19th More More Love Winters

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19th More More Love Winters

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2000年11月22日
このシーズン前半は新曲ではなく、リミックスメドレーCDを発売。1998年のベスト盤『Love Winters』に引っかけているが、その後のシングル4曲も使用された。3作のメドレーをそれぞれ別のリミキサーが担当。収録時間は40分に及ぶがあくまで“3曲入り”なので普通にシングルとして扱われている。一応1曲目が表題作にしてアルペンCMソング扱いとなる。

お手軽な簡易ベスト的な需要が発生したためか、ここ数作のシングルよりは好調で初動で2万枚を突破、初登場18位となりベスト20に食い込んだ。31位→40位→38位→37位と年明けにかけて推移したので以前ほどではないが、発売が周知されてから浮動層が少し動いたものとみられ、累計で6.9万枚に達するなど、ヒットから遠ざかった『恋のベスト10』以降のシングルではトップの『恋のベスト10』『Search-Light』の2倍前後の売上を記録しており最も売上が高い。

ST配信では何故か2曲目の「Crystal Winters」しか聞く事が出来ない。DLでも単曲DLは「Crystal Winters」のみ、3曲バンドル購入する事で残り2曲もDL購入は可能となっている。何故そんな事になっているのかは謎だが、「Crystal Winters」を手掛けているのは海外のリミキサーだが、「More More Love Winters」を手掛けているGTS、「Winter Love Songs」を手掛けているピストン西沢は共に国内のリミキサーで所属会社が他社で権利関係に問題があるという事なのだろうか。

Music D.』の頃から世紀末の混沌に乗じたかのように続いていたリミックスサウンドへの系統だったが、今作を最後に途絶えた。また2001年4月にはウルフルズが『ナニワゲノム〜ウルフルズ・メガミックス・メドレー〜』という同種の企画シングルを発売していたが、あちこちでリリースされまくるほどのブームにはならなかった。

More More Love Winters

(使用楽曲:BEGIN/恋のベスト10/promise/幸せをつかみたい/ゲレンデがとけるほど恋したい/ロマンスの神様/愛があれば大丈夫/ストロボ)
Remix:DJ GEE & DJ TURBO from GTS
メイン曲扱いの表題作。一応これがこのシーズンの「アルペン」CMソング。『CDTV』ランクイン時はとりあえず1番有名な「ロマンスの神様」のサビ部分を主に流していた記憶があるが…CMで使われたのは「ゲレンデがとけるほど恋したい」と「ロマンスの神様」のサビ部分だったようだ。19分44秒もあるリミックスメドレーのどこか1曲のサビ部分だけって何かCMソングとしては決定的に違うような…。この年はCMの内容もお見合いスキーギャグをぶちかまして完全に迷走してしまっており、時代の変化というかスキーブーム終了に伴う深刻な客離れで色々とトチ狂っていた感がある。

他の2作の倍近い長さで8曲なので1曲辺りは1コーラス~TVサイズくらいの長さがありつつ、延々トラックが続く場面も無いので文字通りにヒット曲のメドレーっぽくなっていて3曲の中でも正しく表題曲になるにふさわしいといえる仕上がり。

一応MVも制作されているが6分半の大幅なショートサイズとなっていてヒットしなかった直近2シングル部分の冒頭2曲を削って「promise」からなのが露骨だ…。歴代のMVを繋げ、MVの無い「愛があれば大丈夫」は別映像を引っ張ってきて文字加工とか入れてMVのように擬態させているが…いやこれ「恋のベスト10」MVの映像じゃねぇかよ…「恋のベスト10」の曲は使わずに何この仕打ち。

なおその時点でのアルペンタイアップ曲を網羅した2007年の『Alpen Best』に容量不足で収録できないため外されているが、広瀬香美以外のアルペンタイアップ曲を抜粋した同時発売のコンピ盤『Alpen Best Another Edition』に回されて唯一のアルバム収録を果たしている。
★★★★☆
コンピ盤『Alpen Best Another Edition

C/W Crystal Winters

(使用楽曲:DEAR…again/ゲレンデがとけるほど恋したい/ロマンスの神様/promise)
Remix:JUNIOR VASQUEZ
前述のように唯一ST配信されている音源。3作の中で最も使用曲数が少なくて短いがそれでも10分。イントロが異様に長く冒頭2分延々トラックメイカーしていて歌が始まらない。厳密には途中から「promise」のラララパートが使用されているんだけど歌詞のある部分は登場せず、「DEAR…again」のサビに変わってしまう。「DEAR…again」→「ゲレンデがとけるほど恋したい」共にサビのみなので実質1分程度しか使用せずにまた長いトラックが延々続き今度は3分近く歌が始まらず(歌突入前の終盤はWaiting for youコーラスなど「ロマンスの神様」要素は出てくる)、「ロマンスの神様」は1コーラス→「promise」はサビのみという事で結局10分のうち半分はトラックが延々続くという趣味性の強いリミックス。よりによってこれだけしかSTで聞けないのはキツイ…。ほとんど聞かれないのではないか。
★★★☆☆

C/W Winter Love Songs

(使用楽曲:ピアニシモ/I Wish/二人のBirthday/promise/ロマンスの神様/ゲレンデがとけるほど恋したい/幸せをつかみたい/愛があれば大丈夫/DEAR…again)
Remix:ピストン西沢
10分40秒程度だが3曲の中で最多の9曲を使用。しかしサビではない平メロの部分を一部だけリフレインしまくったりと切り取り使用が目立つ。「ピアニシモ」「I Wish」と冒頭からサビ使われないし。「I Wish」なんか”時間よ止まって I wish”の歌い出しをループするだけで終わるし。1曲ごとにトラックの方向性や加工の方向性ががらりと変わるのが特徴だが、全体にはボーカルパートを生かしてバックの音数は少なめに仕上げている印象。

なお今作を担当したピストン西沢氏、今作より10年後の2010年のTUBEのリミックスアルバム『MIX TUBE-Remixed by Piston Nishizawa-』を手掛けていたりもする。その5年後に広瀬香美がTUBEに「おかげサマー」を提供し、翌年「ゲレンデがとけるほど恋したい 2016」をTUBEとコラボでセルフカバーしている。
★★★☆☆

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