SEASONS COLOURS-春夏撰曲集-
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | ダンデライオン〜遅咲きのたんぽぽ | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷正隆 | 15thアルバム『VOYAGER』収録曲 原田知世へ提供 19thシングル 最高9位 売上17.1万枚 |
2 | 卒業写真 | 荒井由実 | 荒井由実 | 松任谷正隆 | 3rdアルバム『COBALT HOUR』収録曲 ハイファイ・セットへ提供 |
3 | 最後の春休み | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷正隆 | 7thアルバム『OLIVE』収録曲 ハイ・ファイ・セットへ提供 |
4 | ハルジョオン・ヒメジョオン | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷正隆 | 5thアルバム『紅雀』収録曲 10thシングル(同時発売) 最高80位 売上1.2万枚 |
5 | 花紀行 | 荒井由実 | 荒井由実 | 松任谷正隆 | 3rdアルバム『COBALT HOUR』収録曲 |
6 | 大連慕情 | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷正隆 | 11thアルバム『水の中のASIAへ』収録曲 萩尾みどりへ提供 |
7 | acacia[アカシア] | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷正隆 | 31stアルバム『acacia』収録曲 |
8 | 緑の町に舞い降りて | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷正隆 | 8thアルバム『悲しいほどお天気』収録曲 |
9 | 丘の上の光 | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷正隆 | 8thアルバム『悲しいほどお天気』収録曲 |
10 | まぶしい草野球 | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷正隆 | 10thアルバム『SURF & SNOW』収録曲 |
11 | サンド キャッスル | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷正隆 | 23rdアルバム『DAWN PURPLE』収録曲 |
12 | 潮風にちぎれて | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷正隆 | 8thシングル 最高31位 売上5.8万枚 |
13 | ランチタイムが終わる頃 | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷正隆 | 13thアルバム『PEARL PIERCE』収録曲 |
14 | ベルベット・イースター | 荒井由実 | 荒井由実 | 荒井由実& キャラメル・ママ |
1stアルバム『ひこうき雲』収録曲 7thシングル『翳りゆく部屋』C/W(カット) |
15 | 経る時 | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷正隆 | 14thアルバム『REINCARNATION』収録曲 |
16 | 春よ、来い | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷正隆 | 26thアルバム『THE DANCING SUN』収録曲 26thシングル 最高1位 売上116.4万枚 |
Chorus Arrangement:山下達郎(3)
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 海に来て | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷正隆 | 34thアルバム『A GIRL IN SUMMER』収録曲 |
2 | やさしさに包まれたなら | 荒井由実 | 荒井由実 | キャラメル・ママ | 2ndアルバム『MISSLIM』収録Ver. 3rdシングル 100位圏外 |
3 | 雨のステイション | 荒井由実 | 荒井由実 | 松任谷正隆 | 3rdアルバム『COBALT HOUR』収録曲 |
4 | 悲しいほどお天気 | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷正隆 | 8thアルバム『悲しいほどお天気』収録曲 |
5 | 遠雷 | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷正隆 | 23rdアルバム『DAWN PURPLE』収録曲 |
6 | 夕涼み | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷正隆 | 13thアルバム『PEARL PIERCE』収録曲 |
7 | 月夜のロケット花火 | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷正隆 | 17thアルバム『DA・DI・DA』収録曲 |
8 | カンナ8号線 | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷正隆 | 12thアルバム『昨晩お会いしましょう』収録曲 |
9 | 哀しみのルート16 | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷正隆 | 34thアルバム『A GIRL IN SUMMER』収録曲 |
10 | 真夏の夜の夢 | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷正隆 | 25thアルバム『U-miz』収録曲 24thシングル 最高1位 売上143.2万枚 |
11 | 恋の一時間は孤独の千年 | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷正隆 | 24thアルバム『TEARS AND REASONS』収録曲 麗美へ提供 |
12 | DANG DANG | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷正隆 | 13thアルバム『PEARL PIERCE』収録曲 |
13 | LATE SUMMER LAKE | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷正隆 | 19thアルバム『ダイアモンドダストが消えぬまに』収録曲 |
14 | Hello,my friend | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷正隆 | 26thアルバム『THE DANCING SUN』収録曲 25thシングル 最高1位 売上135.7万枚 |
15 | 残暑 | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 松任谷正隆 | 22ndアルバム『天国のドア』収録曲 麗美へ提供 |
16 | 晩夏(ひとりの季節) | 荒井由実 | 荒井由実 | 松任谷正隆 | 4thアルバム『14番目の月』収録曲 |
Chorus Arrangement:杉真理(8)
Horn Arrangement:Jerry Hey/松任谷正隆(11)
リリースデータ
2007年3月7日 | 初登場6位 | 売上11.4万枚 | 東芝EMI |
松任谷由実、四季ベスト第1弾。通算公式6枚目のベストアルバム。デビュー35周年を記念して四季をテーマに楽曲を振り分け、今作には「春」「夏」を収録した2枚組。この時点で秋頃に秋冬をテーマにした第2弾の発売が告知されていた。最初からデジパック仕様で初回盤は無く(初回特典としては「シャングリラ」の先行予約ハガキが封入されたのみ)、またアルバム初収録曲や新曲も無い。秋に発売された『SEASONS COLOURS-秋冬撰曲集-』の初回盤はBOX仕様で今作が収納できるスペースが用意されている。これまでは99年の『Neue Musik』、01年の『sweet,bitter sweet〜YUMING BALLAD BEST』とベストアルバムで前後のオリジナルアルバムより格段に高い売上を記録していたが、今回はライトリスナーが全く動かずに逆に前作『A GIRL IN SUMMER』の売上も下回る大不振となった。
春夏秋冬で合わせて4枚というのは5年後の『日本の恋とユーミンと。』の3枚組を越えるベスト盤としては最大ボリューム。有名曲やヒット曲も抑えつつも大半が他のベスト盤にも収録されたことが無い知名度の低いアルバム曲中心。オリジナルアルバムをざっと聞いてきた程度では正直印象に残ってなかったような曲が多く、どうにも地味な感じは否めない。少なくともヒット曲目当てやユーミンを初めて聞こうという状況で選択するには数が多すぎて分かりにくい作品だと思う。一気に今作を2枚、さらに次回作をもう2枚聞くよりは他のベスト盤の方がいい。季節がテーマになっているので推奨されるのはやはり季節に合わせて1年間、季節ごとに1枚ずつじっくり聞いていき、改めて四季の移ろいを感じながら聞いていくという聞き方だ。こうすることでなかなかに味わい深さが増していく。
Springに関してはやはり卒業、旅立ち、花を取り上げた曲が多く、曲調も優しめのものが多い印象。「ダンデライオン」「卒業写真」「acacia[アカシア]」「ベルベット・イースター」「春よ、来い」辺りは鉄板曲でやはりこの中でも引っ張る存在の曲で後は比較的隠れた感じの曲が多い。「潮風にちぎれて」は『sweet,bitter sweet〜YUMING BALLAD BEST』に続く収録なのでここでしか聞けないわけではないが、オリジナルアルバム未収録曲の1つでこの2作でしか聞けないので貴重か。しかし散々春めいた曲が続いて最後が「春よ、来い」というのがどうにも…。春来てなかったのかよ!っていう。
Summerに関しては流れが秀逸。春夏秋冬どれも序盤に季節の始まり、終盤は季節の終わりを描写した曲を配置して季節の流れを意識しているんだけど(前述のようにSpringは春を待つ歌で締めてしまうが…)、季節の流れが最も綺麗に仕上がっているのがこの「夏」だと思う。夏が本番を迎えるにつれてアップテンポなナンバーが増えて盛り上がっていくのもいいし、終盤は再び落ち着いて夏が終わっていくのを感じられる。特に他の季節と違って夏という季節に限っては始まりも真っ只中も終わりも比較的歌にしやすいし、意識しやすいというのもある。
印象度★★★★☆
2016.8.27更新