9thBest DEEN The Best DX~Basic to Respect~

スポンサーリンク

DEEN The Best DX~Basic to Respect~

B0BQR17XF7
2023年3月8日
デビュー30周年記念のベストアルバム。2008年以降5年おきにシングルベストをリリースしており、前回FOREVERとまで言い切ってしまった事やシングルが増えていない事もあってか30周年ベストはこれまでとは趣旨を変えた作品となった。また2023年唯一の作品となった。

B-Gram時代のシングル15作の中から11曲を原曲キー原曲アレンジのまま現在のサポートバンドメンバーと共にスタジオライブ形式で再録音+新曲1曲の『DEEN The Best Studio Live 30th』
歴代のカバー曲から14曲+新録音カバー2曲を収録した初のカバーベスト『DEEN The Best Covers』
基本的にこの新録音ベストとカバーベストの2作をセットにした作品となるが、3形態でもう1枚付属するDISC-3以降の内容が異なる。

完全生産限定盤カラオケCD『DEEN The Best Studio Live 30th<off vocal version>』6thクリップ集Blu-ray『THE GREATEST CLIPS 2018-2022付属。LPサイズ豪華デラックスパッケージ、36P Photo & History Book仕様(歌詞+写真+ディスコグラフィー+ライブヒストリー)。Blu-spec CD2仕様。
初回生産限定盤は未CD化曲を集めたDEEN The Special Tracks付属。三方背BOXスペシャルパッケージ仕様。カラオケCDは無い。
通常盤はカラオケCD『DEEN The Best Studio Live 30th<off vocal version>』付属。配信版は通常盤準拠。

2022年に30周年に向けた企画として特設サイトでオリジナル曲、カバー曲という2つの括りからの投票を実施。カバーの方はこの結果を概ね反映した選曲と思われるが、再録音の方は投票結果がB-Gram期だけに集中するとは考えにくいのであまり参考にしていないと思われ、どちらかというとその後のライブの選曲の参考資料として使用したのではないかと思われる。

DEEN The Best Studio Live 30th

何度もセルフカバーされてきた曲も多いが、初の原曲キー原曲アレンジでのセルフカバー。原曲アレンジのままでライブで演奏しても編曲:DEENとしていたが、今作では編曲者は全て当時のシングルと同じとなっている。現在のサポートメンバーである侑音(Guitar)、石田純(Bass)、北村望(Drums)が全曲に参加、直近で新たにライブの固定サポート入りを果たしているヒロムーチョ(Saxophone)は「瞳そらさないで」「Memories」「RUN RUN RUN」に参加している。

Studio Liveとしているが実際にスタジオライブで1発録りしたのかは不明で少なくともギターなど重ねての録音は明らかにしている形跡がある。同期音源を用意した上でいつものライブのようにせーので録音した可能性もあるが詳細は不明。全曲スタジオライブ風のMVも制作されているが、実際にこの時演奏した音が音源になっているわけではなさそうである。

1.このまま君だけを奪い去りたい

2023年2月15日(先行配信)
作詞:上杉昇、作曲:織田哲郎、編曲:葉山たけし
1stシングル。この曲のみ1ヶ月前に先行配信された。原曲キーでのセルフカバーは『Ballads in Love The greatest love songs of DEEN』でしたばかりではあるが、2018年の原曲キー復活以降さらに完成度が上がっていて安定感のある仕上がり。2002年~2017年、2018年の原曲キー復活武道館直前の2月のNHK「うたコン」でのキー下げバージョンでも放送事故級の声の出てなさだった事もあり、長年ハラハラする曲というイメージでもあったが、この状態でTVに出られれば…。TVは蕎麦森ばかり(一応紹介時に最新のこの曲のライブ映像が流れる事は多い)になってしまい、なかなかカチッとタイミングがハマらないものである。

アレンジでの変更点はほとんど感じられず現在のライブバージョンとほぼ同じ仕上がり。やはり原曲の打ち込みベースのミョンミョン音が生演奏により解消されているのを筆頭に生演奏感はある。また原曲と比べるとなんだか遅く聞こえるが気のせいではなく、追加部分が無い原曲通りの演奏なのに4分40秒だったのが4分57秒までかなり長くなっているのでそれだけテンポを落としている事になる。何故この曲だけこのような措置になったのかは不明。少なくともこの時点で最後に原曲アレンジのバンド演奏で披露した2022年のBreak24までは4分40秒のテンポで演奏されていた。その後の2022年の47ツアーでは原曲アレンジを侑音との3人体制で演奏するため、リズム隊のオケを新規制作して同期で流していたがこの47ツアーバージョンで初めてテンポが落とされていた。今作ではそのまま47ツアー時のテンポで改めてバンド演奏を行ったようだ。2023年武道館でもこのテンポになっているので今後この遅いテンポが標準になるのかもしれない。遅い方が原曲キーでの高音の維持が大変な気がするんだけどなぁ…。

2.瞳そらさないで

作詞:坂井泉水、作曲:織田哲郎、編曲:葉山たけし
5thシングル。今作ではサックスのヒロムーチョが入っているため、間奏のオリジナルではアコースティックギター、ライブではエレキギターで入っていたソロをサックスソロに置き換え、その後のラストサビでもサックスが入ってくるという変更が施された。

原曲キーが地味にけっこうきつい曲の1つで特に最後に転調するサビの高音はBreak2やBreak5の原曲キーで歌えていた時代でも割ときつそうに歌い上げていた。キー下げ後のライブ演奏でのメドレーでは最後のサビの転調直前に次の曲へ移行するというパターンで転調回避(?)をすることもあったほど。2018年武道館で原曲キーを取り戻してからは真っ向勝負で乗り切っていたが、Break24では高音が維持できず最後の高音を裏声にして乗り切っていた。今作は原曲キーで原曲アレンジを今のバンドメンバーで再現するのが軸なので原曲キーだが、2022年の47ツアーでは無理せず全曲をキー下げ(-1)にしていたのに続いて2023年武道館以降でもきつい曲は-1対応のままで曲によって柔軟な対応を取る方針に切り替えたようで今作も-1でのライブ演奏になっているようだ。

3.夢であるように

作詞:池森秀一、作曲:DEEN、編曲:池田大介
13thシングル。B-Gram時代でも後半の曲になってくると4人のバンド演奏主体で初期特有の打ち込み感が無くなってきているのであまり大きな変化はない。まあこの曲はずっと原曲キーで演奏し続けていたからなぁ…。一時期より高音の安定感は戻っている。

4.ひとりじゃない

作詞:池森秀一、作曲:織田哲郎、編曲:古井弘人
9thシングル。ロックバンド感のある曲だったのであまり変化が無いだろうと思っていたら、思っていたよりは音の響きが変わっていて驚いた。厚みを出していた原曲よりもほっそりした感じ。コーラスだったラストのBe Alright!がライブ同様の池森シャウトに変更されている。

5.未来のために

作詞:池森秀一、作曲:池森秀一・宇津本直紀、編曲:古井弘人
7thシングル。「ひとりじゃない」同様に音に厚みを出していた原曲よりもほっそりした感じ。

歌ってみると分かるがまだ行くかというじわじわ攻め立てるような高音続きに加えてサビの締めのトドメの高音で死ねる…という感じでこの曲もサビの高音がかなりきつい。30周年武道館以降ではやはり-1対応に切り替えて演奏されているようだ。

6.Teenage dream

作詞:坂井泉水、作曲:栗林誠一郎、編曲:葉山たけし
6thシングル。当時このシングルでメンバーが固定した事もあってか打ち込みっぽさが軽減してバンド感が増してきたので最初期に比べると変化は少なくなってくる。

7.Memories

作詞:池森秀一・井上留美子、作曲:織田哲郎、編曲:葉山たけし
3rdシングル。元がほぼ全面打ち込みトラックだったので生バンド演奏+サックスを加えた編成となった今作では普通に演奏しただけでも最も大きく変貌。当時のライブでは毎回大胆にライブアレンジしていたので原曲アレンジに寄せる事を意識したバンドアレンジというのはライブでも2人になってから初めてやったんじゃないかというくらいだったのでけっこう新鮮に聞ける。ラップパートも再現されているが今作でのラップスタイルは2004年頃までのライブで池森さん自らやっていたラップとは歌い方が違っていて原曲に近い抑えたクールな歌い方になっている。特にゲストのクレジットもないので池森さんがラップした音源に加工を施して匿名性を高くしているような感じはする。しかしその後のライブでも池森さんがラップをすることは無かった。

8.素顔で笑っていたい

作詞:池森秀一、作曲:織田哲郎、編曲:池田大介
11thシングル。「未来のために」「Teenage dream」と並んであまり大きな変化はない。90年代特有の音の響きがさっぱりした感じはあるか。

9.君がいない夏

作詞作曲:小松未歩、編曲:池田大介
12thシングル。原曲はアコースティックギターの響きに注力していて、特に1番でのアコースティックギターが並走するピアノよりも印象的だったが、今回はアレンジは同じなのにアコースティックギターの存在感がまるでなく、ピアノの伴奏と方が目立つくらい。

10.君さえいれば

作詞作曲:小松未歩、編曲:池田大介
15thシングル。原曲はけっこう細かく音を重ねたり打ち込んだりして凝っている感じだったがストレートにバンド演奏し直した感じ。「君がいない夏」同様にエレキギターだけでなくアコースティックギターが随所で存在感を見せて強めに響いていたのがいるにはいるんだけど、今回アコースティックギターは意識しないと全く気にならないくらいに薄い存在になった。「君がいない夏」「夢であるように」と今作は田川伸治がメンバーに固定されてライブも経験した後、次のツアーBreak2で一気に飛躍していった時期だけにビーイング的な画一的なサウンドからギタリスト田川伸治を少しずつ出してきていた時期だったと思うのでそれ以前のまだ弾いているだけもしくはそもそもメンバー加入前で匿名性の高いギターと比べても個性の違いがだいぶ出てきていた感じはする。侑音は自身のスタイルを出してくるタイプではないと思うし、基本的にオリジナルを再現するのに徹している感じもあるんだけど、ちょっと控えめでもあり、その控えめなあくまでサポートに徹する侑音のスタイルが今作では強く出ている印象。

11.翼を広げて

作詞:坂井泉水、作曲:織田哲郎、編曲:葉山たけし
2ndシングル。前半は大きな変化はないが後半の盛り上がりはだいぶ変わっており原曲のようなスタジアム感はなくそのまま進行していく感じ。また終盤の派手なコーラスも無くなったので最後のサビの合唱も山根さんのボーカルパートのような雰囲気に変わっている。

12.RUN RUN RUN

作詞:池森秀一、作曲:山根公路、編曲:侑音
30周年を飾る新曲。この曲のみ基本バンド編成+ヒロムーチョ以外にも川上鉄平(Trumpet)、Tocchi from FIRE HORNS(Trombone)、そして元SKUFF-LINKSにして現マネージャーでもあるKeisuke(Baritone Saxophone)とブラス系のサポートが増員している。

過去のベスト(20周年はベストよりシングル「二十歳」か)の周年記念曲はどれもバラード系だったのと47ツアーを最後と銘打って前のシングルが「The Last Journey~47の扉~」だったのもあってか元気なアップテンポナンバーとなった。まだまだ走り続けていくよとブラスアレンジも交えた明るいノリで宣言する…のはいいが何故かウッキウキに陽気なノリに突き抜けたスカになっていて近年の方向性ともかけ離れた斬新な方向性に正直ちょっと戸惑った。それこそ織田哲郎作曲だった「TWELVE」みたいな曲がここにあるとピタリハマったと思うんだけど、90年代のナンバーを原曲アレンジでセルフカバーしたアルバムの流れもぶった切っていて浮いている。『バタフライ』に収録されていれば自然だったんだろうけど…。これまた侑音だし、アレンジャー侑音は本当に何でも対応してくるな…。

Aメロが「そばにいるだけで」とほとんど変わらないような感じがして(最初の2行の後に”溶けそうな夏の日も”を持ってきたらそのまま「そばにいるだけで」に繋がりそうな…)、その後の展開やアレンジは違うんだけどどこか同じところから始まった兄弟曲のような印象もある。

ギターソロのみTUBE春畑道哉がゲスト参加していて、確かに侑音になってからはあまり無いような激しめのソロになっているが、TUBE(のギター)っぽさはあまりない。スカのノリは異色すぎてTUBEでもあまりないし、この曲で唐突にギターソロだけお願いされても正直けっこう困るんじゃないかと思わなくもない。
★★★☆☆

DEEN The Best Covers

初のカバー曲ベスト。最初と最後に邦楽・洋楽それぞれの新録音カバーを収録。

配信版ではそのままセット配信されているので「RUN RUN RUN」に続く13曲目以降に収録されているが、ビーイング管轄の「夢で逢えたら feat.原田知世」「見上げてごらん夜の星を feat.ダイアナ湯川」「切手のないおくりもの」の3曲がごっそり削除されている。また「切手のないおくりもの」のfeat.上松美香が何故か表記されていない

スタンダード・ナンバー

作詞:松本隆、作曲:南佳孝、編曲:侑音
南佳孝(1984)
1ヶ月後に発売された薬師丸ひろ子「メイン・テーマ」と同じ曲で、南佳孝バージョンは男性目線、薬師丸ひろ子バージョンは女性目線で一部歌詞が異なる

こちらはシティポップ路線の流れの延長にあるような雰囲気で近年のDEENの流れに沿った方向性。
★★★☆☆

Nothing’s Gonna Change My Love For You

作詞作曲:Gerry Goffin・Michael Masser、編曲:DEEN&大平勉
George Benson(1984)
タイトルや原曲のシンガーの名前だけだとピンと来なくても聞けばどこかで聞いたことのある超有名なスタンダード級の洋楽カバー。ライブアレンジは表記されていれば必ずDEEN名義になり個人名義を表記しない法則となっているがスタジオ音源で編曲がDEEN名義になるのは2人になってからは当然初であり、「Flower」「雨がいつか上がるように」「Hello」といった2011~2012年のC/W曲以来と思われるがこれら3曲ともアルバムではアレンジ変わらずに個人名義編曲に変更されてしまっていたので『クロール』の「夏の終りのハーモニー」の編曲:DEEN以来?

2人になってからアレンジ撤退、山根さんのコーラスアレンジのみになっていたので久々にクレジットに「DEEN」の表記が入ったが、どちらかというと大平勉がアレンジしたAOR路線、近年でも特に大人っぽいアレンジの延長にあり、原曲の旨味を良く引き出している印象。
★★★★☆

DEEN The Special Tracks

初回限定盤のみPremium Disc。8曲のうち新規収録音源は5曲。これら5曲は未配信。ラスト3曲は「Aloha」「そばにいるだけで」「間違いない世界」といった配信限定のまま放置されていた曲たちの初CD化。

瞳そらさないで (ZARD “What a beautiful memory~軌跡~”ver.)
/ZARD feat.池森秀一(DEEN)

作詞:坂井泉水、作曲:織田哲郎、編曲:大賀好修
2022年2月10日東京ガーデンシアターで開催されたZARD30周年を締めくくる(2021年2月10日~2022年2月9日までを30周年期間と定義)ライブに池森秀一がゲスト出演した際の音源。池森さんの単独のゲスト出演で山根さんは参加していない。2022年10月5日にBlu-ray/DVDで発売済みで恐らくそこから音源を引っ張ってきたものと思われる。

坂井泉水没後も何度も開催されている追悼コンサートだが、基本的に生前レコーディングされていた坂井泉水のボーカルトラックを流してそれに合わせて生演奏するというスタイルで開催されており、いわゆるAIボーカルのような新たに作るような事はしていない。よって異なるキーでの歌唱音源が残っていない限りはキーを変えることは不可能というか恐らく機械的にいじって変えてしまう事は禁じ手として線引きしていると思われるが、ZARDのキーでは男性ボーカルは低音地声で歌うかハモるしか出来ない。ゲストの男性ボーカルと合わせる場合のキーの問題は演奏が生である事を生かし、池森さんのメインパートになるとDEEN版のキーに転調するという荒業で対応している。

ZARDバージョンはまったりアレンジでテンポが違う上、最後のサビがなく2番からそのまま終わるためDEEN版オリジナルに合わせる事は出来ないため、ZARDバージョンのアレンジ。1番では池森さんはハモりを担当、2番で転調してA,Bメロで池森さんが単独歌唱するが、ZARDバージョンのまったりアレンジでの歌唱は恐らく初で新鮮味がある。
★★★☆☆

翼を広げて(ZARD “What a beautiful memory~軌跡~”ver.)
/ZARD feat.池森秀一(DEEN)

作詞:坂井泉水、作曲:織田哲郎、編曲:大賀好修
同ライブの音源。この曲に関してはZARDバージョンが生前未発表没後蔵出し音源としてリリースされたもの。こちらでは2番でアレンジごとDEENバージョンにチェンジして2番を丸々池森さん単独歌唱となっているが驚く事にそこに坂井さんのハモりが入る。これはDEEN版に坂井さんがコーラス参加していたため、DEEN版の坂井さんのコーラス音源を引っ張ってきたものと思われる。当然原曲キーに戻せていなかったらこれは実現できなかった。いろいろな意味でキセキのコラボ
★★★☆☆

DEEN Greatest Hits アカペラメドレー feat.とおるす

このまま君だけを奪い去りたい~瞳そらさないで~君さえいれば~LOVE FOREVER~永遠をあずけてくれ~君がいない夏~夢であるように~未来のために~Memories~ひとりじゃない
編曲:とおるす
アカペラYouTuberとおるすのアカペラアレンジにより10曲のサビを一気にメドレーしていく。ボイパの完成度も高く、個人的にはRAG FAIR(ボイパのおっくんは脱退済み)を思い出すようなアカペラメドレーだ。ベスト本編に漏れた「LOVE FOREVER」「永遠をあずけてくれ」も選曲されているのがポイントか。面白いのが「Memories」で何故かこれだけサビではなく間奏ラップ部分だけが採用されている(歌詞の記載は無し)。最早繋ぎのラップみたいになってしまっているがどうしてそうなった…。
★★★★☆

ふたりだけのダンスフロア with paris match

作詞:池森秀一・ミズノマリ、作曲:山根公路、編曲:杉山洋介
唯一の純粋な新曲。paris matchとの共作・共演だが何故このディスク送りになったのか、「RUN RUN RUN」と一緒に本編にするか、次のアルバムに収録するなら取っておけばよかったと思うんだけどけっこう前に制作していたのだろうか。「mirror ball」頃の流れの中で制作されたようなダンス寄りのシティポップ路線の延長にある感じの雰囲気のオシャレポップな曲だし。

冒頭のジャジャーンジャジャーンジャジャーンジャジャーンのアレンジのどこかで聞いた事ある感はなんだろう…。サビはミズノマリがメインになっていてparis match寄りっぽいが、唐突なスカのノリだった「RUN RUN RUN」よりは今のDEENの流れの中で自然な新曲といった印象でもある。

やはり次に目指す方向性と合致していたためか次のアルバム『DANCE IN CITY ~for groovers only~』には「dance floor with paris match<dic version>」と改題されたアルバムバージョンで収録される運びとなった。改題されたのは『DANCE IN CITY ~for groovers only~』収録曲を全曲小文字の英字表記に統一するためにこうなったと思われる。実際アルバム全曲紹介のTeaser Movieではこの曲は新規で撮影してくるのではなく「dance floor」に改題される前の「二人だけのダンスフロア」としてparis matchをゲストに招いた時のライブ映像を編集したものを使用していた(『DEEN THE BEST DX ~KYOTO & ROPPONGI~』の最終日2023年9月14日のEX THEATER ROPPONGI公演と思われる)。
★★★☆☆
21stアルバム『DANCE IN CITY ~for groovers only~』(dance floor with paris match<dic version>)
21stアルバム初回生産限定盤のみDISC-2『DEEN DANCE MUSIC PLAYLIST mixed by Yosuke Sugiyama』

SHA LA LA LA LOVE YOU~DJ Kaz Fly Mix~

作詞作曲:SHU、Remix:DJ Kaz&SAITO Shinya
2001年のSHU『ANOTHER LIFE』C/Wの未発表リミックス音源。非売品として何かのタイミングでプレゼントされた事もあったプロモ盤レコードに収録されていたとかなんとか言われているがいずれにせよ一般流通はしていない当時制作されていた音源だったようだ。『ANOTHER LIFE』C/Wに収録されていても違和感が無いようなあのシングルの路線に沿ったようなR&B系、クラブ系の路線の広義の範囲に収まるようなザ・リミックス音源。延々趣味系トラックが続くのではなく歌がちゃんと残っているので別アレンジのようにも聞ける。しかしこんな発掘音源が出てくるなら、未音源化の「瞳そらさないで」CM初期バージョンとか、「君がいない夏」コナンOAバージョンとかも余裕で発掘できそうだし需要ありそうな気もする。
★★★☆☆

コメント

タイトルとURLをコピーしました