10thAl LOVERS CONCERTO

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10thAl LOVERS CONCERTO

B002QD2SKE
2009年12月2日
前作から9ヶ月、2009年2作目のオリジナルアルバム。“初の全曲ラヴソングアルバム。せつなくてあたたかい、DEENとコラボアーティストが奏でる11篇の愛の協奏曲”と銘打たれ、複数の楽曲でゲストが参加している。

初回盤は『LIVE&CLIPS』DVD付属。シングル2曲のMVと「DEEN Unplugged Summer Resort Live ’09~Karuizawa&Zushi~<完全版>」が収録されている。完全版となっているが厳密には軽井沢・逗子公演から山根、田川のソロ曲を除いた楽曲を収録(両公演で披露した曲はどっちかをチョイス)。オリジナルLOVERSストラップ(ペア)付属。ストラップはCDトレイ横の空間部分に収納されており、ペアで収納するためか、2枚組ケースではなく、CD/DVDそれぞれ1枚ケースでスリーブに入れて収納する形になっている。初の高音質Blu-spec CDを採用。しかしBlu-spec CD採用はこれっきりでBlu-spec CD2に進化して以降も1度も採用していなかったが、2023年の『DEEN The Best DX~Basic to Respect~』完全生産限定盤のみBlu-spec CD2を採用した。

1.Negai feat.ミズノマリ from paris match

36thSg Negai feat.ミズノマリ
36thSg Negai feat.ミズノマリ 2009年11月4日 BMG JAPANがソニーに完全買収されて2008年秋頃に完全子会社となったため、事務所運営の公式サイトとは別のソニーによる公式サイトが作られていた。前作まではそれでもB...
イントロとアウトロにピアノ演奏が追加されている。

2.セレナーデ

作詞:池森秀一、作編曲:田川伸治
シングルかゲスト曲が6曲目まで続く中でこの曲だけノーマルアルバム曲。ミディアムバラード。セレナーデの起源としては恋人や好きな相手に向かって男性が夜に窓下などで奏でながら歌う楽曲やそのような情景の場面を指すものらしく、夜に軽く演奏するから日本語では小夜曲、夜曲などとも言われるそうだが今作はいずれも当てはまらない。完全な失恋ソングでもう会えない相手に会いたい、あの日に戻りたいとかなりずっしり落ちている失恋曲。「Negai」が比較的激情に身を任せていたとすれば今作は部屋でじっくり悲しみに浸っているイメージ。

派手さは無いがじっくり歌い上げられ、メロディーも綺麗で耳に残る。当初はこの後の2曲に押されて印象が薄かったが、後からけっこうじわじわ来た1曲。
★★★★☆

3.五線紙のラヴソング feat.宮本笑里

作詞:池森秀一、作編曲:山根公路
宮本笑里のヴァイオリンをフューチャー。父の宮本文昭とは2002年『和音』収録曲「大きな空 小さな僕 featuring 宮本文昭」にてオカリナで共演、2007年にオカリナ奏者を引退すると宣言して2006年に最後のオリジナル作品として発売した『サンクス!』収録曲「Memories of the Past」を提供・参加(田川曲で葉山たけしアレンジ、田川ギター以外の楽器演奏での参加は無く3人でコーラス参加)していた。今作では宮本笑里と共演した事で宮本親娘と共演した事に。宮本笑里がヴァイオリン全て弾いているわけではなく、終始ソロのように弾いているのが宮本笑里のようだが、今作では常駐のストリングス勢も参加しており、ダイアナ湯川の時のように単独参加ではない模様。

完全失恋ソングが2連続だったが、ここでようやく明るく幸せなラブソングに。音楽用語を取り入れ、五線紙にメロディーを乗せていくように愛を深めていこうとする音楽家っぽいラブソング。高音を攻めないため分かりやすく盛り上げるのは難しくなっているものの、低音域を生かしたメロディー展開もここに来てかなりこなれてきたのかなかなか魅力的。動き回るヴァイオリンも楽しく、今作の中でも屈指の名曲

Break14東京公演でゲストに出てくれたため、次のシングル『coconuts feat.kokomo』にライブ映像も残されている。paris matchやイトウシュンゴと違ってトーク部分無しで演奏部分のみ、「Dance with my Music」への参加もなしという扱いだった。当時26歳(レコーディング時25歳)で若手美人ヴァイオリニストとして存分に売りまくっていた時期で確かに絵になる美しさであった。
★★★★★

4.Glory Day feat.イトウシュンゴ

作詞:池森秀一、作曲:山根公路、編曲:Steve Good
2008年1月のライブで活動休止となっていたキンモクセイのボーカル伊藤俊吾が何故かカタカナ名義でゲストボーカルとして参加。キンモクセイとはレコード会社が同じ(BMG JAPAN)で、担当者(山口育孝)が同じという縁があった(キンモクセイのMV集のコメンタリーで司会進行を担当していたり、DEENのイベントでも司会を担当するのが恒例になっていて比較的表にも出てくる人のため、ファンの間では「山口さん」と呼ばれているこのスタッフの存在はそこそこ知られている)。

比較的ストレートなロックナンバー。1番は池森メイン、2番はイトウシュンゴメインとなっているが、2番サビ後半では1番と同じに戻るという変則編成。イトウシュンゴの方が明らかに声が高いので、特に低音を生かしていたこの時期の曲はイトウシュンゴにはやや低すぎるところがあったように思うがなんだかんだ味のあるデュエットになった。歌詞は一直線に相手への愛を歌う男性のストレートな求愛ソングになっている…が、よく考えずとも何故この歌詞を男2人でデュエットしようなんて話になったのかは謎である。イトウシュンゴも正直歌詞を見て謎だったんじゃないだろうか。先輩相手にツッコめる性格でもなさそうなので絶対言わなかっただろうけど。なんか捉えようによっては2人で取り合いしているみたいだし、”僕を信じて The Glory Day”という締めの歌詞も1人で歌っていれば何も思わないが、2人で歌われると君はどっちを信じるのか選んで!と迫っているような感じになってきてちょっと困った曲にもなり得るぞ…。

Break14東京公演でゲストに出てくれたため、次のシングル『coconuts feat.kokomo』にライブ映像も残されている。曲前のトークも少し収録されており、キンモクセイは活動休止になっている事と久々のステージである事にも触れている。2014年に父親の死をきっかけにしてソロサイトを立ち上げて自身の歌手活動を再開(新作ソロアルバムは2年後の2016年、そしてキンモクセイの活動再開宣言は2018年秋)するまで伊藤俊吾が表に出て歌唱活動を行ったのはこれが唯一だったはずで貴重な映像になった。この後「Dance with my Music」にも参加したようだが、映像化されたのはparis matchが参加した日だったため、イトウシュンゴが「Dance with my Music」の振りを一緒にやっている映像はインサートで差し込まれるのみとなっている。

『ALL TIME LIVE BEST』に選曲されるくらいの人気はあったようだが、ボーカル編成上その後演奏されることは無く、あえなくマニアックナイト送りとなり、マニアックナイトでは池森・山根デュエットスタイルで演奏された。
★★★★☆
2ndライブアルバム『ALL TIME LIVE BEST』(2010年Break14ライブ)

5.Celebrate

35thSg Celebrate
35thSg Celebrate 2009年4月29日 "DEENからの愛の贈り物。永遠の愛を誓う究極のウェディング・ソング。"としてC/W含めて結婚をテーマにした楽曲で構成。このためConceptual Maxi Singleとも銘打たれ...
歌始まりだったがストリングス演奏中心のイントロが追加されている。

6.harukaze feat.paris match

作詞:池森秀一、作曲:池森秀一,時乗浩一郎、編曲:杉山洋介
「Negai feat.ミズノマリ from paris match」、C/W「Feel Like Makin’ Love feat.ミズノマリ from paris match」ではボーカルのミズノマリのみのゲスト参加だったが、今作ではparis matchとして2人でゲスト参加。ミズノマリとは「Feel Like Makin’ Love」同様に対等にデュエット、杉山洋介はアレンジとプログラミングを担当している。

ボサノヴァテイストのアコースティックナンバー。池森さんが凄くファンだという事でparis matchとのコラボが実現したためか、paris matchの作風がかなり尊重されている感じはあり、今作も「Feel Like Makin’ Love」に続いてミズノマリにだいぶ合わせに言った感があるが、メインボーカルは池森さんの方が担っている部分が多く、paris matchに近い世界観でDEENが演奏しているイメージだろうか。
★★★☆☆

7.君去りしクリスマス

作詞:池森秀一、作編曲:田川伸治
街はクリスマスでキラキラしているのに、君去りしクリスマスは空っぽでひとりぼっち(超訳)という切ないクリスマスソング。「The Room」的世界観だが「The Room」ほど徹底して暗くはない。それでもリズミカルで淡々と進行していく曲調と、自分は違うけど的な対比であえて楽しそうなクリスマスの模様をサビに持ってくる事によるわずかなキラキラ感で独特の味わいのクリスマスソングになった。
★★★☆☆
20thアルバム初回生産限定盤のみDISC-2『DEEN WINTER SONG PLAYLIST mixed by ☆Taku Takahashi (m-flo)

8.幸せになろう

作詞:池森秀一、作編曲:田川伸治
アコースティックギターメインのバラード。幸せなラブソングでじっくり歌い上げていく…のだが、この曲だけパッと出てこないくらい今作の中でもかなり影が薄い。改めてじっくり聞くといい曲なんだけどこのアルバム他がもっといい曲ぞろいだからなぁ…。
★★★☆☆

9.そばにいるから feat.武沢侑昴・矢萩渉

作詞:池森秀一、作曲:池森秀一,時乗浩一郎、編曲:時乗浩一郎
安全地帯のギタリスト武沢侑昴・矢萩渉が揃って参加。安全地帯は2002~2003年に一時復活した後に活動を長期停止、玉置浩二も体調不良で2008年から休養中だったが、この時期水面下で安全地帯復活の準備が進められていたようだ。この後、年明け2010年に安全地帯復活が発表された。2人はプロデュース業や裏方としての活動は続けていたようだし、安全地帯も既に少しは聞いていて名前は見た事はあったんだけど、いかんせん活動が途絶えていた時期だったので正直最初に名前を見た時は一瞬誰だったっけ?となった。今作では演奏クレジット部分にしっかりとfrom 安全地帯というクレジットがあり、安全地帯に所属している事が明記されている。Electric Guitar&Solo Guitarとなっている事と間奏のギターソロは前半と後半で明らかに奏者が交代しているように聞こえるのでこれは武沢侑昴・矢萩渉のリレーになっているようだ(田川さんはアコースティックギターのみという話もある)。演奏聞いて誰のギターか分かるプロリスナーならすぐに違いが分かるんだろうけど、今作はライブでも共演していないからなぁ…。Break14では普通に田川1人ギターでしれっと演奏してたし。ギタリストばかり3人も参加されても一般リスナーどれが誰の演奏かなんて分からねって。

君とだからここまで来れたしこれからも一緒に進んでいこうそばにいるから(超訳)という前向きハッピーなラブソングで曲調も明るい。ラストではウォウウォウ盛り上がるし、盛り上がるより聞かせるメロディー主体の今作の中ではライブでも盛り上がりそう…だったんだけどマニアックナイト入りすらできない埋もれ曲になったな…。
★★★★☆

10.A Lover’s Concerto

作曲:Johann Sebastian Bach,Sandy Linzer,Denny Randell、編曲:田川伸治
1965年The Toysのヒット曲として知られるスタンダードナンバーをギターインストでカバー

直近では1994年に桑田佳祐がシングル「月」のC/Wでカバーして歌っていたが、今作では田川伸治の実質ソロのインストとなっている。メロディーは聞いた事あったが、歌入りの曲だとは思ってなかったのでたぶん元になっている「メヌエット ト長調」というクラシックの方のメロディーを小中学校の頃の音楽の時間でバッハの曲(実際はクリスティアン・ペツォールト作曲らしい)として聞いていたからなんじゃないかな…。

いずれにしてもけっこう馴染んでいて好きなメロディーの曲だったのでアコースティックギターのソロでもいい曲だなぁと。
★★★★☆

11.星降る夜、この星で

作詞:池森秀一、作編曲:田川伸治
ストリングスも交えた壮大な愛の歌。派手なストリングスでのイントロから曲が始まると静かになるがサビでは一気に盛り上がる。雄大な歌詞とメロディーとサウンド、なんとなく年末バラードの印象もあるが今作どころかDEENバラード史で屈指の名曲だと思う。今作ではメロディアスな山根曲が強い印象で田川曲はちょっと地味な印象だったが今作だけは別格。全田川曲の中でもトップ級。2番でサビに行かずに歌うようなギターソロに突入してからのサビ、そしてラララ大合唱とこの上ない壮大な盛り上がりは感動的。ライブでももっとラスト定番になっても良かったと思う。2014年の武道館本編ラスト曲でも演奏されただけマシではあるが大ステージ映えもする曲だった。年中無休で「coconuts」とか2014~2016年まさかの3年連続問答無用の「翼を広げて」最終曲とかドマンネリな事するよりさ…2016年バラードナイトはこれで締めてほしかったよ…
★★★★★
20thアルバム初回生産限定盤のみDISC-2『DEEN WINTER SONG PLAYLIST mixed by ☆Taku Takahashi (m-flo)

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