6thBest DEENAGE MEMORY

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6thBest DEENAGE MEMORY

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2013年3月13日
20周年記念ベストアルバム。特典ベストや企画作が続いていたが『SINGLES+1』『PERFECT SINGLES+』に続く3度目の本格ベストアルバム。今回もオールタイムベストとなっているが、『PERFECT SINGLES+』ではカットされたクラシックス、カバー含むシングル表題曲は31st両A面「翼を広げて」を除いて全曲収録(全シングル39曲と書いているので「少年」はアルバム枠での収録)。加えて初期のアルバムから数曲選曲されている。新曲1曲収録。

Ballad Memory、Groovin’Memory、Special Memoryの3枚に楽曲が振り分けられ、本格ベストの中では唯一テーマ別振り分け&順不同となっている。ビーイング(B-Gram~BERG)時代の楽曲が含まれているため未配信

初回盤は「DEENAGE MEMORY THE MOVIE 1993-2012」、新曲「言葉で伝えたくて」MV収録DVD付。

「DEENAGE MEMORY THE MOVIE 1993-2012」は2012年~1993年まで1年ごとにさかのぼっていく形で歴代シングルのMVをダイジェストでまとめた映像。クラシックスは省かれており、通常シングルのみ。

今作の初回盤の品番はBVCL-500/3とキリのいい数字になっていたがこれは偶然なのか20周年記念作なので前後少し調整してキリ番を用意されたのだろうか。直近のアルバムで100番台→200番台→300番台と順番に積み重なってきていたので極端に番号飛ばしたりはしていないと思うんだけど。

『PERFECT SINGLES+』が少々特殊な音圧下げリマスターだった事もあり、久々にリマスターらしいリマスター(音の小さい初期曲ほど迫力マシ)となり、新たなる決定盤となった…が5年後にまさかのもう1回全シングルベストをやったため、大半が最新リマスターの座を譲る事となり、現在は「君の心に帰りたい」「思いきり 笑って」「Blue eyes」「歌になろう」が最新リマスターとなる(「Blue eyes」以外はオリジナルの音が小さいので迫力マシマシで聞こえるはず)。ただし同年元旦に最新作『マリアージュ』を除く1st~12thまでのオリジナルアルバムのリマスターBOX『PERFECT ALBUMS+1 20th Anniversary』が発売されたばかりで、リマスター担当エンジニアも同じ島田勝弘だったので「君の心に帰りたい」「思いきり 笑って」含めて多くのシングルはリマスターされたばかりだったりはした。

言葉で伝えたくて

作詞:池森秀一、作曲:山根公路・田川伸治、編曲:田川伸治
DISC-3「Special Memory」の1曲目に収録された今作唯一の新曲。個人作曲が基本になっていた中で久々の山根・田川共作となっているが、曲を持ち寄ったりパート分けもせずに2人で並んでピアノとギターを合わせながら作るという珍しいやり方で作曲したと語られている。編曲は田川さん単独。直近のシングル表題曲採用も田川さんの連投になっていた事、Triangle展開がギター中心過ぎた事や脱退後の田川さんの作風からしてもかなり音作りの面で田川さん頼りの状況に傾いてきていた事も伺える。ここから5年後の脱退とその後の田川ソロの作風も踏まえると田川ソロのサウンドがほぼDEENだったりもしてそんな傾向がより鮮明に感じられる…かもしれない。

NTT東日本 電報CMソング。CM用の書き下ろしで厳密には20周年記念ソングではない。2012年秋にはCMでOAされていたらしく(見た事無…)2012年9月28日にはサビ部分40秒程度の着うたのみで先行配信されていた。これはCD発売後の着うた(5バージョン切り分け)とは別にNTT東日本 電報CMソングver.として現在も配信されている模様。

冒頭はそのまま電報を仕込んでおいた主人公目線のラブストーリーになっていていつも通りの朝にふいにチャイムが鳴って何かが届けられ不思議そうに受け取った相手が感謝の言葉が書かれた電報を見てほほ笑むという一幕をそのまま描写。ただしさすがにそのまま”でんぽう”とは歌わず、“電報”と書いて”メッセージ”と歌っている。近年まともにタイアップも無かったので久々のタイアップ用書き下ろしで少々加減がおかしくなったのか、そのまんますぎる案件歌詞になってしまった気もしなくもないがCMソング案件化しているのは1番平メロまでで以降は普通にラブソング

楽曲自体は珍しい共作をした成果なのか、20周年の集大成これぞDEENの王道のポップロックに仕上がっていて、しかも極みに極めたようなこの時期のシングルよりも遥かにシングルらしいDEEN of DEENと言える名曲。ベスト盤の新曲にハズレ無しの法則がますます強まっている毎回シングルにしないでもったいな

前述のように前年秋から曲はあったので、12月31日~1月にかけて開催されていたBreak17~Road to 武道館~では本編最終曲として演奏されていた(ツアー自体が映像化されず)。既に1ツアーフルで演奏していたためなのか、7ヵ月後の20周年日本武道館2daysでは1日目に後半メドレー前の枠でフル演奏されるも2日目は新曲「もう泣かないで」に入れ替わってしまった。2013年12月31日~2014年3月までいつもより時間をかけて回った次のツアーBreak18~CIRCLE 20→21~でも引き続きフル演奏され、2014年の武道館でもフル演奏されるなどベスト盤の新曲としては比較的扱いがいい方(2ツアー&武道館2年連続フル演奏)だったが、その後は定着せずにレア曲化した。25周年武道館ではメドレーの中で演奏されている。Break17は映像化されず、Break18は抜粋映像化で抜粋してもらえなかったので通常ツアーで演奏されて映像化されたのは2人になってからの2020年Break22~All Your Request~となる。

ベスト盤の新曲できちんとしたMVを制作したのは初。MVには様々な年齢の人が出演しているが著名人としてはレスリングの吉田沙保里が出演。当時は前年にオリンピック3連覇を達成した後で、結果的には世界選手権はこの後2015年まで連覇、次の2016年リオ五輪では銀メダルとなりそのまま世界大会出場は無いままに引退した。2013年当時は最強の名をほしいままにしていた時期ではあったが、ALSOK所属だったのでまだあまりメディア出演はしていなかった頃でせいぜいALSOKのCMでの珍演出(目からビームを出す等)がインパクトだった程度でそこまでキャラクターが知られてはいない頃だった。この後に独立してメディア出演が増え、レスリング(と目からビーム)以外の本人のキャラクターも広く知られていくようになったので例によってDEENと関わった後にタレントとして売れたとも言え、またしても先取りだった感はある。
★★★★★

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