6thDigital mirror ball
2022年4月29日
作詞:池森秀一、作編曲:☆Taku Takahashi (m-flo)
『シュプール』初回盤特典CD『DEEN WINTER SONG PLAYLIST mixed by ☆Taku Takahashi (m-flo)』を担当してもらった事がきっかけとなり、☆Taku Takahashiとの新曲でのコラボレーションも実現。30年目突入(29周年)の3月10日より”DEEN30周年メモリアルイヤー”を掲げていたためその第1弾作品となった。翌日より開催されたツアー「DEEN LIVE JOY-Break24～mirror ball～」のタイトル作にもなった。今作では作編曲を完全にお任せ。MVではSota(from GANMI)が振付&ダンサーとして出演、女性ダンサーはMiyu(ZONEの人ではない)。
ありそうでなかったオシャレな感じのダンスナンバー。今までやっていた観客に振付をやらせるタイプのポップなノリの良さではなく、大人っぽい雰囲気。観客に決まった振付が要求されるわけでもなく純粋にアダルトなカッコよさを堪能できる1曲。正直なところ50代半ばキャリア30周年目前にして山根さんが一手に作曲を手掛ける負担はハンパなく、アルバム作れば以前は数曲～多くても5曲程度採用だったのが、10曲前後絶対採用になったのでとにかく曲を作りまくらなければならない。編曲は撤退して作曲デモだけどんどん上げていくにしても追いつかないのは容易に想像され、明らかにちょっと手癖感というかマンネリな感じ、前もどこかで聞いたような感じの曲が増えてきていたので外部に委ねるという判断はむしろ遅すぎるくらいで英断だったと思う。そもそもAOR期はメンバー3人が全員作曲者だったのにさらに外部作家も曲を募って積極採用する事でさらにクオリティを高めていたのだからアルバムの半分が外部提供になってガッカリするようなリスナーも今更いないのでは。
Break24は声出しも不可能な制限下3年目突入という状況の中でのツアーであり、声が出せない中での厳かなライブもそろそろ限界であった。声が禁止でも振付なら盛り上がれるという選択だったと思われるが、「ずっと伝えたかった I love you」「Brand New Wing」を序盤で演奏し、後半メドレーに「Dance with my Music」「リトル・ヒーロー」など歴代振付ソングを盛り込みアンコールでも「LOVERS COCERTO～上海ロックスター Episode2～」で上海ロックスターが復活し、「coconuts feat.butterfly」を演奏するなどダンス系、振付系の曲が散りばめられていた。シティポップ路線の延長として次はダンス系に特化しようという方向性はこの時点で考えられていた事が伺える。ただ夏以降には最後の47ツアーも控えており、翌2023年の30周年武道館公演に向かっていく段階だったのでダンスサウンドのコンセプトは一旦中断。47ツアーを終え、30周年ベストの制作を終え、30周年武道館を終え、『DEEN Premium Symphonic Concert -WINGS TO THE FUTURE-』を終え、『DEEN THE BEST DX～KYOTO & ROPPONGI～』を終え、初のディナーショー『DEEN クリスマスディナー＆コンサート2023』で2023年を締めくくった後の2024年年明けのアルバム『DANCE IN CITY～for groovers only～』で再度全面展開となった。このため次のシングルC/Wで早々にCD化されていたものの、同アルバムではdic versionとして改めてアルバム初収録を果たす事となった。配信曲出身(?)からここまで優遇された曲は6作目にして初となった。
近年の池森さんはDEENとして音楽活動をする際は眼鏡をかけていないが、蕎麦森形態(というか歌なしのトークのみ)の時は眼鏡でいるのが定着しているが、今作のMVではチョイ色の入ったグラサン姿という新形態にトランスフォーム。MVだけでなくBreak24での演奏時もこの曲の時だけこのグラ森サン形態で歌唱していた。山根さんは正直この曲では影が薄く(そもそもどこ弾いているのかよく分か)、MVではサビ前までは全く出てこないので今回は池森&ダンサー2名だけかと思いきやサビになると突如3人の背後に出現して演奏していたのでちょっと笑ってしまった。
★★★☆☆
48thシングル『The Last Journey ～47の扉～』C/W
21stアルバム『DANCE IN CITY～for groovers only～』(dic version)
21stアルバム初回生産限定盤のみDISC-2『DEEN DANCE MUSIC PLAYLIST mixed by Yosuke Sugiyama』
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