時代を創った名曲たち4〜瀬尾一三作品集 SUPER digest〜

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 ヘイ!/ナウ 瀬尾一三 瀬尾一三 青木望 シングル 売上不明(1971年)
関西大学民謡研究会の後輩バンドへ提供した曲とされるがバンドの詳細は不明
2 風の街/山田パンダ 喜多条忠 吉田拓郎 瀬尾一三 2ndシングル 最高19位 売上不明(1975年)
3 My Sweet Little Eyes/しばたはつみ 浜口庫之助
(英詞:奈良橋陽子)
浜口庫之助 瀬尾一三 プロモーション用EP盤(1976年)
ロッテチョコレートCMソング「小さな瞳」の英語バージョン
4 雨のステイション/ハイ・ファイ・セット 荒井由実 荒井由実 瀬尾一三 3rdアルバム『ラブ・コレクション』収録曲(1977年) 荒井由実のカバー
5 酒もってこい/芝田洋一 芝田洋一 芝田洋一 瀬尾一三 1stシングル 売上不明(1980年)
6 LIVING IN THE CITY/ジュディー・アントン 松本隆 瀬尾一三 松下誠 アルバム『Smile』収録曲(1980年)
7 男と女/CHAGE and ASKA ASKA ASKA 瀬尾一三 5thシングル 最高28位 売上9.0万枚(1981年)
8 Fly By Day/杏里 角松敏生 角松敏生 瀬尾一三 11thシングル(アルバム『Heaven Beach』同発) 100位圏外(1982年)
9 GOOD-BYE青春/長渕剛 秋元康 長渕剛 瀬尾一三 11thシングル 最高5位 売上31.6万枚(1983年)
10 黄昏のBAY CITY/八神純子 八神純子 八神純子 瀬尾一三 18thシングル 最高75位 売上2.0万枚(1983年)
11 たわいないトワイライト/松崎真人 松崎真人 松崎真人 瀬尾一三 1stシングル 売上不明(1985年)
12 愛を振り向かないで/石川優子 秋元康 石川優子 瀬尾一三 18thシングル 売上不明(1986年)
13 マリンブルーの恋人達/児島未散 安藤芳彦 村田和人 瀬尾一三 2ndアルバム『MICHILLE』(1986年)
14 ハーフムーン・セレナーデ/河合奈保子 吉元由美 河合奈保子 瀬尾一三 13thアルバム『スカーレット』収録曲
26thシングル(カット) 最高6位 売上8.4万枚(1986年)
15 風のエオリア/徳永英明 大津あきら 徳永英明 瀬尾一三 5thシングル 最高4位 売上16.3万枚(1988年)
16 君を抱きしめてた/東野純直 東野純直 東野純直 瀬尾一三 未発表曲(1996年)
ベスト『GOLDEN☆BEST 東野純直 アーリーシングルコレクション』収録曲
17 麦の唄/中島みゆき 中島みゆき 中島みゆき 瀬尾一三 44thシングル 最高5位 売上6.2万枚(2014年)

コーラスアレンジ:有賀恒夫(4)

リリースデータ

2022年3月1日 初登場107位 売上0.04万枚 Produced by 瀬尾一三 ヤマハ

瀬尾一三が関わった作品を集めたコンピレーションアルバム第4弾。2017年11月『時代を創った名曲たち〜瀬尾一三作品集 SUPER digest〜』、2019年1月『時代を創った名曲たち2〜瀬尾一三作品集 SUPER digest〜』、2020年1月『時代を創った名曲たち3〜瀬尾一三作品集 SUPER digest〜』の続編。3作連続の1枚17曲で、歴代の楽曲から時系列に収録。4作連続でTed Jensenによるリマスター、Blu-spec CD2仕様4作連続で中島みゆきのアルバムと同時発売で今回は中島みゆきの44thアルバム『世界が違って見える日』、インストアルバム『歌がなくても聞こえてくる「中島みゆきの音楽集」〜こころに寄り添う24の旋律〜』と同時発売。

常連組のCHAGE and ASKA、長渕剛、徳永英明、中島みゆきを除くとレア曲集の色合いが出すたびに高くなっており、正直ヒット曲という点ではこの4組以外にもう出てこなくなってきた感じはある。手広くやっていた7,80年代は歌謡曲のメインストリームからは少し外れたところで活躍していて、90年代以降の直近30年の大半が中島みゆき専属状態になっていたというのが大きい。今回はナウという現在ほとんど情報が出てこない後輩バンドへの提供曲「ヘイ!」、プロモーションEPにだけ収録していた「小さな瞳」の英語バージョン「My Sweet Little Eyes」、東野純直の1996年制作の未発表曲で2008年のベスト盤で初めて収録された「君を抱きしめてた」などシリーズ4作目だからこそ選ばれたようなかなりレアな選曲も見られる。継続してのメジャーの活動に至れずにすっかり埋もれてしまったような曲も少なくなく、今回もそんな機会のなかったであろう曲たちがTed Jensenリマスターで現在に蘇るといったところに相変わらず新鮮さはある。比較的しっかりした、後年ほど重厚なアレンジの印象があるが、「Fly By Day」「黄昏のBAY CITY」などシティポップに分類されるようなオシャレ系の編曲も手掛けていて今作ではそういったところもさらっと聞かせようという意図も感じられた。

巻末の佐藤剛によるライナーノーツは何故か中島みゆきの最新シングル「/銀の龍の背に乗って」を聞いてのレビューが延々繰り広げられ、中島みゆきと瀬尾一三の話しか書かれておらず、正直今作とはほぼ無関係。しかも瀬尾一三の功績としてミュージシャンとスタッフのクレジットをきちんと表記する事で音楽ファンの意識を啓蒙してきた云々とあり、実際今でも中島みゆきのオリジナルアルバムのクレジットは1曲ごとに演奏ミュージシャンを表記する方式を取っているが、ベスト盤では省略されるし、このシリーズ4作でも演奏クレジットは省略されている。今作では省略されている事を功績として書かれているのは謎過ぎるし、そもそも今作の収録曲に全く触れずにとことん今作と関係しない事しか書かれていないのは謎過ぎた。まさか収録曲未定の段階で依頼したんじゃないよな…。

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印象度★★★★☆

2023.4.9更新

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