槇原敬之 avex時代 2007-2010 レビュー
07年に今度はエイベックスへ移籍。EMI移籍時と同様に移籍直後は会社も気合が入るのか、移籍1発目のシングル「GREEN DAYS」がO社3位(13年ぶりのシングルトップ3入り)になるなどヒット作も出た。またデビュー20周年も迎え、初めて自身がその時在籍しているレコード会社から自身が制作に積極的に関与したベストアルバムも2枚同時発売された。一方でライフソングの主張にも変化が見えてきており、この頃になると主人公が気づくようなパターンは出尽くし、どちらかというとこうあるべきだという主張や宣言のような楽曲が増えてくる。意固地な主張をしてみたり、突如神様に委ねてしまったり、ラブソングだと思ったら相手が犬だったりする楽曲も。この時代のキーワードは「犬」と「神様」。一方で改めてラブソングへの取り組みも見られるようになった。
36th GREEN DAYS
07年8月15日
エイベックスへの移籍第1弾。ドラマ「牛に願いを」主題歌。すっかりオッサンになったマッキーが青春をテーマに書き下ろした久々の王道ヒットチューン。O社3位に入り、トップ10入り自体も04年以来3年ぶりだったが、トップ3はなんと94年の「2つの願い」以来。まだまだO社チャートに威厳もあった頃なので槇原健在ぶりを示し、この年はついに紅白出場(全盛期以来2度目)も果たした。ただタイアップ先ドラマは酷かった。北海道の牧場ロケが主体なのに、当時週に何本もレギュラー番組を抱えていた演技未経験のオリラジ中田をメインキャストにねじ込まれたのが運のツキ。中田の北海道ロケのスケジュールが全く取れなくなり、中田だけみんなが揃うシーンに登場しない場面が序盤から早くも増加。中田がそこにいることを示すために少々変わった性格で単独行動を好むという人格設定にして単独の別撮りカットを連発して乗り切っていたが、それだけでも苦しくなってきて、ドラマ中盤以降には腕や後姿だけの中田の影武者を駆使し始める始末。また脚本も牧場経営の厳しさをメインに置きすぎて、中盤以降経営難描写が連発されたと思ったらそもそもこの街自体が消滅するかもしれないなど風呂敷広げまくり、牛が淘汰されてしまったと思ったら、今度は市毛良枝が淘汰(病死)してしまい、しまいにはメインキャストと一緒にタイトルバックにも出ていた田中圭までもが淘汰(離農)してしまい降板。ぶち上げた問題すべてを放置したまま物語は収束していき、当初ちゃんと卒業しないと奨学金が払えないからちゃんと卒業するのが前提と散々言われていた主人公の玉山鉄二が大学辞めてここに残る(実家を継ぐ)とミラクル発言をし、最後は離農した田中圭が育てていた馬を競走馬に育て上げ、「馬に願いを」託したところでドラマが終了するという支離滅裂な脚本完全崩壊。こんな体たらくで青春のカケラもない顛末ではせっかく青春をテーマにした主題歌も空しく響くばかり…。それでも楽曲だけはヒットしたのは曲の力だろう。楽曲自体は青春がテーマといっても大人…というか槇原が今改めて思う青春って感じで若者感は皆無で、若者に"ホントのこと"を探すことが青春だと語り掛けるような内容になっている。"ホントのこと"って何?という疑問は残るがそこまで説教臭くないし、楽曲自体は久々にいいなぁと思った。
★★★★☆
15thアルバム『悲しみなんて何の役にも立たないと思っていた。』
10thベスト『Best LIFE』4thライブアルバム『SYMPHONY ORCHESTRA "cELEBRATION 2010"〜Sing Out Gleefully!〜』(メドレーの1曲。アンコールでメドレーをもう1回やったので2回収録)
C/W どんなときも'07
シンプルな打ち込みでR&B風バラードへと改変。といってもバラードバージョンほどテンポは落とさずに全体の雰囲気がゆったり落ち着いた感じ。やや物足りないというか地味ではあるんだけど年齢を重ねた落ち着きが味わい深くも感じられる。
★★★★☆
アルバム未収録
五つの文字
「めざにゅ〜」テーマ曲。06年3月から07年3月までの1年間使用されていた楽曲で、元々タイアップ曲として浸透した06年秋にEMIでリリースされると告知されたが謎の発売延期。そのまま放置されていた。どうやら移籍を巡って何らかのトラブルがあったようで、結果的にはタイアップ終了から半年以上も経過して忘れかけた頃にアルバム収録され救済された。なお同じく発売延期になった同時発売予定だった『LIFE INDOWNTOWN』のツアーのライブDVDに関してはさらに遅れて08年になって実にツアーから2年も経過してからやはりエイベックスから発売された。「五つの文字」とは「あたりまえ」ではなく「ありがとう」。これまでの楽曲から当然のように親切にすべき他者へありがとうを捧げる曲なんだろうなと勝手に予想していたんだけど、なんと何事もなく日々を過ごせている「今日という日」は神様のおかげなんだ!という悟りに達してしまい、「ありがとう」という5つの文字を神様に捧げてしまう。日々を過ごせているのは身近にいる誰かのおかげとかじゃないのか…。そういう教訓の曲は確かに聞き飽きてはいたけど、まさか今度は神様感謝になってしまうとは予想外だった。このアルバム、終盤に同様の神様感謝が連発されるため、正直戸惑った。楽曲自体は聞きやすいポップな楽曲だが、シングルで出そうとしていたことを考えるとC/WっぽいというかあまりA面曲っぽくはないかも。
★★★☆☆
15thアルバム『悲しみなんて何の役にも立たないと思っていた。』
37th 赤いマフラー/お元気で!
07年12月12日赤いマフラー
アルバムからのシングルカット。赤いマフラーをして銀座四丁目を歩いている主人公がもう今はそばにいない君を思い出している楽曲。久々に説教や教訓無しの初期を彷彿とさせるラブソングのバラードで安定の出来。あの頃の数々のシングルにすらならなかった名曲群に匹敵するような曲かというとそこまでではない気もするけど、こういう曲をまた書いたというだけで大きなトピックだろう。ただベスト盤のライナーにも書かれている通り、実際には愛犬のうちの1匹が亡くなり、その愛犬を思って書いたそうな。すなわち「君」というのは犬の事。一応ラブソングに受け取れるように構成されているものの、飼い犬でここまでドラマティックに出来るのがすげぇ!
★★★☆☆
15thアルバム『悲しみなんて何の役にも立たないと思っていた。』
9thベスト『Best LOVE』お元気で!
こちらは新曲。別れを歌った曲なんだけど序盤の歌詞では"僕らはこんなにも誰かを好きになってしまう"とか歌っているので、恋人との前向きな別れを歌った曲なのかと思ったらサビ終わりに"友よ また会おう"とか出てくる。友情ソングだったのかよ!ここでの「好き」はもっと大きな意味での「like」的なもののようだ。明るく前向きな印象の曲で別にそんな苦手な曲でもないんだけど、断片的なフレーズ含めても全く浮かばないシングルA面曲は37thにして初めて。当時から聞いた回数が圧倒的に少ないのが原因かも。後に歌詞完全書き換え、スカパラによる別アレンジでメロディーだけ同じの別曲「おさらばだ」に改作されてアルバム収録されている。
★★☆☆☆
アルバム未収録
17thアルバム『不安の中に手を突っ込んで』(メロディー以外改題改作詞「おさらばだ」)
38th Firefly〜僕は生きていく
08年2月6日
映画「KIDS」主題歌。映画公開に合わせてのリリースだったが、サビで思いっきり"秋の空"とか歌っているし、そもそも夏のイメージが強い(実際にはホタルは夏だけ出てくるわけではない)ホタルを真冬に持ってくるというのはなんかリリースする季節間違えたんじゃね?感が漂った。自分に生きる価値を見つけられないなら誰かのために生きればいいと歌うライフソング。"誰かのために"は散々連発されてきた事だが、自身がボロボロの状態でも自己犠牲を生きる理由にする、というのは今まで無かったかも。「KIDS」の主人公は他人の傷を自分に移動させるという能力を持つという設定だったので、タイアップ先の影響がかなり強かったと思われるが、イジメなどの過酷な状況からの救いの歌としても機能するんじゃないかと思う。
★★★☆☆
16thアルバム『Personal Soundtracks』
10thベスト『Best LIFE』4thライブアルバム『SYMPHONY ORCHESTRA "cELEBRATION 2010"〜Sing Out Gleefully!〜』
C/W もう恋なんてしない'08
「遠く遠く」「どんなときも。」に続く有名作リメイク。有名なイントロのフレーズは残しながらもけっこうガッツリとリメイクされている。原曲より落ち着いたような気もするけど、けっこう細かくアレンジされててむしろ落ち着きがなくなったようにも思えるから不思議だ。
★★★☆☆
9thベスト『Best LOVE』
39th WE LOVE YOU.
08年7月23日
これまでの教訓ソングは基本的に自分に対してか、もしくは他者にこうあるべきという提示だったが、この曲では「君」をひたすら褒め称え、感謝し、みんなが君を愛していると歌うという「君」への超讃美歌。正直聖人君子すぎていったいどんな人に対して歌っている曲なのか対象不明だ。少なくともこの曲は自分に向けて歌われている!などと思うリスナーはいないだろう。あまりに褒め称えられすぎているためいくらなんでもそこまで自惚れることはできない。前作「Firefly〜僕は生きていく」の主人公に対して、救われた人々から彼への感謝のメッセージソングという風にとらえるのが1番不自然にならない曲の解釈かなと思う。メロやサウンドはかなりの名曲風なんだけど思い返そうとすると案外そこまで印象に残っていない。
★★★☆☆
16thアルバム『Personal Soundtracks』
10thベスト『Best LIFE』C/W Orange Colored Sky
通常よりも力んだ歌声で"信じたものを貫いて食えなくなってのたれ死ぬのも悪くない"と歌われる、何が何でも自分の意思を押し通そうとする歌詞の内容に、正直意固地になりすぎだろ…と少々引いてしまった。少なくともここまで行ってしまうともし何か間違えたときでもそれを潔く認めることができずにひたすら理屈を並べて俺は正しいんだ!とか主張し続けそう。
★☆☆☆☆
16thアルバム『Personal Soundtracks』
Taking The Central Course
誰からも祝福されないとしても「君」と一緒にこの世界の真ん中の道を歩いていこうと堂々宣言する決意表明の1曲。ほぼピアノ1本で妙に力強く歌われ、シンプルなのにけっこう尋常じゃない迫力に満ちている。かつて「PENGUIN」で誰にも許されなかった2人は駆け落ちしようとするも結局別れてしまっていたが、あの頃出来なかった境地に辿り着いたアンサーソングともとらえることができる。またこの決意の強さは創作的なものではなく、セクシャルマイノリティに対する本人の堂々宣言にも思える。
★★★☆☆
16thアルバム『Personal Soundtracks』
君の後ろ姿
相手が自分のことを友達だと思っている相手に片思いして、別れ際その背中を見つめるという切ない片思いソング。この曲も同性愛の気がない少年へ恋した少年の物語という色が強い。仲の良い男女の物語としても受け取れるけど、それにしては気づかれてはいけないというか、気づかれたら確実に終わってしまう感が強すぎる。最早ネット上では過去のラブソングも相手は男っぽいとかあのフレーズは意味深だとか散々言われているけど、これは男女の歌ではないよなぁ…と感じたのは個人的にはこの曲が最初だった。これまでのようにあくまで男女のラブソングとして解釈できる余地を今までよりも残していない。こういう切なさもあるんだなぁ…と、あまり触れる機会もない感情を見せてもらえたような感じで、不思議な楽曲。ていうか楽曲から漂う切実さが半端なく、「赤いマフラー」とかより明らかにシングル向けの楽曲だったような気が…。
★★★★☆
16thアルバム『Personal Soundtracks』
9thベスト『Best LOVE』
僕の今いる夜は
FM802のキャンペーンソングとして提供した楽曲。青山テルマ、清水翔太、つじあやの、秦基博、ハナレグミ、ヒダカトオル、YO-KINGと槇原の8人による「M&THE RADIODOGS」名義でFM802内でのみOAされていた楽曲で発売はされていなかったようだ。秦基博が自身のアルバムの初回特典CDで槇原をコーラスに招いてアコースティックスタイルのアレンジでまずCD化。その後、槇原も自分のアルバムでセルフカバーした。槇原バージョンでは大サビ後の歌詞に秦基博版にはなかったフレーズが加えられている。真夜中にふいに寝れなくて孤独を感じて1人で深夜ラジオを聞いたらなんとなく孤独じゃないと思えたという個人的には10代のころに感じたようなあの感覚がそのまま歌になっていて感動した。ラジオっぽさを出すためなのか、意図的にノイズっぽい加工がされている演出もRadikoとか主流になってラジオの音声がクリアに聞こえる現代ではあまり伝わらないかもしれないが上手い演出だ。我が家の場合はFMの入りは別に悪くなかったんだけどAMニッポン放送の入りが本当に悪かった…。近年の中ではズバ抜けた名曲。
★★★★★
16thアルバム『Personal Soundtracks』4thライブアルバム『SYMPHONY ORCHESTRA "cELEBRATION 2010"〜Sing Out Gleefully!〜』
The Average Man Keeps Walking.
平凡賛歌。こうあるべきだという説教や教訓ではなく、あくまで平凡な自分が自分を超える日が来ることを信じながら前を向いて歩いていこうとする姿が描かれている。これは本当に久々に歌詞がいいなと思った。数々の名曲を生み出してきた歌い手本人はどう考えても平凡な人ではないけど
★★★★☆
16thアルバム『Personal Soundtracks』
10thベスト『Best LIFE』
40th ムゲンノカナタヘ〜To infinity and beyond〜
09年11月25日
前向きなエネルギーに満ちたロックテイストの楽曲。ギターが前に出ているのはあまり無いが単純なロックテイストにはなってないところが意外とサウンド的に面白いかも。キャッチーかつ勢いがあるメロディーだったので久々にリピート率の高い楽曲にはなったけど、望みを叶えるためにはとにかく立ち向かうことだあきらめないことだとして、自らの力で未来を切り開いていけというような事を歌っているのにサビのド頭が"「神様!ありがとう」と思わず言ってしまうほど望みが叶った時の事を強く思い描いたら"という神様ソングになってしまっているのがなぁ…。つまり望みが叶うかどうかは、前提としてまずは自身の努力が必要だが、最終的にそれを見た神様によってもたらされるものである、となってしまう。こんな勢いに満ちた曲なのに自分で勝ち取るんじゃなくて最終的に神様に運命を委ねてしまうのがどうもしっくりこない。またしても犬がきっかけで「気づく」というのも含めて、また「犬」か、また「神様」か、と思ってしまうくらいこの2つのキーワードが目立つようになってきた感はある。
★★★★☆
10thベスト『Best LIFE』
17thアルバム『不安の中に手を突っ込んで』4thライブアルバム『SYMPHONY ORCHESTRA "cELEBRATION 2010"〜Sing Out Gleefully!〜』
C/W 冬のコインランドリー
コインランドリーに行って帰ってくる2人の情景描写がされた初期風の暖かミディアムナンバー。『SMILINGU』とかにポンと入っていたらそのまま第一次ワーナー期の楽曲だと思ってしまいそうだ。教訓も説教も神様も出てこない2人だけの時間が流れる1対1のやり取りをつづった描写からは久々にその情景が見える。
★★★☆☆
17thアルバム『不安の中に手を突っ込んで』
夜空にピース
第二次ワーナー初期を思わせる彼女との何気ないやり取りから大切なことに気づくというラブ&ライフソング。アルバム1曲目にしてシングルにしても遜色ない王道の雰囲気が漂うだけにそのままこれをリード曲にすれば良かったのに…。
★★★★☆
17thアルバム『不安の中に手を突っ込んで』
不安の中に手を突っ込んで
あえて不安の中に飛び込むことで未来を掴もう(超訳)と歌う、"不安の中に未来がある"説を提唱したライフソング。またしても"不安は僕らを強く賢くする神様からの通信教育"などという神様フレーズが登場するが、それ以上は言及されないのでまあそこまでは気にならない。これで「不安の中に手を突っ込んで通信教育に合格すれば未来は神様がくれる」とか歌い始めたら心底ガッカリしていたけどなやけにサウンドもゴチャゴチャとしていて通常の打ち込みスタイルではなく、生のバンド編成、ストリングスアレンジにTomi Yoを起用、ゴスペラーズの村上、北野と加藤いづみがコーラスを担当するなど人力サウンドが展開。不安は全く感じさせず、ファンキーなノリになっている。アルバムリード曲として、これをTVでも歌っていたけど、そんなに一般ウケするようなノリの曲ではなかったと思うし(TVで聞いてて何だか暑苦しい曲だなと思った)、リード曲ながら同系統の楽曲が他にないアルバムだったのでどうにもこうにも…。リード曲の選択ミスだったのでは。
★★★☆☆
17thアルバム『不安の中に手を突っ込んで』4thライブアルバム『SYMPHONY ORCHESTRA "cELEBRATION 2010"〜Sing Out Gleefully!〜』
In love again?
新境地となる中年視点のラブソング。久しぶりに鏡を見たら"思っていたよりずっと老けた僕が立っている"というのは文字通り成長していく姿しか知らなかった日々が過ぎ去り、20代半ば過ぎから誰もが実感するようになるリアルだ。槇原の場合は30代突入以降はラブソング自体が数少なくなっていたが、今作リリース時点で40代に突入。昔のようなラブソングも恐らく周囲から散々要求されていたものと思われるが、昔のような曲ではなく今の自分視点で書いたというのはちょっと新しかった。また引かれたり傷つけるのが怖い(自分が傷つくのではない)から思いを伝えないというのは「君の後ろ姿」に通じるものがある。
★★★☆☆
17thアルバム『不安の中に手を突っ込んで』
おさらばだ
アルバム未収録のままだった「お元気で!」を改題・改作した楽曲。アレンジは東京スカパラダイスオーケストラが担当。このためザ・スカパラなスカサウンドが展開。友人との前向きな別れを歌っていた原曲から一転して、本格的に憎しみ合ってはいない今が一番良い時だから今のうちに別れようと歌うものの見事な離婚ソング。なんかもう歌詞が潔すぎる。横領した昔の事務所社長を身内の情とかでうやむやにせずにビシッと訴えたり(周囲は反対したとされている)、ちょうどこのエイベックス期の頃にCHEMISTRYに提供した「約束の場所」のサビの一節を盗作だと騒いだ爺さん(松本零士)に対して毅然たる態度で逆に訴えて裁判起こしたりとニコニコしてて優しそうという一般イメージとはちょっと異なる毅然たる部分もある人だし、そういった側面がよく出ている歌詞だと思う。実は恋人や夫婦の別れを描いているようで、何からおさらばしているのかはいろいろと解釈可能だ。既に独立が決定していて、去り際のエイベックスに対して歌っていたのかは不明だがこの曲をもってエイベックス及び何度も移籍を繰り返していたメジャーレーベルそのものからおさらばすることとなった。
★★★☆☆
17thアルバム『不安の中に手を突っ込んで』