言及も無いし、Unplugged5曲は結局どういう経緯でいつ制作されたのかという説明も無い(プロのライターも良く分かってないっぽいのでこれに関しては公表されている文章以上の情報があまりないのだろう)。その代わり、再結成や最新のライブでの扱いなどには随所で触れられていて、かなり再結成とツアーの興奮に染まっているなぁと感じてしまった。この興奮により前作だったら冷静に振り返って触れていたような情報がかなり飛んでいるんじゃないかなと…。

またいしわたり淳治による新たな日本語訳詞が使用されているので「Don't Look Back In Anger」のサビの"So Sally can wait"は"サリーは待ってくれるさ"に変わっているんだけど、各楽曲のメンバーコメントの訳は2014年盤から転載されたそのままなので"So Sally can wait(サリーは永遠に立ちすくむ)"という旧訳のままになっていて全然違ったりするのはちょっと気になった。

まあこのアルバム自体を手に取るなら最優先は2014年デラックス。これ1作でこの時期の人気曲で本編未収録のB面曲「Acquiesce」も「The Mastreplan」も揃う。ただ2014年スタンダードだと日本盤ボーナストラック2音源だけになるので、それならまだ30thの方が良い、という程度。2014年デラックス所持者もしくは入手予定ならば物好き以外はUnplugged5曲ならサブスクで済ませばいいんじゃないかとは思う(実際再結成からの来日公演にかけての異常な熱狂に対して凄い冷めた売上になっている辺りからもそれが伺える。東京ドームに行く人の1/10も今作を買っていないだろう)。

B0FP4XYH77CD  B0FP4XTPVVLP B0FDYJSWZX輸入盤CD  B0FDYGFXK6輸入盤LP 

印象度★★★☆☆(本編は★5だが30th記念盤としては大幅差し引いてこれが限度)

2025.10.26更新

戻る