5th コ・モ・レ・ビ

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5th コ・モ・レ・ビ

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2006年11月1日
作詞:高橋瞳+渡邊亜希子、作編曲:TAKUYA
山田孝之、沢尻エリカ主演映画『手紙』主題歌。兄(玉山鉄二)が殺人犯になってしまったという弟(山田孝之)の苦悩を中心に描いたけっこう暗い内容の映画だったが、映画クライマックスで感動的に挿入歌として使用されていたのは小田和正ソロ版「言葉にできない」(オフコースのセルフカバー)であり、その後にこの曲がエンディング曲としてかかるという扱いだった。前作より少し上の初登場50位→149位→200位圏外で0.3万枚とほぼ同じ推移となった。

一応映画にしっかり合わせていった曲で、かなりしっとりしたバラードナンバーになっており、ギターもエレキは使わずアコースティックとなっている。C/Wやアルバムでも見せなかったしっとりとした新たな一面を見せた1曲。最後の間奏→サビの流れを取らずに、2番の後にAメロに戻って終了するので5分に満たず、この手のバラードとしてはコンパクトな仕上がり。単独で聞けばそれなりに名曲でもあったのだが誰もが知るスタンダード名曲「言葉にできない」で映画が盛り上げられた後では正直もう何がかかってもペンペン草も生えないような状態でありどうしようもない。この映画の効果で『自己ベスト』が更に売上を伸ばす事はあっても、今作は映画館出て帰宅する頃にはもう覚えてないだろう。

曲はいいんだけどあまりにしっとり路線変更しすぎて正直ちょっと誰だか分からない。「僕たちの行方」「青空のナミダ」の人の新曲と言われてもピンと来ないところがあり、もう少し本来の自分側(J-POPのロック路線)でも良かったんじゃないかとは思う。「言葉にできない」なしで今作ならそれなりに映画との相乗効果も生まれただろうけど、それ以前に全く毛色の違うシングルを出していいタイミングでは無かったと思う。

アルバムでは流れに合わないためか、ロックサウンドに180度方針転換したアレンジBamboo Ver.にリメイク。ちょっと変えましたレベルではなくまるっきり変更されており、TAKUYA以外の演奏メンバーも一新された。原曲より30秒ほど短くなっている。曲調に合わせて少し元気なボーカルスタイルになっているが、これはこれでシングル聞いた後だと掴み切れてない感じでちょっと合わない感じ。この曲には結局しっとりボーカルがベストだったという事で…まあ今やるべき曲ではなかったのかもしれない。

高橋瞳のApple Musicでの配信はシングル盤に抜けが多く、2ndと4th~8th(『Bamboo Collage』の全シングル)が未配信となっているため、シングルバージョンは聞けない。
★★★☆☆
シングルバージョンアルバム未収録
2ndアルバム『Bamboo Collage』(Bamboo Ver.)

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