2025年夏クール、TBS系火曜22時枠。
BOHYEONの文・コンテ、MUNSSEONIの作画の韓国のWeb漫画原作。3月から連載開始されたばかりで、日本でもLINE漫画として5月から配信されている。
清原果耶と成田凌は2021年(2020年公開予定が延期)の映画『まともじゃないのは君も一緒』以来の共演。
1話
敏腕離婚弁護士で恋愛に興味ない花村愛子(清原果耶)と動物病院院長で動物にしか興味のない白崎快(成田凌)。散歩中に飼い犬同士が偶然すれ違った際に一目ぼれで初恋をした。本人同士に関心は無かったが、愛子の飼い犬が急病で快の世話になったのをきっかけに飼い犬を通じた交流を開始する。一方で韓国の財閥御曹司ウ・ソハ(ナ・イヌ)が来日して快と犬の周辺をうろつき始める。ラストで快に「あなたの犬を奪いに来ました」と目的を話し…。
1話では明確な理由を語らなかったが、主演の2人より真っ先に登場して冒頭3分かけてソハが死にそうな母の病床へ駆け付けるシーンがあって、その際に何かを頼まれると同時に母と一緒に映った飼い犬が映し出され、直後の快の講演会の場面で同じ犬を「1年前に迷い犬として…」と語った冒頭5分でほぼ答えが出てしまっていた。これでなんで1話どころか2話冒頭まで引っ張るのか謎過ぎる…。さらに調査のためにソハが快の飼い犬と接触した際に慣れた様子でお手やお座りをさせるなどダメ押しの描写もあり、少なくとも”母が死の間際に錯乱して昔飼ってた犬にもう1度会いたいと言っているのでそっくりな犬を探していたところ日本の獣医の講演会動画で適任なのを見つけたので奪いに来た”等の別の可能性も無くなっており、ソハ母の犬=快の飼い犬は揺るがない確定事項。1話の引きのために「奪いに来ました」と強い言葉を使わせたものの実態は「迷子になった犬を返してほしい」だし、そもそも原作も始まったばかりでどう考えても導入部以降の結末はオリジナルになりそうだが、う~ん…。この引っ張り方をするならせめて母と犬の写真を出さなければ母が何を頼んだのか分からないんだから快の飼い犬ってまさか…くらいでいい感じに引っ張れたのに冒頭5分で完全に答えが分かったまま作中では謎扱いで最後まで引っ張られてもな。
清原果耶がクールな弁護士役で大人っぽくなっているが突っかかる感じなところと成田凌がほんわかした雰囲気で双方自身の分野になると理屈っぽいところなど映画『まともじゃないのは君も一緒』を彷彿とさせるところもあり、この2人の組み合わせは好印象ではあるんだけど今作は厳しそうだ…。ていうか動物病院の看護師の萩原利久も昨夏『降り積もれ孤独な死よ』で成田凌と兄弟役だったじゃないか。そして犬のドラマでナ・イヌってシャレでキャスト決めたわけじゃないよな(発音的にナ・インウと表記する事もあるらしいが…)。『18/40〜ふたりなら夢も恋も〜』以来2年ぶり連ドラとなった深田恭子は完全に脇役で登場。一応、キャストクレジット終盤に坂井真紀 深田恭子 岸谷五朗と3人続けてベテラン枠っぽい表記にはなっているけどついに主演ではなくなり、さらにはげっそり痩せて一気に老け込んでしまっており、何故か活舌まで悪くなっていたが大丈夫だろうか。
2話
母じゃなくて祖母だった。という以外は概ね想1話で分かっていたような祖母が日本ではぐれたから返してくれという経緯が説明された。返すなら500億ウォン(日本円で50億)だというソハだったが、終盤で愛子が突き止めたように祖母は1ヶ月前に亡くなっており、何故犬に500億ウォンかけてまで取り返したいのか本当の理由は不明のままだった。ソハは愛子から落とそうとして愛子の事務所に取り入り、超大型顧客の匂いを感じた所長の本澤(岸谷五朗)は快ではなく、こっちにつくように言うが…。その後の謎のロマンティックデート(愛子その気無し、ソハも演技)は何がしたかったのか…。
最後は愛子が祖母の死を突き止めたので快は取引を拒否。さらに唐突に愛子と快が小学生時代に捨て犬に絡んで出会っていた事が判明。愛子は実は最初から快を分かっていたらしい。ソハはそれは初恋だと指摘して…。う~ん、しゃっくりと止めるやり方を快が愛子に実践した途端にロマンティックにライトアップとか、快が言う「昔教えてもらった」というそのしゃっくりの止め方を教えたのが小学生時代の愛子だったとか、ベタがベタすぎてしらけまくってないか…。韓流っぽい大げさな演出が辛いっすわ。まだ2話で互いにほとんど何の感情も発生してないのにクライマックスみたいなライトアップまでしちゃったらこれ最終回どうなるんだ。花火ドーンドーンドーンか?
コメント