47thSg ミライからの光

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47thSg ミライからの光

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2019年2月6日
「夢であるように」「永遠の明日」に続くテイルズシリーズ3度目となる『テイルズ オブ ザ レイズ』タイアップシングルとして久々にシングルCDで発売された。2人になって初のCD作品

歴代のシリーズのキャラクターが総出演する作品という事もあり、テイルズ仕様の裏ジャケ部分には前2作のタイアップ時にも描かれていたキャラクターの顔も見られる。タイアップ効果が期待されるも、既にパッケージ発売が無くなっており、スマートフォンゲームとなっていた。またDEENが担当する事になったのは第3部である「テイルズ オブ ザ レイズ フェアリーズ レクイエム」であったが、1部の[Alexandros]「NEW WALL」」2部のGIRLFRIEND「ミライリスト」、この後の最終章BoA「I believe」と全て特に目立ってヒットしたわけでもなく、GIRLFRIENDに至ってはシングルで出さずにアルバム曲で済ませていた。

DEENとしては『永遠の明日』での久々のトップ10ヒットもあってか、C/Wに歴代主題歌のゲームバージョン音源を収録するなど旧作ファンにもアピールしたが、初登場25位、3000枚程度の売上となり全く伸びず…。勝負作で伸びなかった事もあってか、いよいよシングルCD発売は途絶えていく事となった。

初回盤は「Journey to the light ~DEEN in Taiwan~」収録DVD付。今作と続くアルバム『NEWJOURNEY』のジャケ写を台湾で撮影した際のドキュメントとなっているが撮影風景よりも観光風景がメインの映像となっていて今回はテイルズに寄せていない。
通常盤は「離さない君を、離れない僕は。(off vocal version)」をカットした代わりに、「夢であるように パチスロ テイルズ オブ デスティニー Version」収録(初CD化)

配信版はSpecial Editionと題されているが、通常盤の収録内容のうちテイルズバージョンの2曲を「永遠の明日」シングルバージョン、「夢であるように」キセキVersionへ差し替えるという謎仕様。

ミライからの光

作詞:池森秀一、作曲:山根公路、 編曲:侑音
スマートフォンゲーム『テイルズ オブ ザ レイズ フェアリーズ レクイエム』主題歌。「永遠の明日」をサビで「とわのあす」と読み方を変えて使用、Aメロで「夢であるように」という単語を入れたほか、ゲーム世界に密接にタイアップしたような壮大アニソンゲーソン的世界観が強い。前2作はまだ日常でも適応できるような世界観になっていたが、今作はパチスロタイアップになった「Future」に近い世界観。やたらと守りたかったり、闇、孤独、世界、戦う、星、砕き、空が割れ、等々のアニソンゲーソン的頻出壮大ワードが繰り出されまくる。よって日常レベルで共感できる部分は無くゲームの曲だなぁ…としか。

楽曲自体は気合が入っているほか、「永遠の明日」の頃に比べると明らかに高音攻めで力強い楽曲にはなっているが、ギターの存在感をどうするかでまだかなり遠慮があったのかやたらギターが遠い。ストリングスの方が明らかにデカく存在感を発揮しており、イントロ部分以外ではほとんどギターが聞こえなくてギターの印象が無い。さらに最後のサビ前の間奏に至っては何故かやたら長い割にはどの楽器も主張しない半端なインスト状態が続き、ようやくギターソロっぽいパートになったと思ったらギターではなくストリングスがソロっぽい演奏を奏でるというハズシっぷり。この間奏部分は聞くたびにギターソロが抜け落ちているように聞こえてしまい物足りない。2019年のテイルズフェス出演時のライブ映像では侑音がこのあるべき場所で新たにギターソロを弾いていたのでそれだよそれ!とようやくしっくりきた。

MVはほぼライトの演出程度でシンプルな2人の演奏・歌唱シーンを中心としているが、歌っている映像とギターに比べるとどうしてもイマイチどこを弾いているのか分かりにくくソロパートも無いキーボード演奏の映像だけではカット割りを持て余しまくっているのがより鮮明になってしまい正直MVを見て改めてギタリスト不在になった寂しさを痛感してしまった。

カッコいいんだけどゲーム世界に寄せすぎ&ギター遠慮しすぎでしっくりこない部分も多い曲となったが、テイルズシリーズから新たな若い世代にDEENを知ってもらうという点では数字に表れずとも役割は果たしているんじゃないか…とは思うがさすがにあの頃ほどの人気は無さそうだしな…(もっと売れ筋ならパッケージ販売もしているはずだし…)。

1コーラスのゲームバージョンの映像は『NEWJOURNEY』初回盤B付属DVDに収録されている。なんかキーが高くてとんでもない事になっているような…。
★★★☆☆
18thアルバム『NEWJOURNEY

C/W 離さない君を、離れない僕は。

作詞:池森秀一、作編曲:山根公路
王道のバラードナンバー。山根さんが編曲まで手掛けているのは3人時代から引き続きだったので侑音ばかりでなくこの体制も継続するものと思われたがまさかのこれが最後だった。池森作曲撤退に続き、これをもって山根編曲撤退となり、それぞれ作詞と作曲に専念し、編曲は侑音を中心にアレンジャー任せというのが新体制での基本制作パターンとなった。確かに作編曲2人だったのが1人になってしまってはマンネリ不可避だし、しかも池森作曲撤退が2011年、5年ほど作曲2人になっていたのがついに山根さん1人で全部やらなきゃならなくなったとなれば仕方なかったのかもしれないが、危惧していた作曲負担は結局変わらないわけで、2人しかいないならもう少し柔軟に作詞作曲編曲それぞれ適宜2人で担当しつつ外部の手も借りるという形で何も作詞池森、作曲山根を絶対固定にしなくても…とは思う。

曲自体は王道ストバラだが、サビ2行目のメロディーが「雨がいつか上がるように」「未来のmemories」のサビの共通するあの聞かせどころのメロディーをまたしても彷彿とさせるなど早くも使い回し感が…。作曲1人負担によるどこかで聞いた事あるような感じはどうしても出てくるようにはなった。

アルバム未収録となったが、シングルCD発売がほぼ撤退傾向となりC/Wがほとんど生まれなくなった現状、C/W集第3弾に至るほどの曲数が溜まる見込みは皆無となり、永遠にアルバム未収録のままになりそうである。
★★★☆☆
アルバム未収録

Bonus Track
永遠の明日 テイルズ オブ ハーツ Version

作詞作曲:池森秀一、編曲:DEEN&時乗浩一郎
2008年の34thシングルのゲームバージョン。当時のサントラ盤にのみ収録され、2013年のBOX『PERFECT ALBUMS+1 20th Anniversary』には収録されていた。1コーラスのみでキーが1つ高い。よって田川・宮野・HIDEによる演奏体制。この方がより爽やかなのと当時この音源の方がゲームのプロモーション映像で先に世に出ていたので当時からこっちのキーの方が良かったという声も少なくなかった。

今の声ならオリジナルよりこっちの方がむしろ歌いやすいまであると思うんだけど、さすがに低い頃のキーを上げて演奏するという試みまではしていない。

配信版Special Editionはただのシングルバージョン
★★★★★

通常盤のみBonus Track
夢であるように パチスロ テイルズ オブ デスティニー Version

作詞:池森秀一、作編曲:DEEN
1997年13thシングルの当時のゲームバージョンをパチスロ化した2013年に新録音したバージョン。構成は当時のゲームバージョンと同じ。当時のテイルズ オブ デスティニー Versionはサントラ盤、『永遠の明日』C/W、BOX『PERFECT ALBUMS+1 20th Anniversary』に収録されていたが、このパチスロ版は2013年のシングル『もう泣かないで』初回盤DVDの『パチスロ「テイルズ オブ デスティニー」×DEEN スペシャルミックスムービー』のみに収録されていてゲームのアニメーション映像で「Future」と連続して収録されていただけだったので初CD化

冒頭のギターの音色がライブ演奏に近くなっており、演奏も再録音されていたと思われる。そうなると田川ギターは当然としてリズム隊は宮野ベース・HIDEドラムだろうか。

前述のイントロ部分のギターの弾き方が当時のライブのものになっている以外にアレンジに大きな違いはないが、このバージョン最大の特徴はなんか池森さんの声が奇妙というところだろう。歴代のライブでもこんな詰まった鼻声みたいな声で歌っていた映像は1つもなかったように思うんだけど、この変な歌声は一体…。妙に加工っぽくもあって、キー下げで歌ったボーカルを機械的に上げたりした時にこうなるようなそんな変な声のような…。

配信版Special EditionはキセキVersionに差し替えられた。今なら30周年新録音バージョンもあるので差し替えてもいいんじゃないか
★★★☆☆

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