2022年8月28日
配信限定
初登場25位 売上0.5万DL
新曲「愛を叫びたい」から5日後のリリース。
5期始動時最初期からライブとTV出演時には頻繁に披露しており、『WANDS Streaming Live～BURN THE SECRET～』ではライブ映像化もされていたがようやくの音源化となった。
5月に本家である上杉昇が作曲者の織田哲郎の編曲でセルフカバーを発表済みで12月にリミックスして一般発売シングルCD化する事も発表されている。
世界が終るまでは… [WANDS第5期ver.]
1994年の8thシングルのカバー。木村真也が今回も関与していないため当時のメンバーはギター柴崎浩のみでその柴崎浩が編曲。5期お披露目当時からライブとTVでは原曲オケ(ライブは生演奏だがイントロのドゴォンとかその場で演奏できない音は原曲のものをそのまま流用していたっぽい）で最早定番曲と化しており、5期の全曲の中で実は1番披露しているのではないかという勢い(TVだと新曲や他の曲よりまずこれだったので…)で、配信ライブ映像も『WANDS Streaming Live～BURN THE SECRET～』で発売済みだったが一向に音源化されてこなかった。
このためいつしか映画『SLAM DUNK』主題歌に新起用されるためにその時を待っているだの、上杉バージョンとどっちを採用するかで映画『SLAM DUNK』と駆け引き攻防されているなどと言った陰謀論級の説が渦巻く始末だったが、現時点で映画『SLAM DUNK』主題歌については何も発表されていない。歴代主題歌担当者の中で存命で当時のメンバーで活動を継続しているのは大黒摩季、ZYYGであり少しはこの2組にも可能性を分けて語ってあげてもいいじゃないか
「あきらめたらそこで試合終了ですよ」「バスケがしたいです」「安西先生」といった実は内容よく知らなくてもその言葉だけは知っている有名な台詞が繰り出された際のエンディング曲だったのがこの曲なので『SLAM DUNK』イメージが強いというのはあるのかもしれない。
いずれにせよ5期が音源化のタイミングを計りかねていた、温存していたのは確か。これは上杉昇が2012年のアニサマでの織田哲郎のゲストして登場して同曲を披露。そのあまりの会場での熱狂にアイドル時代と忌避してきたWANDSへの考えを上杉昇自身が改めるほどの衝撃を受け、以降織田哲郎と共にアジア圏でのライブに呼ばれて披露するようになっていて原曲歌唱者が割と現役で歌うようになっていた。作詞作曲ボーカル担当者が現役で歌い続けているので他のヒット曲に比べると手を出しにくいというのはまずあったんじゃないかと思う。ただそうこうしているうちについにWANDSからの30周年を記念してのソロ初のベスト盤で行ったいくつかのセルフカバーの中の1曲として満を持して織田哲郎を編曲に招いて生バンドでセルフカバーした音源を今年発表。先を越される事態となり、さらに12月にリミックスしてシングル発売するとまで発表されてしまった。WANDSとして活動しているのは5期だが、原曲の作詞作曲ボーカルが2人揃ってセルフカバーされてしまったのではますますやりにくくなってしまう。もう今出すしかない、これ以上引っ張っても手遅れだ。というかもう手遅れだ…。
という感じがしなくもないこのタイミングでの唐突な配信となったが…。なんとあのアニサマから10年後の今年のアニサマで5期と大黒摩季コーラスで同曲を演奏。再度熱狂を呼んだそうで、アニサマ便乗というのがこのタイミングでの配信の1番の理由だろう。
さすがにこれまで以上に原曲に忠実に打ち込みし直し。今までの曲や特に3期なんかは結構やりたい放題に改変していたのに露骨に葉山アレンジをなぞるような無難なカバーになっているのは少しでも何か違うという違和感を感じさせないためかのよう。これにより確かに違和感は無い。打ち込みドラムの音の響きを軽くするという長戸大幸プロデュース直近の傾向はSARDやZARDリメイクでもそうだったので今回も同様でやや軽さはあるもののそのくらい。まぎれもなく「世界が終るまでは… 」である。
一方でボーカルはややがなり気味で高音キープと引き換えに発音が多少ハッキリしていない部分が目立つ。『WANDS Streaming Live～BURN THE SECRET～』ではもっと普通にハッキリ発音して歌っていたのだが、歌い続けているうちにこのように変わったのだろうか。それはそれでいいんだけど、1番サビ後半の「戻らない時だけが」の部分が特に発音が雑になっているので、戻らない時だガガーに聞こえてしまう。最後のサビではちゃんと「だけが」に聞こえるがよく聞くとこれも「だゲガー」気味のようにも…。1番を聞くたびにだガガーって言った？今だガガーって言ってなかった？と気になってしまい集中できないんだガガー。
★★★★☆
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