何歳の頃に戻りたいのか?/櫻坂46

2024年2月14日(単曲先行配信)
2024年2月21日
初登場1位 売上46.1万枚
初登場23位 売上0.4万DL(単曲)
初登場1位 売上0.3万DL(Special Edition/アルバム扱い)

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4ヶ月ぶりのシングル。欅坂46がシングル8枚、今作が櫻坂46へ改名後8枚目追いついた

Type-A,B,C,D,通常盤の5種発売。C/W3曲目とA~DのBlu-rayの内容が全て異なる。

全作に不参加だった遠藤光莉は復帰して参加。前作リリース直後に体調不良で休業した小池美波は休業したままで今作には全面不参加。小林由依、土生瑞穂が卒業して1期生は上村莉菜、小池美波、齋藤冬優花の3名となっていて小池が不参加なので上村・齋藤の2名しか参加していないが2人とも揃って選抜から外れたため、通算16作目にして初めて表題曲に1期生がいないシングルとなった。

シングル16枚目で表題曲に1期生が不参加というのは48/46系で現時点では史上最速になると思われる。AKB,SKE,NMB,乃木坂は1期生のエース格・選抜常連メンバーが長く在籍していた。ただ年1リリースが続いていたため年数の割に枚数が少ないHKT48は16thが最後の1期生本村碧唯の最終参加となり、17thから1期生全員卒業済み完全不参加という最速記録を持っていてこちらの更新は無さそうだ。またNGT48は9thの次点で既に1期生が残り3人(うち1人卒業発表済み)なので16thまで持ちそうになく大幅に記録を更新しそうな勢いである。STU48は10thで1期生残り10人(うち2人卒業発表済み)だが卒業が続いていて発売ペースも遅めなので16thまで1期生が残っているかはこれも不透明である。日向坂46は次の11thで1期生残り6人(うち1名卒業発表済み)で97~98年生まれがズラリ並んでいるため、16thまで1期生が残っているかはこれも不透明(ただし前身ひらがな時代がシングル7枚分ある)。

Type-A,BのBlu-rayに収録されているパリとマレーシアのドキュメント映像は2023年7月と8月なので休業前の小池美波、卒業前の小林由依、土生瑞穂も参加している。Type-Bのフィリピンの方は2023年12月なので既に小池・土生が不在となっている。

1.何歳の頃に戻りたいのか?

的野美青、大園玲、中嶋優月、井上梨名、増本綺良、松田里奈
守屋麗奈、山下瞳月、田村保乃、谷口愛季、村井優
森田ひかる、山﨑天、藤吉夏鈴

センターは山﨑天。作曲はナスカ、編曲はAPAZZI。何歳は”なんさい”ではなく”いくつ”と読ませている。

アレンジャーは毎回変えているが「桜月」「Start over!」に続いてまたも作曲ナスカ。最早ブレなくこれぞ櫻坂46という方向性を昨年見出して再ブレイク扱いとして評判の良さをそのままトレースしたようなザ・櫻坂っぽい曲。昨年から絶賛しているリスナーなら引き続き大絶賛しそうな普通にカッコよくていい曲だが、またこれかという感じもあり、昨年からそうでもない人は今回もそうでないだろうなっていう。後年振り返って昨年からの曲は区別つかなくなっているかもしれない。サビでソロパートになるGo on BackとThose daysは()表記のコーラス扱いになっているが、どの部分も若干サウンド負けした感じの声になっているのは少々気になる。ソロパートも多く、そこそこ歌えるメンバーは多いようだけど、突き抜けた歌唱メンバーはいないっぽいな…。

MVはカッコいいんだけど山﨑天が年齢不詳のカリスマみたいな存在感でこんな風貌もっと年齢重ねてから自然にやればいいんじゃないか、今しかない若さを生かせばいいのに…とは思ってしまう。異様に長いおさげスタイルもドラゴンボールの桃白白みたい(ジジィの想像力)でどうもなぁ…。
★★★☆☆

2.何度 LOVE SONGの歌詞を読み返しただろう

石森璃花、遠藤理子、小田倉麗奈、小島凪紗、谷口愛季、中嶋優月、的野美青、向井純葉、村井優、村山美羽、山下瞳月

3期生曲センターは村山美羽。作曲は温詞、編曲はTomoLow。

今作の中では最も爽やかでちょっぴり切なさをも感じられるアップナンバー。それこそ48系列で量産型アイドルポップになりそうな曲だが、アレンジでそこまで全開に明るい方向にせずに櫻坂っぽいカラーに寄せているような感じも。何よりMVが相変わらずなんか暗い。MVは教室のセットだが学園モノのフレッシュさは皆無で画面が妙に暗く、相変わらずパッション全開、芸術全開な例の振付師の世界観全開。どうしてこうなってしまうのか。
★★★☆☆

Type-Aのみ
3.油を注せ!

上村莉菜、齋藤冬優花、遠藤光莉、大沼晶保、幸阪茉里乃、武元唯衣、石森璃花、遠藤理子、小田倉麗奈、小島凪紗、向井純葉、村山美羽

BACKSメンバー曲センターは武元唯衣。作編曲は辻村有記,伊藤賢。

平メロはクール寄り、サビはもう少し開放的な雰囲気になるカッコいい系統の曲だがBACKSは表題ほどにはBACKSっぽいよねっていうカラーが確立されていない感じはある。冒頭リアルに自分の自転車が錆びている描写から、君との関係と重ねて油を注せという詞的な(?)作詞家っぽい内容。Cメロの”錆は悪くないんだ”がそのまま“サビは悪くないんだ”=サビのメロディーは悪くはないんだという曲の印象そのままになるところまではさすがに策士してないとは思う。

MVは劇場でスカした雰囲気で不良っぽいメンバー達が最終的には例の振付師の世界観全開なダンスをステージで繰り広げる内容。赤と黒を基調にした世界観は確立されきっている感じ。3作連続でMV3作のうち2作の監督が連投し続けていて表題は3作連続同じ人(しかもこの人、これより前は表題は「BAN」のみながら「五月雨よ」以外の全シングルのどれか1曲で毎回担当、もう1人は「サイレントマジョリティー」の頃から多数担当)、最後の1枠が毎回入れ替えという状況。今作は入れ替え監督枠のMVだけどこうなってくると1人だけ違う世界観にするわけにもいかないし、振付師は例の振付師で全曲完全固定だし、そりゃ世界観固まるわなぁ…。
★★★☆☆

Type-Bのみ
3.真夏に何か起きるのかしら

山﨑天、小島凪紗、向井純葉

表題曲フロント3名の2期生1人3期生から2人という編成でのユニット3連発その1。3組の中でこのユニットのみ3期生がBACSメンバー。2005~2006年生まれで年齢の近さで選んでいるっぽい。作曲は春行、編曲はあらケン。

ギターで引っ張っていく打ち込みロック系のカッコいい曲。3人の声が全然分からないが、サビで1番強く聞こえる声が「何歳の頃に戻りたいのか?」のGo on Backと同じ感じの声なのでたぶん山﨑天なのかな。他の2人はさっぱり分からない。
★★★☆☆

Type-Cのみ
3.心の影絵

森田ひかる、谷口愛季、山下瞳月

表題曲フロント3名の2期生1人ずつ+3期生から2人ずつという編成でのユニット3連発その2。3期生も選抜メンバー。3人とも150㎝ちょっとなので低身長の3人を組ませたものと思われる。作編曲はYSU,今村良太。

ディスコっぽいサウンドだがやはりどこかクール系でカッコいい曲。今作の中では心地いい雰囲気ではあるが、もう少し振り切って色を変えてもいいような…。
★★★☆☆

Type-Dのみ
3.恋は向いてない

藤吉夏鈴、中嶋優月、村井優

表題曲フロント3名の2期生1人ずつ+3期生から2人ずつという編成でのユニット3連発その3。3期生も選抜メンバー。この編成により表題曲に参加した3期生5人のうち的野美青だけユニットには選ばれなかったという事に。作編曲は藤田卓也。

スタイリッシュな感じのクールなダンスナンバー。これもディスコっぽいサウンドではあるんだけど「心の影絵」よりクール系。他の2組と比べると年齢も身長もキャラもバラバラであまり共通点は無いがパフォ―マンスになるとキレが良いとかなのかな。しかしこれユニット3曲シャッフルしても気づかないくらい結局クール系でまとめているのでどうにも区別が…。
★★★☆☆

通常盤のみ
3.泣かせて Hold me tight!

井上梨名、大園玲、田村保乃、藤吉夏鈴、増本綺良、松田里奈、森田ひかる、守屋麗奈、山﨑天、谷口愛季、中嶋優月、的野美青、村井優、山下瞳月

選抜メンバーと同じ。作曲は温詞,TomoLow、編曲はTomoLow。

今作では平メロの語尾上げや国籍不明なエキゾチックなヘンテコ電子音、複雑なリズム感など流行りのKの国の作風っぽい1曲。案の定これもクール系。ブレなく統一されていてグループの方向性は完全に固まっている。印象も横一線で全部★3になってしまったが、全部普通にいい曲ではあると思う。
★★★☆☆

Blu-ray

Type-A
海外ライブのついでにゆる~く撮ってきちゃいました!~パリ編~

2023年7月15日「Japan Expo Paris 2023」(開催は7月13~16日)出演のためにパリに向かった際の40分弱の映像。出演メンバーは当時の1,2期生のみで3期生は同行していない。小林由依・大沼晶保・松田里奈の3名は後から合流しているので30分経過してようやく登場し、実際のライブ会場でのドキュメント(ライブはカット)も3人合流後の食事会の後からとなっているので大半が完全なパリ観光ムービー。パリの空気に浮かれた感じ&普段の衣装とは違う私服姿で観光を満喫する開放的な姿は貴重か。

Type-B
海外ライブのついでにゆる~く撮ってきちゃいました!~マレーシア&フィリピン編~

2023年8月19日「Japan Expo Malaysia 2023」(開催は8月18~20日)出演のためにマレーシアへ向かった際と2023年12月14日「2023 Asia Artist Awards」出演のためにフィリピンに向かった際の40分弱の映像。マレーシアの方はパリの1ヶ月後で参加メンバーは1,2期生で同一。10数分でマレーシアは終了。フィリピンに残りの25分程度が割かれている。フィリピンは1,2期生全員ではなくなり、3期生数名も混ぜた選抜的なメンバーになっていてどうやら前作『承認欲求』の選抜メンバーから休業した小池と卒業した土生を除いてBACKSセンターの井上を追加招集したメンバーになっているっぽい。

こちらも観光メインでみんな思い思いにテンション高めに楽しんでいるんだけど、やはりAのパリの空気に浮かれたハイテンションっぷりには及ばない感じも。

Type-C
櫻坂46 三期生「新参者 LIVE at THEATER MILANO-Za」<前編>

夏の近道
Anthem time
思ったよりも寂しくない
それが愛なのね
Microscope
偶然の答え
ブルームーンキス
五月雨よ
Nobody’s fault

2023年10月28日~12月3日に開催されていた東急歌舞伎町タワーと乃木坂46、日向坂46、櫻坂46とのコラボイベント「新参者 in TOKYU KABUKICHO TOWER。2022年2月1日乃木坂46に5期生加入、9月21日日向坂46に4期生加入、2023年1月5日に櫻坂46に3期生加入、4月14日に東急歌舞伎町タワーが誕生…と時期が近い事を理由に「新参者」として11月3日~12月2日にかけて乃木坂46 5期生、日向坂46 4期生、櫻坂46 3期生が施設内の6-8Fに位置する900席ほどの劇場「THEATER MILANO-Za」で単独ライブを連日開催するという「新参者 LIVE at THEATER MILANO-Za」がメイン企画。3坂道の合同イベントではあるが徹底して共演どころか全て単独公演かつ同日開催すら無く全て別日であった。施設内の18-38Fに位置するホテルにチケット付宿泊プランを用意したり、9-10Fの109シネマズプレミアム新宿で一部公演のライブビューイングを実施したり、1F-3F のエンターテインメント&レストランでコラボフッドを販売したり、ECサイトでグッズ販売したりといった展開だった。「THEATER MILANO-Za」の運営がソニー系列なのでソニー案件だったものと思われる。施設内地下には1500人キャパのZepp Shinjukuもあったが、3グループ10公演ずつで1日2公演の日もあるという舞台並のスケジュールだったため、主に舞台メインで使われる劇場の方が適していたという事なのかも。

公演は日向坂46→櫻坂46→日向坂46→乃木坂46→日向坂46→櫻坂46→乃木坂46の順番に行われ、櫻坂46は12月2日に昼夜2公演がラスト。昼夜で一部曲が入れ替わっているほか、夜公演はWアンコールがあって1曲多く、今作には12月2日の夜公演の模様を収録。冒頭に開演直前の円陣を組んでいる舞台裏映像がわずかに挟まれているが、「Overture」がカットされて曲本編から始まり、以降は全曲収録(の前半まで)という内容。

当然持ち歌が少ないので先輩カバー中心。さすがに全員にセンターというわけにはいかないが適宜センターが変わっていくので誰か1人に偏っていないのは櫻坂46以降の流れを踏襲。まあ普通に櫻坂46っぽいライブだなぁという感じ。しかし「夏の近道」はやっぱり2014年の藍坊主「向日葵」のサビのおいしいところだけコピーして再構築したようなサビメロがどうしても気になってしまう。

Type-D
櫻坂46 三期生「新参者 LIVE at THEATER MILANO-Za」<後編>

なぜ 恋をして来なかったんだろう?
半信半疑
静寂の暴力
流れ弾
BAN
マモリビト
Buddies
櫻坂の詩
語るなら未来を…

12月2日の夜公演の後半。これも当時のMVと同様に「マモリビト」はもっと落ち着いて聞かせられないのか、何故このゆったりした曲調でそんな宗教的に踊り狂うのかがどうにも釈然としない。昼公演はアンコールの「櫻坂の詩」で終わりだったようだが、こちらでは完全に終わったっぽく去った後にさらにWアンコールがあり、この日唯一の欅坂46時代の楽曲「語るなら未来を…」カバーを披露。土生卒業後、小林卒業発表後で2人について触れて引き継いでいくようなことを言ってから披露しているので欅坂46時代を知らない3期生も欅坂46を引き継いでいくという意味合いが込められているっぽい。大丈夫だとは思うがアーティスト病、ガチャ病は引き継がないよう願いたい。

あと3期生ってずっとエンリコと呼ばれている遠藤理子が最年少だと思っていたんだけど、的野美青、向井純葉に続く3番目だったとは…(同じ2006年生まれだが遠藤は1月生まれなので学年が1つ上)。

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