15th solitude~真実のサヨナラ~
2002年10月23日
作詞作曲:K.Dino、編曲:ha-j
堂本光一出演の2002年秋クール日本テレビ系土曜ドラマ『リモート』主題歌。初回盤は自作曲「5×9=63」追加収録(作詞はKANZAI BOYA RED、作曲はKANZAI BOYA BLUE名義となっていて光一作詞、剛作曲の変名)、通常盤は代わりに表題曲カラオケ(Instrumental)収録と複数購入しないと音源が揃わない複数商法を初めて決行した。ただしこの時点ではカラオケをあきらめれば曲自体はまだ1種で揃うようになっていた。またこれまで基本的にC/Wまでカラオケを収録していたが共通C/W「太陽の扉」はカラオケ収録されず、以降カラオケ収録はマストではなくなり、曲違い商法に利用されたり、C/Wはそもそもカラオケ無しとなった。
主演は深田恭子単独で、光一はキャストクレジットの1番最後の特別枠の助演扱いだった。交通課巡査で2年務めて寿退社するはずだった深田恭子が異動を命じられてある事件をきっかけに引きこもりになった警視の堂本光一の元で携帯電話で指示を受けながら捜査する事になる…というストーリー展開。光一は引きこもりで部屋から指示を出しているだけなので走り回るのは深田恭子。ドSなら光一の指示に深田恭子がキャーキャー言いながら危険な現場に突っ込んでいって銃をパーンパーンとかやってたので、初回からうるっせぇな…と挫折しかけたが久々に最後まで完走できて終わってみればいいドラマだった印象はあるがどんな話だったかはあまり記憶にない。サポート役が何故か小錦だったのと、最終回では危機に陥った深田恭子のために光一がついに現場に…(深田恭子、気絶でよく覚えておらず)という展開だったところは覚えている。なお2002年なのでガラケーなのは当然として着うたも無く、着メロの時代であり、現代の”リモート”とはだいぶ異なる。
秋っぽい切ない雰囲気のミディアムナンバー。ちょっと地味かなと思いつつも徐々に馴染んでくるような1曲だった印象。年明け元旦のコンサートにてK.Dino=堂本光一本人であったことを公表。先入観無しで聞いて欲しかったという理由でこうしたという。『D album』よりProduced by KinKi Kidsとなり、剛はこの年の5月に自身主演ドラマ『夢のカリフォルニア』主題歌を自ら手掛けた「街」でシンガーソングライターとしてソロデビュー。剛が主題歌を自分で書いたので次は光一も自分も主題歌を書いてみたらという流れでこうなったのかもしれない(ソロデビューは2006年)。
『F album』ではソロ以外の自作も増えていよいよ本格的に自作曲メインへ移行していくかにも思われたが…。逆にKinKi Kidsはプロフェッショナルに徹する方針となったようで、アルバムのソロ枠で自作どころかソロ曲の枠事態を無くしてしまい、ここぞという時以外は自作せず、それぞれの自己表現はソロ活動の場で行われるようになった。また光一は『SHOCK』シリーズに傾倒していき、剛ほど日常的にシンガーソングライターとして曲を書き続ける事はなく、2006年に開始したソロ活動でも自作にこだわらない方向性となった。そういう意味ではお互いのスタンスが確立する直前の時期だから実現したかなり特例的なシングルだったのかもしれない。
シングルは最後がフェードアウトだが、New Editではちゃんと演奏が終了する。ただいずれにしてもアウトロが妙に長く、シングルのフェードアウトもかなり遅いので歌い終わってからアウトロが1分もある。New Editはきっちり演奏終了するものの6秒程度長くなっただけでさほど変わらない。シングルの方はもっと早くフェードアウトさせていればもう少し差別化できていたと思うんだけど…。
★★★☆☆
6thアルバム『F album』(New Edit)
2ndベスト『KinKi Single SelectionⅡ』
5thベスト『The BEST』
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