33rd まだ涙にならない悲しみが/恋は匂へと散りぬるを
2013年10月23日
10年ぶりの両A面シングル。初回盤A,Bで初めて曲順も入れ替えて収録しており、初回盤Bは『恋は匂へと散りぬるを/まだ涙にならない悲しみが』になっている。初回盤Aには「まだ涙にならない悲しみが」カラオケ(Backing Track)を収録+「まだ涙にならない悲しみが」MV収録のDVD付、初回盤Bには「恋は匂へと散りぬるを」カラオケ(Backing Track)を収録+「恋は匂へと散りぬるを」MV収録のDVD付、通常盤は「雨虫」「流星」収録。1種増やした効果もあってか、15万割れから一転して、28th『約束』以来の20万突破となった。
4年連続のシングル年1リリース、しかも今回は前作が1月だったので1年9ヶ月ぶりという長期ブランクだった。
まだ涙にならない悲しみが
作詞:松井五郎、作曲:織田哲郎、編曲:亀田誠治、コーラスアレンジ:Ko-saku
ボクの背中には羽根がある」「Anniversary」以来の織田哲郎の表題曲だが、C/Wアルバムでは数年おきに提供を続けており、「Anniversary」から今作までの間に5曲もあったりはする。しかし今作を最後にシングル表題曲の提供は途切れた。2年後の35th通常盤のみC/W、結果的にKinKi Kidsで最後のオリジナルアルバムとなった2020年『O album』通常盤のみ収録曲で1曲提供があったものの、20周年、25周年、『39 Very musch』ラスト7枠と記念のタイミングでも提供は無かった。今作に関してはここ最近バラード系のシングルが続いているので久々にアップテンポなシングルを出したいとオファーされたと言っていたので最初からシングル前提の提供だったっぽい。
じっくり聞けばまあいい曲だけど今までの曲を越えるのはなかなか…という感じが続いていた中で格が違うというか、久々に今回の新曲イイね!という感覚になった。実際Twitterとかでもここ数年の曲はもう聞いてなさそうな人たちが今回の新曲はいいねとか言ってて評判も上々だったような印象がある。バンド+ストリングスの亀田誠治が作り上げた2010年代型の王道J-POPロックっぽい佇まいと年齢相応に落ち着いた雰囲気がマッチしていてこれはここまで来たからハマる曲だったと思う。
織田哲郎の曲提供活動自体がかなり減ってきているし、ヒット曲らしいヒット曲からも長らく遠ざかっているものの、4度目のシングル表題曲提供、DOMOTO以降でいつかあるだろうか。
★★★★☆
13thアルバム『L album』
5thベスト『The BEST』
恋は匂へと散りぬるを
作詞作曲編曲:吉田建、ストリングスアレンジ:佐藤泰将、コーラスアレンジ:Ko-saku
『LOVE LOVE あいしてる』時代から『新堂本兄弟』に至るまで番組のベーシスト兼音楽監督的な立ち位置で縁の深い吉田建が作詞作曲編曲を一手に手掛けるという珍しい曲。哀愁和風テイストでこれまた近年の中ではかなり目の覚めるような良曲なんだけど、よりによって「まだ涙にならない悲しみが」と一緒に出しちゃったもんだからどうしても霞んでしまい、なんだかあまり覚えていない。単独シングルとして聞いていればもう少し残ったと思うんだけど…。
★★★☆☆
13thアルバム『L album』
5thベスト『The BEST』
コメント