8th GENERATION GAP

1997年11月6日
作詞:藤井フミヤ、作曲:藤井尚之、編曲:上野圭市
元チェッカーズでソロ活動を行っていた藤井フミヤ・藤井尚之の兄弟ユニットF-BLOODの正式なデビュー直前(11月26日にシングル『「I」』でデビュー)の提供曲。1996年末に猿岩石に提供していた「白い雲のように」と共に1stアルバムではF-BLOODによるセルフカバーバージョンも発表されている。初登場1位で35万枚の売上を記録したが、この時点ではこれでも最低売上でここから3連続で最低を更新するなど7月のKinKi Kidsのデビュー旋風も響いたのか、デビュー当初の勢いがやや落ち着きつつある時期だった。
1997年10月よりTBS系『学校へ行こう! 』が放送開始。今作が初代のテーマ曲となり、以降不定期交換で数々の新曲が採用されるようになった。SMAP、TOKIO、KinKi Kidsの冠番組とは少し傾向が異なって、一応メンバー主役の企画もあるにはあったが、“未成年の主張”を始め、素人(やセミプロ)で濃いキャラの人たちを主役とした企画が名物コーナーとして目立っており、V6メンバーはそれを見守る役回りが多かった事もあり、V6メンバーの個々のキャラよりも素人の濃いキャラのインパクトの方が人々の記憶に残っている感じがある。
坂本-岡田間で9歳の年齢差のあるV6が歌うから説得力があるような世代間の考え方の違いを歌った楽曲。Aメロ→Bメロ→Aメロ→Bメロ→Cメロ(ソロパート)→サビと展開するため、なかなかサビが来ない曲という印象が当初あったが、歌詞のブロック分けではAメロとBメロが一緒になっているので実際にはAメロ→Aメロ→Bメロ→サビという事になるのかも。そのサビもこれまでのような高音で歌い上げるような強烈なインパクトのものではなく、エレキギターの効いたどっしり構えた雄大な雰囲気だったので地味な印象もある。ただこれまでのシングルのような派手さはないがじわじわ効いてきて飽きない1曲といった感じで耐用年数は高かった。
最初のAメロではトニセンサイドの目線、続くAメロはカミセンサイドの目線となっていて特に前半部分はトニセン、カミセンで別れて歌唱しているように聞こえるが、MVを見るとなんか終始みんな口が動いていて良く分からん事に…。2番のAメロの歌詞は普遍的な世代間ギャップを歌っている感じか。1番のBメロのソロパートがカミセンと坂本・長野の中間の年齢に位置し、V6のジェネレーションギャップを埋める役割でもある(?)井ノ原ソロになっているのがウマい構成。2番はいつも通り坂本ソロだが、これまで歌い上げるソロパートなら概ね坂本で坂本無双状態だったのが、今作をきっかけに井ノ原の歌唱力も評価されて坂本・井ノ原の2トップになったという点でも転換点な1作といえる。
シングル8作目にして初めてアルバムバージョン表記が無く、シングルのまま収録された。
★★★★☆
3rdアルバム『A JACK IN THE BOX』
1stベスト『Very best』
3rdベスト『SUPER Very best』
4thベストmu-mo限定予約生産盤『Very6 BEST』あなたのお名前入りスペシャルBOX盤
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