32nd Starting Over

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32nd Starting Over

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2006年5月24日
“キセキを超えて新たなスタート!約10年ぶりに織田哲郎が書き下ろしたDEENの原点バラードシングル!!!”と銘打たれた『The Best キセキ』からの流れを継続しての新たな始まりを意識したシングル。『The Best キセキ』の新曲「TWELVE」と同時期に依頼していた新曲とも言われていた。

ライブDVD『BEST of DEEN キセキ LIVE COMPLETE』と同時発売。こちらにも10分弱のドキュメントが収録されていたが、今作の初回盤には約25分に及ぶ「Best of DEEN キセキ TOUR DOCUMENT」を収録したDVD付。ライブDVDに収録しきれなかったリハからツアー中の舞台裏などメイキング映像の大量補完+ツアー後のメンバーインタビュー映像+ライブDVD本編の予告的なライブダイジェストとなっている。これまでのライブDVDは抜粋収録+合間にメイキングを挟んだり曲中でも別のメイキング映像を挟むなど手の込んだ編集が施されていたが、ライブ1本を構成変更なしに映像化するようになったのは『BEST of DEEN キセキ LIVE COMPLETE』が初となった(だからタイトルにCOMPLETEと入っている)。これに伴いメイキングは特典映像として収録するようになったが、この頃から素性をなるべく見せないのではなく、メンバーの素の部分も出して盛り上がろうという方針に変わったのかこれまで以上に大量に舞台裏映像も見せるようになった。今作にライブDVD本編に収録しきれなかったメイキングを収録したのもそうだが、次回作ではDVD本編がDISC-1、メイキングが丸々DISC-2というくらいにメイキング映像の収録時間が長大になっていった。

メイキング映像の中で山根さんの誕生日をステージ上で祝うシーン(を舞台袖から撮影したメイキングカメラ映像)で、暴走したファンが花束を直接渡しに来て図々しく握手までして去っていくというけっこうアレな場面があるんだけど、空気も対応も緩すぎるところに少し時代を感じる。今だと完全に警備員につまみ出される案件だと思うんだけど、池森さん自ら受け取るように促している無防備っぷりだし、警備員が動いた様子もなく、直後の池森さん「仕込みもバッチリでしたね」→山根さん「あ、仕込みだったの?」→池森さん「いや嘘ですよ」と冗談なのか本気なのかすら曖昧で変な空気になっていてまるで気にしている様子が無いだけにちょっと危なっかしさすら感じる。

またこれまでは曲によって様々なスタジオミュージシャンを起用していたが、今作から田川伸治脱退に至るまでレコーディングメンバーも2002年以降のライブと同じベース宮野和也、ドラムHIDEでほぼ固定されるようになった。

Starting Over

作詞:池森秀一、作曲:織田哲郎、編曲:葉山たけし
「このまま~」「TWELVE」と同じく今作では宮野和也ではなくHIDEと同じcan/gooのKIYOがベースを担当

「TWELVE」制作時に一緒に提供されたか制作されていた曲だったと思われるが…普通に「TWELVE」の方がシングルっぽい貫禄があって、今作はシングルとしてはやや地味だったかなと。というか約10年ぶりに織田哲郎が書き下ろしたDEENの原点バラードシングルとか銘打たれたら普通は「素顔で笑っていたい」よりも「このまま~」「翼を広げて」級の強いシングルを思い浮かべるわけで、それらと並ぶとメロディーの弱さはさすがに否めない。深みはあるけど多くのリスナーがあの頃には及ばないと感じてしまうのが実際のところだろうし、ビーイングのDEENのイメージで聞くと何か違う感じになってしまうんじゃないかなと…(要するにあんまり外向けのシングルじゃない感じと言いますか…)

ただそれでも就活が始まっていた当時は“何度もくじけたよ夢すら見えず”な状態だったのでとにかくStarting Overしたかったし、“今からここからまた一緒に始めよう”と歌われるサビには本当に癒された。なんかこの時期やたら心境にハマる曲が多くてなぁ…。B’z「ゆるぎないものひとつ」なんかもそのままドンピシャだったし、少し後のMr.Children「箒星」もメチャメチャ刺さったし。最終的にStarting Overすることになったんだけど、まあそれも含めて2006年を刻んだ1曲ではあった。このタイミングで無ければ正直春の名曲は他にもあるし、あまり覚えてないシングルになっていたかも。

画面(視野)の狭さが印象的なMVのエンディングは当時ロッテのボビー・バレンタイン監督が出てきて微笑んでいてTo be continuedと出るという謎なバージョンと監督は出てこなくて普通にメンバーが去っていってTo be continuedも出ずに終わる2バージョンが制作された。3月29日には発売未定新曲「ダイヤモンド」が2006年千葉ロッテマリーンズ”LET US DO IT AGAIN!”オフィシャルイメージソングになったと告知だけしていたので次回作への布石だったようだ。次のシングルの通常盤のみエンハンスドCD仕様では2バージョン収録されたが、現在YouTubeで公開しているのはボビー出てこないVer.。8thアルバム『Diamonds』初回盤DVDはボビーとのコラボメイキングのような内容になっているためかボビー出てくるVer.で収録されたが、『THE GREATEST CLIPS 2003-2007』には出てこないVer.で収録されたので正規MVは出てこない方なのだろうだって出てくる意味分からんし
★★★★☆
8thアルバム『Diamonds
5thベスト『PERFECT SINGLES+
6thベスト『DEENAGE MEMORY
7thベスト『DEEN The Best FOREVER ~Complete Singles+~

C/W HEARTBEAT

作詞:池森秀一、作曲:山根公路、編曲:DEEN&Steve Good
今作よりベースは宮野和也、ドラムはHIDEでレコーディングメンバーもライブと同じサポートメンバーでほぼ固定。シンセも多用された勢いのあるロックナンバー。ただなんだかファンキーなノリもあって意外と他に無いような変わった感じの1曲。DEEN’s ROCK路線の予告っぽくもあるが、『Diamonds』とはまた違うし、置き場に困るようなポジションの曲調だなと。というか次のシングルもまるっとどこにも属さない感じの曲調だったし、『Diamons』のDEEN’s ROCK路線って本格的にアルバム制作に突入してようやく定まったような…。

サビの雰囲気なんかそれこそ「素顔で笑っていたい」C/Wの「Dancin’alone」っぽいところもあり、あえて意識したところもあるのだろうか。「Dancin’alone」をもっとバンドアレンジ主体でアレンジしたり、今作をもっと打ち込み主体にアレンジしたらもっと雰囲気が似そうな気がする。
★★★☆☆
2ndC/Wベスト『Another Side Memories~Precious Best Ⅱ~

C/W 君がいない夏 acoustic version

作詞作曲:小松未歩、編曲:DEEN
ライブのアコースティックコーナーで好評だったの受けてのスタジオレコーディングとされていた。映像としては1ヶ月前に発売されたBOX『LIVE JOY COMPLETE 2002-2004』の「ONE DAY LIVE ’04-END of SUMMER-」完全版にて初映像化されている2004年8月28日野外ライブ時にほぼこのアレンジで披露していたのを確認する事ができる。なおこのバージョンでのカラオケは収録されていない

宮野和也のベースとHIDEのパーカッションも入って3人ではなくサポート入れた5人編成でのアコースティックとなっていてキー下げ&原曲のアコースティックギターアレンジはそのまま生かしたようなアレンジになっているのでそのままのアコースティックバージョンといった装い。キー下げも違和感なくいい響きになっていて非常に味わい深い。

この後の『The Best クラシックス』にもクラシックスシングル収録曲以外で唯一引っ張り出されて例外的に収録を果たし、『ナツベスト』にも忘れず選曲…などコンセプトの合う企画ベストの際に2連続で収録されるなどC/W発にしては扱いは良かった…が、何故かリゾートライブのセットリストにほとんど入る事が無く、ライブではほとんど披露されないままとなった。アコースティックコーナーの曲はツアーごとに変更していて同じバージョンをもう1度やる事は無かったのでレコーディングした時点で完結していたところはあったのかな…。
★★★★☆
4th(クラシックス)ベスト『The Best クラシックス
11thアルバム『クロール』初回特典『ナツベスト~DEEN SUMMER TIME MELODIES~

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