2020年3月12日
Amazon・公式通販限定
2018年のライブ会場限定シングル「小さな反逆」以来のシングル。
デビュー以来所属していた事務所直球での最終作。
2019年4月のアルバム『plusequal』を引っ提げてのツアーFINALチケットが全く売れず事務所も危うい事を聞かされたボーカル小高がショックのあまりにありのままの事態を告白する騒動を遠因として結果チケットは売れベスト盤とそれを引っ提げてのツアーも決定はしたが、それを持って事務所直球から離脱して独立する事が決定。ベストツアー「ALL TIME SUPER TOUR」終盤になってこの事実が公表されたため、ツアーと今作が事務所直球での最終作となった。
今作はツアーで作り上げていく曲として制作が開始され、リハでも演奏せずにツアー19本本番(アンコール)のみで演奏してアレンジを練っていく形で楽曲が完成していった。完成版がスタジオ録音された1曲目の「アス」で5曲目の弾き語りVer.が最初の原型、2019/10/15 RADIO ver.がラジオにて小高と山下で披露したアコースティックアレンジ、2019/10/18松本ALECX ver.がバンドでの初披露となったツアー初日ライブ音源、2020/2/16名古屋Electric Lady Land ver.が最終公演1つ前の最新ライブ音源となっている。
当初はツアー最終日3月12日Shibuya TSUTAYA O-EAST公演で発表される予定だったようだが(発売日が3月12日になっている)、ライブが無限観客ライブと称した生配信になった事で通販限定販売となった。
ツアーの先々で観客とライブの模様、地元での小高のソロショットを掲載した「ALL TIME SUPER TOUR」ブックレット付(フォトブックというかパンフレットみたいな冊子)。
ブックレットと同様の素材を使用したギター山下によるMVが制作されたが素材が膨大だったためかMVは3バージョン作られた。
小高のソロショットが多いのは地元帰還時に山下がカメラマンとなって小高を撮影し、残りの2人のメンバーは別行動だったため。
1.アス
スタジオ録音された完成系。ファンとの関係を歌ったバラードナンバーで背景を知っていれば感じ入ることのできる楽曲ではあるんだけど、割と普通にいい曲という感じでもあり、ファン以外にも届くような名バラードという感じではないように思う。どちらかというと今作が面白いのはこの完成系に到達するまでの過程がこの後聞けるというところにあるのではないか。
★★★☆☆
2.アス(2019/10/15 RADIO ver.)
ラジオにて小高と山下で披露したアコースティックアレンジバージョン。これが最初に世間に披露された音源という事だがバンドが入ってないのでまだまだシンプル。
3.アス(2019/10/18松本ALECX ver.)
ツアー初日のライブ音源。リハでも1度も合わせず、メンバーは曲だけ渡された状態でその場でセッションするように演奏したという事でかなりおとなしい演奏となっている。そのことを説明する長いMCが冒頭に収録されている。普段このようなバンドが最初に合わせる音源というのを聞くことが無いのでこれはかなり面白い試みだと思う。割とここまでいきなりでも演奏できるのかという驚きと完成系を先に聞いているのでまだまだ全然完成されてなかったんだなという。
4.アス(2020/2/16名古屋Electric Lady Land ver.)
ツアー最終公演の1つ前の音源。当初ツアーの音源を全部収録してどんどん出来上がっていく過程を聞かせるという案もあったそうだが全公演分はCDに収録しきれないため、最初と最後(1つ手前)になったという。ツアーを経てアレンジが練られていったようで今作では一気に完成してほぼスタジオ音源のライブバージョンといったところまで完成されている。続けて聞くと違いが実感できて面白いがどうせならこの中間くらいの頃の音源があればより面白かったかも。
5.アス(小高弾き語りver.)
最後に収録されたのは1番最初のデモっぽい弾き語り音源。RADIO ver.とはギターを山下が弾いているか小高の弾き語りかという違いはあるもののパッと聞きそんなに変わらない。