5th スイミング
2001年6月6日
前作以降歌手活動が停滞していたが、11ヶ月ぶりの新作。ここからは2ndアルバムまで間を開けずにリリースが続いた。俳優活動ではこの後7月~9月の夏クールに単独主演ドラマ『ファイティングガール』があり、主演主題歌をやる絶好のタイミングだったはずだが何故かスルーしている。
初登場15位6週ランクインで前作とほぼ同じ売上を記録。ブランクの割には下げ止まった。1st通常盤以来のC/W2曲収録(+表題カラオケ)。
スイミング
作詞:こなかりゆ、作曲:ハルユキ、編曲:亀田誠治
コーセー「Fashio」CMソング。他にタイアップがとれなかったのかなんなのかここから最後まで3作連続このCMタイアップとなった。CMとの1年以上の契約だったのだろうか。同じタイアップにぶら下がり続けるより『ファイティングガール』主題歌を取りに行けよ…「煌めきの瞬間」、そして1stアルバムで2曲手掛けていた亀田誠治が再度アレンジで登場。「煌めきの瞬間」同様に亀田誠治が自らベースを演奏、ドラムは倉内充、ギターは西川進、キーボードは皆川真人、プログラミングは中山信彦、さらにミックスは工藤雅史になっており亀田誠治お気に入りの制作陣がだいぶ出来上がってきている感じも。
今回はCMタイアップもあってか、ごく普通に爽やかな爽快サマーロックナンバー。ただ他の曲に比べるとやはりかなりロックバンドっぽい印象ではあるし、この当時はまだ亀田誠治=ロックなイメージだった。こなかりゆによるティーンっぽい女の子全開な歌詞は女の子がどういうものなのかを教えてくれるような内容だが話があっちこっち脈絡なく飛んでいくというどこか不思議ちゃんな謎歌詞になっている。この方向性はこのまま『Universe』の作風にも繋がっていった。タワレコのこなかりゆの紹介に”メルヘンチックな歌詞”とあるからそういう作風の人なのだろう。深田恭子のどこか掴めないキャラクターとの相性は良かった。
2ndアルバムにかけてこのくらいの作風を堅持できれば良かったんだけど今作くらいの爽快ポップロックでもちょっとアーティスト路線に思えるくらいに何故かアイドル方面に逆走してしまったのが改めて残念。
★★★★☆
2ndアルバム『Universe』
C/W Universe
作詞:こなかりゆ、作曲:ハルユキ、編曲:河野伸
作詞作曲は「スイミング」と同じだがあまり共通点の無いゆったりしたミディアムナンバー。私は私なのよ的な(超・超訳)歌詞は早くも作詞家の個性全開な感じはする。
オリジナルでもストリングスは入っていたが、Strings VersionはStrings Versionと言っているだけあってバンド風の演奏を全てカットしてストリングスのみでリアレンジしたシンフォニックな仕上がり。アルバムのど真ん中にそんなストリングスだけのシンフォニックアレンジを唐突に差し込むよりもオリジナルをアルバムに収録、Strings Versionは別アレンジとしてC/Wという分け方の方が正解だったのではないかとは思う。
★★★☆☆
シングルバージョンアルバム未収録
2ndアルバム『Universe』(Strings Version)
C/W フィギュア
作詞:こなかりゆ、作曲:ハルユキ、編曲:河野伸
シンフォニックなミディアムナンバー。ドラムこそ打ち込みだがギターは2人も参加しており、ベース、ストリングスも招いている(キーボードとプログラミングが河野伸)。ポコパカポコパカポコパカとちょこまかした軽めのリズムアレンジと雄大なストリングスのラインとのミスマッチ感が不思議な雰囲気を醸し出している…というよりリズムトラックだけこれなんか違くない?
★★★☆☆
2ndアルバム『Universe』
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