2nd 愛されるより 愛したい

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2nd 愛されるより 愛したい

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1997年11月12日
作詞:森浩美、作曲:馬飼野康二、編曲:CHOKKAKU、コーラスアレンジ:岩田雅之
2人が主演した1997年秋クール日本テレビ系土曜9時ドラマ『ぼくらの勇気 未満都市』主題歌。初回盤はスケジュール帳&オリジナルシール付だったが、12月になって改めてクリスマスカード付でも再出荷(この際にC/W「ひとりぼっちのクリスマス」をメインにしたTV-CMも流した)。2週連続1位→2位→4位と来て再出荷効果で2週連続1位に返り咲き、合計4週1位を記録した。3回目を除く1位になった3週が大瀧詠一「幸せの結末」が2位で年末に一緒に大ヒットしていた印象が強い(同作は木村拓哉主演の月9ドラマ主題歌で4度目の1位の時に2位に浮上してきたのはドラマ最終回効果での浮上だったと思われる)。160万枚を突破する2番ヒットとなった。

千葉の幕原(架空の地域)で大地震が発生したというニュースを聞き、友人を探しに関西方面から現地へ向かったヤマト(堂本光一)と道中で出会ったボランティアのタケル(堂本剛)が現地に到着すると物々しい封鎖体制が敷かれており、実際には成人が死滅するウイルスがまん延して10代だけが生き残った荒廃した“未満都市”と化していた(20歳になった瞬間に死ぬわけではなくまだ19歳で死ぬ者もいれば20歳を越えても生きている者もいて若干の個人差がある設定)。政府による配給はあったが、物資は十分に行き届かず、不良連中による支配で治安は最悪となっていた。ヤマトは持ち前のリーダーシップを発揮し、タケルと共に未満都市での信頼を得ていき秩序を築いていき、対策本部長の柴崎(白竜)との関係も良好なものとなっていった。この街で秩序を築いていく中盤過ぎまでは本当に名作。柴崎が更迭されて一時配給が途絶えて見捨てられたと思ったら一転しての不自然な解放劇に不信を抱いた一行が真実を知って大人たちと戦う事を決意する『ぼくらの七日間戦争』的な展開となる終盤、20年後の再会の約束をして玉砕ではなく生きる道を選んで終結する結末にかけて一気にカラーが変わっていくドラマで当時は笑顔で投降してしまうラストがしっくり来なかったが(子供心としてはもう少し悪徳な政府連中に一矢報いてほしかった)それでも当時物凄くドはまりした名作ドラマだった。20年後には本当に『ぼくらの勇気 未満都市2017』が制作された。

ドラマ主題歌にはデビュー曲候補だった「ジェットコースター・ロマンス」が提案されたが、合わないとしてドラマプロデューサーと光一が反対したとされる。これ以外にも歌詞をドラマに合わせるように意見したという話も当時飛び交っており、実際”ギリギリの大人たちが積み重ねてるすべてのもの 壊さなきゃ新しい明日は来ない”とかデカい扉で封鎖されている設定だったので”扉の向こうに光る空はあるの?”とか明らかにドラマの内容に合わせて書かれている歌詞が散見される。”扉の向こうに光る空はあるの?”の剛のソロパートがメチャメチャカッコよくて当時から好きだったなぁ…。作家陣はJ社伝統の布陣(馬飼野康二は近藤真彦の時代から、森浩美・CHOKKAKU・岩田雅之はSMAP以降)であり、外しようのない安定クオリティだが、不思議と前作からの流れで違和感がなく、最良の2作目であり納得のミリオンヒットだった。C/W「ひとりぼっちのクリスマス」と合わせて今でも聞くと1997年末の空気を感じる。あと大滝詠一「幸せの結末」もセットなんだよな、1997年末。
★★★★★
2ndアルバム『B album
1stベスト『KinKi Single Selection
5thベスト『The BEST

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