46thSg 君へのパレード♪
2017年5月24日
3度目の47都道府県ツアー「DEEN 47都道府県ツアー2017 ~Triangle 絆 Lap3~」に向けたシングル。アルバム『PARADE』の先行シングル。
期間生産限定盤A,B,Cの3種リリースで、C/Wが池森・山根・田川それぞれのソロ曲という複数商法が展開した。各自ソロ曲のMV収録DVD付。ジャケットは帯と車の色が異なる以外は同じ写真、裏ジャケが各自のソロ仕様となっている。
また初回限定デジタルセレクトカップリング盤”CD+DVD+1曲DL”として「君へのパレード♪」全47都道府県ver.から1バージョンDLできるシリアルナンバー封入。クラブレコチョク経由なのでクラブレコチョクへの会員登録が必須だった。
カラオケバージョンが収録されたのは表題曲のみだが何故か今作ではoff vocal versionではなくinstrumental表記となっている。何故時々名称が変わるのか。前回変わった時との共通点はどちらも限定盤シングルという事だが…。
期間生産限定盤なのに初回限定デジタルセレクトカップリング盤という期間限定なのか初回限定なのかよく分からない事になっているが、DL期限は11月22日までと短めだったので、今作の期間生産自体は明示されていないが例えば年内一杯まででDL期限よりは長いという意味だったのかもしれない。どっちみち2週目以降超落して誰も買わないんだから期間限定にしても永続販売にしてもほとんど同じとか言ってはいけない
結果的に田川伸治在籍時の最終シングル。
君へのパレード♪
作詞:池森秀一、作曲:山根公路、編曲:古井弘人
今回も古井弘人を起用。メンバー3人+ストリングス4名のみで、ベースドラムは呼ばず打ち込みだがパーカッションを田川さんが担当している。また山根曲ながらプログラミングが田川さんにだけ表記されている。編曲にも関与していないもののサウンド面でかなり田川成分が高そうな事が伺える。『マリアージュ』でのアコースティック編成よりは音数が多いが、軽めのサウンドが特徴的。
3度目の47都道府県ツアーのテーマ曲という事もあるが回を追うごとにみんなに会いに行くよ的なメッセージをラブソングに置き換える手法がストレートになってきていて今回はラブソング感が強め。もう少し深みがあってもいいと思うんだけどアンチエイジング路線がどうにも抜けきらないというか…サウンドもあってどうにもこうにも軽快というより軽~いんだよなぁ…。キャッチーで耳馴染みはいいんだけど、リズムアレンジがシャカシャカテテテテテしていてどうにもこうにも簡易的というかデモっぽいのが軽量に感じる理由か。
今作でもかなり面倒そうな振付が導入されていて当時流行り始めていたた「踊ってみた動画」まで公式に公開。けっこう動いてて狭い会場内でやるにはぶつかりまくりそうだったが、生き残った熟練のダンシングフレンズさん達はその辺りの距離感ももうとっくに掴めていたのだろう。この頃には以前のようにメンバーがステージ上で「踊りましょう・ついてきてください・やらない方が恥ずかしい感じになってんゾ・もっと複雑にしようか」等の強要する発言を執拗に繰り返すことはなくなっており、やりたい人はやり、ついていけない人はとっくにライブに来なくなっているか、後ろの方で見ているという感じになっていたと思われる。武道館だと2階席周辺はなんとなく程度かやってない人がいてももう全く浮かないくらいの状態だったと思う。
何故かMVが2種制作され、オリジナルとDirector’s Cutが存在するが、ジャグリングダンサー集団の登場のタイミングが違うなど編集内容に差がある程度で何故2つも用意されたのかは良く分からない。
Album Versionではストリングスによる前奏が加えられている。
★★★☆☆
17thアルバム『PARADE』(Album Version)
7thベスト『DEEN The Best FOREVER ~Complete Singles+~』
Type-AのみC/W
LIP
作詞:池森秀一、作曲:池森秀一,Gary Scott Huddleston、編曲:Gary Scott Huddleston
池森ソロ。作曲から撤退して久しい池森さんが『心から君が好き~マリアージュ~』C/W「Hello」での山根さんとの共作以来5年ぶりに作曲にクレジットされた。共作したGary Scott Huddlestonは池森さんとアマチュア時代からの音楽仲間だったようで以前から時々サックスやコーラスで作品にも参加していて、2016年の『DEEN AOR NIGHT CRUSIN’~3rd Groove~』ではサックス&パーカッションで全面参加、この後の『DEEN LIVE JOY-COUNTDOWN SPECIAL~ソロ!ソロ!!ソロ!!!~』の池森ソロにも参加するなどここに来て再度の共演が増えていた。この時期より増えたインディーズ系ミュージシャンへのプロデュース業においてもプロデュースだけでほぼ曲作りはしていないが、確かGary Scott Huddlestonとの共作での提供は1つはあったはず(提供相手はいずれもほぼ無名で情報が乏しいので良く分からない)。
そんな昔からの音楽仲間と組んだだけあって初期の黒森ナンバーを思わせるR&B系統の曲。曲調は確かに久々にクールで大人っぽく歌詞もアダルトなものになっているのだがSHUの頃のようなこっちが本当の趣味なんだというような感じがしなくてどこかぎこちないというか…歌い方になんかクールさが足りないような…。黒森さんではなく池森さんがそれっぽく歌っているような以前とは違う感触がある。これは年月を経てすっかりDEENのボーカル池森秀一となり、本場のR&Bに憧れてブラックミュージックのシンガーを目指していた若き日の黒森さん成分は抜けていってしまったという事なのだろうか。
★★★☆☆
Type-BのみC/W
I need my car
作詞作曲編曲:山根公路
山根ソロ。Cajon:白戸一己というクレジットがあるが、ギターを誰が弾いているのかは不明。デモみたいな打ち込みの軽さだが、アップテンポな爽やかポップ。山根さんっぽいイメージ通りの曲。ドライブをテーマにしているが、山根さん本人は免許を取得していない事を公言しており、イメージで書いているようだ。
★★★☆☆
Type-CのみC/W
Sense of Nostalgia
作編曲:田川伸治
田川ソロ。エレキギターによるインスト。ロックにかき鳴らすのではなく、ポロンポロンとつま弾いて落ち着いた雰囲気で聞かせる内容。これもハードロックをやらなくなった2015年頃からの田川ソロっぽい曲。
今作、池森さんのAは赤、山根さんのBは青を基調にしており、田川さんのCはジャケットやシールの色は黄色っぽいので赤・青・黄で3人を色分けしたのは明白なんだけど、このCだけは何故かCDレーベル面や歌詞カードは茶色っぽくなっていてCだけ色が統一されていないのが地味に気になった。
★★★☆☆
デジタルセレクトC/W
君へのパレード♪(全47都道府県ver.)
入手したのは埼玉Version。
「Smile Blue」の時と同様の試みだが、今回はフルコーラスで、1番と最後のサビ終わりの”今からさあ君へのパレード”の部分が各都道府県に差し替えられているバージョン。前回は着うただったのでサビだけ歌えばよかったが、今回はフルサイズで2ヶ所変えるだけで47バージョンフルコーラス歌唱は現実的ではない(47ツアー前に喉やっちまうって)。今回は該当箇所のみ差し替えレコーディングだろう。
3種買ったのにうっかりしていて埼玉VersionをDLして放置したまま残り2種が期限切れとなってしまい、埼玉Versionしか入手していない。埼玉Versionでは”今から埼玉へのパレード”となっていて“さあ君”を”さいたま”に変えているのでハマりが良かった。2文字の都道府県は確実に“さあ”残しが可能だったと思われるが、3文字以上はやりにくそうだし、北海道なんかどう頑張ってもハマりが悪そうな…。ライブ映像だと全部元の歌詞のままだったと思うし、今も着うた配信されている「Smile Blue」と違って今作は入手不可能だから確認しようがない。47枚購入しないとコンプできないがこのCD1枚定価だと2000円ちょいするがネット割引で当時ジョーシン通販で購入した際の価格は1枚1680円。1680円×47=78960円。Amazonだと割引率がもう少しいいと思われるがどんなに頑張っても7万台後半は確実。そこまでかけて47種入手した猛者はさすがに存在しないのではないか…。
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