59th BAD APPLE

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59th BAD APPLE

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2021年8月18日
5月よりアルバムに先駆けての5ヶ月連続配信を発表。5月21日に第1弾「FRIED GREEN TOMATOES」、6月25日に第2弾「青春は残酷だ」を配信、その前日に今作の発売とアルバム発売が正式発表された。7月30日に第3弾「BETTY BLUE」が配信されたが…この辺りを最後に5ヶ月連続配信の話が曖昧になり、今作とアルバムの宣伝ばかりが続くようになってしまい第4弾が何だったのかちゃんと発表されていないがどうやら今作がCDと同時に配信もされたので今作が連続配信第4弾に該当した事になったらしく(C/Wはアルバム未収録なので「BAD APPLE」単曲で第4弾扱いになるはず)、9月24日に「祝祭」を先行配信した際には“先行配信第五弾”とひっそり書かれていた

更に謎なのは今作はCDで出ているのでCD枠として配信されているものの、単曲で配信枠が残されているのは最初の「FRIED GREEN TOMATOES」だけとなり、公式ディスコグラフィーにも「FRIED GREEN TOMATOES」しか掲載されておらず、「青春は残酷だ」「BETTY BLUE」「祝祭」は各配信サイトでも単曲枠で配信されず、ディスコグラフィーにもない。配信されたという記録自体が当時のニュース以外に残されていない状態となった。

CDシングルにおいてサブタイトルや表記違いが無い単独曲名タイトルとしては2013年の『JUSTICE [from] GUILTY』『運命論』以来となった。

DVD付にはMV&メイキング、GLAY「FREEDOM TALK」前編、「日比谷音楽祭2021」から3曲のライブ映像を収録。

BAD APPLE

作詞作曲:TAKURO、編曲:GLAY&トオミヨウ&亀田誠治
ここ10数年でどこにでも回り込んでくる引手数多な同業者に大人気のアレンジャーとなったトオミヨウだが、TERUが仕事をしたいとFacebookでDMをして直々に依頼して起用が決定。今作はほぼトオミヨウのアレンジとなっているようだが、亀田誠治が他のアレンジャーを起用しても常にくっついている状態となっており、トオミヨウと亀田誠治がアレンジャーとして一緒に並んでいる世にも珍しいクレジットになった。トオミヨウはリズム隊を中心に基本的に薄味のアレンジをするのが特徴で、これは亀田誠治含む大ストリングスバラード時代の盛り盛りこってりアレンジと真逆のような作風。ミュージシャンがこぞってトオミヨウを求めるようになったのはそういった時代の反動のようにも思えるが、よく言えば繊細だが、しかしリズム隊がお留守になりがち、軽くなりがちで地味に感じられてしまうところもあり、正直そんなに凄いアレンジャーだとも思えなかったりはする。多忙というのもあるので1度きりになったのかもしれないが、他のミュージシャンは1度起用するとその後も連続起用しているので1回ポッキリになったという事はGLAYにとっては新鮮ではあったけど、継続起用するほどではなかったという事なのか。まあバンドよりソロミュージシャンが重宝しがちだしな…。

2020年春以降の変異した世界線が多分に反映されたような深く考えさせられるような1曲。感情は置いて事象として曲を書き上げるという考え方で書かれた曲らしく、とても客観的な視点で当時の現実が描写されているように思う。あまり好みのアレンジではなかったが、時代の記憶と共に言葉が突き刺さる久々に残るシングル曲になった。

この後『FREEDOM ONLY』発売1ヶ月ほど経過した11月にYouTube「THE FIRST TAKE」に初出演しトオミヨウを招いての「Winter,again」を披露、もう1曲に今作が選ばれ、12月にこれらの音源が配信音源化されている。
★★★★☆
16thアルバム『FREEDOM ONLY

C/W SHINING MAN

作詞作曲:TAKURO、編曲:GLAY&DJ Mass&REO&亀田誠治
当初アルバム収録予定だったがちょっとアルバムとは違うという事で外されたというデジロックナンバー。確かに『FREEDOM ONLY』に入っていても合わない…。Aメロの前のウワウワウワウワはTERU本人がウワウワウワウワ言ったのをエンジニアが絶妙な加工を施して仕上げたものと明かされているが、妙なところに強いこだわりを見せていてちょっとヘンテコな印象でもある。「BAD APPLE」が当時そのままなのに対して鬱屈とした当時の世相を吹っ飛ばすようなヤケクソ気味な勢いはあるのかもしれない。
★★★☆☆
アルバム未収録

C/W シューゲイザー(Gray Crow Mix)

作詞作曲:HISASHI、編曲:GLAY&DJ Mass&REO&亀田誠治
HISASHIが2015年に藍井エイルに提供(11thシングル)した曲のセルフカバー。4月29日のHISASHIプロデュースの配信ライブ「HE ENTERTAINMENT STRIKES BACK RESONANCE vol.3」でのライブ音源。藍井エイルバージョンのアレンジに参加していたDJ Massが引き続き参加している。ライブ音源だが無観客で実質スタジオライブ1発録音みたいな歓声も拍手も何も入ってない音源なのに加えて、さらにこれを差し替えたりなんだり加工して仕上げているので全くライブ音源っぽくは聞こえない。藍井エイルバージョンよりもHISASHIっぽいサイバー感が増しており、TERUが歌う事でGLAYのHISASHI曲以外の何者でもない他者が歌っているのが想像できないくらいGLAYのHISASHI曲になっている印象。
★★★☆☆
スタジオ音源未発表/Gray Crow Mixアルバム未収録

C/W 妄想コレクター(HSMS Reconstruct Ver.)

作詞作曲:HISASHI、編曲:GLAY&DJ Mass&REO&亀田誠治
2014年のアルバム『MUSIC LIFE』収録曲。これも4月29日の「HE ENTERTAINMENT STRIKES BACK RESONANCE vol.3」でのライブ音源とされる。原曲はHISASHI曲の中では割とロックナンバーっぽいアレンジだったが、今作は最後のサビでテンポアップするまではまったりしたアレンジで進行し、バンド色が大幅に排除されて打ち込みデジデジ感の強い仕上がりに。
★★☆☆☆
HSMS Reconstruct Ver.アルバム未収録

C/W Angelus(3Xdecade Boost Mix)

作詞作曲:TAKURO、編曲:GLAY&DJ Mass&REO&亀田誠治
1991年のデモテープ『Angelus Bell』収録曲。3月27日の「THE ENTERTAINMENT STRIKES BACK 魁☆照男達(シャイニングメン)」でのライブ音源。デモテープ時代の曲なので元の音源を正規の手段で入手/視聴する事はできない。TAKUROからライブで演奏するのでアレンジを頼まれたが当時の音源が既に手元に無かったので動画サイトで探した音源を元にコード分析したと明かしている。そのライブ音源のままだと打ち込み多めの前2曲に対してドラムが生過ぎて混ざらないんじゃないか?という理由で当初7:3の比率だったドラムとMassの音とのバランスを変えて、RESONANCE vol.3の方向に寄せてもらうように加工したとされる。3Xdecade Boost MixというネーミングはDJ MassによるものでHISASHIも良く分からないと語っており、HISASHIが分からないなら他のメンバーはもっと分からないし、提示されるリスナーが分かるはずもない。

インディーズ時代っぽいロックナンバーだが、当時メンバーが憧れていたBOØWYだとかXだとかの雰囲気を併せ持った感じだろうか。
★★★☆☆
アルバム未収録

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