対談レビュー第21弾 Beautiful
Dreamer×unnamed Stories〜永遠の明日へ〜
ポルノグラフィティ シングルレビュー X1(クロスワン)
この対談は2014年2〜3月に行われました。
MOMA->単独レビューが改修予定になってからいつまで放置するんだ!と思ってたら対談で再登場です。
柊朱雀->GLAYに続いてベテラン…路線?
MOMA->今年(2014年)15周年ですからねぇ…。元気な先輩が多すぎてあまりベテランに思えないですが、15年はベテランですよね。
柊朱雀->CD売れなくなり始めながらもまだミリオンヒットに神通力があった頃のデビューだったわけですね。
MOMA->00年まではミリオン全盛期でしたが…当時固定ファンよりロングヒットで積み重ねていた事もあり、残念ながらシングルでのO社ミリオンは達成できませんでした。アルバムでは2作(2ndとBLUEベスト)あるんですけどね。
柊朱雀->確かに小学校中盤の頃から中高大まで、万遍なく周りと聴いてきたようなイメージです、ポルノ。
MOMA->99年は中3か…(遠い目)。
柊朱雀->99年…小学2年生…。じぇねれいしょんぎゃっぷ(声なき叫び)
MOMA->GLAYに続いてその辺りの差が面白くなりそうです。
柊朱雀->最初はak.hommaが全面関与、メンバーが3人いたのも時代ですね。
MOMA->本間昭光は97年から広瀬香美の編曲に参加し(「promise」や「ストロボ」などがヒット)、アレンジャーとしてもノリに乗っていた時期でした。ak.hommaの作家生活のピークとポルノグラフィティのデビューは見事に重なった印象です。
柊朱雀->最初は作家としてak.hommaが猛威を振るい、徐々に自作曲に磨きがかかり…というのもポルノを語るに外せない歴史でしょうか。
MOMA->そうですね。自作できるメンバーがいるのにプロデューサー主導のA面制作という環境にわりと柔軟に対応して成長できたのが良かったと思います。
柊朱雀->今回の対談では作編曲者にも注目して振り返っていければなと。
MOMA->15周年ベストのDISCに合わせて3回に渡ってお送りします!
1stシングル アポロ
99年9月8日
作詞:ハルイチ、作編曲:ak.homma柊朱雀->初登場84位から駆け上がった世に知れた大ヒットデビュー曲。
MOMA->あれよあれよとヒットしてきましたね。インパクト抜群でした。当時CDがちゃんと売れたのでこういう勢いのある新人というのは今より圧倒的に目立つことが出来た時代ですがそれでもこの曲はハンパ無かったです。
柊朱雀->アミューズのサザン大先輩の「勝手にシンドバッド」と似たような衝撃だったんでしょうかね。その時代は生きていないですが。
MOMA->あ れ は た ぶ ん も っ と す げ ぇ
柊朱雀->大先輩パネェ…。「アポロ」は小2だった俺も知っててレンタルしてました。歌い出しの時点で頭から離れない。
MOMA->耳には入ってたけど翌年の1stアルバムで聞きました。テープ録音末期時代でねあれ99年ってもうMD全盛期じゃねぼっくらの生まれてくるずっとずっと前にはもう♪の時点で鷲掴みですね。同時に1発屋臭も凄い(汗)
柊朱雀->まさか15年前線で続くとは…(笑)まさにak.hommaキレッキレでしたね。作詞の晴一も。
MOMA->この初期から曲だけでなく歌詞のユニークさにも注目が集まっていたように思います。
柊朱雀->その初期の中でも今では取り上げられる機会がまた多くなりましたね。
MOMA->これだけが代表曲になってもおかしくない中で代表曲の1つというところまで持って行けたのが凄いなと改めて思ったりも。
柊朱雀->一時期Mステで新曲を歌った後に「アポロ」、SUPERLIVEで「アポロ」、去年のSPで「アポロ」とCD売上関係なく最大ヒットなんじゃないかっていう勢いが。
メディアの扱いも。大学の同期とカラオケに行った時の、選曲中「アポロってポルノの最大ヒット曲だよね」という会話が忘れられない。
MOMA->当時はこのイメージの払拭に苦労したそうですが、1周回って吹っ切れた感じはしています。なにかとTVでアポロ攻めっていうのは。
柊朱雀->実際に「アポロ」一発イメージを払拭したから改めて凄いと思います。
MOMA->それにしても人類はずっとずっと前に月に行ったのにあれから誰も月に行ってない…そのままもうすぐ半世紀経過しちゃうのか…(オチそれかよ)。この曲の評価は…
MOMA★★★★★->申し分なしのヒットチューン。
柊朱雀★★★★★->最近の歌番組連打でまたこの曲の良さに沁み入りました。ここまでくると「このまま君だけを奪い去りたい」如く、ベストでアポロ11号が月に行きまくらない限りは一生飽きないんじゃないかと。収録アルバム:
1stアルバム『ロマンチスト・エゴイスト』(New Apollo Project Version)
2ndベスト『PORNO GRAFFITTI BEST BLUE'S』
5thベスト『PORNOGRAFFITTI 15th Anniversary"ALL TIME SINGLES"』
2nd ヒトリノ夜
00年1月26日
作詞:ハルイチ、作編曲:ak.homma柊朱雀->アニメ版「GTO」OP。
MOMA->マンガもドラマも見たけどアニメは…見てない…。結局原作の半分程度のところで終わったんですよね。
柊朱雀->そもそもアニメやってたのかと中学時代にカラオケで映像が流れて知りました(笑)
MOMA->今じゃ考えられないけど当時はフジで水曜→途中から日曜のゴールデンタイムに放送してたんだぜ…(遠い目)
柊朱雀->ONE PIECEと同枠でやっていたのか(困惑)
MOMA->初動6.9万枚も出して初登場12位。トップ10に入れないながらもロングヒットしました。
柊朱雀->アニメタイアップがついていたからか同世代周りでは「アポロ」に負けず劣らず根強い人気がありますね、この曲は。だからロンリロンリィ♪2ndも絶好調。
MOMA->発売前の年明けCDTVでの「歌詞忘れたぜベイベ」(2番サビの歌詞忘れてもう1回1番の歌詞で歌った)が印象深いです。
柊朱雀->最後の早口英語までスキがなかったです。コーラス扱いだからカラオケで大抵歌詞でてこなくて適当インスピレーション歌唱だったような…
MOMA->元々デビュー曲候補だったけどインパクトが強い曲にしよう、ということで「アポロ」になったとされてますが…この曲もインパクト抜群なんですけど!
柊朱雀->「あの人だけ心の性感帯」って歌詞もなんか凄いなと。
MOMA->冒頭の「100万人のために歌われたラブソング」という一節にも時代を感じますね。100万人=ミリオン…握手券…総選挙…ドームチケット…ミュージックカード…さあこんな世界を愛そ今じゃミリオンとか不可能ですから。クリアな音でお話しできるケータイのくだりとかもちょうど学生が持つくらいに普及し始めた時代で、今と意味合いが異なります。通話音質面に言及って。ちなみにこの当時は着メロは単音で液晶もシロクロ、ようやく3和音とかカラー液晶、カメラ機能とかが最新機種で並んできたという。
柊朱雀->この歌詞で楽曲自体古臭さを感じないっていうのもまた…。
MOMA->車が空を走ったらさすがに古くなりそうですが(笑)、サウンド面も打ち込みでも90年代序盤以前のようには古く感じないですしね。
柊朱雀->まだ想像していたよりもずっと現実的な未来ですしね(笑)この曲の評価は…
MOMA★★★★★->赤にはしていませんがに「アポロ」よりちょい上の印象です。あと絶滅目前の8センチシングルだったんだよなぁ初期2作…(遠い目)
柊朱雀★★★★★->メロディーやアレンジ以上に歌詞が強烈だった。収録アルバム:
1stアルバム『ロマンチスト・エゴイスト』
2ndベスト『PORNO GRAFFITTI BEST BLUE'S』
5thベスト『PORNOGRAFFITTI 15th Anniversary"ALL TIME SINGLES"』※初期2作は06年にマキシシングル化して再発されています。
3rd ミュージック・アワー
00年7月12日
作詞:ハルイチ、作曲:ak.homma柊朱雀->きーみがむーねを焦がすから♪ ポカリCMソング。初登場からトップ10入りして夏中ロングヒット。
MOMA->今作からマキシシングル。個人的にはここから全シングルリアルタイムで追い始めました。1発屋イメージを払しょくするロングヒットでした。
柊朱雀->サマーラジオ風の歌詞が面白かったです。爽やかで激しい夏!な。
MOMA->この歌詞は特にユニークでしたね。
柊朱雀->「ラジオネーム恋するうさぎちゃん」のラジオネームをすざきんぐとか自分のHNに変えてよく…えっ、歌ってた…のは俺だけ…?
MOMA->…それはやったことない…(汗)
柊朱雀->今も夏といえば?と聞かれたらピンと出てくる曲トップクラスかもしれません(話題転換)
MOMA->00年の夏はこれと「HOTEL PACIFIC」だったかなぁ…(遠い目)
柊朱雀->これが小3…中学3年になった夏にはマキシマムザホルモンが「恋のメガラバ」をヒットさせていたわけで…巡る時代が…(遠い目)
MOMA->あと近年は当時全くなかった「変な踊り」がいつの間にか出来ててTVでも披露されるようになりました。
柊朱雀->振り付けに関する話もよくするようになりましたね。ポルノがサビでいきなり振り付けに入るのがシュール(笑)
MOMA->TVだとファンでも無い観客もいるので大概アタフタしているっていう。
柊朱雀->まあ目立った動きは手を振ってるぐらいですし。DEENもこれぐらいを見習ってこの曲の評価は…
MOMA★★★★☆->これもインパクト抜群なんだけど初期の中では1つ下という位置づけ。
柊朱雀★★★★☆->爽やかで勢いがあるロックな夏うたといえば「HIGH PRESSURE」か「恋のメガラバ」かこの曲。収録アルバム:
2ndアルバム『foo?』(Ver.164)
1stベスト『PORNO GRAFFITTI BEST RED'S』
5thベスト『PORNOGRAFFITTI 15th Anniversary"ALL TIME SINGLES"』
4th サウダージ
00年9月13日
作詞:ハルイチ、作編曲:ak.homma柊朱雀->98万枚に到達した最大ヒット曲。
MOMA->「らいおんハート」が3週目に1位に返り咲いたので初登場2位だったけど翌週初の1位を獲得し、ロングヒット!その「らいおんハート」や慎吾ママと一緒にロングヒットしてるわ、仲が良いaikoが「ボーイフレンド」でブレイクするわで00年秋は印象深い時期だったなぁ…。
柊朱雀->デジタルサウンドからラテンに路線を移したのも新鮮さが。広瀬香美の「promise」も彷彿とさせますね。
MOMA->デジタルサウンドが3作続いた後だったので新鮮さがありました。メロディーもキレキレでこれは凄い曲が出たぞ!と興奮したのを記憶しています。
柊朱雀->畳み掛けるような展開と女言葉の歌詞もインパクト。
MOMA->切ない感じがまた秋という季節にマッチしてました。
柊朱雀->まさに当時のポルノの勢いは無敵でしたね。デビュー2年目にして。
MOMA->これで突き抜けました。もう誰も1発屋だとは言わない。これは凄い事ですよ。
柊朱雀->この曲で紅白にも初出場しました。最近では懐古の流れで歌われる機会がまた増えた1曲でもあります。
MOMA->今では最大のヒット曲という感じではないですかね?代表曲の1つではありますけど。
柊朱雀->「アポロ」と後述の「アゲハ蝶」が同じかちょい上程度で並んでる感じなのではないかと。
MOMA->大体そんな感じですよね。年間チャートだと分断されたのとまだミリオンが上位を占めていたこともあって28位だしなぁ…。この曲の評価は…
MOMA★★★★★->ak.homma無双。
柊朱雀★★★★☆->晴一の作詞の凄まじさにも気づかされる最盛期。収録アルバム:
2ndアルバム『foo?』("D" tour style)
1stベスト『PORNO GRAFFITTI BEST RED'S』
5thベスト『PORNOGRAFFITTI 15th Anniversary"ALL TIME SINGLES"』
5th サボテン
00年12月6日
作詞:ハルイチ、作曲:シラタマ、編曲:ak.hommaMOMA->初の自作A面、初の初登場1位、自作曲では最大のヒット。
柊朱雀->シラタマはかつて所属していたTamaですね。
MOMA->この当時の作詞作曲クレジットは3人ともカタカナでね。このシングルの歌詞カードで初めてメンバーの本名が表記されました。もう少し後までメンバー表記では本名、作詞作曲はカタカナとなります。
柊朱雀->「サウダージ」の大ヒットで自作をシングルカットするほどには多少余裕が生まれたんでしょうか。今までにない暗い雰囲気な。
MOMA->デビュー前からあった曲らしいのでタイミングを伺っていたんでしょうね。やや地味といえば地味ですがギターサウンドがけっこう好きです。
柊朱雀->どこに〜いくのこんな雨の〜な〜か♪のサビはやっぱり一発で覚えられるほど勢いはあります。
MOMA->ちゃんとしたヒット曲なのに現在TVで披露される過去曲ローテの中では無視されるのが不憫…。90万台の大ヒットに挟まれた47万枚とはいえ3番目のヒット曲だし、トップ10にも9週居座ったんだぜ…。
柊朱雀->今はヒット度抜きにしても自作曲潤ってますからねぇ…。どうにもこうにもなポジションになっちゃったような。あんまり三番手ヒットのイメージは正直ないです(おい)
MOMA->前後のシングルが輝きすぎて谷間みたいになっちゃったからなぁ。
柊朱雀->当時の自作曲はそういうような扱いだった気がします。初の自作シングルという意味では語るに欠かせない萌芽ですね。
MOMA->しかもこれ12月発売でしたからね。まあここ数年のAKBで言うところのじゃんけんシングルみたいなポジションになってしまったと言うと分かりやすいかも?
柊朱雀->プロモーションする時期には年末番組でアピールできない枠…みたいな?
MOMA->発売前後は歌われるけど、年末特番になると「サウダージ」「ミュージック・アワー」が優先されて影が薄くなるっていう。次まで半年開いてるし、年明け早々に出してたらもう少し存在感が出てたかもしれないっすね。
柊朱雀->キャッチーさは十分でしたし。この曲の評価は…
MOMA★★★★☆->聞くほど味がある曲。C/Wには歌詞が過去形の別アレンジ「サボテン Sonority」もあるよ!
柊朱雀★★★☆☆->中学時代にベストで何度も聴いていたので記憶に印象深いです。収録アルバム:
2ndアルバム『foo?』
2ndベスト『PORNO GRAFFITTI BEST BLUE'S』
5thベスト『PORNOGRAFFITTI 15th Anniversary"ALL TIME SINGLES"』
6th アゲハ蝶
01年6月27日
作詞:ハルイチ、作編曲:ak.homma柊朱雀->これも言わずと知れた
MOMA->「サウダージ」に続く2番ヒット。O社年間チャート10位で唯一の年間トップ10入りです。
柊朱雀->去年のMステのSUPERLIVEではその2曲が歌われてましたし、ポルノの過去曲で取り上げられる曲といえば「アポロ」とその2曲ですね。
MOMA->ラテン/フォルクローレなサウンドが印象的。ak.hommaは97年広瀬香美「promise」での経験(作詞作曲は広瀬香美、編曲が広瀬香美との共同名義)を生かしたなと思いました。ラララコーラスの入れ方とかもね。
柊朱雀->ラ〜ラ〜ラ〜ラ〜♪最後は合唱な要素もあったしみんなで歌えるポルノヒット曲といえばこの曲がナンバーワンかも。
MOMA->元から早いのに友人がテンポ最速にしてカラオケで歌うというネタを披露したのがすさまじかった記憶が(笑)
柊朱雀->ポルノは捲し立てる曲が多いのになかなかチャレンジャーな(笑)
MOMA->とにかくグイグイ引き込まれる曲です。ak.hommaの作家生活ここに極まる!みたいな。
柊朱雀->すぐに覚えられる、みんなで歌える、それでいて確固たるポルノの曲という。
MOMA->ただこの曲だけフルPVが無いっていう。
柊朱雀->50秒…だと…。
MOMA->タイまで行ってタイアップCMと一緒に撮ってたら天候不良でPV撮影は途中で中止になりそのままになったとかなんとか…(汗)
柊朱雀->B'zよろしくライブ映像でPVを作ろう(提案) 後のPV集にも50秒バージョンが入ってるんですね(笑)
MOMA->一応作ったし、みたいな。チャート番組でちょこっとかかる分には全く問題ないし、みたいな。
柊朱雀->それで最大ヒット級に浸透したんだから改めて凄いと思います。
MOMA->ここまでの勢いはマジで神がかってましたね。
柊朱雀->最盛期極まる、みたいな。この曲の評価は…
MOMA★★★★★->無敵だったとしか言いようがない。
柊朱雀★★★★★->ポルノ流普遍的スタンダードソング。収録アルバム:
3rdアルバム『雲をも掴む民』(Red Mix)
2ndベスト『PORNO GRAFFITTI BEST BLUE'S』
5thベスト『PORNOGRAFFITTI 15th Anniversary"ALL TIME SINGLES"』
7th ヴォイス
01年10月17日
作詞:新藤晴一、作編曲:本間昭光MOMA->このシングルだけ全員本名表記という過渡期な1作。これ以降、秋のシングルは大概ミディアム〜バラードというのが定番になりました。
柊朱雀->連れられてhomma氏までも本間昭光名義に!クレジットをみた第一感想 「 自 作 じ ゃ な か っ た の か 」
MOMA->かなり地味な曲だったので失礼ながら最初は自作曲かと思いました。
柊朱雀->誰かに会いたくて〜♪会いたくて会いたくて〜♪ …え、そこ以外?
MOMA->修学旅行で沖縄行く飛行機の中で延々かかってたせいで、今でも聞くと不安定な気分になるんですよね(苦笑)
柊朱雀->テンションが盛り下がるっていうレベルじゃないww…俺の修学旅行の時の飛行機は開幕早々「帰りたい」(GOING「いっしょに帰ろう」)だったけどな…
MOMA->飛行機の揺れといい具合にマッチして不安になるんですよ。機会があったら試していただくと実感できるかと(笑)
柊朱雀->歌詞も不安さを煽るものですしね(笑)
MOMA->それを抜きにしても…あまり好きな曲では無い…かな。第一印象からほとんど変わらなかったです。
柊朱雀->今までの楽曲に比べてえらいサビに比重が寄った曲だな…と思ったまま。
MOMA->表記もそうですけど、サウンド面でも今作が過渡期なんですよね。具体的には今作まではシングルA面はak.homma単独編曲で全部ドラムが打ち込みです。次回作からドラムが生になって編曲にバンドが参加するっていう。
柊朱雀->さすがに2作目の90万枚で山場を越えてしまったので、これからの新機軸を暗中模索していたんでしょうかね。
MOMA->次からはメンバーに比重を移しつつポルノグラフィティというバンドがバンドとして進化していく感じはしますね。この曲の評価は…
MOMA★★★☆☆->地味だなと思った曲でもポルノの場合はじわじわ来るんですが…この曲はそれが無かったです。
柊朱雀★★☆☆☆->逢いたくて逢いたくて〜 一発。収録アルバム:
3rdアルバム『雲をも掴む民』
1stベスト『PORNO GRAFFITTI BEST RED'S』
5thベスト『PORNOGRAFFITTI 15th Anniversary"ALL TIME SINGLES"』
8th 幸せについて本気出して考えてみた
02年3月6日
作詞:新藤晴一、作曲:Tama、編曲:ak.homma、ポルノグラフィティ柊朱雀->2度目の自作してみた。
MOMA->白玉雅己がTamaに改名。本間昭光は再びak.hommaになり、バンド名義でアレンジ参加開始などクレジットが現在に通じる表記になり、ドラムが生になるなどバンドサウンド重視に変わりました。
柊朱雀->当時「Hysteric Blueかな?」
MOMA->それね!レコード会社同じなのにメンバー名を小文字大文字の表記まで完全に被せてくるとかありえないだろ!?って。ただこの時点でのHysteric Blueは急速に人気消失して世間から忘れられ
柊朱雀->そんな自作曲、いきなり爽快ロックバンド応援歌に!中学の時はメロディー爽やかで聞き流してたけど、深い歌詞なんだな…。
MOMA->バンドっぽくなって爽快!というのが最初の印象です。当時は演奏クレジット見てなかったけど、ドラムが生になったからだったのか…。
柊朱雀->ストリングスも曲を盛り上げるいい方向に動いてますね。この頃のhomma氏GJ。
MOMA->ストリングスの使い方もいいですね。「時々はその「それなり」も誉めてほしい」とか「密かに全勝狙い」とか歌詞が当時から好きでした。
柊朱雀->人生いろいろと2週3週したらもっとじわじわとくるんだろうなと思いました。
MOMA->ただ最初に浮かんだマイケルは昔音楽の授業で習った「漕げよマイケル」だった(笑) しばらくしてから、ああジャクソンの方ね、そりゃそうだよねって。
柊朱雀->初めてちゃんと聴いた中学時代にはマイケルっていう芸人が流行っていてな…
MOMA->お互いマイケルジャクソン世代じゃないなぁ…。
柊朱雀->当時はネバーランドの住人という認識しか…。
MOMA->ゴシップネタしか情報として入ってきてなかったので、過去の偉業をあまり知らず、「マイケル的生活」っていうのが世界的スターというイメージに直結しなかったんですよね。
柊朱雀->今ではこのタイトルも若干ニコニコちっくなネーミングになってしまい。
MOMA->ネット上でこの曲以降「○○について本気出して考えてみた」っていう言い方が流行ったような。
柊朱雀->案外走りだったりして。
MOMA->そんな気がしますね。今でも「について本気出して考えてみた」で検索すると2ch系のスレッドがけっこう出てきますしね。この曲の評価は…
MOMA★★★★☆->今までの派手さとは別のベクトルでポルノグラフィティが新たな局面に突入したことを感じます。
柊朱雀★★★★☆->ロックバンド慣れしてから改めて聴くとアレンジ含めてたまらない爽快感。収録アルバム:
3rdアルバム『雲をも掴む民』(アルバムバージョン)
1stベスト『PORNO GRAFFITTI BEST RED'S』
5thベスト『PORNOGRAFFITTI 15th Anniversary"ALL TIME SINGLES"』
9th Mugen
02年5月15日
作詞:新藤晴一、作曲:ak.homma、編曲:ak.homma、ポルノグラフィティ柊朱雀->NHKのW杯テーマソング。
MOMA->自国開催のW杯でしたからね、これは。
柊朱雀->そこそこロングヒットしてこの年のポルノといえば年末番組的な意味ではこの曲になりましたね。スカのリズムを取り入れたようなノリで。
MOMA->正直微妙だなぁと(汗)
柊朱雀->えらいあっさり突き抜けていくなあ…という印象のまま(汗)カラオケでの登場度は割とあるんですけども。
MOMA->意図的にそうしたような事を当時言ってましたが、あんまり応援歌っぽくない(笑)
柊朱雀->初っ端から「僕が暗闇を恐れてるのはいつかそのまま溶けていきそうだから」ですしね。
MOMA->次のリリースまでかなり開きますが(翌年2月)、ちょっとダークなモードが続いていくんですよね。
柊朱雀->年初めに幸せについて本気だして考えてみてからそういうモードっていうのも。
MOMA->いきなり売れまくった後の反動というか。B'zの暗黒時代しかり、ミスチルの深海しかり。ヒットミュージシャンの宿命といいましょうか。
柊朱雀->GLAYもレミオロメンも。
MOMA->ポルノグラフィティの場合はそれに近いような時期がこの時期なのかなと思います。
柊朱雀->その中でも覚えやすい曲といえば覚えやすい曲だとは思います。こう振り返っていくと、そういう時期を持つアーティストは多いんだなあ…。
MOMA->この曲に関してはそれなりにキャッチーさはありますけどね。この曲の評価は…
MOMA★★★☆☆->最近ようやく当時よりは印象が良くなっては来ているけど…。W杯とこの曲って案外記憶が密接してなかったりも。
柊朱雀★★★☆☆->たまーにカラオケで歌いたくなる早口ポルノ曲。収録アルバム:
4thアルバム『WORLDILLIA』
1stベスト『PORNO GRAFFITTI BEST RED'S』
5thベスト『PORNOGRAFFITTI 15th Anniversary"ALL TIME SINGLES"』
10th 渦
03年2月5日
作詞:新藤晴一、作曲:Tama、編曲:ak.homma、ポルノグラフィティ柊朱雀->ドラマ「スカイハイ」主題歌。
MOMA->OPのタイトルバックでサビだけ使われてたんだっけかな。
柊朱雀->えるじー…しーでぃー…。
MOMA->ここからしばらくレーベルゲートCD(LGCD)での発売。現在全てCDで無事再発されています。レーベルゲートCD→レーベルゲートCD2→通常CDと無駄に3回も発売されたのは今作と次回作だけ!
柊朱雀->この曲は…サビが凄まじく。
MOMA->けっこうダークなドラマだったのでサビのすさまじさがハマってました。しかしまあおどろおどろしいというか、怨念渦巻く感じが凄いっすね。
柊朱雀->全てを引き込んで吸い込んでいくような迫力。その迫力で「あなたを憎むほどに揺れて叫ぶ僕がいる」と歌ってるという。何か憑いてる勢い。
MOMA->ここまで迫りくるシングルは他にないですからね。
柊朱雀->homma曲では出せない魅力ですね。
MOMA->シングル並べた時にあまりにもキャッチーなのだけ、っていうのも面白くないですからね。
柊朱雀->並べてみると絶妙なスパンで自作させていたんだなぁ、と感じました。この曲の評価は…
MOMA★★★☆☆->引き込まれる。
柊朱雀★★★★☆->迫力勝ち。収録アルバム:
4thアルバム『WORLDILLIA』(Helix Track)
2ndベスト『PORNO GRAFFITTI BEST BLUE'S』
5thベスト『PORNOGRAFFITTI 15th Anniversary"ALL TIME SINGLES"』
11th 音のない森
03年8月6日
作詞作曲:岡野昭仁、編曲:ak.homma、ポルノグラフィティ柊朱雀->今度はいよいよ昭仁が作詞作曲。晴一以外が詞をシングルで書いたのは初めてですか。
MOMA->そしてA面では3人時代唯一のTama以外のA面作曲ですね。シングルでは1曲目「awe」と3曲目「sonic」というインストに挟まれた組曲構成。さらに初めて初回盤DVDをつけて3曲のPVを収録するなどかなり世界観を重視していた印象があります。
柊朱雀->作る人が変わると作風もガラッと変わるもので、昭仁の曲はトータル重視なのかズバッとした盛り上がりがない曲が多いような。
MOMA->文字通り森に迷い込んだようなヘビーな曲調ですからね。かつてない感じでギターサウンドガンガン鳴ってます。
柊朱雀->唸るようなギターが曲の混沌さに磨きをかけているような。こういう塞がれた空気の曲は好きなのでこれも引き込まれます。
MOMA->この03年の夏はジャケ写みたいな曇り空続きの冷夏だったんで、03年の夏を象徴する曲という印象が強いです。
柊朱雀->太陽っと花びらっで♪(byDEEN)もこの年だったか…。同じ03年のKinKiの「永遠のBLOODS」が浮いてないか
MOMA->月9主題歌がサザンでキラキラしてましたが…あの夏は圧倒的にこの曲が似合う気候でした。
柊朱雀->確かに混沌とした中学受験勉強日和だった記憶はあるなぁ。さすがに音のない森を彷徨うメンタルではありませんでしたが(笑)
MOMA->関東の梅雨明けが8月になってから、東北は梅雨明け発表なし、そんな大学1年の夏でございました(笑)
柊朱雀->ある意味共に不安を抱える学年ではあったんですね(笑)この曲の評価は…
MOMA★★★★☆->ダークサイドポルノのシングルでは最大の名曲にして03年夏の気候に最もハマった1曲。
柊朱雀★★★☆☆->共感はまだ別にしてこういう病んだ曲は世界観が濃くて好き。収録アルバム:
2ndベスト『PORNO GRAFFITTI BEST BLUE'S』
5thベスト『PORNOGRAFFITTI 15th Anniversary"ALL TIME SINGLES"』
12th メリッサ
03年9月26日
作詞:新藤晴一、作曲:ak.homma、編曲:ak.homma、ポルノグラフィティ柊朱雀->アニメ「鋼の錬金術師」OP。これも言わずと知れたヒット曲!
MOMA->実は連続初動ダウンの流れは今作でも続いてて「音のない森」よりも初動が低いという。
柊朱雀->ロングヒットで累計を重ねていくのが当時のポルノの強みでしたよね。
MOMA->前2作でそれが無くなっていたところ、ここでそれが復活しました。延々2万台でロングヒットしてましたね。中島美嘉の「雪の華」とセットで。
柊朱雀->俺の年代的にはこの曲の存在がでかいですね。DEENでいう「夢であるように」、ラルクでいう「READY STEADY GO」のようなポジ。
MOMA->歌詞がちょっと分かりにくい気がしますがこれはアニメの世界観に合わせているんでしょうか?
柊朱雀->自己犠牲や重い背景がある作品だったみたいなのでそうかもしれません(見てなかった奴)。
MOMA->まあ何はともかく久々にドキャッチー。多くのリスナーが望むヒットチューンって感じで。
柊朱雀->久しぶりにhomma氏ここに在り!やっぱいいぜ売れ線チューン!
MOMA->前2作も好きだったけど、やっぱキタコレ!キタコレ!って思いましたからね。
柊朱雀->中学2年の頃(05年)、学年合宿の出し物でこの曲をやることになったのが思い出深いです。
MOMA->それはどういう?合唱で?
柊朱雀->同じ部屋の6人でパート分けてカラオケみたいな。その時に同じ部屋の友達と「BLUE'S」を聴きまくったのがポルノをちゃんと聴き始めたキッカケになったのかな。
MOMA->6人で分けても高音辛そう(笑)
柊朱雀->声変わり直前バンザイ(白目)
MOMA->新規リスナーは今作からベスト盤までのヒットでかなり獲得したと思います。初動が高値安定するようになる=固定ファンが増えましたからね。
柊朱雀->この曲はまだミリオン級ヒットとアポロに並んで取り上げられる機会がありますね。
MOMA->そうですね。さらにもうちょっと持ち時間があると「ハネウマライダー」が出てくる、みたいな。
MOMA->朱雀さん世代より下だとたぶんこれ以降がリアルタイムっていうリスナーも多そうですし。
柊朱雀->しかしこれでも10年半前なのか…(遠い目)
MOMA->発売当時「いよいよ来年は10代最後の年だぜ!」→10年半後「FINAL 20'ss WORLD!(ヤケクソ)」この曲の評価は…
MOMA★★★★☆->前作までがあってこの曲のキャッチーさがより際立つというか。ヒットチューンのヒットチューンたる良さを改めて感じられる曲です。
柊朱雀★★★★★->無敵。収録アルバム:
2ndベスト『PORNO GRAFFITTI BEST BLUE'S』
5thベスト『PORNOGRAFFITTI 15th Anniversary"ALL TIME SINGLES"』
13th 愛が呼ぶほうへ
03年11月6日
作詞:新藤晴一、作曲:ak.homma、編曲:ak.homma、ポルノグラフィティ柊朱雀->ドラマ『末っ子長男姉三人』主題歌。ドラマ主題歌ということでロングヒットして30万枚目前まで伸ばしましたね。
MOMA->「メリッサ」のヒットにやや隠れましたが、トップ10にも最大級に長くランクインしていました。
柊朱雀->クリスマス年末シーズンを思わせるようなストリングスで始まる温かいウインターバラード。かなりの新境地で。これがたまらなくイイ。
MOMA->「愛」を擬人化した歌詞がユニークかつ暖かくていいですね。優しい曲調も相まって当時から非常に好きな曲です。
柊朱雀->「My name is love ほら何度でも僕たちは出逢っているでしょう?」この歌詞が昔から印象的で。「愛」が恋愛に限定していないのも。
MOMA->そうですね。もっと大きな愛が描かれているのが素晴らしい。何気ない日々の記憶の中で確かにそこにあったなと気づかせてくれます。
柊朱雀->年を重ねるほどに沁みていく歌詞、曲だと思います。晴一の作詞はやはり偉大ですね。
MOMA->デビュー当初から介入なしで作詞させてもらえてますし、当初から偉い人たちにもその才能は評価されていたんでしょうね。
柊朱雀->この翌年からhomma氏プロデュースのBuzyというユニットの全作詞も担当しましたし。
MOMA->実は前身のCOLOR時代の「翼がなくても」のC/Wも担当していたっていう。この曲の評価は…
MOMA★★★★★->1番好きな曲というと今はこれです。特に晩秋〜初冬にかけて聞くとたまらない。
柊朱雀★★★★★->この曲を聴いて胸を暖められるようなFINAL 20's WORLDを迎えたい!収録アルバム:
1stベスト『PORNO GRAFFITTI BEST RED'S』
5thベスト『PORNOGRAFFITTI 15th Anniversary"ALL TIME SINGLES"』
14th ラック
03年12月3日
作詞:新藤晴一、作曲:Tama、編曲:ak.homma、ポルノグラフィティ柊朱雀->自作曲にしてTamaラストシングル。
MOMA->10万枚限定DVD付シングルで当時はツアーに向けてのプレカットシングルとされていました。
柊朱雀->自作曲で重たい方向になるのは傾向にあったけど、えらいマニアックに攻めたなぁ…。
MOMA->Tama脱退発表はベスト盤リリース発表後で今作の半年後なんですよね。なのでこの時点でラストのつもりだったのかどうなのか…。
柊朱雀->「愛が呼ぶほうへ」ロングヒットの最中のリリースだし、年末番組ラッシュシーズンだしわでコアなファン以外からは知りもされていないのではもしや(汗
MOMA->限定なので速攻チャートアウトしましたしね…。でも他にない異色さがありますし、これはこれで好きです。
柊朱雀->こーっちゃーやけつらくかーんけつらっかーん♪って中毒性が。
MOMA->マニアックだけどちゃんとインパクトがあって耳に残るんですよね。
柊朱雀->まあ中学時代は良さがわからずベストでは真っ先に飛ばしてたけどな…(消し)色々入り混じっててハマるなと最近になって。
MOMA->当時からわりと好印象だったようです(当時のシングルレビュー参照した)。
柊朱雀->高校時代になるとロック系も聴くようになったしだいぶこの手のイメージは変わってきてたかも。
MOMA->これを置き土産にして脱退してしまうわけですが、もしTamaが残っていたら全く別のバンドになっていたのかなとも思います。
柊朱雀->ひとまずここまでが3人時代の一区切りと。
MOMA->ベスト盤ではいずれも綺麗にここまででまとめられております。この曲の評価は…
MOMA★★★★☆->他にない作風だけによりインパクトがあります。
柊朱雀★★★☆☆->本気出して考えてみたと思ったらあなたを思うほど夜ごと僕を誘ったりと、Tamaは強烈ながら幅広いメロディーメイカーだったと思います。収録アルバム:
1stベスト『PORNO GRAFFITTI BEST RED'S』
5thベスト『PORNOGRAFFITTI 15th Anniversary"ALL TIME SINGLES"』