PRIDE/ASKA

2021年10月15日
初登場14位 売上0.4万枚

B09FRP875T

4ヶ月ぶりのシングル。
1989年CHAGE&ASUKA『PRIDE』収録曲のセルフカバーと新曲を収録。
どういうわけか32年ぶり(=原曲以来)のソロでのセルフカバーと称されているが、2010年のセルフカバーアルバム『12』で思いっきりソロでセルフカバーしており11年ぶり2度目である。失念しているのだろうか…。

亀田興毅のYouTubeチャンネルのテーマ曲に使用したいという依頼があったが多額の使用料を払わせるのは申し訳ないから自分が権利を持って新しく「PRIDE」を録るからそれを使いなよという事で改めてセルフカバーをしたとしている。『12』はユニバーサルからのリリースだったが、2018年の『We are the Fellows』リリース時にはまだ音源が使えないとして遠回しに名指しされた1社がユニバーサルだった(同年9月に執行猶予が開けると解禁されたため『Made in ASKA』にはユニバーサル時代の曲も選曲された)。よって『12』のセルフカバー音源でも”使用料を払わせる”ことになってしまうと思われる。

今回は配信(DL)は10月14日、CDは15日と1日差での発売。なおアルバムはサブスクに出さない(あくまでシングルはプロモーション用という考え)と明言しつつも今作のサブスクはするとしていたが、いつなのかは明言しておらず、1ヶ月後の11月15日になってストリーミング配信が開始された。

1.PRIDE

原曲はシングル化されていないが94年の『Yin&Yang』収録時にリミックス、ライブ盤『MTV UNPLUGGED LIVE』ではアンプラグドアレンジのライブ音源を聞く事ができる。原曲で最後にベスト盤に収録されたのは99年『VERY BEST ROLL OVER 20TH』だが、最新のリマスターで聞く場合は『PRIDE』の09年紙ジャケリマスターとなる。アルバム曲の中では人気有名曲ではあるがシングルではないのでこうして見るとそんなにベストに何度も収録された曲でもないし、バラードだがバラッドではない判定で『THE STORY of BALLAD』シリーズにも選曲されなかった。

チャゲアス全盛期(正確には「SAY YES」目前)の名バラードで時系列で聞いていくとこの時期にASKAが来る90年代の大ヒットに向かって何かを掴んだかのように飛躍しまくっていくのを感じられるがまさにその時期の曲。

今回は原曲に丁寧に向きあいつつも60代になってもボーカリストとして衰えていないというのを存分に示したような雰囲気。最近打ち込みも多かったが今作は生バンド+ストリングスとしっかり人件費をかけて気合が入っている。『12』でのセルフカバーは声の伸びが良くないというかちょっとクセが入ってやや短めに切って歌っていたので改めて聞くと気になってしまうが、今回はほぼ原曲と同じように伸びている印象。ていうか3回ともアレンジャー澤近泰輔なんだけどそっちもそっちで過去の自分との戦いで大変だったのでは。ASKAだけでなくアレンジャー澤近泰輔のPRIDEにも拍手。

しかし『12』以来11年ぶり2度目のソロでのセルフカバー…となるはずだが…どういうわけかインタビューでも自ら32年ぶりに歌ったと発言。これは意図的に無かったことにしているのか記憶が飛んでしまっているのかどういうことなのか。

なんでもかんでも俺の曲だからCHAGEがいなかろうと1人で歌うという姿勢ではないようで一定の線引きがあるようで「カバーであっても「太陽と埃の中で」と「On Your Mark」は歌っちゃいけないという流儀がある。いまのところ。いまはまだ自分一人じゃ歌っちゃいけない」とも発言。それでも今作でもChageのコーラスが無いのはやっぱり寂しい。まだこれだけ声が出る、Chageも衰えず声をキープしているだけになぁ…。どっちかがもう声がダメになっちゃってて釣り合わないとか下げて合わせにいかないと合わないとかならあきらめもつくんだけど、2人がまだ元気で健在とはいえ60代半ば、いつまでもそうとは限らないわけで、2人が並んで歌うのをもう見る事はできないのか。
★★★★☆

2.I feel so good

こちらは一転してアレンジャー藤山祥太がコーラス&プログラミング、鈴川真樹のギター以外1人オケ制作。以前から語っていたように年を取ってラブソングがきつくなってきたが60代を越えて逆に純粋に歌えるようになったとかで、純粋にラブソング。得意のミディアム系で強いインパクトは無いが安定感のある王道的な1曲。
★★★☆☆

PRIDE
ASKA

I feel so good
ASKA

コメント

タイトルとURLをコピーしました