DEEN LIVE HISTORY-20th ANNIVERSARY-
No | タイトル | 備考 | |
1 | このまま君だけを奪い去りたい | LIVE JOY-Break 1"I wish"/1996.10.5 AKASAKA BLITZ | 1stシングル 初収録 |
2 | 翼を広げて | LIVE JOY-Break 1"I wish"/1996.10.5 AKASAKA BLITZ | 2ndシングル 初収録 |
3 | Memories | LIVE JOY-Break 5〜'need love〜/2000.10.19 渋谷公会堂 | 3rdシングル 初収録 |
4 | 永遠をあずけてくれ | LIVE JOY-Break 4〜Soul inspiration"1999 special"/1999.12.11 横浜アリーナ | 4thシングル 初カラー化 1stDVD『LIVE JOY Special YOKOHAMA ARENA』にはモノクロで収録 |
5 | 瞳そらさないで | LIVE JOY-Break 2〜All over the world〜/1998.6.22 渋谷公会堂 | 5thシングル C/W集『Another Side Memories〜Precious Best〜』初回特典DVD収録 |
6 | Teenage dream | LIVE JOY-Break 5〜'need love〜/2000.10.19 渋谷公会堂 | 6thシングル 2ndDVD『on&off>tour document of 'need love』収録 |
7 | 未来のために | LIVE JOY-Break 1"I wish"/1996.10.5 AKASAKA BLITZ | 7thシングル 初収録 |
8 | LOVE FOREVER | LIVE JOY-Break 4〜Soul inspiration"1999 special"/1999.12.11 横浜アリーナ | 8thシングル 映像初収録 ライブベスト『ALL TIME LIVE BEST』に音源のみ収録 |
9 | ひとりじゃない | LIVE JOY-Break 4〜Soul inspiration"1999 special"/1999.12.11 横浜アリーナ | 9thシングル 1stDVD『LIVE JOY Special YOKOHAMA ARENA』収録 |
10 | SUNSHINE ON SUMMER TIME | LIVE JOY-Break 1"I wish"/1996.10.5 AKASAKA BLITZ | 10thシングル 初収録 |
11 | 素顔で笑っていたい | LIVE JOY-Break 1"I wish"/1996.10.5 AKASAKA BLITZ | 11thシングル 初収録 |
12 | 君がいない夏 | LIVE JOY-Break 2〜All over the world〜/1998.6.22 渋谷公会堂 | 12thシングル C/W集『Another Side Memories〜Precious Best〜』初回特典DVD収録 |
13 | 夢であるように | LIVE JOY-Break 4〜Soul inspiration"1999 special"/1999.12.11 横浜アリーナ | 13thシングル 1stDVD『LIVE JOY Special YOKOHAMA ARENA』収録 |
14 | 君さえいれば | LIVE JOY-Break 2〜All over the world〜/1998.6.22 渋谷公会堂 | 15thシングル C/W集『Another Side Memories〜Precious Best〜』初回特典DVD収録 |
15 | MY LOVE | LIVE JOY-Break 4〜Soul inspiration"1999 special"/1999.12.11 横浜アリーナ | 19thシングル 初収録 |
16 | Power of Love | LIVE JOY-Break 5〜'need love〜/2000.10.19 渋谷公会堂 | 20thシングル 2ndDVD『on&off>tour document of 'need love』収録 |
17 | 哀しみの向こう側 | LIVE JOY-Break 5〜'need love〜/2000.10.19 渋谷公会堂 | 21stシングル 2ndDVD『on&off>tour document of 'need love』収録 |
18 | Birthday eve〜誰よりも早い愛の歌〜 | LIVE JOY-Break 6〜Birthday eve〜/2002.12.29 渋谷公会堂 | 24thシングル 7thDVD『LIVE JOY COMPLETE 2002-2004』DISC-1収録 |
19 | レールのない空へ | 15th Anniversary Live in 武道館〜15年分のありがとう〜/2008.6.8 日本武道館 | 28thシングル 11thDVD『DEEN at 武道館 NO CUT』収録 |
20 | STRONG SOUL | ONE DAY LIVE '04-END of SUMMER-/2004.8.28 よみうりランド オープンシアターEAST | 29thシングル 6thDVD『ONE DAY LIVE'04 END of SUMMER&6CLIPS』及び 7thDVD『LIVE JOY COMPLETE 2002-2004』DISC-3収録 |
21 | 永遠の明日 | LIVE JOY Special 日本武道館 2011/2011.5.7 日本武道館 | 34thシングル 14thDVD『DEEN at 武道館2011 LIVE JOY SPECIAL』収録 |
22 | Negai | LIVE JOY-Break 14〜Negai〜/2009.12.19 ZEPP FUKUOKA | 36thシングル ライブベスト『ALL TIME LIVE BEST』初回特典DVD収録 |
23 | Brand New Wing | LIVE JOY-Break 16〜Graduation Party〜/2012.1.28 ZEPP TOKYO | 38thシングル 13thアルバム『マリアージュ』初回特典DVD収録 |
24 | 銀色の夢〜All over the world〜 | LIVE JOY-Break 2〜All over the world〜/1998.6.22 渋谷公会堂 | 1stベスト『SINGLES+1』収録曲 C/W集『Another Side Memories〜Precious Best〜』初回特典DVD収録 |
リリースデータ
2013年3月13日 | 音楽DVDチャート初登場15位 | 売上0.2万枚 | Produced by 長戸大幸 | Being Group |
メンバー
Vocal | 池森秀一 |
Keyboards | 山根公路 |
Guitar | 田川伸治 |
DEEN15thDVD。ビーイングからリリースされた20周年記念ライブヒストリー作品。20周年ベスト『DEENAGE MEMORY』と同時発売。公認作品ながら公式サイトには掲載されていない。歴代のライブ映像の中から抜粋した24曲を収録。7曲が完全初収録映像、カラー化、先にライブCDのみに収録されていた曲の初映像化含めて9曲が初公開映像となる。残りは過去の作品に収録済み。編集やミックス、マスタリングのクレジットも記されており(マスタリングがBOX、ベスト同様に島田勝弘)、音声に関しては前後の曲とクロスする編集や、全体のバランス調整がされている。映像フォーマットの過渡期で縮小16:9(額縁映像)だった7thDVDの映像は16:9に拡大されている。18〜23が16:9、それ以外は4:3となっており、上下が黒縁の映像は無くなっている。ブックレットには歴代のライブ年表が記載されている。メニュー画面に「Birthday eve」がBreak5公演になっているという表示ミスがある(ブックレット、パッケージでは正しい表記がされている)。
ライブヒストリーと題された映像は2度目だが、ヒストリーと宣伝しておいて単なる歴代ライブDVDスーパーロングダイジェストだったというあの悪夢と違って、きちんとした初公開映像も盛り込んでのものなので今回の方がヒストリーと題すにふさわしいといえる。とはいえビーイングからのリリースなので、初期のヒット曲と初期の映像ばかりになってしまってはいるものの、この方がファンの需要も満たせるし、CDは聞いていてもライブDVDは初めて手に取るという新規のリスナーには手に取りやすい選曲で、かなりベストな判断だと思う。この辺りの判断は現在所属のAriolaよりもビーイングの方が分かっている気がする。ラスト以外はリリース順だが、ライブ時期はバラバラ。このため、急に下手になったり(Break1)、うまくなったり(それ以外)するのでデコボコはしているが、各楽曲の繋ぎをクロスさせて繋いでいるのでブツ切りにならずに1つの流れで見ていくことができる。編集スタッフがクレジットされているように単に寄せ集めただけでなく、音源のリマスターや繋ぎの編集などそれなりに手が込んでいるところも良い。非常におススメ。
ブックレットについて
ライブ年表ということで、今までの「LIVE
JOY」の日程と当時のライブ写真が2,3ページずつ掲載されている。これは今作未収録のライブに関しても記載されており、1度も映像化されてすらいないBreak3,7,9の写真も掲載されている。ただしBreak9と同じ扱いにされた「ONE DAY LIVE '04-END of SUMMER-」とLIVE JOYがつかない1度目の武道館ライブ以外のLIVE
JOYが冠されていない和音、47都道府県、リゾート、ビルボードなどはスルーされている。悪夢の歴代ライブDVDダイジェストの時は映像の無いツアーは触れすらしないで吹っ飛ばしたのでそれよりはマシだけど、年表というなら網羅してほしかった。
以下は各映像について。
Break 1(このまま君だけを奪い去りたい、翼を広げて、未来のために、SUNSHINE
ON SUMMER TIME、素顔で笑っていたい)
10年前にダイジェストで公開はされるも、まさかのCD音源丸被せをやらかしたので当時の音声が乗った状態では全曲初公開。映像自体はそのダイジェストや初期PVの代用、悪夢の歴代ライブDVDダイジェストなどで何度か使用されていたので青い服や帽子姿の池森さん、黒いタンクトップの宇津本さんには既に馴染みすらあったが、ついに当時の音声が収録されたというのは嬉しい。これがまた被せだったら今作の評価は瞬間的に地に落ちていたところだ…ったのだが、当時の音源がまた衝撃だった。何と初ツアーにも関わらず全面的にキー下げしている上に、キー下げしても苦しそうで声量が無い。最初のツアーだったので緊張もあったんだろうけど、リリースから間もない曲をいきなりキー下げしてそれでも歌いきれないというのはかなり厳しい状況だ。特に「SUNSHINE
ON SUMMER TIME」では音程が取れなくなってしまい出だしで外し気味になり、最後までイマイチ乗り切れない。ニコ生で「このまま〜」の映像を流されて、メンバーも苦笑いしていたが、ここまで散々な出来だったなら10年前にCD音源丸被せの判断が下ったのも納得できてしまう。このツアーは学園祭ライブを含めて11月頭で終了し、そこから翌年8月の「君がいない夏」リリースまで10ヵ月近く表立った活動が停止。実はこの時に一時的に喉を壊して休養に入っていたのでは…?
Break2(瞳そらさないで、君がいない夏、君さえいれば、銀色の夢〜All
over the world〜)
これはC/W集の初回盤DVDとして2010年にビーイングがフルでリリースしたものなので、初収録ではないんだけど、Break1との落差が改めて凄い。Break1から2年弱経過しているわけだけど、当然原曲キーでCD通りの力強い歌声、演奏で完璧。Break1があんなんだっただけにこうも変わるのか…とBreak1を知らなかった頃と印象が大きく変わった。「君がいない夏」はライブでほとんどやらず、フルでのバンド演奏は他に無いので何気に貴重映像。「君さえいれば」もCDと異なり、中華一番OPに近い最初からアップテンポで始まり、CDではハードすぎてカットされたという間奏のギターソロも含めたバージョンでメチャメチャカッコいいので必見。
Break4 横浜アリーナ(永遠をあずけてくれ、LOVE
FOREVER、ひとりじゃない、夢であるように、MY LOVE)
当時モノクロ加工されていた「永遠をあずけてくれ」がさりげなくカラー化。DVDにはカットされ、2010年のライブCDで音源化のみ果たしていた「LOVE
FOREVER」の映像化、そして同じくDVDではカットされていた「MY
LOVE」の初収録が嬉しい。「MY LOVE」は現在でも「夢であるように」と並んで原キーのまま歌い続けている1曲だが、ラストの「MY
LOVE」はさすがに裏声にしているので、それがCD通りに張り上げているというのは当時ならでは。一方で新たに収録された「LOVE
FOREVER」「MY LOVE」の2曲では元メンバーの宇津本直紀のアップが完全カットされているという"SMAP森くん編集"が…。Break1,2、そしてこのBreak4の他の曲では普通に映っているのに何だかこれは寂しすぎる。この2曲だけ今回のために編集したのだろうか?
Break5(Memories、Teenage dream、Power
of Love、哀しみの向こう側)
「Memories」が初収録。元が打ち込み全開の曲だったため、この時点でけっこうバンドサウンドで原曲からアレンジされている。間奏に入っていたラップも池森さん自らが力強くラップ。横浜アリーナのDVDやその音源をCD化した「Power
of Love」のC/Wのものとは同じアレンジだが、今はこのアレンジでは披露されていないし、原曲と違ったカッコ良さが感じられるので必見である。それ以外の3曲は横浜アリーナの既出映像もそうなんだけど、当時DVDがまだ普及し始めたばかりだったので、音声がかなり小さめで収録されていてけっこうしょぼかった。そのためリマスターされた今作ではかなりパワーアップして聞こえる。
あとは「永遠の明日」は2009年の武道館映像もあるのに、何故に1番で心のかけらを探してしまう(歌詞間違え)2011年バージョンをあえて選択したのかとか、「Ngeai」はfeat.しているミズノマリがゲスト参加した映像も残っているのに何故にミズノマリ不在バージョンを選択したのかとか、出来の悪いBreak1の中でも格段に出来の悪い「SUNSHINE ON SUMMER TIME」の収録はほとんど嫌がらせだろとか、B-Gram時代の15シングルで唯一スルーされた「遠い空で」が不憫とか、1度も映像の断片すら出ていないBreak7,9はともかく、映像の存在は確認されていて確実にビーイングが隠し持っているとされるBreak3はまだこのタイミングでも出さないのかとか、メニュー画面でミスをするとかどこか爪が甘いビーイングクオリティとか「厳選されたベスト・アクト」というには謎な部分も多々あるんだけど、それでも十分に満足な内容。ただしヒストリーといってもあくまで楽曲のみなので、MCや演出など含めた現在のDEENのライブの全ては今作だけでは全く分からないということも最後に付け加えておきたい。
印象度★★★★☆