ゆずイロハ 1997-2017

Disc 1:いくつもの 日々を越えたよ 20年
No タイトル 備考
1 夏色 北川悠仁 北川悠仁 1stシングル 最高17位 売上27.0万枚
2 栄光の架橋 北川悠仁 北川悠仁 21stシングル 最高2位 売上31.3万枚
3 雨のち晴レルヤ 北川悠仁 北川悠仁・佐藤和哉 39thシングル 最高3位 売上7.2万枚
4 北川悠仁 北川悠仁 29thシングル 最高2位 売上7.6万枚
5 飛べない鳥 岩沢厚治 岩沢厚治 10thシングル 最高1位 売上38.2万枚
6 いつか 北川悠仁 北川悠仁 4thシングル 最高4位 売上32.3万枚
7 表裏一体 北川悠仁・岩沢厚治・前山田健一 40thシングル 最高4位 売上5.3万枚
8 からっぽ 岩沢厚治 岩沢厚治 3rdシングル 最高4位 売上30.7万枚
9 アゲイン2 北川悠仁 北川悠仁 11thシングル 最高1位 売上19.7万枚
10 桜木町 北川悠仁 北川悠仁 20thシングル3A面1曲目 最高3位 売上14.3万枚
11 イロトリドリ 北川悠仁 北川悠仁・JIN 3rdデジタルシングル、11thアルバム『LAND』収録曲
12 少年 北川悠仁 北川悠仁 2ndシングル(カット) 最高10位 売上7.9万枚
13 スマイル 北川悠仁 北川悠仁 4thミニアルバム『ゆずスマイル』収録曲
14 嗚呼、青春の日々 北川悠仁 北川悠仁 9thシングル 最高1位 売上34.1万枚
15 逢いたい 北川悠仁 北川悠仁 27thシングル 最高3位 売上10.0万枚
16 見上げてごらん夜の星を〜ぼくらのうた〜 永六輔 いずみたく 8thデジタルシングル(2016年版) 初CD化 坂本九のリメイクカバー
サビ以外の歌詞・メロディーを改作
17 イロトリドリ(ゆず×いきものがかり) 北川悠仁 北川悠仁・JIN 11thアルバム『LAND』収録曲 いきものがかりとコラボ 新録音

加詩曲:北川悠仁(16)
Arranged by 蔦谷好位置&ゆず(17)

Disc 2:路上から 思えば遠くへ きたもんだ
No タイトル 備考
1 サヨナラバス 北川悠仁 北川悠仁 5thシングル 最高4位 売上23.1万枚
2 贈る詩 北川悠仁 北川悠仁 1stシングルC/W、1stアルバム『ゆず一家』収録曲
3 LOVE&PEACH 北川悠仁 北川悠仁 2ndデジタルシングル、11thアルバム『LAND』収録曲
4 恋の歌謡日 北川悠仁 北川悠仁 13thシングル 最高3位 売上22.6万枚
5 OLA!! 北川悠仁 北川悠仁 42ndシングル 最高6位 売上3.7万枚
6 ヒカレ 北川悠仁 北川悠仁・JIN 41stシングル 最高8位 売上2.6万枚
7 桜会 北川悠仁 北川悠仁 30thシングル 最高2位 売上7.6万枚
8 春風 岩沢厚治 岩沢厚治 23rdシングル 最高3位 売上11.0万枚
9 北川悠仁 北川悠仁 15thシングル(10万枚限定生産) 最高4位 売上8.0万枚
10 雨と泪 北川悠仁 北川悠仁 1stアルバム『ゆず一家』収録曲
11 Yesterday and Tomorrow 北川悠仁 北川悠仁・
蔦谷好位置
25thシングル 最高4位 売上6.2万枚
12 北川悠仁 北川悠仁 34thシングル 最高5位 売上5.1万枚
13 月曜日の週末 岩沢厚治 岩沢厚治 1stアルバム『ゆず一家』収録曲
14 3カウント 岩沢厚治 岩沢厚治 10thシングル 最高2位 売上23.1万枚
15 よろこびのうた 岩沢厚治 岩沢厚治・
蔦谷好位置
12thアルバム『新世界』収録曲
16 友達の唄 北川悠仁 北川悠仁 7thシングル 最高2位 売上23.1万枚
17 サヨナラバス(ゆず×back number) 北川悠仁 北川悠仁 5thシングル back numberとコラボ 新録音

Arranged by 蔦谷好位置&ゆず&back number(17)

Disc 3:ハモります いつでもきみは ひとりじゃない
No タイトル 備考
1 with you 北川悠仁 北川悠仁 35thシングル 最高5位 売上5.1万枚
2 終わらない歌 北川悠仁・前山田健一 北川悠仁・
前山田健一
43rdシングル 最高5位 売上2.7万枚
3 いちご 北川悠仁 北川悠仁 28thシングル 最高2位 売上5.5万枚
4 友〜旅立ちの時〜 北川悠仁 北川悠仁 38thシングル 最高5位 売上4.2万枚
5 REASON 北川悠仁・岩沢厚治・前山田健一 37thシングル 最高3位 売上6.7万枚
6 超特急 岩沢厚治 岩沢厚治 22ndシングル 最高2位 売上13.4万枚
7 うまく言えない 北川悠仁 北川悠仁 8thアルバム『WONDERFUL WORLD』収録曲
8 かける 北川悠仁 北川悠仁 7thデジタルシングル、13thアルバム『TOWA』収録曲
9 Hey和 北川悠仁 北川悠仁 33rdシングル 最高3位 売上4.7万枚
10 センチメンタル 北川悠仁 北川悠仁 6thシングル 最高3位 売上29.8万枚
11 シシカバブー ゆず ゆず 26thシングル 最高2位 売上7.0万枚
12 HAMO 北川悠仁 北川悠仁 10thアルバム『2-NI-』収録曲
13 守ってあげたい 北川悠仁 北川悠仁 4thデジタルシングル、39thシングル両A面曲
14 ストーリー 北川悠仁 北川悠仁 24thシングル 最高2位 売上8.3万枚
15 またあえる日まで アドベンチャーキャンプの
子供達・北川悠仁
北川悠仁 14thシングル 最高2位 売上14.8万枚
16 悲しみの傘(ゆず×SEKAI NO OWARI) 北川悠仁 北川悠仁 2ndアルバム『ゆずえん』収録曲 SEKAI NO OWARIとコラボ 新録音

Arranged by 釣俊輔&ゆず(16)

リリースデータ

2017年4月26日 初登場1位 売上37.5万枚 Produced by 稲葉貢一&ゆず SENHA & Co.

メンバー

北川悠仁
岩沢厚治

ゆず5thベストアルバム。97年のインディーズデビューから20周年を記念しての初のオールタイムベスト。3枚を「イロハ」に分け、北川がそれぞれの歌の文句を考案、それに基づいて各ディスクの収録曲が選曲された。歌の文句は北川が考案したと大々的に公表され、岩沢曲が極端に少ない選曲となってはいるが、選曲は北川1人ではなく、メンバーやスタッフが話し合って選曲されている。1種発売だが、初回生産分は三方背ケース仕様(品番は同じ)。2週連続1位を獲得し、前3作のオリジナルアルバムを大きく上回る売上を記録した。

過去にシングルを中心に被りなく辿れるベスト盤として『Home[1997-2000]』『Going[2001-2005]』『YUZU YOU[2006-2011]』の3作があり、一切の被りが無かったが今作はこれら3作と多数の重複がある。一方で10周年の際にアルバム曲から選曲した『ゆずのね 1997-2007』とは今回も一切の被りが無い(厳密には「悲しみの傘」がリメイクされたのみ)。

「恋の歌謡日」がアルバム初収録。坂本九の楽曲をサビだけ残して歌詞とメロディーを新たに制作したリメイク(半カバー)の「見上げてごらん夜の星を〜ぼくらのうた〜」は初CD化。元々06年に存在していた楽曲で着うた、着うたフル限定でライブ音源を配信していたが、2016年に新たにスタジオ音源を作り直し配信していたもので今作にも2016年版が収録されている。加えて各ディスクの最後には過去の楽曲をいきものがかり、back number、SEKAI NO OWARIとコラボしてリメイクした音源が収録されている。このうち「悲しみの傘」のみオリジナルバージョンが選曲されていないが、残り2曲は同じディスク内にオリジナルバージョンも選曲されている。

3作のリメイクのうち「イロトリドリ(ゆず×いきものがかり)」はMVが制作され、発売前から公開されてリード曲のように扱われた。いきものがかりは2017年年明けに放牧宣言を行い活動を休止しているが、制作は休止する前の2016年の秋頃に全て完了していた模様(11月3日の結成記念日を祝っているようなシーンがある)。いきものがかりの休止前最後の作品は8月のシングルだったので、今作への参加が休止前最後のレコーディングだったと思われる。

ゆずの20年間をずっと聞いてきたリスナー、代表曲しか知らないリスナー、あまり知らないリスナーまで間口を広く、みんなが楽しめるようなベストな選曲をすることに注力したような3枚。特にDISC-1の前半に出し惜しみせずに代表曲中の代表曲を固めている。少なくとも「夏色」も「栄光の架橋」も全く知らずにこの3枚を聞き始めようと思うリスナーはいないだろうし、まずは聞きたい曲が冒頭に並んでいるので非常に入りやすいと思う。DISC-1はベストオブベストといえる選曲で「いくつもの 日々を越えたよ 20年」の言葉通りだと思う。

DISC-2、3は言葉通りに捉えると、DISC-2は路上から離れたはじけた曲や壮大な曲中心、DISC-3はハモりを重視した曲や合唱系の曲中心…と思いきや「3カウント」「友達の唄」と「いちご」「シシカバブ―」なんかはそれぞれ逆じゃないかと思うし、どちらのテーマにも該当するような選曲が入り乱れ、正直良く分からない。DISC-1にまず注力し、そこから漏れたまだまだあるヒット曲をあまりはじけた曲ばかりやおとなしい曲ばかりにならないように分けたのがDISC-2,3というイメージ。

いずれにせよ3枚でゆずをたっぷり堪能できる。これで完結ならそれもよし、他のアルバムや抜けたシングルを探すもよし。3枚組の重量級ではあるが、特にここ10年くらいで音楽性を際限なく広げてきただけに、とっくにいつものゆず…みたいな曲が量産されてもおかしくない段階でなおこんなのもあるのかという曲が出てきて飽きさせないのは改めて凄いと思った。

北川曲ばかりなのは、時代が進むごとに北川曲にA面が多くなっていた事、幅広い楽曲を書いてきたのは北川である事、近年になるほど岩沢曲がシングルA面にならないどころかアルバムでさえも数曲程度に留まっていたため、仕方ないところではある。ただ「from」「マイライフ」「また明日」など数少なくなっていた直近の岩沢曲A面がきれいに外され、特に初期のゆずを久々に再現した「また明日」が前ベスト『YUZU YOU[2006-2011]』以降のシングルで外された唯一のA面になってしまったのは岩沢曲不遇感を加速させてしまっているとは思う。それでもほらチャゲアスのベスト盤でのCHAGE曲よりは多く入っているから…

コラボ3曲に関してはそれぞれの色と溶け合ってまさにコラボレーションといった印象。釣俊輔はゆずにC/Wとかで確か1回だけ、SEKAI NO OWARIには参加した事が無かったと思うし、SEKAI NO OWARI自体が近年のリリースペースがあまり早くなくてあまり固定のイメージが無いのでそれぞれらしいようでそれぞれらしくないようななんとも言えないところではある。ただ蔦谷好位置はゆず、いきものがかり、back numberのアレンジをそれぞれ何度も手掛けているので気心が知れている感じ。コラボ自体は非常にいいコラボだけど「イロトリドリ」「サヨナラバス」は同じディスクで2回聞かされる事になるので、違う選曲にしても良かったとは思った。

なお「イロトリドリ」はMVはレコーディング風景のような映像でいきものがかりボーカル吉岡以外の4人がギターを弾いているように見せているが、いきものがかりは普段からレコーディングではスタジオミュージシャンを起用しており、今作ではハッキリと水野・山下のクレジットはコーラスのみとされている。ゆずの演奏クレジットは省略されているが、もう1人別のスタジオミュージシャンがギターとしてクレジットされている。レコーディング風景のようなMVで4人でギター弾いていてこれはちょっとズルい…。

YUZU 20th Anniversary ALL TIME BEST ALBUM 「 ゆずイロハ 1997-2017 【 初回生産限定盤 】(三方背ケース仕様・プレイパス対応)初回仕様  YUZU 20th Anniversary ALL TIME BEST ALBUM 「ゆずイロハ 1997-2017」(通常仕様) 

印象度★★★★★

未収録になったシングル一覧
8th「心のままに」「くず星」
16th「呼吸」
17th「3番線」「水平線」
18th「スミレ」
19th「歩行者優先」「濃」
20th「シュミのハバ」「夢の地図」
22nd「陽はまた昇る」
30th「マイライフ」
31st「慈愛への旅路」
32nd「from」
36th「また明日」

16〜20th付近、30th付近と中期以降比較的連続でリリースしていた時期のシングルが集中的に外される結果に。

アルバム未収録A面四天王のうち「恋の歌謡日」が今作に収録されたので、残ったのは両A面2曲目の「くず星」「水平線」「濃」の3曲

「マイライフ」(岩沢曲)はベスト盤未収録だが、10thアルバム『2-NI-』に収録という唯一の存在に。

YUZU YOU[2006-2011]』以降のシングルで外されたのは「また明日」のみ(岩沢曲)。11thアルバム『LAND』に収録。

それ以外は過去の3作のベスト盤には収録されている。

戻る