SUITS/スーツ 最終話

自身が有罪にしてしまい13年ぶち込んだ男の冤罪を晴らすという目的で再審請求に挑むことにした甲斐(織田裕二)は幸村(鈴木保奈美)の許可を取り付けてこれが最後という条件で鈴木(中島裕翔)にも協力を要請。

真犯人の証拠をつかむために追い詰められながらも疫病神遊星(磯村勇斗)も最後の最後に貢献。真犯人がかつてクスリに手を出していた事から売人経験のある遊星の人脈が役に立ち、さらに完全に違法行為ながら真犯人のうち気の弱そうな1人を襲撃して無理やり自白させる実行犯の役回りを引き受けてくれた。まあ今まで犯罪実行は鈴木にやらせるばかりだったのでこれくらいはしてくれないとな

全てが片付き、最後に鈴木の処遇が残ったが、甲斐は事務所の不正を部下たちに調べさせそれを突き付けて何らかの取引を行った。明言されなかったが鈴木のクビは撤回された…が、甲斐はボストン行きのチケットを渡して休職しろ2年やると告げるが、別に2年で資格を取って来いというわけでもなく今のうちに遊んで来いと告げ何がなんだか分からないいままに終了。

詐称のままで向こうで経験を積んでもっと使えるようになって来いという事だったのか、ねぎらいだったのか何だかよく分からなかった。前回の玉井のテープレコーダーといい、唐突なところがいくつか分からないままだったな…。

砂里(今田美桜)と真琴(新木優子)との女性関係も最後はあまり盛り上がらず、真琴には理由を語らずにやめるとだけ告げていた鈴木。砂里は真琴の言葉なら思いとどまるはずだから説得してほしいと真琴に頼んできて、真琴が最後の仕事を終えて戻ってきた鈴木に声をかけたものの、すぐに甲斐がやってきてしまった。そのまま辞めないことになってしまったので嬉しそうににんまり笑って去っていくだけで真琴の出番が終わってしまった。説得託されたのに説得不要で片付くとかナンダソレ。

とりあえずボストン行きで終わったので、戻ってきましたというところから続編の制作は可能っぽい。原作である海外ドラマ版のストックは膨大にあるようだし、これは続きが見たいドラマではあった。前半は甲斐が理不尽に見えすぎたところがあったのとコンビ感が皆無で2人のエピソードがほとんど別進行だったので何ともハマり切れなかった。しかし後半から急に甲斐が人徳者になって信頼を見せるようになり、それからの方が見やすかったし、急にコンビっぽくなった。コンビになっていく様子をじっくりという感じでもなくテコ入れされたかのように急に態度変わった感じがしたけどそういう原作だったのだろうか。蟹江の憎たらしさはコミカルな感じを醸し出して嫌な奴だけどどこか憎めないみたいなポジションぽかったけど、そのさじ加減が微妙すぎた感じはある。なんか邪魔ばっかりしてた印象になってしまった。いずれにせよ後半コンビになってからの2人の物語はとても良かった。

SUITS/スーツ 10話

以前もちょろっと出てきた甲斐(織田裕二)の検事時代の上司柳(國村隼)が再度登場。柳は裁判を有利に進めるために証拠隠しをしており、それを知った甲斐は検事を辞めて弁護士へ転職した。柳はあと少しで検察のトップに立とうとしていたがそれを良く思わない派閥により汚職疑惑を週刊誌に報じられていたが、さらに甲斐の後輩だった澤田(市川海老蔵)も柳の不正を証言してほしいとやってくる。

権力争いだとにらんだ甲斐はどっちつかずな態度を取って決定的な証拠が無いのか様子を伺っていたが、澤田が提出してきた資料の中にかつて自分が有罪判決を出した13年前の事件を発見。その事件が冤罪であった証拠が柳によって甲斐の元に届いていなかった。自分の担当事件でまで不正があったことが判明したため、速やかに柳にトップの座をあきらめてほしいと進言する甲斐だが決裂。苦悩する甲斐だったが、見かねた玉井(中村アン)が突如幸村(鈴木保奈美)にこれで終わらさせてくださいと謎の音声レコーダーを渡すと、幸村がそれを持って柳の元へ向かって脅し、柳はあきらめてしまい事態は甲斐の知らないところで終結してしまった。

長年仕えていたとはいえ玉井が何故そんな決定打になるようなレコーダーを持っていたのかは謎のまま。けっこう甲斐が苦悩し続けた末に急に便利アイテムみたいに出てきたレコーダーで終わってしまったのでビックリ。てっきり最終回と続く話かと思ったら、続きではあるんだけど別の案件に移る展開だったとは斬新な…。しかし柳の元に甲斐が出向いた際にこっそり盗聴器として仕込んでいたのか…?

しかし甲斐が思い悩んでいたのは柳の不正が自分の担当事件にまで及んでいた事=確実に無罪な人を13年ぶち込んだままという事であり、この事件を解決したいと幸村に告げるという形で最終回へ続く。

一方の鈴木(中島裕翔)は疫病神遊星(磯村勇斗)の密告で幸村に詐称がバレていた。疫病神遊星が持ってきたのは替え玉受験で捕まった際の新聞記事1枚だけだったがこんなんしっかりストックしていたのだろうか…。

即刻クビを訴える幸村に対して甲斐は今訴えれば事務所が終わると告げるが、幸村は蟹江(小手伸也)と遺産相続の件で争う姉妹を姉と妹それぞれにあてがい、どっちの主張を通せるかの勝負をさせる事に。蟹江に勝てるような事があればクビを撤回するという状況だったが、どちらかというと辞めさせる理由づくりといった装い。途中で砂里(今田美桜)の泣きながらの電話で幸村にバレている事を知った鈴木は卑怯な蟹江の騙しあいを何とか交わして騙し討ちして勝ったかに思われたが、蟹江の卑怯さは想像以上で蟹江の勝ち。鈴木はクビを待つのみとなってしまった。

『黄昏流星群』に出演中だったはずの本仮屋ユイカがこの姉妹の妹役で出演。『コンフィデンスマンJP』に続いて今年は月9に2回ゲスト出演となったが、月9に出ると扱いが軽くて出番が少ないのは何故だろう…。

SUITS/スーツ 9話

ついにシニアパートナーに昇格した甲斐(織田裕二)は幸村(鈴木保奈美)から戦友である会計事務所の所長(石田ひかり)を紹介される。石田ひかりは25年務めた会計士の西村まさ彦を穏便にクビにしたいと告げる。西村まさ彦は経歴詐称をしていたことが発覚したのだった。この話を聞いた鈴木(中島裕翔)は他人事とは思えず、さらに西村まさ彦が自分と同じ記憶能力を持っている事も知り、ちゃんと話し合うべきだなどとコメント。これを聞いた西村まさ彦はその通りだと契約書へのサインを止めてしまう。

他人事と思えない鈴木は独自に調べていき、既に10年前に経歴詐称が把握されていたことを突き止め何か別の理由があるはずだと主張するが、石田ひかりは政治方面へも太いパイプを持ち、幸村は関係を崩したくないし、シニアになったばかりの甲斐も余計なことするなよという態度。改めて経歴詐称について鈴木が思い悩むこととなったが、甲斐は甲斐で鈴木を守り信頼していたようで独自に調査を進めていて、最終的に2人揃って石田ひかりの不正を暴くことに成功。幸村もこれに乗っかったことで最後は割とあっさり解決したが、この案件はドラマ前半の2人の信頼関係では無理だったと思うし、信頼を結べたからこそだった。

一方で砂里(今田美桜)にキスされ、真琴(新木優子)からもキスされた鈴木。しかも今回は調査に真琴だけでなく、砂里も協力していて出番も均等な感じでドラマ的にどっちに傾けたいねん状態を保ちつつ、砂里の事は妹としか見れないとコメント。強がる砂里だったが、遊星(磯村勇斗)には泣きながら本音を告げた事で、遊星がキレて幸村に経歴詐称の件をあっさりバラしてしまった。妹泣かしたとはいえ…最後まで疫病神全開だなこの人…。ていうか弁護士になったとしか言ってなかったのに事務所調べ上げた上で、その代表が地下駐車場に出勤してきた絶好のタイミングにピンポイントで待ち伏せするとか不気味なまでの張り付きっぷりがマジ祓っても祓っても祓いきれない疫病神そのものじゃないか。

まあ鈴木も鈴木で妹扱いにしても甘えすぎたところはあったが、高校強制退学以降その強烈な呪いにより切っても切れない強力な疫病神しか友人が寄り付かず、その疫病神の妹がとても気のいい常識人で協力的な天使のような子(実際天使ほどではない普通にとてもいい子だが他に誰も寄り付かないので天使にしか見えない寸法)だったらあのくらい甘えすぎてしまうのも仕方ないところではあるのか…。正直経歴詐称の秘密共有の件含めると一緒にいて楽なのは圧倒的に砂里だったと思う。真琴だと親父がまず竹中直人だからなぁ…。兄が疫病神か、親父が竹中直人かっていうのも究極だが…。

SUITS/スーツ 8話

建設会社の有害塗料による健康被害の集団訴訟の控訴審を受けることになった甲斐(織田裕二)は幸村(鈴木保奈美)から鈴木(中島裕翔)だけでなく、真琴(新木優子)、蟹江(小手伸也)にいつも苛められているアソシエイトの健斗(岩井拳士朗)と組む事に。健斗はモブまみれのアソシエイト勢の中では初期から目立っていた人物で、大“輔”呼びを聞いていて幸村に匿名で密告した事もある人物。今回も真琴に大”輔”と呼ばれていた事を告げてあいつ何か秘密があるなどと不穏な事を言っていたが…。

なんと早々に鈴木の記憶能力に圧倒されてほとんど役に立たないままに相手側への情報漏えい騒動を起こしてそれを真琴に押し付ける真犯人という散々な役どころに…。しかも一応謝罪はしたが真琴を下に見る発言をするなど蟹江ゆずりの外道っぷりを発揮。ここまでの悪党っぷりを見せておいて蟹江が保身のために(辞められると蟹江の責任になるので)クビにしなかったので無傷で済んでしまう始末。

また今回の相手側弁護士は以前も出てきた甲斐の後輩の山本未來。原告の弱みを握って脅迫して訴訟を辞めさせるという手段の選ばない手法でどんどんと追い込んでいく。周囲が甲斐のやり方を真似ているとか、蟹江もまるで甲斐を相手にしているようだとか評していたけど、ここのところの甲斐は割と人情味のあるところを見せることも多いので、明らかに山本未來の方がえげつないような…。その辺、甲斐との違いを誰か言及するのかと思ったら誰もしないし…。

結局最後まで残った矢田亜希子を突破口に別の悪事を暴くことで大逆転勝利。今回も締めは鈴木との名タッグwith復帰した真琴でチームワークも見せてきた。

必死に真琴をかばって玉井(中村アン)の協力もあって犯行を暴いた鈴木は先週失った真琴の信頼を取り戻すことにも成功。しかし砂里(今田美桜)との三角関係も複雑になってきた。通常どっちかはあんまり魅力的に描かないようなところなのに、どっちも魅力的で凄く難しい三角関係になってないかこれ。

そして遊星(磯村勇斗)も早くも再上京。鈴木は冷たく追い返してしまったが、何故か「東京でもう1度勝負したいんだ」とか謎の勝負許可を請うてきただけだったので勝手にやってくれよで丁重に追い返したほうが良かったのでは…。

それにしても矢田亜希子の出番の少なさが…。ここ1,2年は連ドラにはゲスト出演しかしてないし、去年の『未満都市』でも出番少なかった。ストーリーの展開上完全に山本未來の方が目立ちまくりで格上の扱いになっていたが、織田裕二とは04年の月9『ラストクリスマス』で主演カップルだっただけに格落ち感がハンパ無かったのは切なかった。

SUITS/スーツ 7話

甲斐(織田裕二)のクライアントであるリゾートホテル社長が海外ホテルからの合併話を受けようとするが、その条件はほとんど吸収だった。社長本人は乗り気だったが、ホテルのブランドや経営方針もほとんど残らない合併条件は弁護士として飲めないとする甲斐。その相手弁護士は1話の替え玉受験息子の親だった弁護士の橋本さとし…だったが、彼は所属事務所を移籍しただけで、担当弁護士として登場したのは聖澤(竹中直人)。真琴(新木優子)の父だった。

ここに来て色々な人間関係を一挙公開。

・橋本さとしと蟹江(小手伸也)は友人同士で橋本さとしが好条件の移籍が出来たと移籍を勧めたので、甲斐と幸村(鈴木保奈美)が最近親しげで甲斐の昇進が近そうなことに焦った蟹江はあっさり裏切ろうとするフラグとなり、聖澤と接触。それを真琴が目撃して玉井(中村アン)に伝えたシーンまで描かれたが、その後出番は無く、幸村が最後に給料を上げた(それで裏切りを阻止した)とコメントしていたのでそれで処理された模様。前回も使えないっぷりを披露した蟹江だが、今回も新人面接でパワハラを行いネットで苦情を書かれ、幸村にガッカリされるという使えなさっぷり。初期の頃は鈴木含む若手へのウザ絡みを笑いのポイントにしようとしている感じもあったけど、ここのところは単なるパワハラと失態ばかり。もう少し優秀なところも出してくれないとマジで目障りな存在になってきた…。

・事務所の「幸村・上杉法律事務所」の「上杉」とは何なのかの謎が明らかになった。上杉本人は一切登場しなかったが、幸村が上杉を半ば追放する形で現在は休職扱いにしているが実質幸村1人で事務所を引っ張っている状態らしい。そして上杉と聖澤が親友同士だったため、幸村は今回は甲斐をむしろそそのかして対抗させようとしていた。

・さらに蟹江が面接でパワハラした新人候補の1人が真琴の親友にしてかつて鈴木(中島裕翔)が女装して替え玉してあげた子だった。なかなか事務所に受からないこの子は真琴に替え玉をバラして、真琴にも替え玉(鈴木)を斡旋しようとする。真琴も本番のテストが苦手で鈴木に対策を教えてもらいつつも悩んでいたので話を受けてしまい、鈴木はバレてはいけないと焦る。約束の場所に偶然現れたフリして励ましの言葉をかけるが、最後は結局替え玉の人=鈴木とバレてしまった

最終的に聖澤の強引な乗っ取り攻撃に対して甲斐も奇策でぶち返して実質勝利で幕を閉じたが、ここに来て実は知り合いでしたがあちこちで連発されるという忙しない人間関係だった…。

一方で前々回で決別して改心したはずの遊星(磯村勇斗)が早速砂里(今田美桜)に鈴木と2人で新たなビジネスをしたい!とか電話かけてきた懲りないっぷりは最早ギャグだった。

前回辺りで急に変わってきた感じはあったけど、今回で完全に甲斐と鈴木は信頼し合っていてようやくコンビっぽくなった。甲斐の不必要に突き放す態度も無くなったし、現場に鈴木を帯同させることも自然に増えた。鈴木は以前だったら報告せずに1人で悩んでいたが替え玉の子が表れたら即座にヤバイと甲斐に報告(さすがに真琴との繋がりに関しては砂里の方に相談)、逆に甲斐が冷静に大丈夫だと判断してからかったりと打ち解けた関係に。まさか半分越えまでかかるとは思わなかった…長かった…。