13thAl マリアージュ

スポンサーリンク

13thAl マリアージュ

B0085DWG8S
2012年8月8日
作品タイトルは『マリアージュ』のみだが、オリジナルアルバム『マリアージュ』セルフカバーアルバム『Triangle Cover Album』の2枚組。先行シングルに続くトライアングルプロジェクトと称したサポートを入れない3人だけでの制作。6~9月にかけて2度目の47都道府県ツアー「DEEN PLUGLESS TOUR 2012 ~Triangle 絆 47~」を行っており、シングルも今作もツアー中の発売となった。なお2007年は北海道は2ヶ所で48公演だったが、今回は北海道2ヶ所に加えて初日と最終日を同じ場所(東京)に設定したため49公演だった。また8月4日~10月21日までで回った前回よりも時間をかけて6月15日~9月30日までとなったがこれは前回は最大でも空白は1週間だったが、今回は7月11日の埼玉から21日の山梨までの10日間や8月3日の兵庫から21日の神奈川まで2週間以上の空白期間を取ったため。ただし公式にあるように7月16日には「神の雫」MV撮影を行っていたり、2週間以上の8月の空白期間には2度のFCイベントと今作のリリースイベントを開催するなど丸々充電期間だったわけではない。

2012年は年明け1月にBreak16ツアー、3月にAOR NIGHT CRUISIN’を開催していて6月~9月の47ツアーであったが、9月30日のツアー完走からほぼ休息の暇もないままに10月4日~11月29日には「BEING LEGEND LIVE TOUR 2012」に出演。これで終わらずに12月22日に宇徳敬子クリスマスライブにゲスト出演、12月31日からは「Break 17~Road to 武道館~」ツアーが始まるなど明らかにオーバーワークであった。Break17なんかはマジでやる意味が感じられなかったし(2月に終わるも武道館は10月で8ヶ月も先だった)、初めてサブタイトルが以前のものと丸被り(Break12)になったのも気になった(考える暇もないほど走り続け過ぎ)。さすがに40代後半~50代になって無理しない事にしたのか25周年と30周年は武道館を3月のデビュー記念日付近に設定するようになったので47ツアー後に無理なツアーを行う事は無くなった。

正直2012年のオーバーワークが響いてサビよりも平メロの低音部で声が抜けてしまって囁き歌唱になってしまう通称「低音カスカス」発現・悪化したのではないか…。

なお47ツアーは当初和音ツアーや前回のようにUNPLUGGED TOURと発表していたが、UNPLUGGEDの名称はMTVが商標登録していたので使えないとして急遽PLUGLESSへと変更された。同時期にw-inds.も同じようなツアー名変更を発表したのでもしかしたらこのタイミングでMTV側から警告されたりとかあったのかもしれないが真相は謎(長渕剛は変更せずに行っていた)。これに合わせて和音ツアー、3度のリゾートライブ、前回47ツアーの名称も慌てて書き換えられた。

2002年「DEEN Classics Unplugged Live 1st String~和音~」→「和音ツアー」
2007年「DEEN UNPLUGGED TOUR 2007~47都道府県でLIVE,TALK&High Touch!」→「DEEN Summer Resort Live’07」
2009~2011年「DEEN Unplugged Summer Live’○○」→「DEEN Summer Resort Live’○○」

となり、前回の47ツアーが何故かリゾートライブになってしまう珍事が発生。嘘だろ。相当焦っていたことが伺える。今回のツアーで慌てて変更したPLUGLESSは何故か過去の書き換えには一切使用しないどころか、これ以降も使用することは無かった。緊急なので仕方なく受け入れたもののPLUGLESSという言葉にはしっくり来なかったのだろうか。

映像作品に関しては2007年の47ツアーは『LIVE JOY 2007-2008 JAPAN ROAD 47+6』というタイトルで発売していたので問題なし、『和音』の方は『on&off 2002 document of unplugged live&recordings』とunpluggedを使用していたために削除された。現在公式サイトで3rdDVDだけ抜けているのはこの時に慌てて消したままになっているため。ソニーの公式サイトディスコグラフィーやSony Music Shopには普通に掲載され販売も継続して行われている。対応したのはWeb上のバイオグラフィーのみで、紙のバイオグラフィー(ベスト盤等に付属したもの)は当時の名称のままである。

2007年の47ツアーを3人だけで回って以降、MC等で池森さんが頻繁に「3人だけのアルバムを作りたい」と発言。山根・田川両名共にアコースティック編成だけだと飽きるんじゃないのかと難しそうなあまり乗り気でなさそうな態度ではあったものの、「永遠の明日」以降のC/Wではアコースティック編成の曲を収録する機会を設けたり、『クロール』やリゾートライブではバンド編成ながらもアコースティック寄りの方向性に向けてみたりとじわじわと流れを持っていき、20周年を前にしてついに全面的にこの企画が実現した。

47ツアーはトークが長くて公演時間も通常公演より短いので10曲しか演奏されない小規模なライブとなっており、今作の21曲+「Hello」の合計22曲から10曲となっていた。テーマ曲である「Hello」、山根・田川ソロの2曲、「ひとりじゃない」「心から君が好き~マリアージュ~」「歌になろう」の6曲が固定で残り4曲は2枠ずつ『Triangle Cover Album』、『マリアージュ』で日替わり曲としたようで、この都合上、映像化されたのは11曲に留まった。その後もそのままではアコースティックコーナー以外に使いどころが無く、バンド編成でアレンジしてメドレーで演奏された曲はいくつかあるものの、正直作りすぎて持て余した感はある。

初回盤「DEEN LIVE JOY-Break16~Graduation Party~2012.1.28 ZEPP TOKYO」ライブDVD付属。抜粋ではなくMCは極力カットした上で全曲収録となった。このライブでは池森単独作詞のオリジナルバージョン「心から君が好き」が演奏されており、当初のオリジナルバージョンが唯一収録された貴重映像となった(前年のリゾートライブから演奏していたがそちらは残されていない)。缶ケース入り(LINDBERG『Lindy Wingding』と色違いの同デザイン缶ケース)、メッセージカード3種封入(CDとDVDを包んでいる厚紙ケースを開いた時の縦3面部分)、ブックレットがフォトブック仕様、2ページに渡って樹林伸の書き下ろし小説掲載…など2CD+DVDに特殊形態の豪華仕様となり、当時の定価で8400円まで跳ね上がった。『ALL TIME LIVE BEST』初回盤の12600円が最高額のままではあったもののオリジナルアルバム初回盤としては前作が5000円ちょいだったところからの最高額大幅更新だったため、けっこう一気にいったなぁという感覚はあった。

通常盤は一転して普通の2枚組ケースでのCD2枚組。『マリアージュ』『Triangle Cover Album』共に単品での発売は無かった。配信開始以降は『マリアージュ』のタイトルでそのまま21曲配信。『Triangle Cover Album』の表記は消失している代わりにTriangle Cover Versionの表記が加えられている。

『マリアージュ』

1.心から君が好き~マリアージュ~

39thSg 心から君が好き~マリアージュ~
39thSg 心から君が好き~マリアージュ~ 2012年6月27日 2011年の武道館公演の際に来年(2012年)は武道館公演をお休みして15周年時と同様に20周年に向けて2度目の47都道府県ツアーを行うと発表。2011年の武道館公演の後に...
ミックス変更での収録だが編曲:DEENから作曲者の田川伸治名義に変更されている。

2.Shining so Beautiful

作詞:池森秀一、作編曲:田川伸治
大人っぽい雰囲気のミディアムナンバー。サビの展開もどこか美しさを感じる。47ツアーというよりもリゾートライブ想定のような感じもある。“神々が宿ると言う”なんていう出だしはなんだか樹林伸に引っ張られているような…。
★★★☆☆

3.神の雫

作詞:樹林伸、作編曲:山根公路
なんと樹林伸原作の漫画でありコラボのきっかけにもなった池森さんがワインを通してファンになった漫画『神の雫』のタイトルを原作者自らタイトルにして作詞した曲(厳密には複数の名義を使い分けているのでこの漫画では亜樹直名義で原作を手掛けていた)。正しくコラボ、主題歌ともいえるが、そもそもこの作品は2009年に亀梨和也主演でドラマ化されたばかりでドラマ主題歌も当然KAT-TUN。古くは金田一少年から続くジャニーズ案件であり、少なくとも実写で入り込む余地は無かった。ではアニメ化の際にはDEENが主題歌指名ワンチャンある!?と思いきや ア ニ メ 化 な ど さ れ な か っ た 

終始キザな言葉が飛び交うワイン系ラブソング。池森さんではありえない世界観だがさすがにちょっと歌い出しからうおお…ってなるわこれ…。ギターテクが光るカッコいいアコースティックナンバーという事で新曲の中では強い存在感はあり、MVも制作されてリード曲となった。
★★★☆☆

4.ハリネズミのジレンマ

作詞:樹林伸、作編曲:田川伸治
DEENらしいポップなナンバー。リズミカルでキーボードで少しキラキラした味付けをしたり、パーカッションでノリの良さも醸し出しているが…後年普通にバンドで演奏した際に思いっきり化けたのでこれは普通にバンド演奏でやった方が良かったと思う。なんか最初から原曲ありきのアコースティックバージョンっぽいんだよな。全体に言えるんだけどこういうアップテンポ系は特にそう思う。
★★★☆☆

5.雨がいつか上がるように

39thSg 心から君が好き~マリアージュ~
39thSg 心から君が好き~マリアージュ~ 2012年6月27日 2011年の武道館公演の際に来年(2012年)は武道館公演をお休みして15周年時と同様に20周年に向けて2度目の47都道府県ツアーを行うと発表。2011年の武道館公演の後に...
ミックス変更での収録だが編曲:DEENから作曲者の山根公路名義に変更されている。

6.リオの嵐

作詞:池森秀一、作編曲:田川伸治
情熱的なラテンナンバー。しかし今作の制約によりやはり音数が少し物足りない。ていうかさっきから聞こえる演奏がアコースティックギターばかりなんだけど…とそろそろバランスが気になってくる。
★★★☆☆

7.Come on!

作詞:池森秀一・山根公路、作編曲:山根公路
山根ボーカル曲。作詞に池森さんが参加しているが、若々しいウキウキしたラブソングになっていてアンチエイジング路線への萌芽の気配が…。爽やかなアップテンポだが、アコースティック中心の47ツアーの中でソロコーナーではじっくり聞かせるよりもアップテンポで盛り上げようという山根さんの配慮が伺える。

しかしアコースティックギターを重ねたような相変わらずのアコースティックギター中心のアレンジで全くピアノを生かそうとする様子が無いのはどうした事か…。
★★★☆☆

8.AMONG STARS

作編曲:田川伸治
田川ソロギターインスト曲。ジャカジャカとリズミカルにアコースティックギターを奏でる。…がこのアルバム基本的にギターが終始こんな感じで引っ張っているのでソロコーナーならではのアクセントとしては機能しておらず、本編の延長線上にあるインストといったイメージ。またパーカッション叩きまくっているので結局ライブでは同期流しっぱなしになるという…。
★★★☆☆

9.Flower

38thSg Brand New Wing
38thSg Brand New Wing 2011年4月6日 東日本大震災発生から1ヶ月弱での発売。3月12日以降しばらくは発売延期が相次いだが徐々に元に戻り始め、今作は延期にはならずに発売された。5月の日本武道館公演も演出を変更して厳か...
ミックス変更での収録だが編曲:DEENから作曲者の山根公路名義に変更されている。前年のシングルC/Wからの収録。

10.Road to My Life

作詞:池森秀一、作編曲:田川伸治
ようやくアコースティックギターとピアノでバランスよく盛り上がる爽やかポップナンバー。自分探しの旅をテーマにし歌詞だがドライブミュージックっぽいノリで心が晴れていくようなDEENらしさを感じる1曲。
★★★☆☆

11.君へのlove song

作詞:池森秀一、作編曲:田川伸治
アコースティックバラード。樹林伸に引っ張られられたような大人っぽさも漂った今作だがタイトル通りの直球ラブソング。しかしまたしてもアコースティックギターメインというのはこれ一体…。最後くらいピアノバラードで締めても良かったのではないかと思うが…。アルバム最後のバラードってなんだかんだ後年まで覚えている曲が多いんだけど、今作は今回聞き返しても全く聞き覚えすらない初めて聞くような曲というくらい印象が無いまま。

個人的には前作まではとりあえず間違えてカラオケに入れちゃっても平メロ多少怪しくてもサビはなんとか分かる…(1番怪しい曲でもサビ頭くらいまでなら分かる)くらいには全楽曲記憶していたんだけど、今作からは聞いてもうろ覚えか今作のように思い出せず何度聞いても定着しないという曲がチラホラ出始めた感覚がある(聞いた回数が減っているのも当然ある)。このアルバムだと「リオの嵐」「Road to My Life」「君へのlove song」辺りを筆頭に後半に残りにくい曲が集中しているので後半息切れ感があるような…。47ツアーは10曲くらいしか演奏しないのに何故に21曲も収録した大容量アルバムを作ってしまったのか(日替わり曲がよりどりみどりで飽きさせないぜ!というのはあるにしても複数公演回るファンの方が圧倒的に少ないんだからさ…)というのは割と疑問だったりする。新作の方はミニアルバムで良かったんじゃないかなぁ…。なんならシングル『心から君が好き~マリアージュ~』3曲と3人用『Triangle Cover Album』があれば47ツアーは十分だったわけなんだけど(それでも数曲はセトリから外れる入れ替え枠になる)、「3人だけのアルバムを作りたい」と公言し続けた結果がセルフカバーばかりになって新曲が数曲となってしまうのだけは嫌だったのかなとも思う。
★★★☆☆

『Triangle Cover Album』

1.このまま君だけを奪い去りたい

作詞:上杉昇、作曲:織田哲郎、編曲:田川伸治
1stシングルのセルフカバー。1999(Acoustic version)、2005(キセキ)に続く3度目のセルフカバー。前回の47ツアーや初の武道館での3人だけでの演奏ではAcoustic versionを3人仕様に改変して演奏していたが、今作でアコースティックギター、キーボードを軸にした3人で演奏するアコースティックバージョンをきちんと作り直したようなイメージ。Acoustic version、キセキ共にキーは-1らしいので、-2まで下げた今作は最も低いスタジオ音源となる。

当時アレンジ歌唱でズレていたサビの歌唱もあら不思議、綺麗に”奪い去りたい”と伸びていく。以降のバージョンも含めて最も穏やかに落ち着いたバージョンかな。

今作以降Acoustic version(厳密にはバイオリンソロをアコースティックギターソロに差し替えたり、いなかったキーボードを足した改変アレンジ)を差し置いてアコースティック編成時の定番バージョンになる…かと思いきや案外そんな事も無く、イントロはこのバージョンから入っても間奏のソロ部分がAcoustic versionに変わっていたりと合体バージョンで演奏されることもあった。
★★★★☆

2.ひとりじゃない

作詞:池森秀一、作曲:織田哲郎、編曲:田川伸治
9thシングルのセルフカバー。2000(Bossa Nova Style)、2005(キセキ)に続く3度目のセルフカバー。アコースティックながらパーカッションも駆使してアップテンポに盛り上がる正統派のアコースティックバージョン。何せ前回はボサノヴァになってしまっていたからな…。Everything!Be Alright!の歌詞に無い間奏のコーラスパートはEverything!ウォオオオ!Be Alright!ウォオオオ!とウォオオオ!が追加され、アクセントのようにさらに印象的になった。
★★★★☆

3.瞳そらさないで

作詞:坂井泉水、作曲:織田哲郎、編曲:大平勉
5thシングルのセルフカバー。2000(Smooth Blues Mix)、2005(キセキ)、2009、2010(’09+Ukulele)に続く5度目のセルフカバー。2009(着うたとCD)と2010年のウクレレを加えたやつのアレンジは同じなのでアレンジとしては4度目のリメイク。大平勉にアレンジを託し、なんとなくだけどZARDセルフカバーバージョンへと寄せたようなまったりムーディーなバラードナンバーへと変貌(Smooth Blues MixやZARD同様に2番のサビを飛ばす構成)。今作では数少ない比較的キーボードが目立つアレンジ。いきなりこれだとまったりしちゃったなぁと思っていただろうけどもう5回目のセルフカバーな上にアップテンポなアコースティックは2009があるのでこうなるしかないよな。
★★★☆☆

4.Teenage dream

作詞:坂井泉水、作曲:栗林誠一郎、編曲:山根公路
6thシングルのセルフカバー。2005(キセキ)に続く2度目のセルフカバー。前回も山根単独アレンジで今回も山根アレンジ。アコースティック続きの中で今作ではエレキギターをメインに使用しているのが新しい。キーボードも聞こえるのは聞こえるがエレキの方が目立つ辺り、キーボードに全くこだわらない山根さんらしい。全体には割と原曲のイメージから逸脱はしていないか。
★★★★☆

5.夢であるように

作詞:池森秀一、作曲:DEEN、編曲:田川伸治
13thシングルのセルフカバー。2005(キセキ)に続く2度目のセルフカバー。キセキも暗めのバラードになったが、今回も暗めのアコースティックバラードに。キーを下げて音数を減らすとこの曲はどうしても暗くなる宿命なのか…。原曲というよりキセキVersionのアコースティックバージョンみたいな印象も。キセキでは残していた印象的なピアノのアレンジは排されてしまったためイントロの印象が恐ろしく薄い。とはいえ今作では珍しい完全にピアノの演奏メイン。編曲は田川さんで田川さんの方がピアノメインのアレンジを用意してくれるとは…。
★★★☆☆

6.未来のために

作詞:池森秀一、作曲:池森秀一・宇津本直紀、編曲:山根公路
7thシングルのセルフカバー。2000(Sing-along version)、2005(キセキ)、2006(English Version)に続く4度目のセルフカバー。キセキとEnglishはアレンジも演奏も同じで英語で歌いなおしただけなのでアレンジとしては3度目のリメイク。これもストレートにアコースティックバージョンに変えた感じだが、冒頭をサビ始まりにしたところには意外性がある。
★★★☆☆

7.翼を広げて

作詞:坂井泉水、作曲:織田哲郎、編曲:山根公路
2ndシングルのセルフカバー。2005(キセキ)に続く2度目のセルフカバー。奇をてらわずアコースティックギターとキーボードとボーカルで文字通りTriangle Cover Versionをシンプルに突き進むアレンジ。2008年に発表されていたZARDの未発表セルフカバーバージョンのように最後の合唱無しでシンプルにまとめるという選択肢もあったとは思うんだけど、DEENバージョンはやはり最後のあれが無いと…という事なのか2番サビの後の間奏を挟んでの合唱パートもしっかり残されている。ライブでは最後の合唱の合間に裏声でフゥ~フゥ~ウウ~♪と入れるようになって久しかったがレコーディング音源で初めてそれが再現されているのもポイント。
★★★☆☆

8.君さえいれば

作詞作曲:小松未歩、編曲:田川伸治
15thシングルのセルフカバー。2005(キセキ)に続く2度目のセルフカバー。アコースティックギターメインでそのまま原曲の力強さを表現したような好リメイク。キセキの頃よりも声に力強さが戻っているのも良い。
★★★☆☆

9.哀しみの向こう側

作詞:池森秀一、作曲:池森秀一・山根公路、編曲:大平勉
21stシングルのセルフカバー。ここに来て初セルフカバー曲。大平勉はキーボード担当者だけあって、「瞳そらさないで」同様に素直にキーボードメインのアレンジ。元々アレンジがおとなしめの曲だったが原曲よりさらに優しく包み込むような雰囲気。あと何度目のリメイクか数えてはいないだろう状態になってくる今作の中で初セルフカバーというのは新鮮

後に『DEEN WINTER SONG PLAYLIST』にこの音源がしれっと選曲された。
★★★☆☆
20thアルバム初回生産限定盤のみDISC-2『DEEN WINTER SONG PLAYLIST mixed by ☆Taku Takahashi (m-flo)

10.歌になろう

作詞:池森秀一、作編曲:田川伸治
2008年に日本武道館公演用に制作した楽曲。直前のライブDVD特典CDで初収録、2009年の『DEEN NEXT STAGE』にはその前のカウントダウンライブで観客の合唱だけ録音して最後に加えたバージョンで収録していたがアレンジ自体は同じものだったので初のセルフカバー

武道館限定演奏曲だったこの曲を2012年の47ツアーでは初めて他のライブで演奏解禁し、全公演で演奏しみんなで大合唱、その模様をステージ上から池森さんがハンディカメラで撮影してBlu-ray『DEEN JAPAN ROAD 47~絆~』の締めとした。オリジナルをそのままアコースティックに置き換えた原曲イメージ通りのアレンジになっているが、間奏のギターソロだった部分をほぼ同じメロディーでピアノソロとして山根さんに譲渡しているところはポイント。田川編曲でわざわざそんなことをしたのは山根さんが全くキーボードを生かそうとしないので気を遣ったのだろうか…。最後の最後でピアノ確かにいるわーと感じられる。ラストのサビや最後のラララパートでは何故か大合唱が差し込まれる。クレジットには何も書いてないがこれはNEXT STAGE MIXで使用した観客の合唱を再度持ってきて入れているのだろうか。

結果的にこのアルバムとにかくアコースティックギターまみれになってしまい、どう考えても田川さんの貢献が突き抜けてデカく、トライアングル感が薄くなってしまった。。
★★★☆☆

コメント

タイトルとURLをコピーしました