企画ミニアルバム ASTRO Girlz&Boyz
03年7月16日
アトム企画の一環でリリースされた「鉄腕アトム」をモチーフに作られた新曲と関連楽曲のカバー6曲とカラオケ1曲を収録したミニアルバム。名義はZONE with Girlz&Boyz~Run Time All Stars~。ZONEだけでなく事務所ランタイムの主に後輩の面々が参加。「secret base~君がくれたもの~」MVに参加していた少年2人も神&瞬矢 from BON’Zとして参加、チュエル’sが1発で終わったが事務所に残留していた西村朝香はソロ名義で参加、後のMARIAのメンバー奈良安由加(あゆか)と瀧川瞳(TATTSU)もコーラスメンバーの面々として参加していた。
売上は振るわず初登場42位0.6万枚に終わりZONEとしてはダントツの最低売上を更新し、ZONEファンのほとんどがスルーした。実際デビューから解散までCD/DVD全作フラゲ購入し続けていたがこれだけはスルーした1人だが、正直なところ当時のZONEファンはアトム展開の連続に若干辟易としていた…というかあまり興味が無かった。というのもアトムは子供向けアニメというイメージが強くZONE世代より対象年齢が低いのよ…。逆にもう少し大人になってからだとフラットに見れたのかもしれないが、年頃的になんか子供向けアニメとか1番興味無くす時期でアトムに対するビミョーに古い感じもあって少なくともファンの間ではアトム展開はあまり盛り上がっていなくて温度差があったと思う。
なお03年の間はレーベルゲートCDはシングルのみの採用であったため今作は普通のCD。
ここではZONEメンバーの参加曲のみピックアップ。
また今作以外のアトム展開としてはアニメ放送開始直前の3月に発売されたコンピ盤『MUSIC FOR ATOM AGE♪』にTAKAYO&MIZUHO from “ZONE”名義で参加した「スプートニク・サーカス」という曲がある(未入手)。
科学の子/西村朝香(コーラス:AYUKA,HITOMI,MAMI)
作詞作曲編曲:HIKARI
新規制作のオリジナル曲。チュエル’sでのデビュー経験があるとはいえソロで1曲目を飾っている事からも期待が高かったことが伺える。コーラスに参加している3人のうち2人がRED WORKER’z→MARIAのメンバーとなっている事からも事務所内での期待値ははっきりしていたのかも(AYUKAの方はチェエル’sを決めたブルボンオーディション参加者でもある)。
HIKARIはELTやTOKIO、V6等にファン人気の高い楽曲を提供していてそれぞれのファンの間でも評判の高い作家だけに今作でもさすがの安定感。全体可も不可も無いようなフツーな曲が並んでいる印象のミニアルバムではあり、この曲も例外ではないがそれでも今作の中では1番手らしい力作かなと。なんとなくではあるけど近未来感、20世紀に思っていた21世紀のような新時代っぽさがある。TOMOKAのボーカルはこの時点ではまだパワフルな歌い方はしていないが安定感は抜群。
★★★☆☆
アトムの子/TAKAYO from ZONE&Run Time All Stars
作詞作曲:山下達郎、編曲:山原一浩
山下達郎のカバー。山下達郎の曲の中ではかなり躍動感ある曲だったが今作ではやや抑えめ。山原一浩なのでもう少しZONEっぽくなるかと思いきや演奏しない前提の軽めの打ち込みが目立つ。Run Time All Starsの歌唱は子供たちの合唱のようにも聞こえるのでTAKAYOはさながら子供たちを率いる歌のお姉さんのような存在感にもなっている。ZONEでのTAKAYOはアコースティック系か激しいロック系でメインを取っていたので、ZONEでは見れないTAKAYOのソロが聞けるという点では価値ある1曲。
★★★☆☆
鉄腕アトム/ZONE&Run Time All Stars
作詞:谷川俊太郎、作曲:高井達雄、編曲:ha-j
旧アニメ主題歌のカバー。表記は無いがスカパンクとバラードの両方制作されたうちのスカパンクバージョン。バラードバージョンはこの後のシングル『僕の手紙』C/Wに収録された。タイミング的にはまだアニメのエンディングでは使用前だった。
スカパンクというだけあってオリジナルよりテンポが速くノリノリ。スカのノリでブラス風サウンドも盛られておりランタイムメンバーの掛け声もあって賑やか。けっこうあの有名主題歌を大胆にリメイクしてしまったなという感じで、これを最初に主題歌にしていたら「true blue」より苦情が殺到した気がしなくもない。ただちょいちょい原曲アレンジのエッセンスを取り込んでいるところにはちゃんとしたリスペクトも感じられる。
★★★☆☆
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