1993-1994 B-Gramメンバー不確定期

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北海道でアマチュア活動をしていた池森秀一は当時かわがいってもらっていた別業界の社長(ケーシーと呼ばれている)から友人がプロダクションを始めたから今度東京に行く時に持っていくと言われてデモテープを託した。そのプロダクションを始めた友人が現グッデイ社長の神林一夫で、ケーシー氏は長戸大幸の若い頃の担当マネージャーでもあったという繋がりもあったようだ。オーディションをついでで受ける事になり上京が決定。

長戸大幸の運転手の助手をしながらソロシンガーとしてのデモテープ作りを行い、1992年12月には『ウーマンドリーム オリジナルサウンドトラック』にソロ名義の「DREAMIN’」が収録され、1993年にソウルシンガーとしてデビュー予定と書かれていた。

しかしWANDSの曲として進めていてタイアップも決まっていた「このまま君だけを奪い去りたい」が事情によりWANDSではなく別アーティストでやる流れとなり、急遽別のボーカリストを探すことになり、長戸大幸は試しに歌ってみろと池森に声をかけ、ソロとは別の形でのデビューが決まる。

山根公路は古井弘人らとWARM UPというバンドでデビューを目指していた。当時はメインボーカルだったが、コーラスとキーボードをやらないか?と声をかけられたとしている。こうして2人が引き合わされ、DEENと名付けられた。その後誰でもいいのでバンド形式という事で2人のメンバーが加えられたがデビューから1年半ほどの間は固定しなかった。

1stSg このまま君だけを奪い去りたい

1993年3月10日

1stSg このまま君だけを奪い去りたい
1stSg このまま君だけを奪い去りたい 1993年3月10日 全てはここから始まった奇跡のデビュー作。曲とCMタイアップが決まっていたがシンガーが決まっていなかった「このまま君だけを奪い去りたい」を当時ソロデビュー予定で準備をしていて長戸...

2ndSg 翼を広げて

1993年7月17日

2ndSg 翼を広げて
2ndSg 翼を広げて 1993年7月17日 DEENは6月の「果てしない夢を」には呼ばれず前作から4ヶ月ぶり。今作では最初からメンバー4人がジャケットに載っていて4人組バンドである事を強調。裏ジャケットでも4人が向かい合って話し合いをして...

3rdSg Memories

1993年9月22日

3rdSg Memories
3rdSg Memories 1993年9月22日 前作から2ヶ月と早いペースでのリリース。ジャケットは池森ソロショット。ソロジャケットは3作目にして初となったが、DEENのジャケットは以降は池森ソロショットである事が多い。裏ジャケットでは...

4thSg 永遠をあずけてくれ

1993年11月28日

4thSg 永遠をあずけてくれ
4thSg 永遠をあずけてくれ 1993年11月28日 前作から2ヶ月、3月デビューで1993年の間にシングル4枚をリリースするなどなかなかハイペースだった。前作同様に池森ソロジャケット、裏ジャケではメンバー4人がやはり囲み合っている構図。...

5thSg 瞳そらさないで

1994年6月22日

5thSg 瞳そらさないで
5thSg 瞳そらさないで 1994年6月22日 デビュー年のハイペースが嘘のように7ヶ月ぶりのシングルにして1994年唯一のシングル。また年明け1月8日付で田川伸治が加入した事になっている。これはかなり前から公式のバイオグラフィーにハッキ...

1stAl DEEN

1994年9月14日

1stAl DEEN
1stAl DEEN 1994年9月14日 デビューから1年半、シングル5作をリリース後のようやくな1stアルバム。後にデビューしたZYYGも7月に出していたのでかなり遅いリリースとなったが、「瞳そらさないで」のヒットを受けての最高のタイミ...

学園祭ライブ

1994年10月23,29日 全2公演
収録作品:なし
『DEEN』にて池森秀一・山根公路・田川伸治・宇津本直紀の4人がメンバーとしてクレジットされた直後、初のライブが行われた。

10月23日 白百合女子大学学園祭ライブ
10月29日 鴎大学学園祭ライブ

この2本が公式に初ライブとされており、セットリストは公式のバイオグラフィーにも掲載されている。

『ALL TIME LIVE BEST』のDISC-3「ALL TIME LIVE HISTORY 1994-2009」の1番最初にスロー映像で少しだけ映し出される。音声は収録されていない。

原曲キーで演奏したのか後のBreak1のように下げていたのかは不明。当時のFC会報に当日の様子が記載されていたらしい。作品としては2006年のライブDVD-BOX『LIVE JOY COMPLETE 2002-2004』に封入されている冊子にてそこまでのライブの歴史を時代ごとに振り返るそこそこ長めのメンバー座談会が掲載されており、この学園祭ライブの思い出にも触れられている。

初めて観客の前に出て生の反応を目の当たりにした1曲目「瞳そらさないで」の光景はメンバーにとって印象深い一瞬だったようだ。持ち歌が10数曲しかない上、あまりバンドを前提にしていないバンドっぽくはしているものの基本打ち込みアレンジ主体だったため、まずはレコーディングでもほとんど演奏していないオリジナルアレンジを生で演奏できるように練習しないといけないという新人ミュージシャンの初ライブとしては相当難易度が高かった事は容易に想像できるが、実際先のインタビューで田川さんは「えらい難しい曲ばっかり」で大変だった事を振り返っていた。田川さんの演奏スキルはメンバーの中でもずば抜けて高かったと思われ、メンバーからも比較的頼もしく思われていたようだがその当人が難しい曲ばかり、大変だったと振り返っているのだから相当なものだった事が伺える。

田川伸治脱退前最後となった2018年の『DEEN The Best FOREVER ~Complete Singles+~』FC盤付属の個別インタビューでは初ライブの後に「この内容なら次は無い」とハッキリ言われたというエピソードを田川さんが語っているように、ライブの出来は及第点以下だったようだ。次のライブが行われたのは1年10ヶ月も先となった。

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