7th フラワー
1999年5月26日
作詞:HΛL、作曲:HΛL・音妃、編曲:船山基紀、コーラスアレンジ:松下誠
2人が出演したANA「’99パラダイス沖縄」キャンペーンCMソング。初動は36.8万枚と前作を若干上回る程度だったため、そのまま行けば前2作同様に60万台で落ち着くかに思われたが楽曲の親しみやすさが受けてロングヒットを記録。2位→3位→4週連続5位と次から次へと強力な新曲が出てくる時期だったので『全部だきしめて/青の時代』の時のような4週連続1位とかはなく1位は1週のみだったが、同じような推移で100位以内24週(200位以内拡大後に+3週の合計27週)ランクインで、初動からまくりにまくった挙句についに104.6万枚とミリオンセラーにまで到達するという快挙で4作目最後のミリオンヒットとなった。スタッフサイドがもっと明確にミリオンを狙いに行ったこの後の『雨のMelody/to Heart』でも『夏の王様/もう君以外愛せない』も80万台に留まってミリオンが遠かったのを思うと、今作が初動36.8万枚から100万枚まで引っ張れたのは驚異的だ。
この後の2作は先にマキシ化されていたため、2007年12月26日の一斉マキシ化再発は1stから今作までが対象だった。
親しみやすく覚えやすく平和的かつ前向きに背中を押してくれるポジティブ一直線で華やかな王道アイドルポップナンバー。KinKi Kidsとしてはやや異色な明るさと陽の空気全開っぷりに正直当時は戸惑ったんだけど、ドラマタイアップでもなく、楽曲の親しみやすさがじわじわと広がってまさかミリオンまで引っ張ってしまうとは思っていなかったので驚いた。確かにメロディーがひたすら気持ちよく覚えやすくみんなで歌いたくなるような1曲ではあったが…。同世代以上よりも少し年下の世代でこの曲を好きだとか、前後のシングルはまだ幼過ぎてリアルタイムではあんまり覚えてないけどこの曲は知ってたみたいな声が多いような印象もあるので子供ウケが凄く良かったのかなとも思う。けっこう幼稚園とか小学校の運動会とかのBGMに使われたとか踊った/歌ったとかも多かったのではないか。
Bメロのメロディーの一部が最後のサビ前だけ少し異なる(“穴でも”の部分)ので、カラオケで歌われる際にちゃんと覚えているかうろ覚えかが判別できたな…という謎の思い出もある。前作のC/W「BABY LOVE」もそうだったけど今作のC/W「元気がくたくた」はSMAP感があり(90年代SMAPと作家が共通していたのも大きい)、せいぜい『B album』『C album』辺りまででしか聞けない初期限定の方向性という感じがする。
★★★★☆
3rdアルバム『C album』
1stベスト『KinKi Single Selection』
3rdベスト『39』
5thベスト『The BEST』
公式通販予約限定ベスト『39 Very much』
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