ユーミンからの、恋のうた。(初回盤A)
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 瞳を閉じて | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 4thシングル『12月の雨』C/W(同発)、2ndアルバム『MISSLIM』収録曲 |
2 | ジャコビニ彗星の日 | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 8thアルバム『悲しいほどお天気』収録曲 |
3 | スラバヤ通りの妹へ | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 11thアルバム『水の中のASIAへ』収録曲 |
4 | 雨の街を | Yuming | Yuming | Caramel Mama | 1stアルバム『ひこうき雲』収録曲 |
5 | 緑の町に舞い降りて | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 8thアルバム『悲しいほどお天気』収録曲 |
6 | セシルの週末 | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 9thアルバム『時のないホテル』収録曲 |
7 | September Blue Moon | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 20thアルバム『Delight Slight Light KISS』収録曲 |
8 | まずはどこへ行こう | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 35thアルバム『そしてもう一度夢見るだろう』収録曲 |
9 | ただわけもなく | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 32ndアルバム『Wings of Winter,Shades of Summer』収録曲 |
10 | 海に来て | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 34thアルバム『A GIRL IN SUMMER』収録曲 |
11 | Summer Junction | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 31stアルバム『acacia』収録曲 |
12 | きっと言える | Yuming | Yuming | Caramel Mama | 2ndシングル 100位圏外、1stアルバム『ひこうき雲』収録曲 |
13 | Midnight Scarecrow | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 27thアルバム『KATHMANDU』収録曲 |
14 | Autumn Park | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 18thアルバム『ALARM a la mode』収録曲 |
15 | 雪だより | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 10thアルバム『SURF&SNOW』収録曲 |
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | ふってあげる | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 20thアルバム『Delight Slight Light KISS』収録曲 |
2 | 思い出に間にあいたくて | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 19thアルバム『ダイアモンドダストが消えぬまに』収録曲 |
3 | ひとつの恋が終るとき | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 36thアルバム『Road Show』収録曲 |
4 | もう愛は始まらない | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 17thアルバム『DA・DI・DA』収録曲 |
5 | TUXEDO RAIN | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 19thアルバム『ダイアモンドダストが消えぬまに』収録曲 |
6 | 心ほどいて | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 21stアルバム『LOVE WARS』収録曲 |
7 | 街角のペシミスト | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 12thアルバム『昨晩お会いしましょう』収録曲 |
8 | NIGHT WALKER | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 14thアルバム『REINCARNATION』収録曲 |
9 | Nobody Else | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 20thアルバム『Delight Slight Light KISS』収録曲 |
10 | 夕涼み | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 13thアルバム『PEARL PIERCE』収録曲 |
11 | 雨のステイション | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 3rdアルバム『COBALT HOUR』収録曲 |
12 | 幸せはあなたへの復讐 | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 20thアルバム『Delight Slight Light KISS』収録曲 |
13 | Cowgirl Blues | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 28thアルバム『Cowgirl Dreamin'』収録曲 |
14 | オールマイティ | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 14thアルバム『REINCARNATION』収録曲 |
15 | フォーカス | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 13thアルバム『PEARL PIERCE』収録曲 |
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 満月のフォーチュン | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 22ndアルバム『天国のドア』収録曲 |
2 | 破れた恋の繕し方教えます | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 16thアルバム『NO SIDE』収録曲 |
3 | 砂の惑星 | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 26thアルバム『THE DANCING SUN』収録曲 |
4 | 朝陽の中で微笑んで | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 4thアルバム『14番目の月』収録曲 |
5 | 輪舞曲 | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 27thシングル 最高2位 売上58.5万枚 27thアルバム『KATHMANDU』収録曲 |
6 | ツバメのように | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 7thアルバム『OLIVE』収録曲 |
7 | シャンソン | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 37thアルバム『POP CLASSICO』収録曲 |
8 | 霧の中の影 | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 33ndアルバム『VIVA! 6×7』収録曲 |
9 | AVALON | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 38thアルバム『宇宙図書館』収録曲 |
10 | BABYLON | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 17thアルバム『DA・DI・DA』収録曲 |
11 | きみなき世界 | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 29thアルバム『スユアの波』収録曲 |
12 | Man in the Moon | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 22ndアルバム『天国のドア』収録曲 |
13 | SATURDAY NIGHT ZOMBIES | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 22ndシングル『SWEET DREAMS』C/W 19thアルバム『ダイアモンドダストが消えぬまに』収録曲 |
14 | 無限の中の一度 | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 24thアルバム『TEARS AND REASONS』収録曲 |
15 | July | Yuming | Yuming | 松任谷正隆 | 25thアルバム『U-miz』収録曲 |
No | タイトル | 備考 |
1 | オープニング | インタビュー |
2 | 「満月のフォーチュン」インタビュー | |
3 | 満月のフォーチュン from YUMING SURF&SNOW in Zushi Marina Vol.16(2002) |
22ndアルバム『天国のドア』収録曲 |
4 | 「Nobody Else」インタビュー | |
5 | Nobody Else from YUMING SPECTACLE SHANGRILA II 〜氷の惑星〜(2003) |
20thアルバム『Delight Slight Light KISS』収録曲 |
6 | 「BABYLON」インタビュー | |
7 | BABYLON from YUMING SPECTACLE SHANGRILA III 〜ドルフィンの夢〜(2007) |
17thアルバム『DA・DI・DA』収録曲 |
8 | 「朝陽の中で微笑んで」インタビュー | |
9 | 朝陽の中で微笑んで from YUMING SPECTACLE SHANGRILA III 〜ドルフィンの夢〜(2007) |
4thアルバム『14番目の月』収録曲 |
10 | インタビュー | |
11 | 「雨のステイション」インタビュー | |
12 | 雨のステイション from Yumi Arai The Concert with Old Friends(1996) |
3rdアルバム『COBALT HOUR』収録曲 |
13 | 「TUXEDO RAIN」インタビュー | |
14 | TUXEDO RAIN from CONCERT TOUR 2011 Road Show |
19thアルバム『ダイアモンドダストが消えぬまに』収録曲 |
15 | 「無限の中の一度」インタビュー | |
16 | 無限の中の一度 from CONCERT TOUR POP CLASSICO 2013-2014 |
24thアルバム『TEARS AND REASONS』収録曲 |
17 | 「砂の惑星」インタビュー | |
18 | 砂の惑星 from THE DANCING SUN TOUR 1994-1995 |
26thアルバム『THE DANCING SUN』収録曲 |
19 | 「雪だより」インタビュー | |
20 | 雪だより from SURF&SNOW in Naeba Vol.38(2018) |
10thアルバム『SURF&SNOW』収録曲 |
21 | 「September Blue Moon」インタビュー | |
22 | September Blue Moon from SURF&SNOW in Naeba Vol.38(2018) |
20thアルバム『Delight Slight Light KISS』収録曲 |
23 | 「ただわけもなく」インタビュー | |
24 | ただわけもなく from THE LAST WEDNESDAY TOUR 2006〜HERE COMES THE WAVE〜 |
32ndアルバム『Wings of Winter,Shades of Summer』収録曲 |
リリースデータ
2018年4月11日 | 初登場1位 | 売上23.3万枚 | Album Concept Produced by 松任谷由実 | ユニバーサル |
松任谷由実45周年記念ベストアルバム。9th公認ベストアルバム。2012年の『日本の恋とユーミンと。』との二部作完結編と銘打たれ、重複の無い今聴いてほしい45曲を本人が選曲している。本人選曲を前面に出したベストアルバムは今作が初となる。1972年デビューのため2012年の前作が40周年というのは合っていたが45周年は2017年に過ぎ去ってしまっていて、2018年は46周年を迎えていた。しかし前回とカウントがズレているにも関わらず特に説明も無く45周年ということになっている。72年のリリースは1stシングルのみでこれは全く売れずに即廃盤になっている上、収録曲最古の「きっと言える」及び1stアルバムは1973年のため、起点を73年に変えた…のかもしれない。
ブックレットには過去のベスト盤では無かった本人による全体コメント、1曲ごとのコメントが直筆文字で書かれているため非常に分厚い。これに伴いディスク枚数は同じだが初回盤パッケージは『日本の恋とユーミンと。』よりも分厚く、ブックレットも別冊封入になり、スリーブケースもBOXタイプのがっしりとしたものに変更されている。初回盤AはBlu-ray、初回盤BはDVDで「観るベスト YUMING SUPER PERFORMANCE 2+Special Interview」を収録。Blu-ray付属形態の発売は初。通常盤ブックレットは内容は削っていないが紙質を薄いものに変えてケース内に収まるようにしている模様。
これまで09年の『Road Show』以外の全てのアルバムはBernie Grundmanが一貫して手掛けていたが(80年代前半以前の作品は99年、00年リマスターの際にBernie Grundmanで統一)、今作はGoh Hotodaがリマスタリングを担当している。Goh HotodaはREBECCAのNOKKOの夫でもあり、前オリジナルアルバム『宇宙図書館』でミックスのエンジニアとして一部楽曲に参加していた。この際に松任谷正隆はインタビューでGoh Hotodaに好意的なコメントをしており、さらにNOKKOの3月のアルバム『TRUE WOMAN』には松任谷由実、松任谷正隆が別々に参加するなど、夫婦ぐるみでの付き合いが深まっていた。今作のGoh Hotodaによるリマスターも大絶賛している事から、Goh Hotodaの音作りに従来(Bernie Grundman)にはない新鮮な感触があったものと思われる。
2007年に季節ベストを出した際はヒット曲も選曲されていたがコンセプト重視の選曲やプロモーションの少なさからオリジナルアルバムを下回るほどの不振となっていた。今作はシングルA面は45曲中2曲のみ(「きっと言える」は圏外でヒット曲は「輪舞曲」のみ)、有名なアルバム曲もほとんど『日本の恋とユーミンと。』に収録されていたため、過去のベスト盤史上例を見ないマニアックな選曲となったが、大ヒットした『日本の恋とユーミンと。』の続編で今度はユーミンが自ら選曲したというコンセプト、本人稼働での大々的な発売プロモーションが功を奏して1位を獲得。またオリジナルアルバムを大幅に上回るヒットを記録し、20万枚を突破した。
CD本編
「<Pure Eyes>純粋さを、捨てない。」、「<Urban
Cowgirl> “私”で、生きてゆく。」、「<Mystic
Journey> 旅を、やめない。」という3つのテーマで15曲ずつを選曲。曲順はこれまでのベスト盤同様に時系列ではなくバラバラ。『日本の恋とユーミンと。』との被りは一切無い本人選曲というプロモーション手法は秀逸だったが、アルバム曲の選曲が多めの過去のベスト盤『sweet,bitter sweet〜YUMING BALLAD BEST』、『SEASONS COLOURS-春夏撰曲集-』、『SEASONS COLOURS-秋冬撰曲集-』には選曲されていた曲もけっこうある。本人が選曲している以上は心変わり(再評価)が起きてない限りは今まで1度もアルバムに収録されてこなかったようなレア曲が選曲されるはずも無く、アルバム初収録曲は一切無し。
個人的に一応全アルバムを聞いたとはいえ、コアに聞き込んだわけではなく、収録曲目発表時点でほとんど曲が浮かばない有様。しかしいざ聞いてみたらなんとなく覚えていた曲がけっこうあったり、1曲ごとのコメントを読みながら聞く事で過去の『sweet,bitter sweet〜YUMING BALLAD BEST』、『SEASONS COLOURS-春夏撰曲集-』、『SEASONS COLOURS-秋冬撰曲集-』と比べてもより良く感じて聞き進めることが出来た。
テーマに関しては言われてみれば確かになんとなく沿っている…という感じ。また結局バラードベストじゃなくてもほとんどバラードベストみたいなスローな曲続き、落ち着いた曲続きになってしまうところはあるし、超有名曲のようななんかもういつ聞いていつ知ったのかも分からないくらいのスタンダード感があるような曲も今作にはない。『日本の恋とユーミンと。』は適当に流し聞きしても勝手に入ってくるような曲がいくつもあるが、今作はじっくり聞き進めて徐々に良さが分かってくる、徐々に残ってくる曲が並んでいるので、とにかくじっくり、じっくりと聞いていくの推奨。
Goh Hotodaによるリマスターは…今までよりもくっきりはっきりしている感じ…なんだろうか。正直あまり分からないが、深く聞き込んでいるリスナーだと担当者が変わったことに対する違いや賛否は生まれてくるかもしれない。しかしGoh Hotodaってどちらかというと録音やミックスの方をメインに仕事してきた人物なんじゃなかったっけ。リマスターだけを任せるという事は相当気に入ったのか。Goh Hotodaの公式サイトには2016年に"ミックスとハイレベルなマスタリングを可能としたスタジオ2世代studio GO and NOKKOを構築"とあるし、最新のシステムを組んだ事により安定のBernie Grundmanよりも過去の楽曲が生まれ変わるような新鮮さを感じる理由になったとか?
「観るベスト YUMING SUPER
PERFORMANCE 2+Special Interview」
「2」とされているように前ベストの初回盤DVDの続編のような扱いで、過去のライブ映像を堪能できる。また「雪だより」「September
Blue Moon 」は発売2ヵ月前の2018年2月に行われた最新ライブの映像がいち早く映像化されたもの。90年代半ばが2本ある以外は00年代以降の映像メインとなっているのは映像とステージのクオリティの兼ね合いや、本人選曲による最新が常に最高という意識を反映したためだろうか。前回と違うのは1曲に対して年代も異なる全く別のライブ映像に順次切り替えていくような編集を施した曲は無い。ただし今回はCD同様に1曲ごとにユーミン自らがその曲、そのライブについて映像を見ながら深く語った後にライブ映像、というフォーマットになっている。1曲ごとにインタビューになるのでライブ映像だけを1本の映像作品として楽しむことはできないが、1曲1曲がより強調され、話を聞いた後にライブを見れるのでだいぶ見方や聴こえ方にも味わい深さが増すのでこれはいい試みだと思う。今回選曲もマニアックというか全て今作収録曲になっているのでかなりファン向けではあるが、こういった丁寧なインタビューで自ら語られた事でかなり見やすかった。
印象度★★★★☆
2018.6.17更新