2021年10月の配信シングル

2021年10月の配信シングル

2021年10月に聞いた配信シングルを1つ1つ更新するの手間だしそれほど文章も無いので1記事にまとめて更新。

B社Amazon拒絶問題によりAmazon Musicに無いので唯一DLしたB’zは既に単独記事で公開済み、ORANGE RANGEは一応EP扱いで2曲あったので単独記事で公開済み、残りの単独配信シングルで聞いたものをまとめたのが当記事となる。King Gnuの新曲は12月にシングルCDになるらしいのでそのタイミングに回す。

その次に/flumpool

2021年10月1日
5月のシングルCDに続く新曲。flumpoolを聞いたのはベスト盤以来。永遠の若手爽やかストリングスポップバンドという印象があったが、未だ変わらぬ爽やかさが健在。確か彼らは全くの同い年(1984年度生まれ)だったと思うが、この年でまだ若手感を保っているのはなかなか凄い。ボーカルの見た目も爽やか青年のままだが、何より声が爽やか青年。ストリングスも健在だが、正直なところ電子音を大量導入してしまうバンドよりは時代に流されない姿勢で好感が持てる。
★★★☆☆

ホームラン/BBHF

2021年10月13日
昨年Galileo Galileiから『BBHF1 -南下する青年-』まで一気に聞いたが、今年5月に出ていた新曲は知らない間に出ていてノーチェック。聞いている人の間では大絶賛だった『BBHF1 -南下する青年-』の良さが正直全く見えず淡々としているだけで掴みどころが全くなかったので興味を失っていたのもある。今年3月にはベース佐伯が脱退。ついにGalileo Galileiからのオリジナルメンバーは尾崎兄弟2人だけになってしまった(はGalileo Galileiのサポートから改名時にメンバーになったギターもいるので一応現在メイン楽器としてはギター2人とドラム1人)。

期待せずに聞いてみたら今回は割とギターを前に出したロックバンド的なナンバーな上に、比較的エモーショナルに盛り上がる。このロックバンドとしての高揚感をなかなか見せてくれずにすぐに淡々としてしまうというのが個人的なこのバンドの印象なんだけど(Galileo Galilei時代の豹変以降もデフォは淡々としているが末期に1曲だけ「恋の寿命」という飛びぬけた名曲があった)、それだけに時々見せてくれるエモーショナルな盛り上がりにはグッとくる。いやぁまさにホームランとまでは言わずともヒットした曲だ(たぶん本来の意図と違う)。
★★★☆☆

サブリナ(10th Anniversary Version)/家入レオ

2021年10月15日
2022年2月16日のデビュー10周年記念日翌日に『10th Anniversary BEST』発売を告知すると同時に先行配信されたデビュー曲のリメイクバージョン。もう出来ちゃってるなら前倒し10th Anniversaryじゃねーか…というのはあるが…。『10th Anniversary BEST』はあくまで『5th Anniversary Best』の続編商品であり、以降の選曲しかされない。この曲含む8曲が収録されるのは初回盤Aのボーナスディスクだけとのことなんだけど、初回Aだけの特典CDから先行配信ってニッチじゃね?

楽曲自体はボーカルもなんだかんだけっこう変わっていて、当時には当時なりの必死さゆえの魅力もまたあったのかなと思うけど、全体にはパワーアップした感はある。
★★★★☆

Lucky Days feat. OKAMOTO’S/福原遥

2021年10月15日
2019年に単独デビューして昨年6月までに3枚シングル出して止まっていたが契約は終わっていないようで配信限定ながら1年4ヶ月ぶり新曲。今回は自身主演ドラマ「アンラッキーガール」主題歌。OKAMOTO’Sと共演という形でそのままデュエット形式の楽曲に。

これがどうも男女デュエットでキー合わせるのが難関なのがもろに出てしまった感じで、全体に淡々としていてメロディアスさに欠けるわ、曲調がクールなのも相まって福原遥のボーカルにはイマヒトツ覇気がなく、OKAMOTO’Sのボーカルは完全地声低音歌唱になってしまうわで、両者キーが合わなくて妥協して歌っている感じが…。全然ラッキー感がねぇよ…。
★★★☆☆

Cube/星野源

2021年10月18日
映画『CUBE 一度入ったら、最後』主題歌。音数は少ないがやたら忙しないドラム、ベース、キーボードをメインにした複雑な楽曲。サウンドの聞き応えはあるが、メロディー自体はサビがどこかも分からずあまり印象に残るものではない。面白い曲ではあるかも。
★★★☆☆

気まぐれロマンティック-From THE FIRST TAKE/いきものがかり

2021年10月18日
YouTubeのソニー運営なのをまるで隠さなくなって露骨にソニーミュージシャン連投な「THE FIRST TAKE」音源を2曲同時に配信リリース。2人になって最初の音源となる。今作は08年12thシングル。にぎやかだった原曲からだいぶ異なる雰囲気に。バラードをバラードにしてもバラードでしかないがこれは意外性がある。
★★★☆☆

今⽇から、ここから-From THE FIRST TAKE/いきものがかり

2021年10月18日
こちらはなんと5月に配信で出したばかりの最新曲。3人時代最後+亀田誠治も加えて4人で制作した楽曲という事だったはずだが2人になった途端に再活用するのはさすがにまずくないか。当時の感想でも書いたように制作経緯が明かされていて当初1人で2曲も用意した山下の曲は亀田ジャッジにより全く採用されず水野曲が選択され平メロは亀田自ら書く宣言によって山下が作曲に入る余地が無くなり、吉岡と作詞担当になって最初に山下がまとめた仮歌詞もまだ仮だと言っているのに水野&亀田がダメ出ししまくってそのまま吉岡に託して書き上げる事になってしまったので確かにこの楽曲のメロディーに山下は一切関わってないし、歌詞も多少ニュアンスが残ったりはしているのかもしれないが吉岡メインでほとんど関わっていない事にはなっている。だけどそういうことではないだろう。3人(+亀田)の共作としてクレジットして出した結果的に山下在籍時最後の楽曲を、山下が脱退して1番最初に今⽇からここから2人のいきものがかりが始まる、みたいな意味合いで出すのは…そういう意図じゃないにしても誤解は確実に招くだろうし、誤解を招いてまでやる行為なのかとは思う。
★★★☆☆

銀の月/佐野元春 & THE COYOTE BAND

2021年10月22日
EPIC時代の曲までしか知らないので最近の曲どころかTHE COYOTE BANDでの佐野元春は全く把握できていないんだけど新曲が配信されていたので聞いてみた。今作は割と80年代の頃の勢いを感じさせるポップロックナンバー。バンド演奏含めてロックバンドとして普通にカッコいいナンバーに仕上がっていて60代半ばになってもロックミュージシャン佐野元春は全く衰えていないようだ。なんかさすがに最近はもう少し落ち着いているんだろうなと思っていたので、今BOXで聞いている80~90年代の作品群と並べてもいい意味で変わっていない。

一方でなんでこんなに音が極小なのか。とんでもない音の小ささで他の曲をボリューム17で聞いていたとしたら22,23くらいまで爆上げしないと同等の音量にならない(80年代の音の小さいCDでも20,21辺りまでで十分なのでそれより小さい)。音圧至上反対主義だとしてもいくらなんでも小さすぎであり、なんかマスタリング間違えてないか。でも公式にマスタリングエンジニアは前田康二になっててこの人割とガツンと持ち上げすぎて波形分析官に叩かれたりもしている人(最たる例はBUMPの『RAY』)だしなぁ…どうしてこうなった。
★★★☆☆

カク云ウボクモ/森山直太朗

2021年10月27日
2ヶ月連続配信で今回は新曲。今年1月に公開されていた映画『心の傷を癒(いや)すということ<劇場版>』主題歌。直太朗本人も出演していた。何故こんな遅れて配信されたのかは分からないが前作「遠くへ行きたい」カバーも同じく1月から使ってたのに遅れて出たし何かあったのだろうか…。ピアノ+ストリングスの静かなバラード。王道的な1曲ではあるか。
★★★☆☆

あいまって。/山本彩

2021年10月27日
リミックス連続配信もあったが新曲としては2ヶ月ぶり。開催中のツアーで既に披露されていた楽曲で”最先端のエレクトロニックサウンドとHIPHOPのエッジを組み合わせたプロデュースワークが話題のプロデューサーyonkeyと山本彩の共作の楽曲”と説明されている。ここに来て急にロックバンド路線からエレクトロ路線へ大きく舵を切ってきたが、今作はまた少し独特な味わいでゆったりしているのでクールさは前面に出ているが、そこまで電子電子はしていない。パラパラと鳴り響くブラス系の音色の渋さもいい味を出している。
★★★☆☆

PIECES OF A DREAM feat.mabanua/CHEMISTRY

2021年10月27日
今年3月にデビュー20周年を迎えての20周年記念企画の1つで、最初期のヒットシングル5曲を12月までリメイクで連続配信する第1弾。01年3月7日のデビュー作のリメイク。

『ASAYAN』でのボーカルオーディション企画での優勝者2人で結成。最終候補としてプレデビューシングルを出したメンバーには後にEXILEになるATSUSHI、さらに後にEXILEになるネスミス、ソロデビューした藤岡正明がいた。最終候補前のオーディション参加者には同じくEXILEになるSHUN(清木場俊介)、AAAになる浦田直也もいた。なんか後からエイベックスが拾い過ぎじゃね…

01年発売当時いきなりミリオンヒットを記録して最大のヒット作となっていた。2000年までは年間トップ10は全部ミリオンで埋まるのが当たり前で、2001年のミリオンヒットとしては年明け前後の浜崎あゆみ、宇多田ヒカルに続く3作目だったがなんか今年ミリオン出なくね?というモードがこの直後から一気に高まり、この後01年は桑田さんしか出せなかった。それまでの大ヒット=ミリオンの図式が成立した最終期のヒット曲だったりもする。

今回の企画では今風のトラックメイカーを招いて今風のアレンジに変更して、ボーカルも新たに録音。feat.mabanuaというのはゲストボーカルを招いているわけではなく、リメイクを担当したトラックメイカーのことで、公式に「リメイクを手掛けたのは、星野源、official髭男dism、あいみょんなどの楽曲も手掛ける話題の音楽集団“origami PRODUCTIONS”」と書かれているだけだが、origami PRODUCTIONSに所属しているのがmabanuaというトラックメイカーである。そしてこの後の4曲もorigami PRODUCTIONS所属のトラックメイカーがfeat.扱いで登場してくる模様。featというとゲストボーカルやゲストラッパーだと思い込んでしまいなんともややこしいが、配信限定だと曲名かアーティスト名にでも無理やり名前入れないとアレンジャーがクレジットされる機会が無い(そもそも歌詞カードが無い、歌詞表示やクレジット表記機能があっても作詞作曲まで)ので、アピールのためにfeat表記をしているのかもしれない。

まさに今風な感じのスタイリッシュなアレンジだなぁという感じ。ボーカルも20年経って出なくなってはいないが割と変わっている印象。もうちょっと伸びてほしいところで伸びていなかったりもするが、変わった部分は主に当時の若さやそれゆえの勢い、固さなどが出ていた部分だったのかもしれない。

正直トラックが今風すぎて馴染めないところはあるが、そもそも当時のCHEMISTRYのサウンドは流行っていたR&B系のトレンド全開であり、当時は当時でチッチキタカタカした曲ばかり流行ってて馴染めなかった。今は当時の音の方が馴染みがあるわけだから20年も経ったわけだ…。

しかし当時のジャケットを簡易イラストにしたこのジャケットは…こんな手抜き感溢れるイメージで大丈夫なのか。トラック自体はちゃんと作りこんではいるのに、こんな感じになっちゃいました的な感じのこのジャケットはちょっと酷くないか。
★★★☆☆

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