Am I ready?/日向坂46

2023年7月26日
2023年7月19日(Special Edition)
Type-A,,B,C,D,通常盤
初登場1位 売上48.0万枚
初登場2位 売上0.35万DL(Special Edition)(アルバム扱い)
初登場50位 売上0.1万DL(単曲)

B0CBMRVCJ8

3ヵ月ぶりのシングル。2nd→3rd時の3ヶ月未満に続く速さとなる。

3作連続で4期生は別稼働、4期生曲以外は1~3期生全員参加、もしくは期別曲というフォーマットが堅持された。MVは1st~4thはType-Cまでだったので4曲、Type-Dまで用意されるようになった5th~7thでは5曲となっていたが、MV収録を廃止してYouTube公開のみに移行してからの前2作は4曲に減り、今作ではさらに1曲削減されてしまい、「Am I ready?」「見たことない魔物」「ガラス窓が汚れてる」の3曲1シングルMV制作曲数過去最少となった

Type-A,,B,C,D,通常盤で3曲目が異なる。
Type-A,,B,C,DのBlu-rayは全て異なる。A,BのBlu-rayは2022年7月のライブのため、宮田愛萌、影山優佳が参加していて4期生は不参加。

Special Editionは全7曲セット配信で1週間前に全曲先行配信された。

1.Am I ready?

髙橋未来虹、高瀬愛奈、森本茉莉、潮紗理菜、高本彩花、山口陽世、濱岸ひより、富田鈴花
佐々木久美、齊藤京子、小坂菜緒、佐々木美玲、加藤史帆、東村芽依
河田陽菜、丹生明里、上村ひなの、松田好花、金村美玖

上村ひなのが表題曲初センター(6thシングル共通C/W「何度でも何度でも」で全体曲センターは経験済み)。「坂道合同オーディション」合格者で最速表題曲デビュー(日向坂46のデビューと同時に全員選抜だったため)を飾っていたものの、同オーディション合格者からの表題曲センターは乃木坂46、櫻坂46からは既に出ていて日向坂46が最も遅くなった。松田好花は初の1列目入り。作曲は大河原昇、編曲はAPAZZI。

久々に恋に落ちた女の子の心情が綴られた策士家には珍しい僕主人公ではない女の子目線のかわいらしいラブソング。医療制度において前期高齢者区分に突入した策士家が必死に策を巡らせて若い女の子の心情を表現しているのかプロ作詞家過ぎるぜとかおじいちゃんが考えた若い女の子像って…とか絶対に考えちゃダメだゾ!。成長と共にアイドルスマイル全開になりつつ、不思議さも残しつつ、王道アイドル的に成長してきた上村ひなのセンター曲としては非常に合った1曲なんじゃないかと思う。ていうか前作のにぶちゃん感がMVにしかなくて曲調には皆無だった丹生センター曲が改めてちょっと残念だったなぁ…。曲に合わせてセンター選んでないのかと思ったけど今回は上村ひなのしかありえないくらいの曲だ。

全体にかわいらしくて印象にも残る曲ではあるが、上村ひなのが加入時からここまで成長してきた姿をある程度見守ってきてないと後述のMVの傾向といい一定以上の好印象にはなってこないような気はする。ひなの補正で見ても正直ぶりっ子感が強すぎてきっついなというところはある。冒頭の歌い出しもいきなりそんな高いところから!?と驚くような誰だか分からない聞いたことない上村ひなののソロ歌唱で始まるし、かわいい&ぶりっ子な感じを出すためにけっこうなオーバーキーに設定されているような…。

あと正直なところ昨年のキツネ扱いからしてもう今年の紅白はいよいよ落選で昨年に続いてO社ではなくB社チャートで結果を出しているKの国グループにまみれるのは確定的だと思うんだけど、乃木坂・日向坂はそれでもなんとなくトレンド狙いでTiKTokでダンス動画バズらないかなぁくらいの要素は毎回入れ込んでいるような感じもして今回のもそんなインパクト狙いな部分もあるのかなと。こればかりは狙って当てられるものではないし、多少バズったところで1度見切られると復活のハードルは厳しいので12月30、31日の生放送大型番組出演は期待しない方がいいとは思っている。

MVは上村ひなのが好きだと言っていたものの要素をふんだんに盛り込んだひなのスペシャルのような不思議世界観な内容。終盤ではアニメーションにもなってしまうという。とびきりかわいい仕上がりではあるがひなのひなのまたひなのなの…といった具合にとにかく上村ひなののアップ、ソロカットばかりなのでファンじゃないと厳しいんじゃないかとは思う。他の3期生3人は全員3列目送りのその他大勢扱いだし、最初に見た時は東村芽依が数回出てくるのに山口陽世には明確なソロアップが1度も無いように感じたが…それ以外でもアップにならないメンバー多くないか?全員でのダンスシーンも全景からすぐにグイーンとひなのに寄っていってしまうので、1列目でさえ忙しなくて誰が立っているのかパッと分からないし…。今回随分極端に振り切ったな。
★★★★☆

2.見たことない魔物

平岡海月、岸帆夏、竹内希来里、石塚瑶季、平尾帆夏
清水理央、山下葉留花、小西夏菜実、渡辺莉奈
宮地すみれ、藤嶌果歩、正源司陽子

4期生曲センターは藤嶌果歩。作曲は野村陽一郎、編曲は若田部誠。今回も4期生の参加はこの1曲のみ

初期の日向坂46イメージの王道的なナンバー。ド頭からのキャッチーなパートもドレミドレミ♪やキューンキュンキュンキュンどうして♪に通じる要素があるけど「キュン」「ドレミソラシド」の野村陽一郎の作曲なのである程度狙い通りの作風なんじゃないか。ただこの2曲では編曲も野村陽一郎だったが、今作の編曲は46系より48系への参加が多い若田部誠に任せている事から「キュン」「ドレミソラシド」からは少し変化をつけつつ、48系王道的なサマーアイドルポップっぽくもあるという王道のようなそうでないような絶妙なさじ加減の仕上がりに。曲調も全開で明るいのに「魔物」とかタイトルに入っているが恋愛をRPGっぽい要素を交えて描写した感じでダークさはない。

MVは明らかに「ドレミソラシド」MVを4期生でオマージュしたような内容。夏・青春・爽やか・アイドルな王道。
★★★☆☆

Type-Aのみ
3.接触と感情

潮紗理菜、加藤史帆、齊藤京子、佐々木久美、佐々木美玲、高瀬愛奈、高本彩花、東村芽依、金村美玖、河田陽菜、小坂菜緒、富田鈴花、丹生明里、濱岸ひより、松田好花、上村ひなの、髙橋未来虹、森本茉莉、山口陽世

表題曲と同じ1~3期生全員参加。作編曲は白須賀悟。

ちょっとクールな感じの比較的スッキリめのダンスナンバーっぽい曲。歌い出しのソロボーカルは上村ひなのっぽいのでこの曲もセンターは上村ひなのか。

前作までのパターンだと今作もMV制作枠だったはず1曲削減されてしまいMV制作されず…。現行の46系は全盛期の48系のフォーマットを堅持しているが、48系は乃木坂46が48系の人気を上回ると一気に予算縮小の波(MV削減・C/W削減・特典映像削減)に襲われた。ライバルとやらも出てきて、46系でも予算縮小の波が始まってしまうのか少し気になるところ。
★★★☆☆

Type-Bのみ
3.骨組みだらけの夏休み

齊藤京子、高本彩花、佐々木美玲、東村芽依、加藤史帆
潮紗理菜、高瀬愛奈、佐々木久美

1期生曲高瀬愛奈が初センター。ユニットを含めるとこれで現1期生は全員1曲はセンター経験となる。作曲はyou-me、編曲はAPAZZI。

1期生はだいぶ大人になってきているがひらがな時代からの元気な感じを今回も継承。ウキウキビート(一般的にモータウンビート)で明るい曲調だが、48系列では2010年のAKB48『ヘビーローテーション』C/Wの総選挙アンダー曲「涙のシーソーゲーム」を彷彿とさせる。夏の終わりや大”人になっちゃったらここには来られない”など夏や青春時代の終わりを意識したようなフレーズが散見され、23~27歳と全員学生世代を過ぎた1期生にどこか重なっていく部分もある。

ここで高瀬愛奈をセンターに抜擢する心意気はいいけどちょっと不安にもなる。現行で比較的卒業年齢が遅い乃木坂46であっても既に卒業が相次ぐような年齢に1期生は突入しているだけにいつ卒業ラッシュになってもおかしくないし、全員4期生合流&選抜導入になったらどうしても人気下位とされる高瀬が外されてしまうのは正直避けられないだろうし…。
★★★☆☆

Type-Cのみ
3.君は逆立ちできるか?

金村美玖、丹生明里、小坂菜緒、河田陽菜
濱岸ひより、富田鈴花、松田好花

2期生曲富田鈴花が初センター。ユニットを含めるとこれで現2期生のセンター未経験は濱岸ひよりを残すのみとなった(残念ながら宮田はセンター無しで卒業してしまった)。作曲は松原憲、編曲は曽木琢磨。

2期生は変わった曲、カッコいいダンス系が多くなってきている一方で(乃木坂46の2期生もそうだったな…)、体力無敵組と体力体調不安組の落差が激しいのにメチャメチャハードな事をやるもんだから「恋した魚は空を飛ぶ」なんか終始誰かが参加できない魔曲になってしまった(小坂・宮田(卒業)・丹生の誰かまたは3人全員が不参加になりがち)。今回は参加できそうな仕様で激しさは控えめにしつつ、ニャーニャー言って猫になってしまったり、随所でガヤが飛び交うなどブリブリアイドルソングになりそうなのにそんなにぶりっ子アイドル的な曲調でも無く一定以上アーティスティックでもある変わった雰囲気の独特の1曲に。

ボーカルワークやニャーニャーパフォーマンス、誰がどのガヤなのか含め、これにMVが無いのは痛恨過ぎる
★★★☆☆

Type-Dのみ
3.愛のひきこもり

山口陽世
森本茉莉、上村ひなの
髙橋未来虹

3期生曲髙橋未来虹が初センター。前作に続く謎の縦並び方式。4人しかいないので3期生のセンターもアイツ森本茉莉を残すのみとなった。作曲は山口寛雄、編曲はh-wonder。2人とも初提供なのでは…?46系列どころか48系列でも見た事無いような…。

ヘンテコ食べ物歌詞にはじけまくった若さ全開アイドルポップ路線が続いていたがここでしっとり聞かせる系にシフト。いい曲だが独自性がなくなって一気に普通になってしまった感じ。前作で既に食べ物路線連続はちょっと…ってところがあったので路線変更は当然だったとしてもこれだとう~ん…。髙橋未来虹が間もなく20歳、年明けには山口・森本が同日で続き、1学年下ながらも上村ひなのは4月生まれなので立て続けに全員20代になる。はじける10代の若々しさ全開の路線は前作までで一区切りになるか。
★★★☆☆

通常盤のみ
3.ガラス窓が汚れてる

髙橋未来虹、高瀬愛奈、森本茉莉、潮紗理菜、高本彩花、山口陽世、濱岸ひより、富田鈴花
佐々木久美、齊藤京子、小坂菜緒、佐々木美玲、加藤史帆、東村芽依
上村ひなの、丹生明里、河田陽菜、松田好花、金村美玖

表題曲と同じ1~3期生全員参加。表題曲から上村と河田の位置を入れ替えたポジションとなっていてセンターは河田陽菜。前作の2期生曲センターに続いて全員曲でのセンターは初。作編曲は杉山勝彦。

杉山勝彦だがみん杉系の良メロナンバーではなくスリリングでシリアスな感じの櫻坂46っぽい印象の1曲。かき鳴らされるエレキギターとスリリングに突き抜けていくストリングスなどアレンジ面ではKinKi Kids「カナシミ ブルー」を彷彿とさせるところがある。ちょっとあの感じ参考にしてないか?

今作はMVが制作された。なんだかゴチャゴチャしていてアートな感じというか作風が明らかに欅坂/櫻坂46っぽいが、実際にディレクターとして表記されている森義仁は欅坂46の中でも平手色濃厚だった「避雷針」「もう森へ帰ろうか?」担当者だった。
★★★☆☆

Blu-ray

Type-A
W-KEYAKI FES. 2022

太陽は見上げる人を選ばない
キツネ
ソンナコトナイヨ
ってか
アザトカワイイ
思いがけないダブルレインボー
もうこんなに好きになれない
好きということは…

2022年7月21、23日にコニファーフォレスト(富士急ハイランド)で開催された櫻坂46との合同ライブで当初22,24日は櫻坂46の予定だったが、PCR陽性者が多数出たため櫻坂46は8月に延期となり、日向坂46のみで開催された。といっても元々共演・合同ライブの予定はなく、単独2公演があるのみとされていた。ただし両公演で欅坂46時代に欅坂46、けやき坂46メンバー全員で歌唱していたアルバム曲「太陽は見上げる人を選ばない」をOPに配置するセットリストは4日間共通していた。既に共演も交流もない状態でただ別々に酷暑の中でライブをするだけとなっていたためか「W-KEYAKI FES. 」は2023年は開催しないとしたのでこの2022年で終了となった。

まだ卒業前の宮田愛萌、影山優佳も参加している。しかし影山優佳は23日公演はPCR陽性のため不参加。また小坂・宮田・丹生も引き続き体調考慮なのか全員曲でも姿が見えない曲としっかり映っている曲があり、参加曲をセーブしていた模様。

今作収録においては2日間からの抜粋となっており、カットされた曲もある。全員曲、期別曲2曲ずつ、ユニット1曲(もうこんなに好きになれない)という構成だったようだが、期別曲は1曲ずつ、「もうこんなに好きになれない」は収録、全員曲は抜粋となっているようだ。カットされたのは「君しか勝たん」、「真夜中の懺悔大会」(1期)。この前半部分はカット曲数が少ない。

日替わりだった曲は全て収録されており、「ソンナコトナイヨ」⇔「アザトカワイイ」、「ってか」⇔「思いがけないダブルレインボー」で日替わりだった。「ってか」⇔「思いがけないダブルレインボー」は放水パフォーマンスを行う曲となっているが、今作では前後して収録されているため「ってか」で放水しまくったと思ったら「アザトカワイイ」を挟んで「思いがけないダブルレインボー」でまた今日初めて放水するかのように放水しまくるという変な流れに…。

櫻坂46もそうだったが、酷暑(もしくは豪雨)の中で決死のハイテンションで盛り上がるというものなので特別感はあるとはいえ負担が大きそうだし、これで締めにしたのは良かったのかなと。小坂・金村・濱岸のユニット曲「もうこんなに好きになれない」がユニット曲で唯一セットリストに入っているのはかなり謎だが、小坂の出番を減らしつつ目立つ出番もという事で選曲されたのだろうか。あまり映ってはいないが、宮田愛萌が参加したライブも確かこれが最後(次のツアーは不参加で最後に卒業挨拶だけした)だったのでその部分は貴重だ。

Type-B
W-KEYAKI FES. 2022

世界にはThank you!が溢れている
この夏をジャムにしよう
僕なんか
語るなら未来を…
NO WAR in the future 2020
キュン
ドレミソラシド
JOYFUL LOVE

日替わりだった「キュン」⇔「ドレミソラシド」は連続して両方収録。カットされたのは「恋した魚は空を飛ぶ」(2期)、「ゴーフルと君」(3期)、「川は流れる」、「飛行機雲ができる理由」、「My fans」、「アディショナルタイム」、「誰よりも高く跳べ!2020」、「知らないうちに愛されていた」、「日向坂」

冒頭の2期曲「世界にはThank you!が溢れている」がいきなり金村・河田・富田・松田・濱岸の5人しかいないので随分少なく見える(小坂・宮田・丹生が不参加)。その後も小坂・宮田は時々出てくるが、丹生の方がむしろ姿がほとんど見えないような…(腰を痛めた事を公表して一時入院もしていたので調子が悪かったのか)。

Type-C
四期生個人PV

石塚瑶季
岸帆夏
小西夏菜実
清水理央
正源司陽子
竹内希来里

ドキュメント→おもてなし会と来て今回は個人PV。乃木坂46初期からの伝統芸ではあるが、近年は旧メンバーの個人PVまでは制作しなくなり、新人の頃にやるだけになりつつある。これも予算縮小の波の始まりなのか。内容自体はいつもの個人PVという感じでドラマ系、バラエティ系、クリエイター系、歌モノ系など多彩。

4期生は個々ではそんなに強い存在感はないかなぁ…という印象そのままに個人PVも突き抜けて印象に残るものはない感じ。正統派なルックスとちょっと変わったキャラクターで1番人気になりそうな存在感は正源司陽子かなとも思うけどよりによって正源司陽子の個人PVはVFXを多用した今作最大のクリエイター系なのが惜しい。

Type-D
四期生個人PV

平尾帆夏
平岡海月
藤嶌果歩
宮地すみれ
山下葉留花
渡辺莉奈

4期生個人PVの後半。こちらもバラエティ、ホラー、歌モノ、ドラマ、ドキュメントとバラエティ豊か。ホラーオチになる平岡海月と今回の4期生曲センターとなった藤嶌果歩の歌声がけっこうな美声なのはやや印象に残った。

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