MONKEY MAJIK 2005-2015

カナダ人兄弟日本人のリズム隊によるハイブリッドバンドMONKEY MAJIK。ボーカルギターのMaynardは元々中学校のALT(英語の先生の補佐的な立場で時々来る外国人の先生)で来日。ALT仲間で00年に青森で結成したのが始まりとされている。このバンドの周年起点はこの結成時が起点となっているため、起点を知っているメンバーは現在Maynard1人だけである。その後、仲間たちはALT期間が終了し帰国していき、日本に残りたかったMaynardは仙台に移住して弟のBlaiseを呼び寄せ、日本人の菊池拓哉(後のtax)、漆坂ミサオが加入して地元仙台で02年にインディーズデビュー。03年に発売された1stアルバムは翌04年に全国発売され、05年には怒涛の勢いでミニアルバム2枚、2ndアルバムも発売。この頃に漆坂ミサオが脱退してDICKが加入して現在の4人が揃い、06年にはメジャーデビュー。同時にドラマ『西遊記』主題歌という好タイアップに恵まれ、まもなくブレイクした。

シングルのトップ10入りは1作のみだが、アルバムでは2012年の7thアルバムまでトップ10入りを果たしている。シングル売上が3桁、アルバム売上が4桁に陥ってからも全国ホールツアーを続けていてライブハウスクラスには落ちず、2015年には日本武道館公演を成功させるなどCD売上からするとライブの動員力が地味に高い。

また現在も仙台に4人全員在住しており、ライブにおけるMaynardの最初の挨拶も「仙台から来ましたMONKEY MAJIKです」と言うのがお決まりとなっていて仙台拠点に強いこだわりを持っている。

作詞作曲は全てMaynardとBlaiseの共作名義。作詞にTAX(初期は漆坂ミサオ)が参加している場合は日本語の歌詞が含まれるのがお決まりとなっている。どちらかがメインボーカルを取るか、ほぼ均等に歌う。英語での早口ラップパートがある場合は主にBlaiseが担当するが、MaynardもソロではDJとして活動しており、全体的にロックバンドというよりDJ的な作風が目立つのも特徴だ。サポートのキーボードや打ち込みが多用され、それがサウンドの軸になっていたり、ボーカル&ギターの兄弟にギターソロのようなギター演奏での見せ場がほとんど無く、アコースティックギターによるアルペジオやエレキ含めてコードストロークに徹していたりと、一般的なロックバンドが普通にやるような演奏での主張しない。あくまで歌メロ重視というのが特徴。

※2015年執筆

Lily
初期の代表曲の1つとしてベスト盤にも収録されたことのある楽曲。寂しさが漂う聞かせるミディアムナンバーでやや地味だが何度か聞いていると雰囲気に浸れる。また終盤はわりと激しいエレキギターが鳴り響くなどけっこうロックバンドっぽいアレンジにもなっている。ライブではあまり披露される事は無く、ベスト盤収録も2度目までだったが、2015年の武道館ライブではプラント兄弟だけの弾き語りで披露されるなどわりと特別扱いでの披露がされた。
★★★☆☆
1stミニアルバム『Lily
1stベスト『
BEST 2000-2005
2ndベスト『
MONKEY MAJIK BEST〜10 Years&Forever〜』(remixed&remastered)

Lily


Get started
『MONKEY MAJIK BEST-A.RI.GA.TO-』では1曲目を飾っている、2ndミニアルバムのタイトルチューン。全英語詞ながらサビはEverybody wants to get startedの繰り返しで覚えやすく、コンパクトながらカラッとしたまとまったバンドサウンドが心地よい。まさに始まりにふさわしいの1曲。
★★★★☆
2ndミニアルバム『Get started
1stベスト『
BEST 2000-2005
5thベスト『
MONKEY MAJIK BEST-A.RI.GA.TO-

Get started


ガリレオ
タイトル曲「Get started」よりもロックバンド色が強く、ダンドンブリィミダンドンブリィミ♪(Down don't bring me down)というサビメロもキャッチーで耳に残りやすいロックナンバー。彼らの楽曲の中ではかなりエレキギターをかき鳴らしていてロックバンド色が強いのも特徴で後半のテンポアップもあってライブで出てくると盛り上がる。インディーズ時代ではこの曲が1番いいと思う。
★★★★☆
2ndミニアルバム『Get started
1stベスト『
BEST 2000-2005
5thベスト『
MONKEY MAJIK BEST-A.RI.GA.TO-

Get started


1st fly
06年1月18日
「Around The World」が主題歌となったドラマ『西遊記』初回がOAされた後に、違う曲でメジャーデビューという変則的なリリースだった。カラッとしたアコースティックなバンドサウンドはまさに邦楽と洋楽のハイブリッドナンバーといった趣き。1番サビまでは全英語詞(サビ後半1行だけ日本語)で2番から日本語詞も登場する。当時はさほど耳に入っていなかったが、ベスト盤で聞いてからは元々知っていた次の2作よりも好きな曲になった。ライブでの登場頻度も高いが、高音がきついのかCDとは異なりサビの最高音部分で頻繁にファルセットを使用するのと、ラストサビのバンド演奏が引っ込む部分は観客が合唱するのが定番となっている。
★★★★★
3rdアルバム『thank you
2ndベスト『
MONKEY MAJIK BEST〜10 Years&Forever〜
4th(英語版)ベスト『
ENGLISH BEST』(English version)
5thベスト『
MONKEY MAJIK BEST-A.RI.GA.TO-』(English version)

Fly


2nd Around The World
06年2月22日
ドラマ『西遊記』主題歌。最大ヒット曲。そしてシングルでのトップ10入りは今作のみ(11位とか惜しいところはこの後何度かある)。ドラマが大ヒットしたこともあり、この曲を強く覚えている当時の子供たちも多いのでは。バンドよりもチャイニーズテイストなピヨリロリーピヨリロリーという打ち込みの音の方が印象的な無国籍感漂う不思議なサウンドがこの曲の最大の魅力だがそれゆえに同系統の曲が他にないので1発屋的な危険をはらんでいる曲でもあると思う。そもそも堺正章版の『西遊記』主題歌がゴダイゴの「MONKEY MAGIC」だったので、それをもじったようなグループ名だった時点で企画モノみたいに思われかねなかった…というかこのドラマかなり気合入った宣伝がされていた事もあって普通に「MONKEY MAJIK」なんて名前は企画バンドかと思った。実際にはMaynardもゴダイゴのファンらしいけど、00年の結成時のイギリス人ドラマーがイギリスで放映されていた堺正章版の「西遊記」の大ファンでそこからこのバンド名をつけ、彼の脱退後もバンド名を1度も変更せずに使い続けていた。このバンド名ゆえにおそらく主題歌の話が回ってきての大々的なメジャーデビューとなったと思われる。日本語と英語詞の割合は前作と全く同じで1番サビまで全英語詞で進行して2番から日本語詞になる。当時ドラマで聞いていたものの、普段聞かないようなテイストの曲だったので耳に残りつつもスルー(MVが不気味な感じだった印象が強い)。現在それなりに好きな曲ではあるけどトップに来るほどではない、といったポジション。
★★★★☆
3rdアルバム『thank you
2ndベスト『
MONKEY MAJIK BEST〜10 Years&Forever〜
4th(英語版)ベスト『
ENGLISH BEST』(English version)
5thベスト『
MONKEY MAJIK BEST-A.RI.GA.TO-』(English version)

Around The World


3rd フタリ
06年10月4日
映画『夜のピクニック』主題歌。原作者の意向を汲んだ制作側の意向でアイドル系や有名俳優を起用しなかったため公開当時はさほど話題にならず、映画好きが好きな映画という程度のポジションだったが主演の多部未華子、クラスメイト役の貫地谷しほりと後のNHK朝ドラ主演女優が2人も誕生あとクスリ逮捕女優も1人誕生するなど実力派が揃った映画でもあった。当時話題にならなかったので主題歌である今作も早速大きなヒットにはならなかったが、1,2年遅れてこの映画にハマったのと同時にこの曲にもハマって好きな曲の1つになった。これまでと違い全編日本語詞で制作されたミディアムバラードナンバー。日本語詞の曲でも大体英語詞が必ず入ってくるので日本語だけの曲ってかなり珍しい。直接歌詞が映画とリンクしているわけではないものの、断片的に映画に密接したフレーズが散見され、また曲調というか雰囲気が非常に映画に合っていたと思う。C/Wには英語バージョンが収録されているものの何故かサビと大サビ後半が日本語のままだった。それゆえか後の『ENGLISH BEST』には収録されなかった。ライブでの披露頻度はさほど高くないが聞けると嬉しい。
★★★★☆
シングルC/W(English version)
4thアルバム『
空はまるで
2ndベスト『
MONKEY MAJIK BEST〜10 Years&Forever〜

フタリ


4th Picture Perfect /Monkey Majik+m-flo
07年2月7日
3ヶ月連続コラボシングルの第1弾。コラボ時はMONKEY MAJIKではなくMonkey Majikという表記に変わる。ボーカル脱退後にボーカル不在のまま「loves」シリーズというコラボ形式で様々なゲストボーカルを迎えてヒットを飛ばしていたm-floだったが、今作においてはlovesシリーズではなく、Monkey Majik主導の扱いになっている。アコースティックギターがリズミカルで、一応バンドサウンドだがバンドというよりトラックメイカー的な作風になっていてJ-POP的なポップでキャッチーな感じは皆無。クールなトーンで統一されている。ラップパート以外は全英語詞で、ラップパートも半分以上が英語詞。長い事あまり好きになれない曲だったが、ようやくこのカッコよさも分かるようにはなってきた。VERBALがいないとラップパートが成立しないため、基本的にライブでは披露されない。2015年武道館ライブではVERVALが登場して披露されたが、歌詞に掲載されていない冒頭部分のラップはやらずに歌詞にあるパートが登場する1コーラス終了後から登場した。m-floサイドではリミックスした「Picture Perfect Love」という曲として収録された。そちらは後に『MONKEY MAJIK BEST-A.RI.GA.TO-』にも収録された。
★★★☆☆
4thアルバム『空はまるで
5thベスト『
MONKEY MAJIK BEST-A.RI.GA.TO-

Picture Perfect


5th 卒業、そして未来へ。 /Monkey Majik+SEAMO
07年3月14日
3ヶ月連続コラボシングルの第2弾。同じラップ系のミュージシャンといっても「マタアイマショウ」などポップでメロウな楽曲でヒットを飛ばしたSEAMOとm-floではほとんど真逆といっていいほど作風が異なり、今作はポップなメロディーとラップが絡むJ-POP的なラップ&ポップチューン。時期的にも卒業ソングとして当時の着うた全盛時代の中高生にバカ受けしてもおかしくない中高生のトレンド的な作風でもあったと思う。当時SEAMOは「マタアイマショウ」でブレイクしてトップ10ヒットを放っていた人気絶頂期だったんだけどそれで何でコケちゃったんだろうか。当時コラボやっているらしいというのは情報として入っていたものの楽曲は全く耳に入っていた記憶が無い。TVに出てコラボアピールするだけで普通にトップ10狙えたのでは…。前作同様にSEAMOがいないと曲が成立しないのでライブでは披露されない。2015年の武道館ライブではSEAMOが登場。かつて武道館に立ったこともあるけど最近は立てていないのでまた立てるように頑張りたいしその時は逆に呼びたいとVTRコメントを出したり、登場後も「自分で言っちゃうぜ!スペシャルゲスト!」とアピールするなどまだまだやってやるぜ的な気概を見せてくれた。
★★★★☆
4thアルバム『空はまるで
5thベスト『
MONKEY MAJIK BEST-A.RI.GA.TO-

卒業、そして未来へ。


6th Change /Monkey Majik+吉田兄弟
07年4月25日
3ヶ月連続コラボシングルの第3弾。前2作と異なり吉田兄弟は三味線インスト兄弟ユニットとして日本よりも三味線が珍しい海外でのライブ活動も多い。日本では前2作よりもヒットしなかったが海外ではウケが良くて意外と知られている曲らしい。ベスト盤にも毎回選ばれ、ライブ披露頻度も高い。三味線と全英語詞の洋楽的ロックナンバーが絡んだ和洋の異色コラボといった作風は確かに面白い。シングルでは三味線がテケテン…と鳴ってすぐにバンド演奏が始まるが、アルバムでは全て冒頭の三味線のイントロがロングバージョンになっている。CDにおいては三味線の強烈なテケテンテンテンがドラム以上にリズムを引っ張る意味合いで大活躍している印象だが、歌自体は三味線抜きでも成立するためか、前2作と異なり吉田兄弟抜きでもライブで披露される機会は多く定番曲の1つになっている。2015年の武道館ライブでは吉田兄弟が登場して披露されたが、それ以前にもちょくちょく共演の機会はあった模様。
★★★☆☆
シングルバージョンアルバム未収録
4thアルバム『空はまるで』(イントロの三味線が長い)
2ndベスト『
MONKEY MAJIK BEST〜10 Years&Forever〜』(イントロの三味線が長い)
4th(英語版)ベスト『
ENGLISH BEST』(イントロの三味線が長い)
5thベスト『
MONKEY MAJIK BEST-A.RI.GA.TO-』(イントロの三味線が長い)

Change


7th(企画) MONKEY MAJIK×MONKEY MAGIC
07年6月27日
映画『西遊記』公開に合わせて関連作品などをまとめた企画シングル盤。下記3曲の後にも「ガンダーラ -movie ver.-」「Around The World -DJ Mitsu the Beats remix-」が収録された全5曲。

MONKEY MAGIC
バンド名の由来にもなっているゴダイゴのヒット曲のカバー。一応今作のタイトル作となる。78〜80年に放送された堺正章主演の『西遊記』主題歌だった曲だが、香取版では使用はされていない。映画では「ガンダーラ」が使用され、今作のC/Wとして4曲目にmovie ver.が収録されているがもう少しテンポを上げたバージョンがアルバムに収録された。元々全英語詞のナンバーだったため違和感も無く、現代にカッコよく蘇った!といった仕上がり。何故か長らくアルバム未収録のまま放置されていた。2015年の武道館ではタケカワユキヒデ本人を招いてコラボで披露された。若かりし頃のゴダイゴの映像もバックで流れ容姿が変わりすぎてて若干公開処刑、往年の蜘蛛の糸を飛ばすというパフォーマンスも行われ大喝采を浴びた。
★★★★☆
5thベスト『MONKEY MAJIK BEST-A.RI.GA.TO-

Pretty People -Japanese ver.-
この年のフジテレビのお台場冒険王テーマ曲。Japanese ver.とされており、元々は4thシングルC/Wに全英語詞のナンバーで収録されていた。Japanese ver.といってもサビの「キラキラ輝く その笑顔と 笑い声を 届け」以外は全部英語のままである。ノリが良く、サビのプリティピーポーイエーの繰り返しはドキャッチーで1発で耳に残る。平メロは高速早口ラップなのでついていけないものの、サビに向けての高揚感がたまらなく、ライブでは定番の盛り上げソングとして君臨し、プリティピーポーイエーのコール&レスポンスも行われる。曲の途中でDICKのMCタイムになるという定番パターンもある。ライブで重要なポジションかつそれなりに有名な曲であるにも関わらず何故かC/Wとして『RARE TRACKS』に入った以外に普通にベスト盤に収録されたことが無い。
★★★★☆
4thアルバム『空はまるで』(Japanese ver.)
3rd(レア)ベスト『
RARE TRACKS』(4thシングルC/Wの全英語詞のオリジナルバージョン)

Around The World+Go! 空
映画『西遊記』主題歌。連ドラ版主題歌の「Around The World」にGo! 空すなわち孫悟空こと香取慎吾が参加したスペシャルバージョン。歌メロは全部英語詞に変更されている。香取が参加したといっても曲の合間で孫悟空として叫びまくっているだけで歌には参加していない。後の両さんもそうだったが当時の香取のキャラモノはとりあえずがなる系のキャラ設定が続いていて、今作においても曲の途中で叫んでいるだけなので正直邪魔…。ただこの縁もあって後にSMAPにシングル曲を提供したり、アルバムでの香取慎吾のソロ曲の提供にも繋がっている。
★★★☆☆
4thアルバム『空はまるで』初回盤のみボーナストラック

MONKEY MAJIK×MONKEY MAGIC


空はまるで
Def TechやMEGARYUなどをブレイクに導いたヨコハマタイヤのCMタイアップ。シングル化されなかったものの、「Around The World」と並ぶかそれ以上の知名度を誇る最大級の代表曲。キャッチーかつ大陸的な(日本ではない何処か的な)開放感のあるサビメロがとにかく心地いい。一方でサビ以外は日本語と英語詞が織り交ぜられ、2番終了後は英語詞ラップがひたすら続いてサビが繰り返されないままにラストスローサビになって終了するという構成ゆえに、カラオケで歌おうとすると英語詞についていけずに爆死必至というナンバーでもある。ライブでは定番曲の1つ。
★★★★☆
4thアルバム『空はまるで
2ndベスト『
MONKEY MAJIK BEST〜10 Years&Forever〜
4th(英語版)ベスト『
ENGLISH BEST』(English version)
5thベスト『
MONKEY MAJIK BEST-A.RI.GA.TO-』(English version)

空はまるで


8th Together/あかり/Fall Back
08年4月23日
まさかの3曲A面シングル。収録曲を全部A面にしてしまったわけではなく、4曲目にはC/Wが収録されている仕様。1曲だけC/W扱いにしてしまうのもなんかそれはそれでかわいそう…。

Together
実質的なメイン曲。「空はまるで」の流れを汲んだポップナンバー。個人的にはこの曲でMONKEY MAJIKに興味を持って初めてシングルを手に取った。前年のコラボがだいぶ攻めた割にはセールス的に苦戦したためか、かなりJ-POPに寄せてきたような印象もあり、暖かみのあるポップバンドとしての彼らの魅力を凝縮した1曲だと思う。
★★★★☆
5thアルバム『TIME
2ndベスト『
MONKEY MAJIK BEST〜10 Years&Forever〜
4th(英語版)ベスト『
ENGLISH BEST』(English version)
5thベスト『
MONKEY MAJIK BEST-A.RI.GA.TO-』(English version)

あかり
ピアノ伴奏とメロディー主体でそれなりに存在感のあるバンドが絡む感じのミディアムバラードナンバー。A、Bメロは日本語詞だがサビは全部英語という構成。かなり馴染みやすい曲だが3曲A面特有の埋もれっぷりでどうにも忘れがちなナンバー。
★★★☆☆
5thアルバム『TIME
5thベスト『
MONKEY MAJIK BEST-A.RI.GA.TO-

Fall Back
全英語詞のロックナンバー。エレキギター主体かつベースやドラムもそれなりに主張しているというロックバンド然としたサウンドでけっこうカッコいい。サビ部分のメロディーはけっこう爽快で気持ちいい。
★★★★☆
5thアルバム『TIME
4th(英語版)ベスト『
ENGLISH BEST

Together/あかり/Fall Back


9th あいたくて/MORNING-EVENING/goin' places
08年6月25日
前作を踏襲した3曲A面+C/W1曲の豪華シングル。2作連続で同じことやったのがまずかったのかここで一気に売上が落ちた。2作連続の3A面には若干無理があったように思う。

あいたくて
ミディアムナンバー。どこか中途半端というかいい曲なんだけどどこかパッとしない感じもあり…。前後のシングルと並べても人気も存在感もかなり地味な印象。結局前作で聞き始めるも今作でまた聞くのをしばらく止めてしまった。ライブでもほとんど披露されない不遇シングル曲の1つ。
★★★☆☆
5thアルバム『TIME
2ndベスト『
MONKEY MAJIK BEST〜10 Years&Forever〜

MORNING-EVENING
カラッと明るいコンパクトなバンドサウンドが心地いい楽曲だが…アルバム『TIME』で聞くとアルバム曲としていい曲なんだけど3曲A面2連発の中でのこのポジションは位置が悪かったとしか。
★★★☆☆
5thアルバム『TIME

goin' places
「あいたくて」が不遇なのに対してこのシングル3曲の中ではライブの盛り上げ定番曲へと成長した曲。10周年のベストには入っていなかったが、その後のベストには「あいたくて」を差し置いて2連続で選曲されている。ただ親しみやすい曲ではなく、連呼されるオッオオッオッオッイエシンアーゴーインダン♪の部分くらいしかキャッチーなところもないが、その部分のノリがひたすら良いので問答無用で盛り上がる最大の魅力か。ライブでこの曲が演奏されてもあれ聞き覚えはあるけどどのアルバムの曲だっけ?(シングルと認識してない)状態になっていたが、ライブで聞いて印象が変わった。ライブではタオルブン回し系の盛り上がりになるという数少ない爆上げナンバー。
★★★☆☆
5thアルバム『TIME
4th(英語版)ベスト『
ENGLISH BEST
5thベスト『
MONKEY MAJIK BEST-A.RI.GA.TO-

あいたくて/MORNING-EVENING/goin' places


10th ただ、ありがとう
08年8月27日
ドラマ「あんどーなつ」主題歌。ストレートに感謝を歌った暖かなミディアムナンバー。最早鉄板ともいえる王道感が漂う安定の良曲。逆にあまりにメロ重視すぎてあまり面白みが無いかなと思って再びスルーしてしまい2010年のベスト盤まで離れてしまった。現在も安定していい曲という以上の印象はあまり無かったりもする。
★★★☆☆
5thアルバム『TIME
2ndベスト『
MONKEY MAJIK BEST〜10 Years&Forever〜
5thベスト『
MONKEY MAJIK BEST-A.RI.GA.TO-

ただ,ありがとう


11th アイシテル
09年6月10日
ドラマ「アイシテル〜海容〜」主題歌。割とドラマも話題作だったこともあり、12位まで伸ばした。最後のヒット作らしいヒット作で代表曲の1つ。ドラマの内容がかなりシリアスだったようなのでそれに合わせてかシリアスで力強い曲調になっている。暖かみのある曲が続いていたのでいいアクセントになっているし、強く印象に残る名曲だと思う。ただこの辺りから完全にサポートピアノの重要性がギターよりも断然上という状態になっていったような…。
★★★★☆
2ndベスト『MONKEY MAJIK BEST〜10 Years&Forever〜
4th(英語版)ベスト『
ENGLISH BEST』(English version)
5thベスト『
MONKEY MAJIK BEST-A.RI.GA.TO-』(English version)

アイシテル


12th 虹色の魚/Open Happiness/MONSTER
09年10月28日
またも3曲A面。今回は前2回と違って4曲目のC/Wなしで収録曲全部がA面という扱い。

虹色の魚
シングル中最もアッパーで激しいバンドサウンドが炸裂する爽快ロックナンバー。いつもは軽めのリズム隊もドッカンドッカン鳴っていてまるで別のロックバンドかのようだ。2ndベストで初めて聞いた時はいきなり派手な曲調が来たので驚いた。ライブでも定番にして一気にヒートアップする楽曲だけに、この手のロックバンド感を前面に出した曲をもっと定期的にやってほしいなとは思うところである。3曲A面とはいえこの曲だけズバ抜けすぎ。
★★★★★
2ndベスト『MONKEY MAJIK BEST〜10 Years&Forever〜
4th(英語版)ベスト『
ENGLISH BEST』(English version)
5thベスト『
MONKEY MAJIK BEST-A.RI.GA.TO-』(English version)

Open Happiness
カラッと明るいポップチューン。日英織り交ぜられた歌詞だが、流れるようなメロディー展開が心地よい。A面曲としてはそこまででもなく、アルバムやC/Wのいい曲といった感じではあるが…。オリジナルアルバムを出さずにベスト盤を出したのでそのまま3曲とも収録された。
★★★★☆
2ndベスト『MONKEY MAJIK BEST〜10 Years&Forever〜』(冒頭とサビ直後に入っているピョン・ピョン・ピョピョン音をカット)
4th(英語版)ベスト『
ENGLISH BEST』(English version)

MONSTER
アイムモンスタァァァアイムモンスタァァと連呼されるモンスター感漂うハードロック風全英語詞ナンバー。重たいロックサウンドに加えてサビ以外はほとんど抑揚が無くボーカルまで歪んでいる。ハードさでは1,2を争う曲だけどサビの繰り返し以外は印象に残りにくい。こういうのはライブで出てくるとCDで聞くよりもカッコいい。
★★★☆☆
2ndベスト『MONKEY MAJIK BEST〜10 Years&Forever〜
4th(英語版)ベスト『
ENGLISH BEST

虹色の魚/Open Happiness/MONSTER


13th SAKURA
10年3月17日
桜ソング戦線に真っ向から挑んだメロウなポップチューン。基本的には卒業を思わせる歌詞なんだけど、10代の目線で今の気持ちをいつまで持っていられるのかという疑問を提起していて、大人になるにつれて失っていってしまう事への切なさが滲み出ているところが妙に深くて好き。高音ギリギリのサビメロもひたすら美しく切ない。トップクラスの名曲…だと思うんだけど季節モノの楽曲ゆえライブで聞ける機会は少ないという…。
★★★★★
2ndベスト『MONKEY MAJIK BEST〜10 Years&Forever〜
5thベスト『
MONKEY MAJIK BEST-A.RI.GA.TO-

SAKURA(DVD付) SAKURA


FOREVER
ベスト盤に収録された新曲の1つ。何でシングルにして切らなかったのかというくらいシングルっぽい美メロ冴えわたる名曲。ベスト盤を聞いて「アイシテル」「虹色の魚」「SAKURA」「FOREVER」を聞いて、ここから先の彼らの楽曲を聞いてみたいと思えた。結成10周年時点でのファンへの感謝も含んだ総括的な楽曲でもあったと思われ、アルバムを引っ提げてのツアーでは観客がアンコールでこの曲を合唱している感動的な場面もDVDに収められている。15周年武道館でも来るかと思ったら披露されなかったのは残念。
★★★★☆
2ndベスト『MONKEY MAJIK BEST〜10 Years&Forever〜

MONKEY MAJIK BEST ~10 Years & Forever~(DVD付)


14th ぬらりひょんの孫オープニングテーマEP
10年11月24日
何故かアニメ仕様のみで発売された実質的な企画シングル。このため曲名がタイトルになっていないどころか、アニメタイトルがCDのメインタイトルになった事で、アニメ視聴者以外のライトリスナーを全く受け付けないという売り方になってしまい、タイアップ効果のあるアニメでも無かったので売れもしないという顛末に…。なんでこうなった。収録内容はタイアップになった2曲(新曲とベスト盤収録の新曲をシングルカット)とアニメ用のショートサイズが収録されていた。

Sunshine
新曲。アニメ後期OPとして使用された。割と標準的なポップチューンといった感じでキャッチーな歌メロはそれなりに馴染みやすいが、サビ始まりの直後にいきなり炸裂するBlaiseの早口英語ラップパートはカラオケで気軽に歌おうというアニメ視聴者泣かせな仕様。「アイシテル」以降のシングルをベスト盤収録で済ませてしまったので、まさかの先行シングルこれだけでのオリジナルアルバム発売となったが、アルバムにおけるこの曲は完全に空気と化しており、これ以上にシングルっぽい曲が満載。ライブの定番曲となったのも他のアルバム曲たちだったという…。普通にいい曲ではあるものの影が極薄なシングル曲の1つ。
★★★☆☆
6thアルバム『westview

Fast Forward
前期OPとして使用され、ベスト盤に収録されていた新曲の1つをシングルカットしたもの。普通のポップチューンである「Sunshine」と異なり、アップテンポなロックナンバーとなっていて作風は大きく異なる。ただ同系統のロックナンバーと並べるとそこまででもないか。というかライブでの盛り上げナンバーの座も他の曲に譲ってしまって披露される機会はあまりないため結局これもけっこう地味な存在感に…。
★★★☆☆
2ndベスト『MONKEY MAJIK BEST〜10 Years&Forever〜

ぬらりひょんの孫オープニングテーマEP


配信 木を植えた男
11年6月22日
アニメーション作家フレデリック・バック展のテーマ曲の依頼を受けての楽曲制作中に東日本大震災が発生。メンバーに大きな被害は無かったものの、仙台在住のメンバーもまた被災者となり復旧支援のための活動を開始したため音楽活動は完全に停止。そんな中でフレデリック・バックから直接メッセージと絵が届いた事で今作が誕生したらしい。まだ彼らの活動を本格的追っていたわけではなく、当時は知らなかったので普通にアルバム収録後に聞いて、少し物悲しさが漂うバラードだな程度にしか思っていなかった。2015年の武道館ライブではフレデリック・バックのアニメーションをバックにこの曲が披露され、追悼メッセージも同時に流れたことで2013年12月にフレデリック・バックが亡くなっていた事も知った。色々踏まえてから聞くとまた違って聞こえてきた1曲だ。
★★★★☆
7thアルバム『Somewhere Out There
5thベスト『
MONKEY MAJIK BEST-A.RI.GA.TO-

Somewhere Out There(DVD付) Somewhere Out There


15th Headlight
11年10月26日
震災後最初のCD。テレビ朝日東北笑顔プロジェクトインフォマーシャルCMソングに起用されたが、売上の割には当時ラジオで割とかかっていたような記憶があるし、USENでも好評だったようだ。これ以降のシングルはヒットしないどころか話題にもならなくなってしまうが、今作は売上は散々ながらまあ割と代表曲に近い感じにはなるのかなと。ほとんどバンドという気がしないサウンドではあるけど強い思いと希望を感じられるミディアムナンバーでこれまでの楽曲とはまた一線を画すような存在感がある曲だと思う。ライブでは何故かUh Uhで歌われる最後の繰り返しのサビがカットされてしまう事が多い。
★★★★☆
7thアルバム『Somewhere Out There
4th(英語版)ベスト『
ENGLISH BEST』(English version)
5thベスト『
MONKEY MAJIK BEST-A.RI.GA.TO-

Headlight


16th HERO
12年1月25日
暖かみのある盤石のミディアムバラード。ほぼ王道といっていい感じの楽曲でシングルっぽいといえばシングルっぽいんだけど地味といえば地味。冬に聞くと暖かさ3割増し。案の定アルバム曲の方が存在感が強く、ライブではあまり披露されないシングル曲になってしまった。ただ男性目線で僕が君のヒーローになって君を守るという曲ではなく、自分ではなく相手が自分のヒーローだと表現しながらも自分が守るという主旨の歌詞になっているのは新鮮。また2番の平メロだけ女性目線になるなどよく見ると歌詞がユニーク。
★★★★☆
7thアルバム『Somewhere Out There
シングルC/W(English version)
4th(英語版)ベスト『
ENGLISH BEST』(English version)
5thベスト『
MONKEY MAJIK BEST-A.RI.GA.TO-

HERO


17th A Christmas Song /Monkey Majik + 小田和正
12年12月5日
2011年以降親交を深めていたという小田和正とのコラボ曲。今回は小田和正は作詞作曲には関与しておらずボーカル参加のみ。1番では出てこず、2番からメインパートに一緒に入ってくる。随所で小田和正の単独ボーカルも聞けるものの、共演というよりはあくまでゲストっぽい感じではある。楽曲自体はタイトルがそのまんまだが、ストレートなクリスマスソングで、ストレートに留まらない美メロ&キャッチーな雰囲気が最高。小田和正効果でもう少し話題になっても良かったんじゃないかと思うんだけど、ブーム的な最初の人気の勢いが去った後の注目されないっぷりって本当にどんな名曲出しても聞いてもらえないからなぁ…。発売直後の仙台でのチャリティーライブでは小田和正がゲスト出演し、この曲含む3曲を歌唱したらしいが共演での披露は確かこれだけ。絶好のチャンスである小田和正が毎年行っている「クリスマスの約束」も前年の2011年に出演しただけで今作が発売された2012年以降出演していない。季節ソングだけに翌年の2013年ツアー2日目の12月24日の渋谷公会堂公演のみWアンコールでの追加披露でC/Wの2曲のクリスマススタンダードのカバーと共にセットリスト入りした際はMONKEY MAJIK単独での披露だった。ライブでの披露はこの2回だけだろうか。
★★★★★
8thアルバム『DNA
5thベスト『
MONKEY MAJIK BEST-A.RI.GA.TO-

A Christmas Song


18th If
13年2月27日
卒業と別れをテーマにした切ないロックナンバー。またしてもピアノ始まりの構成だが、今作に関しては割とバンドサウンドも力強く鳴り響いている。メロディーの良さもキレッキレ、ギリギリの高音も切なさを倍増させる。この頃になると全く注目されなくなってしまったが、そういう時こそこういう名曲が生まれる。
★★★★★
8thアルバム『DNA
5thベスト『
MONKEY MAJIK BEST-A.RI.GA.TO-

If


19th Story
13年6月12日
普通にポップなMONKEY MAJIKらしい楽曲…だが…普通にいい曲以上の感触も無く、アルバム収録されると一層地味になってしまった。さらにアルバムを引っ提げてのDNAツアーでシングル曲であるにも関わらずいきなりスルーされてしまう始末。アルバムを引っ提げない形で2014年後半に行われたツアーではライブ未披露の楽曲も織り交ぜると言ったのでここで披露されるかなと思ったらやっぱりスルー。その後の2015年武道館でも代表曲が並ぶ中でいきなりこの曲が並ぶわけも無くスルー、ファンクラブライブなら…と思ったらやっぱりスルー。というわけでたぶんこの曲1度もライブでやってない。当然ベストアルバムにもスルー。スルーされまくりのシングル最大の不遇曲。どうも「Sunshine」といい普通にポップなシングル曲って緩急の意味でも微妙なポジになりがちなんだよなぁ…。いい曲ではあるんだけどもっと選ぶべき曲、演奏すべき曲があるので結局外されてしまうというか。
★★★☆☆
8thアルバム『DNA

Story


Alive
アルバムのオープニングを飾った打ち込み全開のダンスポップ風のナンバー。ほとんど打ち込みっぽい軽めのリズムとシンセサウンドメインで進行するのでバンド感がかなり薄いんだけど流れるようなメロディーとサウンドはノリが良くて心地いい。「Story」を差し置いてベスト盤に収録されたのも全く異論がない良曲。
★★★★☆
8thアルバム『DNA
5thベスト『
MONKEY MAJIK BEST-A.RI.GA.TO-

DNA (ALBUM+Blu-ray Disc) DNA (ALBUM+DVD) DNA


20th 夏の情事 /Monkey Majik+吉田兄弟
14年7月16日
「Change」以来となる吉田兄弟との2度目のコラボ。「Change」とは違うところを目指したというリラックスした雰囲気の南国風味のポップなナンバー。冒頭には仲良さげなセッションを思わせる雑談も聞こえる。タイトルからするともう少しアダルティーだったり情熱的な曲を連想するが「Change」よりも日本的な要素が強めになっていてポップで馴染みやすい曲だ。
★★★★☆
9thアルバム『Colour by Number
5thベスト『
MONKEY MAJIK BEST-A.RI.GA.TO-

夏の情事 (CD+DVD) 夏の情事


21st You Are Not Alone
14年9月10日
後年になるほどバンド感が薄くなっていき、シンセやキーボードなどサポートメンバーのミスター氏がサウンドの要になっているような構成だったり、これ打ち込みじゃね?的に軽いリズム隊といった曲が増えている気がするけど今作も徹底的にメロディーを引き立てる仕上がり。ライブで聞いた時の方がバンドサウンドが炸裂してて良かったので、CDはちょっと軽すぎる気はしてしまう。Maynardが泣きメロを担当し、Blaiseが早口&ロングな英語ラップで絡むという構成も抜群の安定感。デビュー以来ロングヘアーだったtaxが髪をバッサリ切って短髪になったのも今作リリース頃でさらに表記もこの後でTAXと大文字に。ドラマーが交代したのかと思ったほどイメージ変わったので驚いた。
★★★★☆
9thアルバム『Colour by Number
5thベスト『
MONKEY MAJIK BEST-A.RI.GA.TO-

You Are Not Alone (CD+DVD) You Are Not Alone


Beautiful
「Alive」に続いてシングル以上の存在感を放つアルバム1曲目。今回もピアノ&ダンスサウンド色が強く出ていてバンドっぽさは薄いんだけど流れるように聞ける至高の1曲。タイトル通り美しい。
★★★★★
9thアルバム『Colour by Number
5thベスト『
MONKEY MAJIK BEST-A.RI.GA.TO-

Colour By Number (CD+Blu-ray Disc) Colour By Number (CD+DVD) Colour By Number


Frozen-Album Version-
アルバムリリース前の2014年秋からのツアーで2015年2月発売が告知されていたアルバム予約特典CD収録の全英語詞ナンバー「Frozen」をアルバムで一部日本語詞に書き換えて収録したもの。ライブに足を運んだものの、会場で予約すると1000円近く割高だという理由で予約しなかったのでオリジナルは入手していない。結果的にすぐに聞けたので万事OKだった。そのライブでも新曲として先行披露されてけっこう好感触だったが、彼らの場合ライブで生のバンドサウンドで先に聞いてしまうと打ち込みっぽいDJ的な作りの音源のコンパクトさが若干物足りないという弊害も…。
★★★★☆
9thアルバム『Colour by Number

Colour By Number (CD+Blu-ray Disc) Colour By Number (CD+DVD) Colour By Number

 

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