2020年1月29日
配信限定
4作目(新曲としては2作目)の配信限定シングル。
ツアーBreak22開催初日に合わせての発売。
蕎麦についてのエッセイ本「DEEN池森秀一の365日そば三昧」発売直後となった。
そばにいるだけで
作詞:池森秀一、作曲:山根公路までしか配信サイト等では公表されていないが、侑音が自身のインスタでアレンジ、プログラミング、ギターで参加と明言しているので編曲は侑音と思われる。公式に“ハードでロックな新曲”と形容されていて、田川脱退後にギターがサポートの侑音になってからは最もエレキギターを前面に出したロックナンバー。いくら実力派のギタリストが脱退したからって少しギター遠慮しすぎな感じはあったので久々にガツンと来たなという感触。リズム隊がちょっと打ち込みっぽいので、ほぼ全面的に侑音によるオケ制作だろうか。なのでハードな割には意外と軽めだったりもしてそのうえ勢いに任せて突き進んでいくのでライトで聞きやすい。
ひたすら君への愛情を歌ったラブソング…に思えるが、近年池森さんが語っている蕎麦エピソードで聞いたような話が随所に顔を出す歌詞はどう考えても蕎麦への愛情を歌った半分ネタ曲。
2012年頃からの数年間はワインアピールを繰り返していたので”ワイン通の池森さん”というのは初回盤購入を続けているくらいのリスナーの間では周知だったと思うんだけど、蕎麦ネタは2017年の47都道府県ツアーのBlu-ray特典映像で急に語り始めた。ワインから蕎麦への華麗なる転身は鮮やかだったがまさか蕎麦でここまで面白く突き進むとは…。ワイン繋がりで当時作詞も手掛けた事もあった樹林伸もビックリだろうよ…
なおワインの時もここ10年くらいで目覚めたと語っていて、今回の蕎麦も初武道館(2008年)直前で良きトレーナーに出会って鍛え始めた(当時はこれで声が良く出るようになったとも語り実際キー下げながらも年々力強い歌声が戻っていた)が、鍛えすぎてどこまで行くんだろうと疑問に思いダイエット目的で毎日昼食を蕎麦にした…と語っているので蕎麦もここ10年くらいという事になる。ある程度ハマりきって詳しくなったところでその事実がファンに向けて伝えられるようになるといった寸法。けっこう熱中しやすい人なのかもしれない。このまま蕎麦道を行くのか還暦の頃にはまた全く違う何かに熱中しているのか…。
MVはマイクの前で歌う池森+歌詞表示のショートサイズの簡易なものが用意されたが、その後スタッフによる公式悪乗り蕎麦Ver.も制作され、池森が蕎麦愛を初めて炸裂させた2017年の47都道府県ライブの特典映像『池森秀一の「蕎麦道」』の映像とインスタ等のあらゆる池森蕎麦素材を駆使して歌詞表示編集を加えたというネタ的な映像。そばにいたい♪の部分に「そば煮たい」画像を当て込んでくるなどスタッフ変わったのか…?という振り切れっぷりが面白い。
★★★★☆