IT'S ALL RIGHT SELECTIONV 1984-1987
No | タイトル | 作詩 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | IT'S ALL RIGHT(ANYTHING FOR YOU) | 小田和正 | 小田和正 | オフコース | 32ndシングル 最高20位 売上2.7万枚 |
2 | 君が、嘘を、ついた | 小田和正 | 小田和正 | オフコース | 25thシングル 最高2位 売上31.6万枚 |
3 | 夏の日 | 小田和正 | 小田和正 | オフコース | 26thシングル(カット) 最高15位 売上6.9万枚 |
4 | 君の倖せを祈れない | 小田和正 | 松尾一彦 | オフコース | 26thシングルC/W |
5 | 緑の日々 | 小田和正 | 小田和正 | オフコース | 27thシングル(カット) 最高14位 売上8.3万枚 |
6 | call | 小田和正 | 小田和正 | オフコース | 28thシングル 最高7位 売上12.7万枚 |
7 | たそがれ | 小田和正・ Randy Goodrum |
小田和正 | オフコース | 29thシングル 最高7位 売上12.0万枚 |
8 | LAST NIGHT | 秋元康 | 松尾一彦 | オフコース | 29thシングルC/W |
9 | 夏から夏まで | 小田和正 | 小田和正 | オフコース | 30thシングル 最高9位 売上6.5万枚 |
10 | ぜんまいじかけの嘘 | 秋元康 | 松尾一彦 | オフコース | 30thシングルC/W |
11 | 時代のかたすみで(せめて、今だけ) | 小田和正 | 小田和正 | オフコース | サントラ盤『RONIN〜ORIGINAL SOUND TRACK〜』収録曲 |
リリースデータ
1987年7月5日(LP) 1987年7月5日(CT) 1987年7月5日(CD) 1988年12月10日(ピュアゴールドCD) 2022年6月15日(リマスターCD) |
最高11位 最高25位 最高13位 - 初登場95位 |
売上1.5万枚 売上1.0万枚 売上3.1万枚 - 売上0.04万枚 |
ファンハウス ファンハウス ファンハウス ファンハウス Ariola Japan |
メンバー(表記無し)
Keyboards | 小田和正 |
Bass | 清水仁 |
Guitars | 松尾一彦 |
Drums&Percussion | 大間"ジロー"仁世 |
オフコース3rdベストアルバム。78年『SELECTION 1973-78』、81年『SELECTION 1978-81』に続く、メンバー自選のベストアルバムSELECTIONシリーズの第3弾。厳密には『SELECTION 1978-81』の続編にはなっておらず、『SELECTION 1978-81』以降にリリースされた東芝EMI(5人時代)での残りのシングルとアルバム『over』『I LOVE YOU』『NEXT SOUND TRACK』は対象外となっており、84年のファンハウス移籍以降のシングル曲からの選曲となっている。アルバム未収録だったシングル曲が多かったため4,6〜10が一挙アルバム初収録となった。シングルバージョンとしては1〜3も初収録で、映画のサントラにのみ収録されていた「時代のかたすみで(せめて、今だけ)」もオフコースのアルバムには初収録となるため、オフコースのアルバムに既に収録済みなのは「緑の日々」だけであった。
公認のベストアルバムながら前後のオリジナルアルバムの売上を大幅に下回り、LP/CT/CD全てでトップ10入りを逃すなど売上は不振だった。88年のピュアゴールドCDで再発されたのを最後に長く再発されていなかったが、2020年のBOX『コンプリート・アルバム・コレクションCD BOX』で初めてリマスターされた。また2022年6月15日(小田和正10thアルバム『early summer 2022』と同時発売)にファンハウス時代6作品が初めて単独リマスター盤としても発売された。
また結果的に今作の後アルバム1枚で解散となってしまったため、ファンハウス時代のベスト盤としても中途半端になってしまい、解散時に公式のベスト盤がリリースされずじまいとなった。解散を受けてのベスト盤はレコード会社主導で『君住む街へ 1984→1988』がリリースされた。
前2作のSELECTIONシリーズに比べると単なる不完全なシングルコレクションになっていて、メンバー自選という感じがしない。メンバーがタイトル文字の一部になるというジャケットなので一応全く関わっていないわけではなさそうだが…こだわりは正直見えない1作だ。ヒット曲もほとんどなければ、バンド感の薄い淡々とした機械的なアレンジの曲が続くので味気無さもハンパ無く強い。松尾ボーカルも曲自体は悪くは無いんだけど、なんかもうオフコースという集合体でいる必要性がほとんど無いように感じてしまうばかりで…。
とはいえ英語アルバムを挟んだりしていたのでアルバム未収録のままになっていたシングルが多かった上に、アルバム収録済みの冒頭3曲もシングルバージョンで初収録となっているので、今回はどちらかというとここまでのオリジナルアルバムの補完的な内容でもあると思う。現在でもB面曲や「時代のかたすみで(せめて、今だけ)」があるので資料的価値は高い。解散とのタイミングが非常に悪かったのでファンハウス時代の総括にはならず解散手前まで、という中途半端さが惜しい。あと少しベスト盤を待っていられれば…とも思うが、前ベストの時も鈴木脱退や移籍を前にした半端な時期で出してしまっていたのでこういった間の悪さは前からだったか…。
結局ファンハウス時代10作のシングルA面を聞くには今作と『君住む街へ 1984→1988』を組み合わせるか、98年の全シングルA面コレクション『オフコース・グレイテストヒッツ 1969-1989』で一気に全部行くかしかない。現役時代3作しかない公認ベストアルバムの1作とはいえ今作が現在ほとんど忘れ去られてしまっているのも仕方ないか。
印象度★★★☆☆
2019.9.26更新