バイプレイヤーズ~名脇役の森の100日間~ 1~3話

2021年冬クールテレビ東京『ドラマ24』枠。

2017年冬クール『ドラマ24』枠「バイプレイヤーズ~もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら~」、2018年2~3月水曜22時台「バイプレイヤーズ~もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら~」に続くシリーズ第3弾。今作では1作目と同じ『ドラマ24』枠へ戻った。

前作途中で大杉漣が急死、残された素材と追加撮影で完成させたが、今作では遠藤憲一、田口トモロヲ、松重豊、光石研の4人が続投。前作をスケジュールの都合として参加しなかった寺島進は今回は説明も無く不参加となっており、やはり何らかの理由により降板(出演拒否)だった可能性が高まった。4人と同じくレギュラーのジャスミン役の北香那も続投、今作では舞台となるバイプレウッドの敷地内の食堂で働いている設定。大杉漣の元マネージャーと説明されているが、大杉漣がこの世界で存命なのか亡くなっているのかについては直接言及されていない(前作は存命の設定で最後まで描き切った)。

今回は山の中の撮影所“バイプレウッド”が舞台で、昨今の情勢(どういう情勢なのかは言及せず)により、都内の撮影所が満杯になり、この撮影所に各局や映画チームが集結し、それぞれの作品の撮影が進む中で起こる100日間の騒動を描く。ストーリーは2020年初夏頃から始まっていて全員夏服である。総勢100名が登場し、そのまま映画『バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら~』に繋がるとされる。




1話

今回は4人が主役としてゲストと絡む話ではなく、各局の撮影の模様が1話ごとに描かれていくようで今回は7チャンの刑事ドラマ「チーム7」の撮影模様がぶっ飛んだ展開で描かれた。役所広司が主演で柄本時生、志田未来、杉野遥亮、勝村政信、渡辺いっけい、近藤芳正がレギュラー刑事として出演する予定だったが役所広司が海外での撮影が押して降板(本人は出演せず)というシリーズ定番の役所広司で始まるトラブルを踏襲しつつ、残ったメンバーで若手チームかベテランチームかどっちが主役かで揉めて、撮影が滅茶苦茶になっていくというギャグドラマが展開。濱田岳が1話ゲストの予定だったため、両チームの板挟みになって苦悩、その最中に遠藤憲一、田口トモロヲ、松重豊、光石研らの別撮影に遭遇して松重からアドバイスをもらうという形+全体ナレーション、騒動を振り返る現在視点の場面という限定的な出番となった。ジャスミンも食堂で出てきたものの4人との絡みは無し。

最後は各刑事ドラマのコスプレを柄本時生、志田未来、杉野遥亮、勝村政信、渡辺いっけい、近藤芳正が披露して揉める中でコナンの格好をした濱田岳が演説して主演をかっさらおうとしたが、6人が一致団結、全員主役にしようと納得したので7人全員が主役となり解決。さらに総理辞任の会見を全局生放送する中で安定のテレ東は「チーム7」を予定通り放送したため視聴者が集中して15.1%を獲得。大いに沸く中、期待されていた6チャン日曜9時の銀行ドラマ「大合併」が最低視聴率となって次回へ続く。

今回はゲストメインで回していくので、これまでと違ってゲストのキャラ設定の方が濃くなっていた印象。毎回違う展開になりそうなので面白そうではあるが、メインのおじさん達が同居してワチャワチャは破棄されているのでこれまでのシリーズとはだいぶ変わりそう。まあ6人→4人まで減って4人だけでやってもパワーダウンは否めないし、特に大杉漣で話を回している部分が多かっただけに大杉漣亡き今、残った4人のキャラ設定では話回らないしなぁ…。遠藤憲一は怖いけどカワイイ性格、田口トモロヲは変人、光石研はいい人に割と設定振っていてこの3人では話が進まないし、生真面目な松重豊で進行するしか…っていうところもあったので実際松重豊が締める役回りになっていた。つーか急にほぼ白髪のおじいいちゃんみたいになっててどうしたんだ松重豊(実際は4人の中で最年少)…。

あとベテランと若手の対立構造を描くのに勝村政信、渡辺いっけい、近藤芳正は還暦目前の50代終盤、杉野遥亮は25歳、志田未来は27歳だが、柄本時生と濱田岳はもう30代だったりして、若手もベテランも上の年齢にスライドしてきている高齢化社会を感じた…。30代になっても中堅扱いにならずに若手扱いになってくると20代前半以下はもう新人扱いになるのだろうか。40代後半でもベテランになれないどころか50代前半でも中堅かベテランか曖昧になってきそう。というか各役者のランクが10年~15年くらい前のイメージのまま変わってない気がする。

ワニが無かったことにされる中で”100日”をタイトルに採用するのはさすがテレ東…。もしワニが無かったことになっていたら「100日後に~」というもっと露骨なタイトルになっていたかもしれないが…。

2話

テレ東の「チーム7」が視聴率1位を獲得した一方で6チャン日曜9時の銀行ドラマ「大合併」が最低視聴率を記録してパニックに。主演の向井理に決め台詞を用意しようという話になり、急遽決め台詞をぶっこむが脇の大倉孝二、小沢仁志が放った珍台詞の方がバズってしまい…。その後立て直しを図った次の回でも津田寛治、六角精児の珍台詞がバズってしまい、視聴率はうなぎのぼりでヒット作になったものの脇の4人が相次いでバズる中で主演向井理だけ一向にバズらずに追い込まれていく…というシュール展開。

どんどん向井理が追い込まれていき、最後は押し押しの撮影でもう撮り直しが出来ない1発撮影の中で向井理が台詞を飛ばしてしまい全く喋れなくなり、必死に4人が取り繕うも最後まで一言も発せないという放送事故がそのままOAされてしまう。しかしあまりに喋らないため「#喋れ向井」が世界トレンド1位になり、ついにバズッたァァァァァァと歓喜して終了。

向井理を生真面目で向かい風に弱い設定にしたことで、脇の4人が話を回していく構成となり、今回もメイン4人はオマケ。田口トモロヲは「大合併」出演者の1人として現場にいて全く流行らなかった決め台詞の考案者だったともされていたものの、何故か「大合併」本編のシーンには一切登場せずに、撮影中に現場にいないか、スタッフ側と一緒に見守っているという結局貴方役者なのか演出家として来ているのかどっちの立場の人なの?状態の謎の立ち回り。松重豊は今回も総括の振り返りナレーション収録で今回はそれだけ。向井理にバイブレウッドの敷地内の森であって一緒に解決策を考える役回りは光石研にシフト(田口トモロヲはここにもいた)、遠藤憲一はフィリピンにいるという設定で最後にちょっと出ただけ。

しかし正直過去2作よりも話が振り切ってて面白い。

3話

8チャンの観月ありさ主演の医療ドラマ「ドクターZ・5」の撮影模様。シーズン5となる人気ドラマだったがレギュラー医師役だった岡田浩暉が1話で死亡降板すると新たに加わった滝藤賢一の過激なキャラ付けやその他お色気、銃撃なんでもありのトンデモ展開に路線変更になってしまい、視聴率は悪くなかったがコンプラ違反なのではないかという投書がスポンサー各所に送り込まれてしまった。問題視したプロデューサー陣は滝藤賢一を降板させて新たに寺島しのぶを召還。これに納得が行かない滝藤賢一は森下能幸、宇野祥平を使って寺島しのぶが演じる上司のセリフにも問題があるとコンプラ指摘。寺島しのぶが撃沈し、滝藤賢一が復帰するが、今度は寺島しのぶが宍戸美和公、ふせえりを使って滝藤賢一のコンプラ違反を指摘。全員がコンプラに振り回される中、滝藤・寺島が双方のコンプラ指摘をしていたことを謝罪、観月ありさはドラマの雰囲気が今シーズンから変わり過ぎて元の路線に戻したかった、最初の投書は実は自分だったと告白。結局コンプラを指摘していたのは自分たちだけだったというオチで元の人情医療ドラマに戻ってめでたしめでたし。

と、コンプライアンスをネタにしたハイテンションな皮肉連発が痛快だったが、ついに遠藤憲一、田口トモロヲ、松重豊、光石研の4人全員が「ドクターZ・5」勢と絡まずに完全に独立した話で終わってしまった。前2回では森の中で思い悩んでいるところに撮影途中の4人の誰かがいて、会話するという形でわずかながらメインキャストとの繋がりシーンがあったのに今回は森の中で思い悩む滝藤賢一、観月ありさ、寺島しのぶの3人のシーンがあったものの4人は現れず。

結局途中で全く関係ないフィリピンの遠藤憲一が現地でホームレス寸前の生活を送る1シーンと、映画『アウトローの森』撮影途中の松重豊がコンプラでカーチェイスも銃撃戦もシーンカットになるというトンデモ展開に直面するというコンプラ繋がりのシーンがあったのみ。後は冒頭のナレーションがエンディング部分では松重豊から光石研に交代になる事が示唆されただけ、田口トモロヲは出番なし。

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