世界が終るまでは…/上杉昇

2022年12月14日
2022年12月4日(単曲先行配信)
初登場38位 売上0.1万枚

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1年2ヶ月ぶりのシングルCD。

3月にツアー会場限定で販売され、5月に一般発売された『永劫回帰Ⅱ』に収録された作曲者織田哲郎によるリアレンジセルフカバー「世界が終るまでは…」のリミックスと新規セルフカバー「PIECE OF MY SOUL」を収録したWANDSとしてのデビュー30周年を締めくくるシングルCD。

上杉昇はほとんど配信に手を出していなかったが、今作はデビュー日(31周年記念日)となる12月4日に単曲での先行配信を行った。さらに普段はあまり行っていなかったMV制作まで行いYouTubeにて公開。珍しく積極的に聞かせに行く、売りに行く姿勢を見せた。

配信では単曲のみで「PIECE OF MY SOUL」は未配信のまま。またジャケットも異なるが配信版のイラストジャケットはシングルCDの内部に描かれているものを流用している。

5期WANDSは8月に配信で5期バージョンのカバーを発表しているため、これにて2022年版で現WANDS(当時のギター柴崎浩在籍)と元WANDS(原曲ボーカリスト)による2つのカバーがDL/STで配信される状態となったが、肝心の原曲はST配信されないままとなっている。

1.世界が終るまでは…

『永劫回帰』2作で行われたWANDS、al.ni.coのセルフカバーは岡野ハジメプロデュースによる打ち込み編成でレコーディングされていたが、「世界が終るまでは…」だけは織田哲郎がリアレンジを担当し、ギターキーボードプログラミングを織田哲郎、櫻井陸来がベース、THE WASTEDフリーザックがドラムを担当した生バンド編成で制作され、録音も織田哲郎サイドのAkira Suzukiが担当したが、『永劫回帰Ⅱ』に収録された音源は上杉昇サイドのエンジニアMasayoshi Shibnomiyaがミックスを担当していた。

シングル化にあたっては録音を担当していた織田哲郎サイドのAkira Suzukiがそのままミックスを担当し、加えてTed Jensenによるマスタリングを施した音源となっている。全体には楽器が少し前に出て織田哲郎によるエレキギター含めてサウンドに厚みと迫力が増しているような印象。織田哲郎の作品の方が聞き慣れているせいもあるが、感覚的にもこっちの方が良いと思う。まあマスタリングにTed Jensenまでわざわざ起用しているのだから、当然と言えば当然かもしれないが、これがいわゆるメジャーな仕上がりとでもいうのか。

しかし改めて大名曲。歌い方もアレンジも変わっているものの、雰囲気は損なわれておらず、今歌う意味のある正当な進化系といった印象。コピーを目指したような5期WANDSとはアプローチがあらゆる面で対局(5期は打ち込み)にあるような仕上がり。どちらもいいという印象だったが、このシングルミックスが出た今、こっちの圧勝になってしまった感がある。今作の発売日に合わせて5期が今更MVをアップして対抗するやり方もちょっとね…。なんか予算で対抗するかのようなどこか似通った大自然の中での歌唱映像だし…。
★★★★★

2.PIECE OF MY SOUL

WANDSの1995年同名アルバム表題曲のセルフカバー。こちらは他のセルフカバー同様に岡野ハジメプロデュース、岡野ハジメ、平田崇によるリアレンジ平田崇の1人オケ制作。録音ミックスマスタリングまで全て上杉昇サイドのエンジニアMasayoshi Shibnomiyaが担当。2番サビ(と同じ最後のサビ)の歌詞1行がまるっと書き換えられている(誰かまた僕をそうだましてよ→こう容易い幸福は願いさげ)。

バンド風1人オケ制作で普通にバンドサウンドに聞こえるものの生バンド&Ted Jensenマスタリングの「世界が終るまでは…」のド迫力の後だとのっぺら聞こえるのは仕方ない。それでもアレンジ自体はカッコいいし、深化した仕上がりだと思う。残念なのは『永劫回帰』の他のセルフカバー同様にまたしても声に変な加工を施した事で、サビ前辺りからの振動ボイスは扇風機の前で「アーーーーー」ってやってる時のようなあの感じに似ていて、扇風機の前で全力でがなっているかのような奇妙さ。こんな扇風機がなりボーカルにしてしまった意図がマジで分からんのだけど。無加工で聞かせてくれよ…。
★★★☆☆

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