17thAl PARADE

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17thAl PARADE

B071SJLSRX
2017年8月9日
25周年は翌年だったが、25周年イヤー メモリアル・オリジナルアルバムとも銘打たれた。

『マリアージュ』に続きサポートを入れない3人体制となったがストリングスは普通に招いている。パレードをテーマにしたのでそれっぽいジャケット写真となったが、ジャケットで池森さんが吹きマネしているような管楽器系は一切使用されていない。また単にベースドラムサポートを起用していないだけという状態で打ち込みと田川さんのパーカッションを多用。これに関してナタリーのインタビュー上で山根さんが

最初はツアー同様3人で、アコースティック編成で演奏できるものにするつもりだったのですが、それによって表現できる音楽の幅を限定させてしまうのはどうなんだろう?と思ったんです。だから最終的には枠にとらわれず、自分たちが表現したい音で作ろうと

とコメントしているので『マリアージュ』のような作風を当初は試みていたようだ。

5月~9月まで開催されていた3度目の47都道府県ツアー「47都道府県ツアー2017 ~Triangle 絆 Lap3~」の最中のリリース。わざわざツアー中にリリースしたものの、そもそもトーク中心で1公演10曲程度と曲数も少ないこのツアーでは初期のヒット曲+「君へのパレード♪」でほとんど枠が埋まってしまう。山根・田川ソロも先のシングルで発表されたばかりなのに今作にもあるので日替わりにするしかなくなるし、新曲からは「サマーソング」「キズナ」の2曲程度しか固定で演奏されなかった。12月31日の『DEEN LIVE JOY-COUNTDOWN SPECIAL~ソロ!ソロ!!ソロ!!!~』のDEEN perfomanceパートでは今作収録曲を中心とした選曲でバンドバージョンで披露されたが、以降すぐに田川脱退が控えていた事もあって、ツアーでじっくり演奏されることも無いままとなった。

1.君へのパレード♪<Album Version>

46thSg 君へのパレード♪
46thSg 君へのパレード♪ 2017年5月24日 3度目の47都道府県ツアー「DEEN 47都道府県ツアー2017 ~Triangle 絆 Lap3~」に向けたシングル。アルバム『PARADE』の先行シングル。 期間生産限定盤A,B,C...
イントロにストリングスによる前奏が加えられている。インタビューで記者が質問する際に「山根さんのアレンジによるストリングスをイントロに加えたアルバムバージョン」と説明しているが、クレジットにその旨の記載はない。

2.ずっと伝えたかった I love you<PARADE Style>

作詞:池森秀一、作編曲:田川伸治
44thシングルのリメイク。原曲は電子音全開の異色のデジタルナンバーでまだアルバム未収録のままだったが、今作で再利用され、電子音を排した別アレンジでリメイクされた。リメイクというか田川さんの編曲になっているので、作曲者が作ったサウンドに還ったとも捉えられる。なんだかんだあのどぎつい電子音が曲のイメージを引っ張っていた事もあり、普通の軽い打ち込みになるとおとなしくなってしまったような印象。

わざわざアレンジし直したものの47ツアー未演奏、ソロ!ソロ!!ソロ!!!でもスルーとなりそのままこのバージョンがライブ演奏されることは無かった…。まあライブだとこのバージョンを中途半端にバンドアレンジして演奏するよりも原曲を電子音の同期駆使しながらバンド演奏した方が早いっつーかなんつーか…
★★★☆☆

3.ミステリーなガール

作詞:池森秀一、作編曲:山根公路
歌謡テイスト+ミステリアスな雰囲気の1曲。記者が『コナン』を連想したのかこのインタビューでは「人気テレビアニメ番組を彷彿とさせるフレーズが散りばめられています」と聞いたかと思えば、何故かそのまま「アニメソングはどういう思いを込めて作っているんですか?」と謎の質問をぶちかます珍妙な空間となった。いやDEENがアニメなんて最後にやってから2017年時点でも20年近く経過してんすけど…?メンバーも「これまで3曲のアニメのテーマ曲を担当」と回答しておりこれはGT、コナン、中華一番に該当するが1996~1998年の3年間である。どう考えてもこれはインタビュアーの的外れな質問だったと思う。

47ツアー未披露、ソロ!ソロ!!ソロ!!!でDEENパートの1曲目として初演奏されるもその1回ポッキリ。
★★★☆☆

4.Te Amo

作詞:池森秀一、作編曲:田川伸治
ボサノヴァっぽいゆったりした楽曲。大人っぽい雰囲気を醸し出しているものの印象は薄い。インタビューで田川さんの「個人的にはもっといやらしい感じを出してもいいのかな?とも思ったけど、池森にはどうやら聖域があるらしくて……(笑)」という発言と池森さんの回答「別にないんですけどね(笑)。大人の2人が海で休日を過ごす歌詞になりました。」というところに両者のズレが垣間見える。池森さん的には十分に大人の雰囲気にしたつもりな様子なんだけど、田川さんとしてはこれでは物足りないところがあったかのようで…。この後、脱退が控えていただけにちょっと気になってしまう感覚のズレを示唆する両者のコメントである。

ライブ未演奏のままとなった。
★★★☆☆

5.少年<PARADE Style>

作詞:池森秀一、作曲:山根公路・田川伸治、編曲:山根公路
8thシングル両A面曲のセルフカバー。『和音』でのセルフカバーに続く2度目のセルフカバー。ストリングスも導入しているがピアノとアコースティックギターでシンプルに歌い上げていて『和音』バージョンよりもさらにしっとり落ち着けた感じ。名曲には違いないが『和音』バージョンが感動的だったのに比べると、シンプルにアコースティックバージョン(ストリングス付)といった感じ。

47ツアー、ソロ!ソロ!!ソロ!!!の両方で演奏されており、ソロ!ソロ!!ソロ!!!でもバンド演奏ではなく3人スタイルで演奏した。
★★★☆☆

6.サマーソング

作詞:池森秀一、作編曲:山根公路
DEENらしい王道爽やかサマーポップ。ここまで来るといつものバンド編成をただ打ち込みでデチューンしたかのような普通にベースドラム入れればいいのに…となってしまうようなアレンジ。『DEEN LIVE JOY-COUNTDOWN SPECIAL~ソロ!ソロ!!ソロ!!!~』で唯一バンド編成で演奏した映像が残されているが、バンドバージョンの方が普通に完成形に聞こえる…。

歴代のDEENのサマーソングを歌詞に盛り込みまくっている文字通りにパレードのような楽しい1曲でもある。「二十歳」の時に比べるとかなり露骨にぶち込みまくっているのはシングル曲とアルバム曲の意識の差か。ここまでやっても許されるだろう的な。

今作を代表する1曲となり、47ツアー、ソロ!ソロ!!ソロ!!!でも演奏され、唯一2人になってからのリゾートライブでも演奏した事がある模様。
★★★☆☆

7.Catch her Heart

作詞:池森秀一、作編曲:田川伸治
これまた少し大人っぽい雰囲気の楽曲。今作での田川曲はアンチエイジングなポップ路線ではなくもう少しDEENを大人っぽい方向に持って行こうとしているかのような曲が並んでいるので、脱退した際はとうとう池森さんのアンチエイジングなパッパヤノリについていけなくなったのかなと最初は思っていたんだけど…。当の田川さん本人がソロになったら”キミの涙はボクがミストに変えて虹にするさBaby”などと池森さんより遥かにパッパヤした歌詞を自ら書いて自らノリノリで歌い始め、一方で池森さんのパッパヤノリは浄化されたかのようにアンチエイジングな方向性が抜けていったので何がどうなっているのやら…。パッパヤ神の呪いみたいなのが移行したのか?

ライブではソロ!ソロ!!ソロ!!!でのバンド演奏1回ポッキリ。
★★★☆☆

8.Sensual Blues

作編曲:田川伸治
田川ソロ。「Sense of Nostalgia」に続いてエレキギターをオシャレに弾きまくるインスト曲。”「Sense of Nostalgia」の流れを汲みながらもう少しスパイスの効かせた仕上げ”というコメント通りで、前年匂わせていたジャズの要素も強く感じられる。
★★★☆☆

9.Summer boy’s tears

作詞作曲:山根公路、編曲:山根公路・篠崎裕
夏の終わりの寂しさをイメージしたようなミディアムナンバー。戻れない過去を歌っているためかどこかノスタルジックでもある。サビメロも久々に強いし、あまりハイトーンに行き過ぎず、伸び伸びと歌っているのは印象的。
★★★☆☆

10.Oh My Friend

作詞:池森秀一、作編曲:田川伸治
古くからの友への友情を歌ったバラードナンバー。これももう少しアレンジがしっかりされていたらもう少し化けた曲だと思うんだけど、もう1つ印象薄いままなんだよな…。「Te Amo」と並ぶ不遇っぷりでライブで演奏されなかった。
★★★☆☆

11.キズナ

作詞:池森秀一、作曲:山根公路、編曲:古井弘人
3人ボーカル曲。Aメロ池森→田川、Bメロ山根、サビ3人という構成。

今作の事実上のリード曲で、47ツアーで発売前から演奏し続け、バンド編成でソロ!ソロ!!ソロ!!!→25周年武道館と連続で演奏された。異様にキーが高く、サビはほぼ全編裏声となっているのがインパクトだが、キーを池森に合わせて変えようとしたけどそのままでいいという事になったらしい。タイトル通り3人の絆、ファンとの絆を確認し合いこれからも続いていく…という感動的な曲だった…はずなんだけど…。

どこで何を掛け違えたのか、年明け早々の田川脱退発表により、はて…キズナとは…(虚空)と誰もが複雑な心境になってしまったある意味で罪な1曲。武道館で歌われた際のこの曲は正直どう聞けばいいのか分からなかった。

各自のソロパートでは音楽への目覚めやこれまでの歩みを反映しているんだけど、2番の田川さんのパートはかなり謎。田川さんが広島出身とはいえ“僕がいたあの頃からカープはいつも真っ赤に燃えていたよ”ってなんでここだけ地元の野球チームネタになって本人に関係ない歌詞になってんの?2016年に広島カープがリーグ優勝していたという背景はあったとはいえ、田川さんってそんなにカープファンアピールしてたっけ…?Bメロの山根さんパートは1番も2番も明らかに歌詞のハマりが激悪で物凄く歌いにくそうだったりもするし、平メロの歌詞の生焼け感が凄い。こんなにメロディーへの当て方が雑なのって他に例を見ないような…。あまり練り込む時間が無かったのだろうか。ていうか各自のパートは各自で書けば良かったのにな…とこの曲に限っては思った。初の作詞:DEENがこの曲ってなってれば熱かっただろうし。ただその分脱退でより落とされ
★★★★☆

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