The Beatles 1967-1970(2023Edition)
No | タイトル | 作詞作曲 | 備考 本国イギリス基準(解散後のシングル化は除く) |
1 | Strawberry Fields Forever(2015 Stereo Mix) | Lennon/McCartney | 14thシングル、米編集盤『Magical Mystery
Tour』収録曲 『The Beatles 1+ [Deluxe Edition]』DVD/BD『1+』音源(この時は未CD化) 『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band: 50th Anniversary Edition』収録Ver.(1CD盤未収録) |
2 | Penny Lane(2017 Mix) | Lennon/McCartney | 14thシングル両A面曲、米編集盤『Magical
Mystery Tour』収録曲 『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band: 50th Anniversary Edition』収録Ver.(1CD盤未収録) |
3 | Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Band(2017 Mix) | Lennon/McCartney | 8thアルバム『Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club
Band』収録曲 『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band: 50th Anniversary Edition』収録Ver. |
4 | With A Little Help From My Friends(2017 Mix) | Lennon/McCartney | 8thアルバム『Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club
Band』収録曲 『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band: 50th Anniversary Edition』収録Ver. |
5 | Lucy In The Sky With Diamonds(2017 Mix) | Lennon/McCartney | 8thアルバム『Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club
Band』収録曲 『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band: 50th Anniversary Edition』収録Ver. |
6 | Within You Without You(2017 Mix) | George Harrison | 8thアルバム『Sgt.Pepper's
Lonely Hearts Club Band』収録曲 『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band: 50th Anniversary Edition』収録Ver. |
7 | A Day In The Life(2017 Mix) | Lennon/McCartney | 8thアルバム『Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club
Band』収録曲 『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band: 50th Anniversary Edition』収録Ver. |
8 | All You Need Is Love(2015 Stereo Mix) 愛こそはすべて |
Lennon/McCartney | 15thシングル、米編集盤『Magical Mystery
Tour』収録曲 10thアルバム『Yellow Submarine』収録曲 2015年盤『The Beatles 1』収録Ver. |
9 | I Am The Walrus(2023 Mix) | Lennon/McCartney | 16thシングルB面曲、米編集盤『Magical Mystery Tour』収録曲 |
10 | Hello Goodbye(2015 Stereo Mix) | Lennon/McCartney | 16thシングル、米編集盤『Magical Mystery Tour』収録曲 2015年盤『The Beatles 1』収録Ver. |
11 | The Fool On The Hill(2023 Mix) | Lennon/McCartney | 米編集盤『Magical Mystery Tour』収録曲 |
12 | Magical Mystery Tour(2023 Mix) | Lennon/McCartney | 米編集盤『Magical Mystery Tour』収録曲 |
13 | Lady Madonna(2015 Stereo Mix) | Lennon/McCartney | 17thシングル 2015年盤『The Beatles 1』収録Ver. |
14 | Hey Jude(2015 Stereo Mix) | Lennon/McCartney | 18thシングル 2015年盤『The Beatles 1』収録Ver. |
15 | Revolution(2023 Mix) | Lennon/McCartney | 18thシングルB面曲 |
※英国ではEP盤だった作品にシングル曲を加えてLP盤にした米編集盤『Magical Mystery Tour』は87年のCD化の際に英国オリジナルのラインナップに加えられ、時期は8thと9thの間に位置する。
No | タイトル | 作詞作曲 | 備考 本国イギリス基準(解散後のシングル化は除く) |
1 | Back In The U.S.S.R.(2018 Mix) | Lennon/McCartney | 9thアルバム『The Beatles』収録曲 『The Beatles:50th Anniversary Edition』収録Ver. |
2 | Dear Prudence(2018 Mix) | Lennon/McCartney | 9thアルバム『The Beatles』収録曲 『The Beatles:50th Anniversary Edition』収録Ver. |
3 | While My Guitar Gently Weeps(2018 Mix) | George Harrison | 9thアルバム『The Beatles』収録曲 『The Beatles:50th Anniversary Edition』収録Ver. |
4 | Ob-La-Di,Ob-La-Da(2018 Mix) | Lennon/McCartney | 9thアルバム『The Beatles』収録曲 『The Beatles:50th Anniversary Edition』収録Ver. |
5 | Glass Onion(2018 Mix) | Lennon/McCartney | 9thアルバム『The Beatles』収録曲 『The Beatles:50th Anniversary Edition』収録Ver. |
6 | Blackbird(2018 Mix) | Lennon/McCartney | 9thアルバム『The Beatles』収録曲 『The Beatles:50th Anniversary Edition』収録Ver. |
7 | Hey Bulldog(2023 Mix) | Lennon-McCartney | 11thアルバム『Yellow Submarine』収録曲 |
8 | Get Back(2015 Stereo Mix) | Lennon/McCartney | 19thシングル、12thアルバム『Let It Be』収録曲 2015年盤『The
Beatles 1』収録Ver. シングルバージョン |
9 | Don't Let Me Down(2021Mix) | Lennon/McCartney | 19thシングルB面曲 『Let It Be:Special Edition』SUPER DELUXEのみ付属『Let It Be EP』収録Ver. |
10 | The Ballad Of John And Yoko(2015 Stereo Mix) ジョンとヨーコのバラード |
Lennon/McCartney | 20thシングル 2015年盤『The Beatles 1』収録Ver. |
11 | Old Brown Shoe(2023 Mix) | George Harrison | 20thシングルB面曲 |
12 | Here Comes The Sun(2019 Mix) | George Harrison | 11thアルバム『Abbey Road』収録曲 『Abbey Road:Anniversary Edition』収録Ver. |
13 | Come Together(2019 Mix) | Lennon/McCartney | 11thアルバム『Abbey Road』収録曲、21stシングル両A面曲(カット) 『Abbey Road:Anniversary Edition』収録Ver. |
14 | Something(2019 Mix) | George Harrison | 11thアルバム『Abbey Road』収録曲、21stシングル(カット) 『Abbey Road:Anniversary Edition』収録Ver. |
15 | Octopus's Garden(2019 Mix) | Richard Starkey | 11thアルバム『Abbey Road』収録曲 『Abbey Road:Anniversary Edition』収録Ver. |
16 | Oh! Darling(2019 Mix) | Lennon/McCartney | 11thアルバム『Abbey Road』収録曲 『Abbey Road:Anniversary Edition』収録Ver. |
17 | I Want You(She's So Heavy)(2019 Mix) | Lennon/McCartney | 11thアルバム『Abbey Road』収録曲 『Abbey Road:Anniversary Edition』収録Ver. |
18 | Let It Be(2021 Mix) | Lennon/McCartney | 22ndシングル、12thアルバム『Let It Be』収録曲
シングルバージョン 『Let It Be:Special Edition』SUPER DELUXEのみ付属『Let It Be EP』収録Ver.(※) |
19 | Across The Universe(2021 Mix) | Lennon/McCartney | 12thアルバム『Let It Be』収録曲 『Let It Be:Special Edition』収録Ver. |
20 | I Me Mine(2021 Mix) | George Harrison | 12thアルバム『Let It Be』収録曲 『Let It Be:Special Edition』収録Ver. |
21 | The Long And Winding Road(2021 Mix) ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード |
Lennon/McCartney | 12thアルバム『Let It Be』収録曲 『Let It Be:Special Edition』収録Ver. |
22 | Now and Then | Lennon,McCartney, Harrison and Starkey |
新曲 先行シングル 最高5位 売上3.2万枚 |
※今更ながら「Let It Be」は2015年盤『The Beatles 1』収録Ver(2015 Mix)とほぼ同じに聞こえる。3分20秒過ぎで右からリードギターが聞こえるという2015Mixの最大の特徴始め2015Mixで変更された音の配置は2021Mixでもそのまま全部同じような…。
2021Mixの方がバスドラの音がややハッキリ聞こえる感じはあるが2021Mixって2015Mixの低音の量感を若干抑えめに変更しただけ…?
リリースデータ
2023年11月10日 | 初登場6位 | 売上4.7万枚 | Produced by George Martin | ユニバーサル |
メンバー
Rhythm Guitar | ジョン・レノン(John Lennon) |
Bass | ポール・マッカートニー(Sir Paul McCartney) |
Lead Guitar | ジョージ・ハリスン(George Harrison) |
Drums | リンゴ・スター(Ringo Starr) |
The Beatles後期ベストアルバム『The Beatles 1967-1970』の2023Edition。9曲を追加し、全曲をリミックスバージョンで収録。2015年の『The Beatles 1+』で新規ステレオミックスを行って以降、2017年から2021年にかけて『Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Band』〜『Abby Road』を発売、当初は不可能とされていた固まっている音源の分離がAIを用いて可能となり、デミックスと称した新たな手法を用いての再ミックスで遡って『Revolver』を2022年に発売していた。2023年は『Rubber Soul』以前の作品ではなく、通称赤盤、青盤の2枚のベストアルバムの再編集企画となった。元々は最後の新曲「Now and Then」の制作を進めており、この曲の発表方法をどうするかという話になった際に、赤盤・青盤が50周年であった事に気づいてこのような発売形態に決まったと説明されている。ただ当初の予定より遅れたようで「Now and Then」が11月2日、今作が10日に対して発売告知が10月26日というかなりギリギリの発表となった。
日本盤はCDがSHM-CD仕様。これまでのような日本語解説の掲載は無く、オリジナルの英文解説の翻訳と歌詞の日本語訳が掲載されているのみとなる(よって1曲1曲の解説が無い)。公式ストア限定で赤盤とセットで収納可能なスリーブボックス付でも発売された。
LP盤はCDとは構成が異なり、オリジナルの構成のまま2枚、もう1枚に追加曲をまとめて収録した3枚仕様。LPは赤盤とセットのスリップケース付も一般発売されている。また公式ストア限定ではLPがカラー仕様のバージョン、赤盤のカラー仕様とセットのスリップケース付でも発売された。
今作収録範囲は既に新リミックスが発表済みの曲が多いため大半は2017年以降の各アルバムでの音源が使用されている。今作では赤盤と異なり、2015年盤『The Beatles 1』でのリミックス音源も採用されていてリミックスが存在しない曲のみ新規で2023 Mixが施された。
「Now and Then」は最後の新曲と称された楽曲。ジョンのデモ音源を元に1994年にポール、ジョージ、リンゴの3人が再集結して『The Beatles Anthology 1』の「Free As A Bird」、『The Beatles Anthology 2』の「Real Love」に続いて『3』に収録予定で制作に取り掛かるも途中で断念していた楽曲だった。2007年や2012年にもポールが完成させる意向を示したこともあったが実現せず、2021年にも同様の考えを明かしていた。AIを用いてのデミックスにより当時不可能だったデモテープの音源からジョンのボーカル、ピアノ、ノイズの分離に成功、デモのジョンの声、1994年当時のジョージ含む3人の音源と2023年時点で存命のポールとリンゴが新たに演奏やコーラスを加えて4人全員が参加している形で完成した。
赤盤に比べると今作はDISC-1とDISC-2での追加収録の配分がおかしなことになってしまい、DISC-1は1曲しか追加されていないが、DISC-2には8曲も追加されている。またDISC-1は56分半程度なのに、DISC-2は78分を越えもう1曲も収録する余地がないほどキツキツになってしまっている(収録時間だけなら『The Beatles 1』と同等でビートルズの中では1枚当たりの最大規模である)。これはDISC-2の前半をDISC-1の後半に移動するといった元の収録曲のディスクを変えることは禁じ手としたためと思われるがこれによりアルバムとしてはバランスがおかしなことに…。
またこの時期の曲は2017年以降に既に1度リミックスされているので、されていないのは『Magical Mystery Tour』『Yellow Submarine』収録曲とその時期のシングルB面に限られ、該当しても『The Beatles 1』での2015 Mixがある場合はそっちを収録していて赤盤のように新規ミックスはしていない。よって2023 Mixになったのは「I Am The Walrus」「The Fool On The Hill」「Magical Mystery Tour」「Revolution」「Hey Bulldog」「Old Brown Shoe」とかなり少なくなった。2015年以降のリミックス音源を使ったベスト盤といった装いとなっており、全て聞いてきた場合は新鮮味は薄く、また後半になるほど元が変なバランスのステレオだった曲がほとんど無くなってくるのでパッと聞きあまり変化を感じない曲ばかりになってくる。追加曲に関しても赤盤のように選曲が少なかったアルバムから補強するようにしていたのと違ってベストアルバムとしてはこれくらいでちょうどいい選曲になっていたと思うのでちょっと選びすぎになってしまったんじゃないかなと思う。「The Long And Winding Road」の後にいきなり最後の新曲「Now and Then」というのも唐突過ぎるし、ここは是非ともアンソロジープロジェクトで先に制作された「Free As A Bird」「Real Love」を追加して3曲続けて聞かせてほしかった(…が前述のように78分でもう1曲も入る余地がないので追加曲を削らないと入らない)。この2曲の2015 Mixは『The Beatles 1+』で映像でのみ発表されているだけなのでCD化するいい機会だったのに…。DISC-2の追加曲はわざわざ追加せんでも…っていう曲ばかりでこんな無理にキツキツにする前に「Free As A Bird」「Real Love」追加に枠を使ってほしかったなぁ…(7分50秒近くもある「I Want You(She's So Heavy)」1曲削ればギリギリで「Free As A Bird」「Real Love」2曲入っただろうし)。
というわけでこの追加収録内容なら無理に青盤のフォーマットを使うよりも「Now and Then」を収録するアルバムとしては「Free As A Bird」「Real Love」も揃えたアンソロジーシリーズの新ベストを別企画で、後期ベストとしてもDISC-1,2が歪なバランスになってしまうくらい追加したいなら青盤とは別企画でやってほしかったなとはどうしても思ってしまった。
印象度★★★★☆
2024.1.21更新