ってか/日向坂46

2021年10月27日
Type-A,B,C,D,通常盤
初登場1位 売上46.3万枚
初登場6位 売上0.7万DL(ってか)
初登場1位 売上0.7万DL(Special Edition,アルバム扱い)

B09JBWXZGX

前作より5ヵ月ぶり。

Type-A,B,C,D,通常盤でC/W3曲目が異なる。
Type-A,B,C,Dで2曲目のMVと「ひなたの夏休み」メンバーが異なる。

体調不良により一定期間の静養が必要と診断され6月に小坂菜緒が休業。今作には不参加
同じ6月に1st写真集発売、1年延期されていた出演映画の公開が控えており、映画公開に向けてのプロモーション活動を終えて公開1週間後に即休養した事からギリギリまで休養を引き延ばしていた事が伺え、6月29日の写真集発売記念SHOWROOMは本人不在でメンバー代役で決行、単独で公式アンバサダーを担当していた7月16日『恐竜科学博』記者発表もメンバー3人が代役で出演。4月にスタートしたばかりのソロラジオ「小坂なラジオ」は佐々木美玲が代役で引き継いでいたが、10月29日にあくまで復帰までの番組名変更として「佐々木美玲のホイミーぱん」に変わった。また小坂が単独で出演していたソニー損保のCMが11月になって金村に代わるなどここに来て小坂単独の仕事が他メンバーに振り替えられたことから復帰のメドが全く立っていない状況と思われる。過去の復帰例として7月休業→翌年復帰の濱岸の例もあるとはいえここに来て立て続けにラジオ改題、CM交代が続くとなると…大丈夫だろうか。

1.ってか

髙橋未来虹、高瀬愛奈、森本茉莉、高本彩花、上村ひなの、濱岸ひより、宮田愛萌、山口陽世、富田鈴花
佐々木久美、影山優佳、松田好花、佐々木美玲、河田陽菜、渡邉美穂、潮紗理菜
東村芽依、齊藤京子、金村美玖、加藤史帆、丹生明里

金村美玖が初センター。激しめのダンスナンバーでこれまでのシングルは純情少年の恋心みたいな歌詞だったが今回は女性目線。しかもAメロでは”ちやほやされることにもう若くはないのかなぁ”とあるようにちょっとアイドルとしては年齢高めの設定になっている。ってかいきなり随分振り切ったな策士家。20歳越えのメンバーも増えてきて年上メンバーは20代半ばなので年上メンバーには等身大といえば等身大なんだけど、センターの金村は19歳になったばかりでまだ10代だし、この年から”もう若くはない”とか言ってたら反感買うレベル(年下の3期生を見ながら言うならいいけど。あと冒頭のソロパートは金村だがこの部分は年上の加藤齊藤がデュオで歌っている)。60代の初老に差し掛かった策士家が書いている若い女性の複雑な恋心模様と考えるとビミョーではあるが、純情少年系の一方的な思いが延々歌われるような歌詞よりは案外いいかもしれない。多くのファンにとってもそこまで思ってねーよ的な疑似恋愛的妄想純情少年の恋心な歌詞よりもこういうちょっと自信のない感じの女性が主人公の歌詞の方がソンナコトナイヨと言ってあげたくなってより応援に熱が入るのではないか。

「ってか」自体はサビ終わりに1回出てくるだけで正直そんなにインパクトも無い。曲の締めでは「ってか」で始まる4行で印象付けようとはしているが、「ってか」しか言えない理由をWow Wow Yeahでごまかして不明なまま終わってしまう始末。しかもAメロのオーオーオーはダサいカタカナ表記なのにこの箇所だけ英字でキメてくる策士っぷりである。なので曲だけ聞いていると「ってか」がキラーフレーズにはなっていないと思う。ってか歌詞の主題と関係なくて「ってか」が出てくるところだけ全部意味不明になってない?

ってかめまぐるしい勢いや、高速ピアノというYOASOBIメソッドみたいなトレンドに乗っかった感のあるアレンジの方が印象的。
ってかやっぱしばらくは高速ピアノ系のYOASOBIメソッド曲増えるのだろうか。
ってかメソッドに乗っかって風味堂復活のチャンスじゃね?
★★★★☆

2.何度でも何度でも

佐々木久美、影山優佳、高本彩花、加藤史帆、佐々木美玲、齊藤京子、東村芽依、高瀬愛奈、潮紗理菜
濱岸ひより、宮田愛萌、森本茉莉、髙橋未来虹、山口陽世、渡邉美穂、富田鈴花
河田陽菜、丹生明里、上村ひなの、金村美玖、松田好花

上村ひなのが初センター。日本テレビ系『第41回高校生クイズ』 応援ソング。昨年まで5年連続乃木坂46が担当していたが日向坂46へスライドした(昨年のは延期されたので乃木坂46がC/Wで発表したのは今年1月のシングル)。今作の中ではタイアップ発表が夏前だったため、シングル発売が決まるより前から次の新曲として存在が明かされていた。また「何度でも」のヒット曲を持つドリカム中村氏がTwitterで反応する一幕もあった。現役の高校2年生である上村ひなのを初センターに1期生は3列目、2,3期生で1,2列目という編成になっているが、他に現役高校生の森本茉莉、髙橋未来虹、山口陽世は全員新3期生であり、3期生だけで1列目はさすがにしなかった模様。

作編曲はZYYGの後藤康二(ck510)。4846系で2012年頃から何度か起用されていて乃木坂46「ガールズルール」が唯一A面で常連というほどは出てこなかったが、先日のAKB48のC/W曲で編曲を担当したのに続いて久々に立て続けに起用された模様。

乃木坂46が担当していた高校生クイズ時代は当初は青春感のある歌詞の曲を書いていたが連続でやっていると途中から全く関係ない歌詞になってタイアップ無視の歌詞になってしまい、最早策士家お得意の「俺は(この曲が高校生クイズタイアップに使用されるなんて)聞いてない」が発動してそうな感じになってきていた。昨年ので久々に青春路線に戻すもおじいちゃんの青春説法みたいになっていて乃木坂46メンバーが歌うにはなんか少し達観しすぎていた。目線が青春過ぎたおじさんになってしまうのは仕方ないが今回はそこまで説法感は無い。ってか「青春の馬」以降「声の足跡」と青春ドラマ主題歌での青春ソングが続いていたので今回もその線に乗っかっての青春路線。なんとなく青春応援なイメージも日向坂46についてきたので、そこに合わせていった感じか。

ってかこの路線になると力強く断言して鼓舞するような似たような歌詞であまり幅を感じないのはこういう歌詞が響く年齢はとうに過ぎてしまったせいだろうか…。ってか今年頓挫して終了した青春高校用のストックっぽい歌詞の曲でもある。
★★★☆☆

3.思いがけないダブルレインボー

Type-Aのみ

髙橋未来虹、高瀬愛奈、森本茉莉、高本彩花、上村ひなの、濱岸ひより、宮田愛萌、山口陽世、富田鈴花
佐々木久美、影山優佳、松田好花、佐々木美玲、河田陽菜、渡邉美穂、潮紗理菜
東村芽依、齊藤京子、金村美玖、加藤史帆、丹生明里

表題曲と同じ全員曲。
明るい前向きなアイドルポップナンバー。奇をてらわず日向坂っぽいイメージの安定の1曲。
★★★☆☆

3.夢は何歳まで?

Type-Bのみ

東村芽依、高本彩花

ユニット名は「あゃめぃちゃん」
3月26,27日に行われたデビュー2周年記念ライブ『日向坂46 デビュー2周年キャンペーン Special 2days』のうち3月26日の『春のユニット祭り おひさまベスト・プレイリスト2021』で披露されていた未発売ユニット新曲のうちの1曲。あゃめぃちゃんで“あめちゃん”と読む仲良しコンビで、以前からコンビ名を自称していた。

ホワホワした感じの曲が来るかと思ったがクールなダンス系ナンバー。2人ともクールに歌いこなしていて普段の様子とは異なってカッコいい。ただこの手の楽曲って割とデュオ系で乃木坂46でも過去に出てきているようなどこかで聞いたような感じもしなくもない。
★★★☆☆

3.あくびLetter

Type-Cのみ

丹生明里、金村美玖、渡邉美穂

ユニット名は「カラーチャート」
埼玉出身の2期生という共通点から2020年10月よりTOKYO FMのラジオ『ベルク presents 日向坂46の余計な事までやりましょう!』を3人で担当(基本は3人揃う事はほぼ無くて毎回1人ずつ交代制)していて、埼玉トリオ、埼玉3人組、埼玉3人娘などと呼ばれることが多かったが、ユニット祭りでも特に曲は与えられていなかった。今作でユニット曲が収録されることになりラジオで正式なユニット名を公募して、話し合った結果、彩の国埼玉の”彩”から発想されたカラーチャートに決定した…が定着するかは未知数である。

元気いっぱいな感じの曲が来るかと思ったらのんびりした感じのアイドルポップナンバー。平和的な空気感でのんびり聞ける。渡邉美穂はけっこうふわふわな歌声なのは以前「やさしさが邪魔をする」でも分かっていたが、丹生明里もそのままにぶちゃんって感じの声だし、かわいい系。金村美玖が1番しっかりしているかも。
★★★☆☆

3.酸っぱい自己嫌悪

Type-Dのみ

佐々木美玲、河田陽菜、濱岸ひより、山口陽世

ユニット名は「みーぱんファミリー」
『春のユニット祭り おひさまベスト・プレイリスト2021』で披露された未発売ユニット新曲のうちの1曲。佐々木美玲(みーぱん)が母性を発揮して娘のようにかわいがっている、ベイビーちゃんと公言していたメンバー達によるユニット。冠番組では特に濱岸ひよりをベイビーちゃんと呼んでいる事はよく知られており、山口陽世加入後は山口陽世もかわいがっていて濱岸ひよりが嫉妬するという一幕が放送されたこともある。河田の方が濱岸より1つ年上だが、濱岸→河田→山口の順に長女次女三女となる。

作編曲が丸山真由子なのでちょっとClariSみがあるかと思いきやちょっと懐かしいフォークな風味を感じる聞かせる系。田舎が舞台で夢のために東京の大学を受験して上京するという彼女を応援できずに止めてしまい(恐らくケンカになって)別れた主人公の後悔が歌われているが“青春時代”という過去として扱われているので大人になってそこそこ年月が経過している事になる。進学していれば3人は大学生の年齢、山口はまだ高校3年生なので自分たちよりもう少し上のイメージなんじゃないだろうか。また欅坂46初期のゆいちゃんずが続いていたら回ってきてそうな路線が復活した感もある。
★★★☆☆

3.アディショナルタイム

通常盤のみ

髙橋未来虹、高瀬愛奈、森本茉莉、高本彩花、上村ひなの、濱岸ひより、宮田愛萌、山口陽世、富田鈴花
佐々木久美、影山優佳、松田好花、佐々木美玲、河田陽菜、渡邉美穂、潮紗理菜
東村芽依、齊藤京子、金村美玖、加藤史帆、丹生明里

表題曲と同じ全員曲。
ロックテイストのアップナンバーで「ときめき草」を少しだけ彷彿とさせる1曲。突出はしていないが今作は安定していい曲が並んでいた。
★★★☆☆

Blu-ray

1.ってか Music Video

街に青い暴風をまとった巨大ソフトクリームが出現し、青い暴風が街に吹き荒れる中でメンバーが立ち向かっていくという内容。前半では複数に分かれて激しいダンスをしながらも余裕の笑顔で暴風に負けずに進撃し続けるメンバーだったが、1番終盤でセンター金村が吹っ飛ばされると金村は謎の森の中(精神世界設定?)をさまよう事になり、仲間の導きで森から抜け出し、再び一丸となったメンバーは全員で再度進撃していき、ついに金村の渾身の一撃で巨大ソフトクリームを破壊、平和を取り戻す…といった内容と思われるが正確な意味合いは良く分からない。破壊されたソフトクリームはただの青いソフトクリームになって丹生の手元に落ちてきて丹生がおいしそうに食べるという謎に丹生ちゃんフューチャーなオチや、さらに今度は巨大人参モンスターが出現し、メンバーが半笑いのまま再度挑んでいこうとしたりするのは困難を越えてもすぐに次の困難が立ちはだかるが次も仲間と一緒に立ち向かって見せるという気概を表現しているのか。この際に東村が恐竜の人形を拾い上げて一緒に進んでいくのは恐竜好きな小坂を示していて次は小坂も一緒だという分かりやすいメッセージだったりも。

しかし同じあの振付師なのに欅坂を引きずり続ける櫻坂とは全然雰囲気違うからやっぱりグループイメージでわざとやっているんだろうなぁ…。

以下Type-Aのみ

2.何度でも何度でも Music Video

学校を舞台に制服姿のメンバーが個別に力強く踊っている内容+最後は海岸でのダンスシーン。青春感が出ているのとセンター上村ひなのの堂々たるセンターっぷりが頼もしい。年齢的には既に3期生4人しか高校生がいないし、来年はひなの1人だけになるので学園モノもそろそろあまり出てこなくなりそう。

3.ひなたの夏休み

潮紗理菜、河田陽菜、濱岸ひより、宮田愛萌、森本茉莉

今回は4組に分かれたメンバーが茨城県各地でそれぞれのアウトドアを楽しんだ後にキャンプ場で全員合流してキャンプ飯&トークという内容だが、集合後も基本的にチームごとに動いているので、共通しているのはご飯を作る説明部分と、最後に花火をするぞーというところと終了の挨拶のみ。残りは全部チームごとに密着した内容。撮影は陽性者数が減り始めたかまだかなり多かった時期と思われるが、外ロケなら透明シールドでOK的なあやふやルールを生かしてメンバーがマスクで顔が見えない場面はかなり抑えられているのは良かった(改めてあの透明シートに何の意味があるんだろうとは思えてくるし装着している方は最早意味があるなんて微塵も思ってなくてなんかしなきゃいけないからで無心で装着してそう)

ラストではダイジェストも流れるが、ダイジェストというより未公開映像集みたいにもなっていて前半別行動時に実はもう1つ何かしていたけどバッサリカットされていた事や、全員集合後に水遊びしていたところなど本編で一切使われずにカットされていた部分も含めた膨大な撮れ高だった事が分かる。

前半のグループ別行動はブドウ狩り。他と違って動きが少ない比較的まったりした内容になっているがなんだかんだ面白いメンバーが多くて見ていて飽きない。

以下Type-Bのみ

2.夢は何歳まで? Music Video

ひたすら対になって踊りまくるクールな内容。やはり乃木坂46でのデュオ歌唱モノで似たようなのがあった感じだけど(白石と西野とか白石と飛鳥とか)こっちはダンス特化で余計なギミックが無い。

3.ひなたの夏休み

齊藤京子、佐々木久美、高瀬愛奈、富田鈴花、渡邉美穂、山口陽世

前半のグループ別行動はレーシングカート。リアルマリオカート的な気分(たぶん)で楽しんでいる面々だが性格の差も出ていて高瀬がやたらのんびりしていたり、齊藤京子がマジ顔だったり、唯一免許持っている佐々木久美は早かったりと相変わらず個性が強い。山口陽世が意外と先輩も含めて仕切れる気質なのはこの後のヒット祈願でも見られたが、料理のシーンでもその片鱗が垣間見える。

以下Type-Cのみ

2.あくびLetter Music Video

様々なシチュエーションでの個別ダンスシーンと冒頭で金村がソロシーンでも立っていたボウリング場のレーンの真ん中あたりでの3人のダンスシーンで構成。何故ボウリング場なのかは良く分からないがアイドルらしいかわいい仕上がりをシュールさで少し抑えている感じか。

3.ひなたの夏休み

影山優佳、加藤史帆、東村芽依、松田好花、髙橋未来虹

前半のグループ別行動はアスレチック狭い建造物の内部を登っていくアスレチックなのでカメラワークが厳しく、もっと普通に平面で進んでいくアスレチックでロケした方が良かったのでは?と思わなくもない。天候を警戒したのか近くになかったのか。加藤、東村の身体能力はやはり高く、あまり目立たないが影山もそつなくこなしていた印象。

以下Type-Dのみ

2.酸っぱい自己嫌悪 Music Video

それぞれの今を過ごす現在と学生時代仲良し4人組だった学校での過去が交錯する内容。美玲が何らかの理由でグループを離脱して疎遠になってしまったかのような過去が描かれるが台詞オフで何が起きたのか全く分からない上に、現実と過去が想像でリンクするためラストの暗闇ダンスシーンで4人が再開したのかと思ったら、美玲からのメールに3人が反応して美玲が出かけていくところで終わるので現実には再開してなくてこれから4人で会うみたいだし…。

3.ひなたの夏休み

佐々木美玲、高本彩花、金村美玖、丹生明里、上村ひなの

前半のグループ別行動はラフティング。少し高いところから川へ飛び込むところで個性が出てくるのが面白い。ひらがな時代のバンジージャンプを3期生のひなのだけ経験していないが、1番飛べずに一段下げたのはバンジーは飛んでいた美玲で、ひなのは意外と思い切りよく飛び込んでいたり。

メンバーの振り分けは特に仲良しグループ同士ではないランダムな組み合わせになっているが、結局どう組んでもそれぞれで個性的にまとまっていてどれも平等に面白かった。

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