ZARD Best Request〜35th Anniversary〜
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 心を開いて | 坂井泉水 | 織田哲郎 | 池田大介 | 18thシングル 最高1位 売上74.7万枚 |
2 | あの微笑みを忘れないで | 坂井泉水 | 川島だりあ | 明石昌夫 | 3rdアルバム『HOLD ME』収録曲 |
3 | マイ フレンド | 坂井泉水 | 織田哲郎 | 葉山たけし | 17thシングル 最高1位 売上100.1万枚 |
4 | 揺れる想い | 坂井泉水 | 織田哲郎 | 明石昌夫 | 8thシングル 最高1位 売上139.7万枚 |
5 | Don't you see! | 坂井泉水 | 栗林誠一郎 | 葉山たけし | 19thシングル 最高1位 売上60.3万枚 1stセレクション『ZARD BLEND〜SUN&STONE〜』収録Mix |
6 | 負けないで | 坂井泉水 | 織田哲郎 | 葉山たけし | 6thシングル 最高1位 売上164.5万枚 2020年再発盤 最高80位 売上0.05万枚 |
7 | 息もできない | 坂井泉水 | 織田哲郎 | 葉山たけし | 24thシングル 最高3位 売上24.0万枚 |
8 | 君に逢いたくなったら… | 坂井泉水 | 織田哲郎 | 葉山たけし | 20thシングル 最高2位 売上63.6万枚 1stセレクション『ZARD BLEND〜SUN&STONE〜』収録Mix |
9 | Oh my love | 坂井泉水 | 織田哲郎 | 明石昌夫 | 5thアルバム『OH MY LOVE』収録曲 |
10 | 遠い日のNostalgia | 坂井泉水 | 望月衛介 | 明石昌夫 | 3rdアルバム『HOLD ME』収録曲 2ndベスト『ZARD BEST〜Reuest Memorial〜』収録Ver.(ラストサビカット) |
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | かけがえのないもの | 坂井泉水 | 大野愛果 | 小林哲 | 38thシングル 最高4位 売上4.6万枚 |
2 | 永遠 | 坂井泉水 | 徳永暁人 | 徳永暁人 | 22ndシングル 最高1位 売上62.8万枚 9thアルバム『永遠』収録Mix(間奏からモノラルになる) |
3 | Good-bye My Loneliness | 坂井泉水 | 織田哲郎 | 明石昌夫 | 1stシングル 最高9位 売上20.9万枚 2020年再発盤 最高101位 売上0.04万枚 |
4 | DAN DAN 心魅かれてく | 坂井泉水 | 織田哲郎 | 池田大介 | 7thアルバム『TODAY IS ANOTHER DAY』収録曲 FIELD OF VIEWへ歌詞提供 セルフカバー |
5 | きっと忘れない | 坂井泉水 | 織田哲郎 | 明石昌夫 | 10thシングル 最高1位 売上87.2万枚 |
6 | 夏を待つセイル(帆)のように | 坂井泉水 | 大野愛果 | 葉山たけし | 40thシングル両A面曲 |
7 | Today is another day | 坂井泉水 | 織田哲郎 | 池田大介 | 7thアルバム『TODAY IS ANOTHER DAY』収録曲 |
8 | 眠れない夜を抱いて | 坂井泉水 | 織田哲郎 | 明石昌夫・池田大介 | 4thシングル 最高8位 売上45.8万枚 |
9 | Forever you | 坂井泉水 | 織田哲郎 | 明石昌夫 | 6thアルバム『forever you』収録曲 |
10 | 来年の夏も | 坂井泉水 | 栗林誠一郎 | 明石昌夫 | 5thアルバム『OH MY LOVE』収録曲 |
11 | 運命のルーレット廻して | 坂井泉水 | 栗林誠一郎 | 池田大介 | 25thシングル 最高1位 売上24.7万枚 |
12 | 好きなように踊りたいの | 坂井泉水 | 和泉一弥 | 葉山たけし | 3rdアルバム『HOLD ME』収録曲 |
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | IN MY ARMS TONIGHT | 坂井泉水 | 春畑道哉 | 明石昌夫 | 5thシングル 最高9位 売上32.2万枚 |
2 | My Baby Grand〜ぬくもりが欲しくて〜 | 坂井泉水 | 織田哲郎 | 池田大介 | 23rdシングル 最高3位 売上33.1万枚 |
3 | あなたを感じていたい | 坂井泉水 | 織田哲郎 | 織田哲郎 | 13thシングル 最高2位 売上73.8万枚 |
4 | 少女の頃に戻ったみたいに | 坂井泉水 | 大野愛果 | 池田大介 | 25thシングルC/W |
5 | 雨に濡れて | 坂井泉水・ 上杉昇 |
栗林誠一郎 | 明石昌夫 | 5thアルバム『OH MY LOVE』収録Ver. ZYYG,REV,ZARD&WANDS『果てしない夢を』C/Wのセルフカバー |
6 | 突然 | 坂井泉水 | 織田哲郎 | 葉山たけし | 7thアルバム『TODAY IS ANOTHER DAY』収録曲 FIELD OF VIEWへ歌詞提供 セルフカバー |
7 | 止まっていた時計が今動き出した | 坂井泉水 | 中村由利 | 徳永暁人 | 10thアルバム『止まっていた時計が今動き出した』収録曲 |
8 | Season | 坂井泉水 | 栗林誠一郎 | 葉山たけし | 4thアルバム『揺れる想い』収録曲 |
9 | この愛に泳ぎ疲れても | 坂井泉水 | 織田哲郎 | 明石昌夫 | 11thシングル 最高1位 売上88.7万枚 |
10 | もう少し あと少し… | 坂井泉水 | 栗林誠一郎 | 明石昌夫 | 9thシングル 最高2位 売上84.4万枚 |
11 | サヨナラは今もこの胸に居ます | 坂井泉水 | 栗林誠一郎 | 葉山たけし | 16thシングル 最高1位 売上55.2万枚 |
12 | 愛が見えない | 坂井泉水 | 小澤正澄 | 葉山たけし | 15thシングル 最高2位 売上72.1万枚 |
13 | 遠い星を数えて | 坂井泉水 | 栗林誠一郎 | 徳永暁人 | 21stシングル『風が通り抜ける街へ』C/W |
リリースデータ
2025年2月10日 | 初登場6位 | 売上3.5万枚 | Produced by 長戸大幸 | B-Gram Records |
ZARD6thアルバム。前ベスト『ZARD Forever Best〜25th Anniversary〜』からピタリ9年ぶり。35th Anniversaryを掲げての活動予告を2024年からほぼ2年前倒して開始し、2024年5月27日〜9月27日まで特設サイトで3曲投票というルールで実施、その結果が1〜35位まで順番に35曲並べて構成されている。発売は35周年ではなく、35年目突入日(34周年)当日に設定された。25周年当日発売だった前ベストから9年で1年ズレているのはこのため。前ベスト時に最後のベストアルバムと銘打っていたが、9年で公約を破る形となった。またリクエストベストアルバムは3作目となる。投票時、曲のバージョンは選択不可能となっていたが、今作にはいつも収録されるいつものバージョン(標準扱いされているミックス/バージョン)が収録された。リマスターはいつも通り島田勝弘が担当。デビュー記念日2月10日に合わせたため月曜発売となり、前週金曜日2月7日が店着入荷日(フラゲ日)となった。前ベストは300位以内に頻繁にランクインし続けロングヒットを続けていて20万枚を突破していたが、それより曲数の少ないほぼ丸被りの今作はさすがに大不振となり、再発&BOX除く全アルバムの最低売上大幅更新となった。10万割れは初となる。
「遠い日のNostalgia」はブックレットにはフルサイズの歌詞が記載されているが、記載の最後のサビ部分がカットされた『ZARD BEST〜Request Memorial〜』以降のいつものバージョンである。このバージョンの初収録時はちゃんと歌詞もカットしていたので音源間違えの可能性もあったが、島田勝弘氏がこの音源でいいのかの確認をしっかり取っているっぽいのでブックレットの誤植と思われ、3月になってから公式に誤植と発表した(ついでに作曲の望月衛介のローマ字表記も間違えていたと公表)。交換対応はせず修正版画像をPDF公開したのみとなる。またラストサビをカットしたバージョンにした理由を坂井さんが気に入っていたと唐突に説明し、いわゆる"坂井さんが〇〇だったシリーズ"がまた増える事態となった。島田氏が説明を求めてもけんもほろろの回答だったとしているように、過去1度も坂井さんが気に入っていたなどと語られた事が無く、そもそも生前このバージョンを採用したのは最初のベスト収録時1回のみ、2度目は没後でこの際には寺尾広が"今の移り行く時代の流れの早さから短くした、という事もありますし、より多くの曲を皆さんにお届けしたいと話し合った結果"という理由を説明していたのみであった2ndベスト時の判断で変更した音源をお気に入りとするなら「突然」の別ミックスはどうなんだよ、あの1回ポッキリで元のバージョンに戻してずっと収録してるじゃないかっていうのもあるし…。
完全生産限定盤はメモリアルアクリルフォトブロック付属。
Musing限定販売でメモリアルアクリル詞-ことば-ブロック付属(収録35曲の中から歌詞を刻む1曲を選択可能)。
通常盤はCDのみ。初回生産分はスリーブケース付。
配信版はDLのみでSTには出さなかった模様。DLは圧縮とハイレゾの2種。
前ベスト『ZARD Forever Best〜25th Anniversary〜』は4枚だったが3枚に絞り込んだような選曲となり、前ベスト未収録だったのは「遠い日のNostalgia」「好きなように踊りたいの」「止まっていた時計が今動き出した」の3曲のみで残りは全曲重複となっている。また「好きなように踊りたいの」はベスト/セレクション初選曲となる…が、いくらなんでも被りすぎだろコレ。『ZARD BEST〜Request Memorial〜』は『ZARD BEST The Single Collection〜軌跡〜』封入ハガキで投票する方式だったのでわざわざ重複選曲になる事はなく、『Request Best〜beautiful memory〜』は没後に『Golden Best』が再浮上して2倍近くまで売上を伸ばしている中で投票を開始し、間には追悼セレクション2作も発売されたため、それら3作との重複を極力避けたような結果となり、さらに重複した人気シングルはライブ音源で収録していた。今回は『ZARD Forever Best〜25th Anniversary〜』から9年も経過しているので対になる直近ベストが無かった。しかし今になっても投票するようなリスナーは『ZARD Forever Best〜25th Anniversary〜』購入者が大半ではないのか。むしろこれしか知らなくてこの中からしか投票しなかったのか。
前ベストに選曲されなかった3曲が綺麗に1曲ずつ各ディスクに配置されるのも妙に偶然が過ぎる。これが真の結果ならもうコアなファンは投票に協力せず、前作しか聞いてないし知らないというリスナーばかり投票に参加したか、P権限で結果を操作したと疑われても仕方ないような選曲だ。さらにパッケージ装丁も前作を踏襲した部分が目立ち、異なるのは別冊のフォトブックが無い、巻末ライナーノーツが無い、CDが4枚か3枚かの違いだけで、初回生産分はスリーブケース付、ブックレットの紙質や記載方法(作曲編曲まで巻末一括クレジットで作編曲者をパッと見で確認できない)、Blu-spec CD2、"ベスト音質でお届けするためディスク1枚の収録時間を64分以内に設定!"という説を唱える点が共通している。ただし実際に4枚とも"64分以内設定"を守って60分前後になっていた前ベストと異なり、今作は44分、54分、60分となっていて明らかにDISC-1,2が少ない。35年で35曲というのをやりたかったという事だろう。
確かにいい曲は並んでいるが、ド王道が最後まで続く上、人気順ではどうしてもDISC-3になってくると全盛期の2軍みたいになってきて飽きてきてしまう。後期の曲がもう少し入ってればなぁ…。
ブックレットにはプロダクションスタッフ括りで一括でスタッフの名前が並んでいるだけで各自何をした人なのか不明だが、リマスターにおける島田勝弘のインタビューが出ているようにクレジット1番手に置かれている島田勝弘が今回もリマスターを担当。期待していなかったが、島田氏も遺作にするという意気込みで最新技術を駆使して作業を行ったようで、細かいノイズ除去も行っているらしい。これ以上やるとリミックス(New Mix)扱いになりそうなところにまで踏み込んでおり、むしろNew Mixの方が作業が楽だったのではないかという勢い。確かに『ZARD Forever Best〜25th Anniversary〜』の同じ曲と波形を並べると細部のギザギザが異なるくらいには変化が生じている。聴感としても適度な迫力ながら綺麗でボーカルを第一にして演奏の目立つ部分を少し抑えて均一に整って聞こえてくるような感じだろうか。ギターや打ち込みドラム、シンセなど目立つ音があまり突き刺さってこないというか…。20周年と前ベストの間には正直あまり違いを感じなかったが、今作は良くなったかも…?という気にはなった。2020年の8センチシングルマキシ化リマスターや2021年のオリジナルアルバム単独リマスターには手が伸びなかったが、今作の後に再リマスター企画が来ていたら手を出していたかもしれない。今作に価値があるとすればこのこだわりの最新リマスターというところだろう。期待していなかったので音の良さには驚いた。
印象度★★★☆☆
2025.3.23更新