10th 翼になれ

1998年7月15日
作詞作曲:奥居香、編曲:上野圭市
TBS系『学校へ行こう!』テーマソング。1996年にPRINCESS PRINCESS解散後、1997年からソロ活動を開始していた奥居香の提供(解散直後には岸谷五朗と結婚していたが2001年に岸谷蘭丸を出産するまでは旧姓で、以降は岸谷香に変更)。8月5日にアルバム『A JACK IN THE BOX』が控えていての先行シングルだったのも影響したか、今作は累計で22.7万枚(「WAになっておどろう」の50万ヒットから一転して35万→30万からの今作で3作連続で売上ダウン)、B’z VS L’Arc~en~Ciel3枚同時発売の2週目にぶつかり、浮上したL’Arc~en~Ciel「Honey」「浸食~lose control~」に及ばず初登場3位となったが、4位のB’zとは200枚程度の超僅差で危うくトップ3も逃すところで会った(1位から17万(ラルク)、16万(ラルク)、15万(今作)、15万(B’z)、14万(SPEED)、13万(ラルク)と1万差で並んでいた)。
引き続きの小中学生向け応援ソング。最近の子供は何考えているか分からないとか無気力無感動で冷めているとか少年犯罪とか色々言われ始めた頃合いだったが、こう見えて僕達はけっこう頑張ってるんだと訴える少年少女目線の前向きナンバー。「本気がいっぱい」から本格化したこの方向性だったが、次回作以降ではここまで少年少女向け感は無くなってくるので1つの区切りだったのかもしれない。先行シングルとはいえセールス的にも当時としてはかなり不振だったし…。
とはいえかなり純粋無邪気に元気が湧いてくるナンバーではあったと思うし、この時点で最低売上ではあるんだけどヒットから遠ざかっての解散となったPRINCESS PRINCESSのメインライター奥居香もまだまだヒット性のあるいい曲を書けるのを知らしめた1曲ではあったと思う。広末涼子への提供(「It’s my idol」)は層が厚すぎてアルバム曲止まりだったとはいえ、『めざましテレビ』の1997年度テーマ曲「ハッピーマン」は1年間馴染みもあって、この2年くらいでけっこう連続で曲を耳にしていた。ただ今作の2週前にリリースしていた2ndアルバムを最後にソロ活動は停止してしまい、次に見たのは2001年に岸谷香になってからのCOLOR「翼がなくても」への提供と随分間が空いてしまって一気に昔の人になってしまった感じがあったなぁ…。
「GENERATION GAP」に続いて今作もシングルバージョンのまま。
★★★★☆
3rdアルバム『A JACK IN THE BOX』
1stベスト『Very best』
3rdベスト『SUPER Very best』
4thベストmu-mo限定予約生産盤『Very6 BEST』あなたのお名前入りスペシャルBOX盤
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