アメリカで2011年に始まり、現在シーズン7まで放映されているドラマの日本版リメイク(タイトルもそのまま)。あの10年前の伝説の迷走作『太陽と海の教室』以来となる織田裕二主演。そして91年月9ブランドをブランド化させた伝説のヒットドラマ『東京ラブストーリー』の主演カップル、織田裕二と鈴木保奈美の27年ぶり共演も話題になっていた。これに便乗して放送前には夕方の再放送枠で『東京ラブストーリー』の再放送が行われ、再放送されることがニュースに、再放送の視聴率までもがニュースに、若い人にも携帯の無い時代のラブストーリーが新鮮に受け入れられているといったリバイバルヒットを誘発するような持ち上げ記事まで出回った。
主題歌のB’zが放送中一切発売されずに翌年のアルバムまで収録されない、今作自体が何故かBlu-ray/DVD化されずに放置されたまま続編の放送が開始される…などソフト化がやたらとされないドラマとなった。
1話
幸村チカ(鈴木保奈美)が代表の『幸村・上杉法律事務所』で働く甲斐(織田裕二)は負けた事のない優秀な弁護士だったが勝つためには手段を選ばない一匹狼な性格だった。AIビジネスで成功したダイス・スズキ(清原翔)が元社員に訴えたれた案件をスレスレの手腕であっさり解決した甲斐はシニアパートナーへの昇格を狙っていたが、チカが条件として若手の弁護士“アソシエイト”を雇う事を絶対条件として挙げたため、募集を行う事に。甲斐の性格を熟知している秘書の玉井(中村アン)が面接をして甲斐が気に入りそうな性格を見抜く形で面接が始まった。
冒頭は鮮やかに事件1つ解決という導入だったけど、このダイス・スズキ、そしてダイス・スズキの案件がラストに向けてからんでくるという構成。甲斐のライバル弁護士として蟹江(小手伸也)が出てきたが、演じている小手伸也は春クールの『コンフィデンスマンJP』の五十嵐・ナレーション役として2話から登場したのに実質主演3人に続く存在感を発揮して好演していた人物。これまでほとんど連ドラのレギュラー出演は無かったようだが、まさかの1年に2回の月9レギュラーとはよっぽど制作サイドに気に入られたのか。
完全記憶能力を持ち、高校2年生のときに司法予備試験に合格して天才少年として記事になるなど将来を期待されながらも悪友の遊星(磯村勇斗)にそそのかされて替え玉受験の依頼を受けたのがバレて退学となった鈴木大貴(中島裕翔)は以降フリーター人生。自身はまともに就職しながらも悪事を考える天才である遊星にそそのかされての犯罪行為を繰り返していた。その日も遊星の紹介で替え玉受験を行うももう遊星の悪事の紹介は引き受けないと宣言。しかし故郷の祖母が骨折入院し、施設に入所させるための資金が必要になった事から結局引き受ける事に。
借金を重ねてヤバくなっていた遊星は麻薬取引に手を出し、その資金を持たせて大貴に何も教えずに取引を行おうとする。しかし気になりすぎた大貴は途中でカバンの中身が大金である事、そしておとり捜査である事に完全記憶能力により気づき(おとり捜査官がつけていた工事会社の名札が同デザインなのに社名が違っている事や休みだと張り紙が貼ってあったはずのジムを営業中だと案内してきた事で違和感に気づいた)逃亡を開始。
その逃亡の最中、逃げ込んだ扉の先が玉井のいる面接部屋だった。何故か玉井の目にかなった大貴は甲斐の元に通され、追い込まれて全てを話すことになるが甲斐はこれを面白がる。さらに成り行きで完全記憶能力を見せつけることになった大貴は、その能力を甲斐に見込まれる。ここで先ほどのダイス・スズキが出てきて、ダイス・スズキは海外拠点で会社を経営していたが元は弁護士資格を持っていて今も弁護士会に名前が登録されていた。しかしそれは現在使用しているダイス・スズキではなく、本名の鈴木大輔。大貴とは一文字違いで年も近かったため、甲斐は大貴に鈴木大輔の経歴をコピー(資料全部暗記&実際に出身校やハーバード大学を訪れて鈴木大輔が辿った人生をほぼ全て覚える)して鈴木大輔として部下になれ!と命令。
元々弁護士になりたかった大貴は戸惑いながらも引き受けるがいよいよ準備が完了した初出勤の日、冒頭で解決したダイス・スズキの案件が甲斐のメールねつ造によるものだったことが相手にバレてしまい(甲斐をよく思っていない蟹江が無駄に相手に接触して情報を与えてしまったためバレた)、甲斐はクビ瀬戸際になってしまいピンチに。
このためそれどころじゃなくなって大貴も即刻クビにしてしまったが、相手の弁護士の息子がなんと“遊星の紹介で替え玉受験をした”という依頼相手であった。大貴がおいていった過去の犯罪歴資料にそれを発見した甲斐は慌てて大貴を呼び戻し、相手弁護士を脅して解決。晴れて大貴は大輔として働くことになり物語が始まった!
初日クビ!→やっぱり呼び戻し!などドタバタ遠回りをしたのでちょっと長かった…。しかもその割に諸問題は解決してないし。一応対応するために過去の犯罪歴を全て書類にまとめて提出させてはいたし、それを見れば遊星が火種確実なのも分かるはずだが対応する様子がない(その悪友とは縁を切れと命じたのみ)とか。甲斐は大貴の祖母の入院費用や引っ越し費用を出すよりも、そばにいる限り大貴の才能をもってしても転落人生確実になるほどの疫病神である遊星の借金を肩代わりして2度と関わるなと命じた方が長い目で見て確実だと思ふ
いくら拠点海外だからってダイス・スズキに何も言わずに勝手に成りすまして大丈夫なのかと思ったが、解決後にダイス・スズキがもう日本には戻らないような事を甲斐に告げた後に、甲斐がその弁護士資格がもったいないのでちょっとお話が…とかやってたので一応本人許可取ったのだろうか。どっちみち成りすまし完了した後なので事後報告すぎ
パラリーガルの真琴(新木優子)と大貴の恋模様フラグはちょっと強引だったけど、中村アンだと少し年上だし、そもそも『東京ラブストーリー』カップルの27年ぶり共演だけじゃいくら何でもアラサー以下全置き去りになるので、20代半ば同士の若手で恋愛要素というところも月9らしくていいのかも。
中島裕翔はHey! Say! JUMPの中ではそんなに主演イメージが無いのでいきなり月9とは驚いたけど、過去2度の主演は全部フジだったのでいきなりの起用でもない。またこの状況だと完全に織田裕二主演で、仮にコケたとしても織田裕二のドラマがコケたという事になるし、当たれば当たったで織田裕二の相棒役を好演していたという扱いになって株が上がるはずなので主演やるよりもリスクが無い。これが山田涼介だったら主演じゃないとダメみたいなところがあるんだろうけど、平成も終わり、Hey! Say! BESTメンバーはいよいよアラサー、Hey! Say! 7メンバーは岡本が休止になって山田、知念侑李、中島の3人になってみな20代半ばだけにここで押していくにはこれはとんでもない好条件っぽい。
2話
甲斐(織田裕二)の元で鈴木大輔として働くことになった大貴(中島裕翔)。無料の弁護士相談の仕事を甲斐が丸投げしてきたので、いきなり激務になり、その中の病院長のセクハラ案件もほぼ1人で受け持つことに。勝てそうな時は甲斐が先導してくれるんだけど、状況が二転三転し、窮地の際はほぼ1人で対応。これだけでも悩ましいのに、甲斐に雇われたというだけでアソシエイト部屋の同僚たちは大貴を敵視。加えて新人いびりが趣味の蟹江(小手伸也)による報告書パワハラの連発、そしてプライベートでは祖母の都内の施設への入所もしなければならずてんやわんや。これは結局、遊星(磯村勇斗)の妹ながら常識人で兄妹のように仲がいい砂里(今田美桜)にお願いしてやってもらったが、今度は遊星本人が取引の際の札束を目当てに引っ越した大貴の家を突き止め荒らしまわっていたので(金はトイレの天井裏に隠していたので遊星発見できず)、再度引っ越しをするという時間も取られた。
パンク状態で落ち込む大貴だったがなんだかんだ甲斐が程よく手を貸してきてくれ助言もくれ、さらに甲斐が別件で片づけた案件のお礼という形で証言者をこっちサイドに引き込むことに成功してセクハラ案件を解決。なんだかんだいいコンビになりそうな気配を感じさせつつ終了。
ややフツーの新人弁護士悪戦苦闘物語になってしまった感じもあったけど、ただ投げっぱなしではなく、割と甲斐が大貴を見込んでいるっぽいところはさりげなく強調されてたし、精神面でのフォローもちゃんとしていたので印象は良かった。大貴が遊星の金を隠し持ったままだったのは謎だったが(縁を切りたいならさっさと金を返せばいいのにキープした上で「逃亡中に落とした」と説明)、甲斐の指摘により、これは弁護士をクビになった際に一文無し確定なので保険のつもりだった事が明かされた。まあ大貴としては散々準備していざ出勤初日でいきなりクビを宣告されたという手痛い第一歩だったので保険かけときたいのも分からなくもないが…。甲斐に覚悟が無いからだと指摘されたことで金を遊星に突き返したので、ある程度甲斐を信頼することにしたという心情の変化も成長物語っぽかった。
3話
甲斐(織田裕二)が愛用している時計メーカーにして顧問弁護士もしている社長が亡くなった。この会社は国産を売りにしている職人気質なメーカーだったが、後を継ごうとしている安樂(久松信美)は工場を海外に移そうとするなど会社の伝統を破壊するような方針転換を画策していた。遺族(娘)からも父の遺志を守ってほしいと頼まれた甲斐はかなり越権気味に次期社長を用意してクーデターを起こして安樂を降ろそうと動き始める。
と、なんだかいきなり個人的っぽい感じで暗中模索のまま甲斐が動き出すといういきなりらしくない展開に。しかも結局鈴木(中島裕翔)の発案である勤続年数が長く理念を守っている工場長(きたろう)を次期社長にしようというアイデアしか道が無くなる始末。そしてそのクーデターも準備万端だったはずが、同僚の蟹江(小手伸也)、そして幸村(鈴木保奈美)まで暗躍して阻止されてしまい安樂に社長の座を持っていかれてしまい、完全敗北ムードに…。しかも職人気質すぎて売上が散々だったため、他所から安樂を連れてきたのは甲斐自身だったという自業自得な情報まで出てきた(死んだ社長は安樂を社長にすることは承認していたが国内工場を守れと条件をつけて約束しており、死んだ途端に約束を反故にしたのは安樂の方だ、という流れ)。
一方で蟹江によって顧問弁護士の仕事を取ってこい!と命じられて鈴木が接触していたゲーム会社CEOの藤ヶ谷(柳俊太郎)は蟹江の事はキモがっていたが、鈴木が自社ゲームの有名な強プレイヤーだった事もあって鈴木を気に入っていた。終盤では蟹江を弁護士として雇ってもいいや(鈴木を補佐につける形で)と言い出す。藤ヶ谷は件の時計メーカーのコレクターでもあり、ここに甲斐が気づいたことで、藤ヶ谷をそそのかして買収させ、今までの理念を守っている工場長を次期社長として推薦した事で鮮やかな一発逆転となった。
というわけで3話にして甲斐の行動が私情っぽく見えてしまう、勝てる勝負しかしないとか豪語していたのにかなりの綱渡りかつ鈴木の記憶能力でもなく、鈴木が藤ヶ谷と親しくなっていたという超偶然から奇跡の逆転に成功する…といった体たらくになってしまったのは、物語としては面白かったけど甲斐の印象としてはいきなりナンカチガクネ?感が…。鈴木への扱いにしても、厳しくするのはいいにしてももう少しちゃんと扱ってあげても…と思う場面が多かった。もう少しすればある程度は相棒っぽくはなるんだろうけど。
遊星(磯村勇斗)は登場しなかったが、妹の砂里(今田美桜)は登場。祖母の施設への移送を頼んでいたのと公式紹介で鈴木が唯一秘密を話した相手として書いてあったので省略されただけで経歴詐称で弁護士になったのはもうとっくに話してあるのかと思ったら、まだ話してなかったらしい。祖母が「孫が弁護士」と施設の仲間に自慢していたことから異変に気づき、鈴木に確認、鈴木が信頼して全て話す、という今更な一幕も。これ逆に何で3話までバレなかった…?なんか知らんが真面目に就職したとしか思ってなかったの?
そして少しずつ鈴木に惹かれていく聖澤(新木優子)だったが、砂里の登場により…という三角関係も予定しているらしく、とりあえず砂里がビルの外まで訪ねてきて通りがかった聖澤に鈴木が働いているか確認するというシーンも。いきなり「鈴木大貴…じゃなくて大輔」と発言してしまったが大丈夫か。
4話
薬害問題で訴訟を起こされた会社社長は誰も弁護を引き受けたがらないほど世論が薬害同情に傾いていた。しかし、社長(小市慢太郎)は幸村(鈴木保奈美)の元夫であり、薬の開発責任者の博士は社長の現パートナーであった。甲斐(織田裕二)は仕方なく引き受けることになるが、途中で社長と博士が離婚前から不倫していた事やら、博士が大事な治験データの1つを隠蔽していたことから訴訟が不利になるなどいろいろあったが、社長自らがその病気であり、社長のデータを基に薬の開発が進んだという公私混同な事実があったとかなんとかてんこ盛りで話が展開。
何より薬害であるという因果関係が無かったため、最後は被害者側が社長の思いを知って折れるという結末になったが…なんか詰め込みすぎた割に伝わりにくい話だった。博士がデータを隠していた理由とか、幸村との複雑な関係とかもあんまり描き切れているようには見えず正直良く分からなかったし…(この局面でもそこまで隠そうとすることなのかっていう)。
そして鈴木(中島裕翔)は甲斐の初法廷の場で甲斐の後輩弁護士に敗北してしまうが、最終的には証拠集めに成功して逆転に成功。今回は2つの訴訟に全く繋がりは無く、ドタバタと2件並行して描いたので両方うす~くなってしまったような…。
社長の案件に関しては鈴木の役割は治験データに問題が無い事を膨大な資料を暗記して検証する事で確認するという役割だったが、相手の弁護士に法廷の場で指摘されて、“そういえば治験データのファイル番号が1人分抜けていた”事を思い出す…という形になってしまい、せっかくの記憶能力を役立てることができない始末。結局、甲斐の提案で博士と幸村に話をさせることで前述の社長が実は病気だった事と社長のデータだった事をようやく話してくれたという展開だったので鈴木の入る余地なし。
鈴木の方の案件も、甲斐は相手が自分の後輩だった事を知って控訴しろ!と命じたのと、全て揃った後に相手に突き付けてやる際に同行、後輩弁護士にドヤ顔勝利宣言するだけという。
この段階になってもお互いほとんど干渉しないので相棒っぽさもほとんど出てこないのはどうもなぁ…。
5話
遊星(磯村勇斗)が傷害事件で警察に逮捕されたため、鈴木(中島裕翔)は祖母がケガをしたと嘘をついて出ようとしたが、甲斐(織田裕二)が雇っている運転手の赤城(ブラザートム)を使えといわれたので赤城に本当のことを話して向かった鈴木。そこで飛び出してきたトラックと事故ってしまった。急いでいたのと赤城が行ってくださいというので任せた鈴木だったが、事故の相手のトラックドライバー(半海一晃)は、甲斐に恨みがあったらしく甲斐の関係者だと知ると態度を一転させ裁判を起こすという。甲斐が直接出向いた際の発言を編集してかわいそうな被害者として甲斐の実名を出してネット拡散もしてきたので甲斐は厳しい立場に追い込まれる。
一方の鈴木も遊星の借金が500万に上っている事を知り、見放せずに迷う。とりあえず気晴らしでクラブに行った際に遊星に弁護士だと明かしたが、その際たまたまテーブルにあった弁護士事務所の封筒を見た借金取りはなんと鈴木のもとにも姿を見せ始め、最終的には遊星を拉致して肩代わりを要求してきた。
どちらの案件も仕掛けてきた相手が無策そのもので、半海一晃の方はそもそも信号無視速度超過で突っ込んできていたことが発覚。ここは鈴木の記憶能力が生かされ、事故直後に後ろから来ていた営業車の会社名を見ていたので記憶を引き出すことができて、その会社に出向いてドライブレコーダーを入手したので、半海一晃に突き付けてやって完全勝利。爽快な勝利!というよりも元より半海一晃はドライブレコーダーを消し去っていたが、こっち側のドライブレコーダーには一時停止した様子なく突っ込んでくる半海一晃のトラックがしっかり映っていたし(甲斐はこれでは証拠にならないと言っていたが)、どっちみち裁判になっても無駄に費用がかかるだけで半海一晃に得は何一つなかったような…。
ただ悪名高い弁護士とネット拡散されてしまった甲斐がいくら真相判明したからって金で買収しようとしたような発言自体は消えないのでそんな簡単に評判覆せないのでは。あまりに安易にネット拡散されちゃったとかスラッと描写するもんだから驚いた。そして訂正のメッセージを出せ!とか言うだけで解決するもんだからもっと驚いた。
遊星の方はそもそも相手が数々の違法行為をしているのに弁護士先生に脅しをかけてきた時点でもうアウト。そのことで脅し返したら逃げ帰っていった。一体どうするつもりだったんだろうか。弁護士先生相手に誘拐事件身代金要求、武器はナイフ1本(拳銃なし)のたった2人組で500万取れると本気で思っていたのだろうか…。
5話になっても一歩間違えたら身分詐称がバレて破綻しかねない爆弾である遊星の事を相談できないような鈴木と甲斐。甲斐は遊星に関して口を開けば「縁を切れ!」しか言わないので鈴木が相談せずに毎回隠したのも分からなくはないが…。
ただ甲斐は甲斐で赤城を人情で雇っていたことが判明したり、半海一晃の恨みというのも実際は裁判になったら甲斐が勝てるのは確実としても、裁判費用によって半海一晃の当時社長をやっていた会社がつぶれるのは確実だったので会社が潰れないように裁判にせずに謝罪させて終わらせていた事が判明。幸村(鈴木保奈美)始め周囲も手段を選ばない方法で無理やり負かしたので恨みを買っていると誰もが思っていたので態度が冷たく挑発的だったが、赤城の事含めて聞いたら思いっきり態度が軟化してるし。鈴木の事もかなり雑ではあったがちゃんとフォローして送り出したので鈴木は遊星とちゃんと縁を切ることができた。
甲斐が冷たいわけでもない…しかし甲斐の態度が原因で鈴木が踏み込めずに阿吽のコンビになれない…これは最終回までにちゃんと信頼し合えるのか不安になってきた。この物語、鈴木の成長物語のようで実は甲斐がこの点において成長しないと本当の意味で一蓮托生のコンビにはなれない気がする。
そしてサブタイの“新章、スタート!超エリート弁護士、衝撃の過去”ってなんだったんだろうか。新章が始まったような気配は無かったし、衝撃の過去が何だったのかも良く分からない。今後を示唆する意味深な元上司の國村隼が登場してきたのが新章で、手段を選ばないとか言われていたのに実は人情的なところもあったのが衝撃だったとか?しっくりこないなぁ…。
6話
幸村(鈴木保奈美)経由で慈善事業にも尽力している財団会長(ジュディ・オング)が20億円の投資をだまし取られてしまったので取り返してほしいという依頼が甲斐(織田裕二)に舞い込む。大型案件である事と金融系に詳しいという理由から蟹江(小手伸也)とタッグを組むことが命令されて2人で取り掛かるが…。
鈴木(中島裕翔)はリゾート開発社長(大澄賢也)から環境系の大学院生の娘(佐久間由衣)に会社のシステムに侵入されて横領されたという案件の解決に奔走。環境データを改善して環境破壊をしてまで島のリゾート開発をしようとする方針に娘が反対しているというものだったが、佐久間由衣は最強レベルのハッカーという側面を持ち合わせており、鈴木の正体まであっさり暴かれてしまう。最終的には死んだ母が島のリゾート開発を願っていた事と、結局死んでしまったが開発を急いでちょっとデータ改ざんに手を出してしまっていたことが判明し、親子を和解させることに成功した。
一方で甲斐と蟹江だったが、まず蟹江が強く尋問した事で経理部長が持病の発作で死亡。相手が経理部長1人の責任で20億を3000万にしようとしてきたので甲斐は経理部長の妻に協力を願い出ようとするが、来るなと言っておいたのに蟹江がノコノコと来てしまったため、経理部長の妻は激怒。協力を得られなくなってしまう。
連続の失態にさすがに焦った蟹江はマラソン中に偶然同じくマラソンしていた相手方の若手弁護士と遭遇。このまま悪事に加担するのはどうなのかと迫り、裏切らせて不正経理の情報入手に成功。しかし即座に相手弁護士に「コイツの裏切りを予見していたので偽データにすり替えておいた」と返されてしまったので、若手弁護士は「蟹江に脅されて仕方なく!」と叫んでしまい、ますます事態は悪化。ある意味でこれっきり出てこなかったこの若手弁護士が今回1番すべてを失った感もあるが
結局、鈴木が親子関係を解決したことでハッカー佐久間由衣を引き込んだことで佐久間由衣のハッキング技術で蟹江の取ってきたデータが本物だった事やそれ以上の情報を入手。これらのデータを持って甲斐が金融は詳しくないので蟹江の力が必要だ!と譲歩したことで3人協力体制で不正を暴いて20億を取り戻すことに成功。
しかしジュディ・オングがお礼に来た時に蟹江がいなかったので、甲斐だけが感謝されていたが甲斐は「私1人の力ではない」としっかりコメント。しかしジュディ・オングが帰るのを見た蟹江は「抜け駆けしたな!」と怒り出す始末。この態度から甲斐は状況が逆だったら蟹江が抜け駆けするつもりだったのかと心底ガッカリして終了。
また佐久間由衣が鈴木の正体を暴いているときに立ち聞きしていたアソシエイト仲間の健斗(岩井拳士朗)が匿名で経歴詐称を密告。呼び出された甲斐と鈴木は目の前でハーバード大学のデータベースから「Daisuke Suzuki」の写真を見るという決定的状況に追い込まれるが、親子関係改善をお膳立てしてくれた鈴木への感謝として佐久間由衣がデータベースの写真をダイス・スズキ(清原翔)フェイスから大貴(中島裕翔)フェイスのものに差し替えていたので、ただのイタズラだったことになり、ギリギリで危機を回避するのだった…。ていうかそんなネット上でアクセス可能な顔写真そのまま放置してたのかよ…。まあこれで本名の大貴の方を調べられない限りは、大輔としてのデータベース上の経歴はほぼ鉄壁になったけど。
これまでも蟹江は台詞上では優秀だとされていたが、アソシエイトにパワハラめいた難題を押し付けたり、機嫌で怒鳴り散らしたり、不要に甲斐と張り合ったり、手柄を気にしたりと、実力よりも嫌味な側面ばかり描かれてきていた。今回少しは優秀なところを見せてくれるのかと思ったらまさかの事態を終始悪化させていく無能っぷりを連続披露。最後の最後で失態の1つは失態ではなく相手が言い訳で逃げていて情報は正しかった事と、ようやく金融に詳しいという得意ジャンルを生かして解決に尽力はしたものの…。甲斐が譲歩して態度を軟化させたのに対して蟹江が失態を詫びずに最後まで手柄の事をネチネチ言っているというのは甲斐じゃなくてもあの心底ガッカリした表情にはなるわな…。
7話
甲斐(織田裕二)のクライアントであるリゾートホテル社長が海外ホテルからの合併話を受けようとするが、その条件はほとんど吸収だった。社長本人は乗り気だったが、ホテルのブランドや経営方針もほとんど残らない合併条件は弁護士として飲めないとする甲斐。その相手弁護士は1話の替え玉受験息子の親だった弁護士の橋本さとし…だったが、彼は所属事務所を移籍しただけで、担当弁護士として登場したのは聖澤(竹中直人)。真琴(新木優子)の父だった。
ここに来て色々な人間関係を一挙公開。
・橋本さとしと蟹江(小手伸也)は友人同士で橋本さとしが好条件の移籍が出来たと移籍を勧めたので、甲斐と幸村(鈴木保奈美)が最近親しげで甲斐の昇進が近そうなことに焦った蟹江はあっさり裏切ろうとするフラグとなり、聖澤と接触。それを真琴が目撃して玉井(中村アン)に伝えたシーンまで描かれたが、その後出番は無く、幸村が最後に給料を上げた(それで裏切りを阻止した)とコメントしていたのでそれで処理された模様。前回も使えないっぷりを披露した蟹江だが、今回も新人面接でパワハラを行いネットで苦情を書かれ、幸村にガッカリされるという使えなさっぷり。初期の頃は鈴木含む若手へのウザ絡みを笑いのポイントにしようとしている感じもあったけど、ここのところは単なるパワハラと失態ばかり。もう少し優秀なところも出してくれないとマジで目障りな存在になってきた…。
・事務所の「幸村・上杉法律事務所」の「上杉」とは何なのかの謎が明らかになった。上杉本人は一切登場しなかったが、幸村が上杉を半ば追放する形で現在は休職扱いにしているが実質幸村1人で事務所を引っ張っている状態らしい。そして上杉と聖澤が親友同士だったため、幸村は今回は甲斐をむしろそそのかして対抗させようとしていた。
・さらに蟹江が面接でパワハラした新人候補の1人が真琴の親友にしてかつて鈴木(中島裕翔)が女装して替え玉してあげた子だった。なかなか事務所に受からないこの子は真琴に替え玉をバラして、真琴にも替え玉(鈴木)を斡旋しようとする。真琴も本番のテストが苦手で鈴木に対策を教えてもらいつつも悩んでいたので話を受けてしまい、鈴木はバレてはいけないと焦る。約束の場所に偶然現れたフリして励ましの言葉をかけるが、最後は結局替え玉の人=鈴木とバレてしまった。
最終的に聖澤の強引な乗っ取り攻撃に対して甲斐も奇策でぶち返して実質勝利で幕を閉じたが、ここに来て実は知り合いでしたがあちこちで連発されるという忙しない人間関係だった…。
一方で前々回で決別して改心したはずの遊星(磯村勇斗)が早速砂里(今田美桜)に鈴木と2人で新たなビジネスをしたい!とか電話かけてきた懲りないっぷりは最早ギャグだった。
前回辺りで急に変わってきた感じはあったけど、今回で完全に甲斐と鈴木は信頼し合っていてようやくコンビっぽくなった。甲斐の不必要に突き放す態度も無くなったし、現場に鈴木を帯同させることも自然に増えた。鈴木は以前だったら報告せずに1人で悩んでいたが替え玉の子が表れたら即座にヤバイと甲斐に報告(さすがに真琴との繋がりに関しては砂里の方に相談)、逆に甲斐が冷静に大丈夫だと判断してからかったりと打ち解けた関係に。まさか半分越えまでかかるとは思わなかった…長かった…。
8話
建設会社の有害塗料による健康被害の集団訴訟の控訴審を受けることになった甲斐(織田裕二)は幸村(鈴木保奈美)から鈴木(中島裕翔)だけでなく、真琴(新木優子)、蟹江(小手伸也)にいつも苛められているアソシエイトの健斗(岩井拳士朗)と組む事に。健斗はモブまみれのアソシエイト勢の中では初期から目立っていた人物で、大“輔”呼びを聞いていて幸村に匿名で密告した事もある人物。今回も真琴に大”輔”と呼ばれていた事を告げてあいつ何か秘密があるなどと不穏な事を言っていたが…。
なんと早々に鈴木の記憶能力に圧倒されてほとんど役に立たないままに相手側への情報漏えい騒動を起こしてそれを真琴に押し付ける真犯人という散々な役どころに…。しかも一応謝罪はしたが真琴を下に見る発言をするなど蟹江ゆずりの外道っぷりを発揮。ここまでの悪党っぷりを見せておいて蟹江が保身のために(辞められると蟹江の責任になるので)クビにしなかったので無傷で済んでしまう始末。
また今回の相手側弁護士は以前も出てきた甲斐の後輩の山本未來。原告の弱みを握って脅迫して訴訟を辞めさせるという手段の選ばない手法でどんどんと追い込んでいく。周囲が甲斐のやり方を真似ているとか、蟹江もまるで甲斐を相手にしているようだとか評していたけど、ここのところの甲斐は割と人情味のあるところを見せることも多いので、明らかに山本未來の方がえげつないような…。その辺、甲斐との違いを誰か言及するのかと思ったら誰もしないし…。
結局最後まで残った矢田亜希子を突破口に別の悪事を暴くことで大逆転勝利。今回も締めは鈴木との名タッグwith復帰した真琴でチームワークも見せてきた。
必死に真琴をかばって玉井(中村アン)の協力もあって犯行を暴いた鈴木は先週失った真琴の信頼を取り戻すことにも成功。しかし砂里(今田美桜)との三角関係も複雑になってきた。通常どっちかはあんまり魅力的に描かないようなところなのに、どっちも魅力的で凄く難しい三角関係になってないかこれ。
そして遊星(磯村勇斗)も早くも再上京。鈴木は冷たく追い返してしまったが、何故か「東京でもう1度勝負したいんだ」とか謎の勝負許可を請うてきただけだったので勝手にやってくれよで丁重に追い返したほうが良かったのでは…。
それにしても矢田亜希子の出番の少なさが…。ここ1,2年は連ドラにはゲスト出演しかしてないし、去年の『未満都市』でも出番少なかった。ストーリーの展開上完全に山本未來の方が目立ちまくりで格上の扱いになっていたが、織田裕二とは04年の月9『ラストクリスマス』で主演カップルだっただけに格落ち感がハンパ無かったのは切なかった。
9話
ついにシニアパートナーに昇格した甲斐(織田裕二)は幸村(鈴木保奈美)から戦友である会計事務所の所長(石田ひかり)を紹介される。石田ひかりは25年務めた会計士の西村まさ彦を穏便にクビにしたいと告げる。西村まさ彦は経歴詐称をしていたことが発覚したのだった。この話を聞いた鈴木(中島裕翔)は他人事とは思えず、さらに西村まさ彦が自分と同じ記憶能力を持っている事も知り、ちゃんと話し合うべきだなどとコメント。これを聞いた西村まさ彦はその通りだと契約書へのサインを止めてしまう。
他人事と思えない鈴木は独自に調べていき、既に10年前に経歴詐称が把握されていたことを突き止め何か別の理由があるはずだと主張するが、石田ひかりは政治方面へも太いパイプを持ち、幸村は関係を崩したくないし、シニアになったばかりの甲斐も余計なことするなよという態度。改めて経歴詐称について鈴木が思い悩むこととなったが、甲斐は甲斐で鈴木を守り信頼していたようで独自に調査を進めていて、最終的に2人揃って石田ひかりの不正を暴くことに成功。幸村もこれに乗っかったことで最後は割とあっさり解決したが、この案件はドラマ前半の2人の信頼関係では無理だったと思うし、信頼を結べたからこそだった。
一方で砂里(今田美桜)にキスされ、真琴(新木優子)からもキスされた鈴木。しかも今回は調査に真琴だけでなく、砂里も協力していて出番も均等な感じでドラマ的にどっちに傾けたいねん状態を保ちつつ、砂里の事は妹としか見れないとコメント。強がる砂里だったが、遊星(磯村勇斗)には泣きながら本音を告げた事で、遊星がキレて幸村に経歴詐称の件をあっさりバラしてしまった。妹泣かしたとはいえ…最後まで疫病神全開だなこの人…。ていうか弁護士になったとしか言ってなかったのに事務所調べ上げた上で、その代表が地下駐車場に出勤してきた絶好のタイミングにピンポイントで待ち伏せするとか不気味なまでの張り付きっぷりがマジ祓っても祓っても祓いきれない疫病神そのものじゃないか。
まあ鈴木も鈴木で妹扱いにしても甘えすぎたところはあったが、高校強制退学以降その強烈な呪いにより切っても切れない強力な疫病神しか友人が寄り付かず、その疫病神の妹がとても気のいい常識人で協力的な天使のような子(実際天使ほどではない普通にとてもいい子だが他に誰も寄り付かないので天使にしか見えない寸法)だったらあのくらい甘えすぎてしまうのも仕方ないところではあるのか…。正直経歴詐称の秘密共有の件含めると一緒にいて楽なのは圧倒的に砂里だったと思う。真琴だと親父がまず竹中直人だからなぁ…。兄が疫病神か、親父が竹中直人かっていうのも究極だが…。
10話
以前もちょろっと出てきた甲斐(織田裕二)の検事時代の上司柳(國村隼)が再度登場。柳は裁判を有利に進めるために証拠隠しをしており、それを知った甲斐は検事を辞めて弁護士へ転職した。柳はあと少しで検察のトップに立とうとしていたがそれを良く思わない派閥により汚職疑惑を週刊誌に報じられていたが、さらに甲斐の後輩だった澤田(市川海老蔵)も柳の不正を証言してほしいとやってくる。
権力争いだとにらんだ甲斐はどっちつかずな態度を取って決定的な証拠が無いのか様子を伺っていたが、澤田が提出してきた資料の中にかつて自分が有罪判決を出した13年前の事件を発見。その事件が冤罪であった証拠が柳によって甲斐の元に届いていなかった。自分の担当事件でまで不正があったことが判明したため、速やかに柳にトップの座をあきらめてほしいと進言する甲斐だが決裂。苦悩する甲斐だったが、見かねた玉井(中村アン)が突如幸村(鈴木保奈美)にこれで終わらさせてくださいと謎の音声レコーダーを渡すと、幸村がそれを持って柳の元へ向かって脅し、柳はあきらめてしまい事態は甲斐の知らないところで終結してしまった。
長年仕えていたとはいえ玉井が何故そんな決定打になるようなレコーダーを持っていたのかは謎のまま。けっこう甲斐が苦悩し続けた末に急に便利アイテムみたいに出てきたレコーダーで終わってしまったのでビックリ。てっきり最終回と続く話かと思ったら、続きではあるんだけど別の案件に移る展開だったとは斬新な…。しかし柳の元に甲斐が出向いた際にこっそり盗聴器として仕込んでいたのか…?
しかし甲斐が思い悩んでいたのは柳の不正が自分の担当事件にまで及んでいた事=確実に無罪な人を13年ぶち込んだままという事であり、この事件を解決したいと幸村に告げるという形で最終回へ続く。
一方の鈴木(中島裕翔)は疫病神遊星(磯村勇斗)の密告で幸村に詐称がバレていた。疫病神遊星が持ってきたのは替え玉受験で捕まった際の新聞記事1枚だけだったがこんなんしっかりストックしていたのだろうか…。
即刻クビを訴える幸村に対して甲斐は今訴えれば事務所が終わると告げるが、幸村は蟹江(小手伸也)と遺産相続の件で争う姉妹を姉と妹それぞれにあてがい、どっちの主張を通せるかの勝負をさせる事に。蟹江に勝てるような事があればクビを撤回するという状況だったが、どちらかというと辞めさせる理由づくりといった装い。途中で砂里(今田美桜)の泣きながらの電話で幸村にバレている事を知った鈴木は卑怯な蟹江の騙しあいを何とか交わして騙し討ちして勝ったかに思われたが、蟹江の卑怯さは想像以上で蟹江の勝ち。鈴木はクビを待つのみとなってしまった。
『黄昏流星群』に出演中だったはずの本仮屋ユイカがこの姉妹の妹役で出演。『コンフィデンスマンJP』に続いて今年は月9に2回ゲスト出演となったが、月9に出ると扱いが軽くて出番が少ないのは何故だろう…。
11話
自身が有罪にしてしまい13年ぶち込んだ男の冤罪を晴らすという目的で再審請求に挑むことにした甲斐(織田裕二)は幸村(鈴木保奈美)の許可を取り付けてこれが最後という条件で鈴木(中島裕翔)にも協力を要請。
真犯人の証拠をつかむために追い詰められながらも疫病神遊星(磯村勇斗)も最後の最後に貢献。真犯人がかつてクスリに手を出していた事から売人経験のある遊星の人脈が役に立ち、さらに完全に違法行為ながら真犯人のうち気の弱そうな1人を襲撃して無理やり自白させる実行犯の役回りを引き受けてくれた。まあ今まで犯罪実行は鈴木にやらせるばかりだったのでこれくらいはしてくれないとな
全てが片付き、最後に鈴木の処遇が残ったが、甲斐は事務所の不正を部下たちに調べさせそれを突き付けて何らかの取引を行った。明言されなかったが鈴木のクビは撤回された…が、甲斐はボストン行きのチケットを渡して休職しろ2年やると告げるが、別に2年で資格を取って来いというわけでもなく今のうちに遊んで来いと告げ何がなんだか分からないいままに終了。
詐称のままで向こうで経験を積んでもっと使えるようになって来いという事だったのか、ねぎらいだったのか何だかよく分からなかった。前回の玉井のテープレコーダーといい、唐突なところがいくつか分からないままだったな…。
砂里(今田美桜)と真琴(新木優子)との女性関係も最後はあまり盛り上がらず、真琴には理由を語らずにやめるとだけ告げていた鈴木。砂里は真琴の言葉なら思いとどまるはずだから説得してほしいと真琴に頼んできて、真琴が最後の仕事を終えて戻ってきた鈴木に声をかけたものの、すぐに甲斐がやってきてしまった。そのまま辞めないことになってしまったので嬉しそうににんまり笑って去っていくだけで真琴の出番が終わってしまった。説得託されたのに説得不要で片付くとかナンダソレ。
とりあえずボストン行きで終わったので、戻ってきましたというところから続編の制作は可能っぽい。原作である海外ドラマ版のストックは膨大にあるようだし、これは続きが見たいドラマではあった。前半は甲斐が理不尽に見えすぎたところがあったのとコンビ感が皆無で2人のエピソードがほとんど別進行だったので何ともハマり切れなかった。しかし後半から急に甲斐が人徳者になって信頼を見せるようになり、それからの方が見やすかったし、急にコンビっぽくなった。コンビになっていく様子をじっくりという感じでもなくテコ入れされたかのように急に態度変わった感じがしたけどそういう原作だったのだろうか。蟹江の憎たらしさはコミカルな感じを醸し出して嫌な奴だけどどこか憎めないみたいなポジションぽかったけど、そのさじ加減が微妙すぎた感じはある。なんか邪魔ばっかりしてた印象になってしまった。いずれにせよ後半コンビになってからの2人の物語はとても良かった。
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