THE FRUSTRATED Anthology

DISC 1
『THE FRUSTRATED』Remix&Remastering 2024
No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 HIGHCOMMUNICATIONS TAKURO Kombinat-12 GLAY&佐久間正英  
2 THE FRUSTRATED TAKURO Kombinat-12 GLAY&佐久間正英  
3 ALL I WANT TAKURO TAKURO GLAY&佐久間正英  
4 BEAUTIFUL DREAMER TAKURO TAKURO GLAY&佐久間正英 28thシングル 最高1位 売上18.9万枚
5 BLAST TERU TERU GLAY&佐久間正英  
6 あの夏から一番遠い場所 TAKURO TAKURO GLAY&佐久間正英  
7 無限のdejavuから TAKURO TAKURO GLAY&佐久間正英  
8 時の雫 TAKURO TAKURO GLAY&佐久間正英 29thシングル 最高1位 売上18.6万枚
9 Billionaire Champagne Miles Away TAKURO TAKURO GLAY&佐久間正英  
10 coyote,colored darkness HISASHI HISASHI GLAY,草間敬&
佐久間正英
 
11 BUGS IN MY HEAD JIRO/TAKURO JIRO GLAY&佐久間正英  
12 Runaway Runaway TAKURO TAKURO GLAY&佐久間正英  
13 STREET LIFE TAKURO TAKURO GLAY&佐久間正英 28thシングル両A面曲
14 南東風 TAKURO TAKURO GLAY&佐久間正英 31stシングル『Blue Jean』C/W(カット)
15 天使のわけまえ TAKURO TAKURO GLAY&佐久間正英 30thシングル 最高1位 売上11.6万枚
関西版 最高15位 売上2.0万枚、関東版 最高16位 売上2.0万枚
北海道版 最高17位 売上2.0万枚、北陸版 最高18位 売上1.8万枚
東北版 最高21位 売上1.8万枚、東海版 最高22位 売上1.6万枚
九州版 最高26位 売上1.5万枚、中国版 最高27位 売上1.4万枚
16 ピーク果てしなく ソウル限りなく TAKURO TAKURO GLAY&佐久間正英 30thシングル両A面曲
17 Blue Jean TAKURO TAKURO GLAY&佐久間正英 31stシングル 最高1位 売上16.3万枚

※公式アプリ『GLAY APP』のみ18,19曲目としてC/Wの「そして、これからも」「すべて、愛だった-La vie d'une petite fille-」追加配信。

DISC 2
『THE FRUSTRATED』Demo
No タイトル 備考
1 HIGHCOMMUNICATIONS Demo デモ音源
2 THE FRUSTRATED Demo デモ音源
3 ALL I WANT Demo デモ音源
4 BEAUTIFUL DREAMER Demo デモ音源
5 BLAST Demo デモ音源
6 あの夏から一番遠い場所 Demo デモ音源
7 無限のdejavuから Demo デモ音源
8 時の雫 Demo デモ音源
9 Billionaire Champagne Miles Away Demo デモ音源
10 coyote,colored darkness Demo デモ音源
11 BUGS IN MY HEAD Demo デモ音源
12 Runaway Runaway Demo デモ音源
13 STREET LIFE Demo デモ音源 TAKUROボーカル
14 南東風 Demo デモ音源
15 天使のわけまえ Demo デモ音源
16 ピーク果てしなく ソウル限りなく Demo デモ音源
17 Blue Jean Demo デモ音源
18 すべて、愛だった-La vie d'une petite fille- Demo 31stシングルC/Wのデモ音源

DISC 3 Blu-ray
Document of THE FRUSTRATED Days

リリースデータ

2024年3月27日 初登場7位 売上0.5万枚 Produced by GLAY、佐久間正英(DISC-1) LSG(ポニーキャニオン)

メンバー

Guitar,Piano TAKURO
Guitar HISASHI
Bass JIRO
Vocal TERU

GLAY8thアルバムのアンソロジー。Anthologyシリーズの一般発売では9作目(『GLAY Anthorogy』が2011年にFC&公式通販限定で発売されているので通算では10作目)。2004年3月24日に発売された『THE FRUSTRATED発売20周年ほぼピタリのタイミングで発売された。

DISC-1本編14曲+追加3曲をリミックス&リマスターで収録。この後にリリースされた30thシングル『天使のわけまえ/ピーク果てしなく ソウル限りなく』、31stシングル『Blue Jean』から表題曲3曲のみ追加収録された。
DISC-2
デモ音源を収録。今回はDISC-1全曲のデモ音源17曲+オリジナルは未収録になった31stシングルC/W「すべて、愛だった-La vie d'une petite fille-」のデモ音源のみが追加された。
DISC-3
「Document of THE FRUSTRATED Days」収録のBlu-ray。2003年のDVD『HIGHCOMMUNICATIONS TOUR 2003』特典映像を再編集したツアードキュメント映像「MAKING OF HIGHCOMMUNICATIONS 2003」、ライブダイジェスト映像「“ROCK SHOCK PART V” Digest 2003.5.14 函館・金森ホール」の2本を収録。

DISC-1は3曲追加で収録時間が限界となり、元々の収録範囲である2シングルからは28thC/W「CHILDREN IN THE WAR(Live From HIGHCOMMUNICATIONS TOUR 2003)」29thC/W「そして、これからも」「HOWEVER (inspired by HIGHCOMMUNICATIONS)」の3曲が未収録。追加収録された2シングルからは30thC/Wは全て今作収録曲のライブ音源で地方盤合わせて18のライブ音源存在するがこれらは全てアルバム未収録(『rare collectives』シリーズでも数が多すぎるためか全曲外された)のままとなり、31stC/W「南東風〜PEACEFUL SESSION〜」「すべて、愛だった-La vie d'une petite fille-」も未収録。さらに次の32ndシングル「ホワイトロード」、C/W「笑顔の多い日ばかりじゃない」も未収録となった。このうち29thC/W「そして、これからも」、31stC/W「すべて、愛だった-La vie d'une petite fille-」の2曲は発売後に公式サブスクアプリ限定で追加配信されると発表され物議を醸した

オリジナル盤の録音はMichael Zimmerlingと競紀行が担当、ミックスはMichael Zimmerlingが担当していたが、今回のリミックスは前2作に続いて競紀行が単独で担当していて、オリジナルのミックスエンジニアであり『HEAVY GAUGE Anthology』までのリミックスを担当していたMichael Zimmerlingは関与していない。リマスターは前田康二が担当。

今作では上述のようにオリジナルの録音とミックスをMichael Zimmerlingが再度担当していたので(前2作では離れていた)そうなると『SPEED POP Anthology』〜『HEAVY GAUGE Anthology』までリミックス&リマスターを一手に手掛けていたMichael Zimmerlingが帰ってきてしまうのではないかという危惧があったが、録音に競紀行が関与していたのと前2作でのリミックスの実績から競紀行単独での続投となったのは良かった。競紀行は現在までGLAYを手掛ける現役のエンジニアだし、担当範囲のリミックスのみに集中して担当外のマスタリングはちゃんと専任者に任せているし、その仕事ぶりには遥かに信頼感がある。

DISC 1
前2作同様に適度に新鮮に聞こえるような安定のリミックス手腕を発揮してくれた印象。好印象。悪戯に音の定位を変えたり、違和感のある音色に変えたりしていた『SPEED POP Anthology』〜『HEAVY GAUGE Anthology』まで競紀行でやり直して欲しいぜ…。

前作がおとなしめの異色の作風だったのが今作では『ONE LOVE』からさらにロックバンドとしての進化を果たしたGLAYのロックアルバムという印象の作品だった。当時はメロディーのインパクトが90年代からかなり落ちてきているような印象もあったけど、改めて聞いてみるとまだまだ勢いはある。90年代とは違うが、2000年代以降のGLAYのアルバムの中では最上位に位置づけられるGLAYらしいアルバムだと思う。今作に関しては最高だったのはこのDISC-1の一点突破

DISC 2
DISC-1全曲+「すべて、愛だった-La vie d'une petite fille-」の全曲デモとなっていてかなりキツキツの収録。今回はデモといっても既にバンドアレンジ、もしくはバンドサウンド風(?)に打ち込まれたと思われると完成に近づけたバンド音源が大半。思ったより制作が進んだ段階での音源ばかりでこれまでよりもデモ感が無い。ふざけた仮歌詞が乗っているような部分も無いし、デモというよりプリプロ版、テストレコーディング版と形容する方が近いような。

「無限のdejavuから」がまあ最初からこうだよねというアコースティックデモなのを除くと、シングル曲である「BEAUTIFUL DREAMER Demo」だけアコースティックギター1本+ボーカルという最初期デモ音源になっていて、逆にこの曲だけなんでこの音源なのか謎だ。TAKUROが歌っている「STREET LIFE Demo」も簡易なバンドサウンドになっているし、「BEAUTIFUL DREAMER」なんかはストリングスアレンジ入れる前のデモ音源ととかありそうなのにこれだけわざと初期デモをチョイスしているっぽいが何を意図してこうしたのか。TAKUROが「STREET LIFE Demo」を大熱唱した後に続く「南東風 Demo」〜「すべて、愛だった-La vie d'une petite fille-」なんて他の曲以上にほとんど完成形でさらっと聴いたら"デモ"に聞こえない。

今回みたいにほとんど完成手前で違いがあまり分からないような音源をデモとして機械的に全曲収録するくらいなら、以前のようにデモを取捨選択してライブ音源を収録するとか、そもそもデモや別音源にこだわらずにDISC-1に収録しきれなかったRemix&Remasteringをこっちに収録するようにするとか、最初に決めたフォーマットに無理に当てはめずにもう少し柔軟に対応できないものなのか。Blu-rayなんか今作に関わる部分がわずかしかないし、ちょっと今回は本編以外が残念というか、チョイスがズレていて謎だった。しかも比較的高額なパッケージを買わせた後に月額アプリ限定で「そして、これからも」、「すべて、愛だった-La vie d'une petite fille-」を追加配信って1番やっちゃいけないやり方。購入者限定で聞けるようにDLコード封入するとかなら分かるんだけど…。

あとジャケットを左右対称で並べた結果、雷鳴が目、高架が口みたいになり、モンスターの顔のドアップみたいな新たなアートワークが生まれているのは笑った。

B0CTZK2Z5F

印象度★★★★☆

2024.5.26更新

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