3rdCl Classics Three PASTEL 夢の蕾

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3rdCl Classics Three PASTEL 夢の蕾

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2007年4月25日
テーマに沿ってDEENのアナザーサイドを見せていくとして始まったクラシックスシリーズ第3弾。1999、2000年とリリースされたっきり止まっていて2003年に「翼を風に乗せて~fly away~」を第3弾”SAKURA”とする予定は変更になってそれっきりになっていたがデビュー15周年を翌年に控えて47都道府県ツアーが予定されている中で約6年半ぶりに復活。冬、秋で止まっていたのでひとまず残っている春、夏を一気にリリースして四季4作を揃えるという事になった模様。

シリーズ共通のフォーマットを7年近く経過しても踏襲しており、初回盤の特殊パッケージも前2作と同じデザインを採用。通常盤は今まで同様にプラケースと思われるが見た事が無い。前2作は初回盤が一応完売したっぽいし、次回作は初回盤DVD付、通常盤の2種発売だったので、シリーズ4作の中で今作が最も通常盤がレアなのではないか。

DVD『LIVE JOY COMPLETE 2006-2007』が同時発売。2006年末~2007年年明けにかけて開催された『Diamonds』を引っ提げてのツアーBreak11の最終日公演とツアー全体のドキュメント映像との2枚組。このDVDの特典としてシステムバインダーが付属しており、15周年を迎えるまでの作品にはこのバインダーに綴じる事が出来る穴開き仕様の15th Annivesary メモリアルフォトカードが付属。今作にも早速フォトカードが付属した。続けて5月には初期3作のDVDをトールサイズ化して再発、新ライナーノーツとそこにもフォトカード付属となっていた。

Ⅰ.夢の蕾<Aperitivo>

編曲:時乗浩一郎
40秒ちょいのピアノメインの導入インスト。

Ⅱ.夢の蕾

作詞:池森秀一、作編曲:山根公路
ストリングスを交えたミディアムナンバー。ピアノのイントロは意外と珍しい。Cメロ部分では山根・田川で歌唱するパートもある。”さよならは別れじゃないよね”と別れを惜しみながら次の生活へ向かっていく旅立ちの歌になっていてどう考えても卒業ソングと呼ばれる楽曲だがこれが何故みんな卒業しきった(?)4月28日の発売になってしまったのか。新生活開始後最初の連休となりGW直前、5月病寸前の時期じゃないか。北の方ではまだ桜の季節とはいえ、国内の大半の地域で桜が散り切って緑全開になっているタイミングで“桜散ってくこの季節は”という歌い出しも出遅れすぎであった。

全体に低めだが穏やかにメロディーの良さに浸れる楽曲。個人的にも大学卒業のタイミングだったので2月3月に発売されていれば思い出の卒業ソングになっていたと思うんだけど新生活開始後では歌詞の内容が既に遠い昔に感じられてしまいピンと来ないまま過ぎ去ってしまった。いやマジで1ヶ月どころか2ヶ月は発売遅かったよこれ…。結局リアルタイムの記憶はあまりないが、次の春以降は新しい季節が来たんだなぁというのを感じる春の恒例季節ソングとして個人的には良く聞くようになった。タイミングがおかしいだけで曲は本当にいいんだよ、曲は…

しかし何かおかしい感じはMVにも波及しており、MVは曲に全く関係なく珍妙な集団とメンバーがボウリング連続対決を繰り広げるという珍作コメディ映像が延々展開。敵はいずれも出オチで自滅、メンバーは余裕のストライク連発で苦戦もせずに圧勝連勝していくという面白くもなんともない展開で謎過ぎた。

シングル表題曲でありながら直近でバンド形式でのライブが無く、3人だけの47都道府県ツアーでもバンド編成の今作をいきなり別アレンジにして披露とはならず、2008年の武道館公演でも選曲枠外で披露されず、続くBreak13,14といずれも秋冬のツアーで、春にライブをやらないためにそのままライブで演奏されずに忘れ去られてしまった(coconutsとか夏の曲だけは季節問わず年中やるのにな!)。全く演奏してないので1度はどこかで…となったのか2009年日本武道館ではアコースティックコーナーで演奏されたものの、オリジナルアレンジのバンド編成では2013年20周年のメドレーでようやく一部が演奏されただけ。表題曲なのでマニアックナイトシリーズでも対象外にされ、最もライブ不遇でレアなシングル表題曲となってしまった。少なくともオリジナルでライブでフル演奏された映像が残っていないという点で唯一の表題曲という事に…。
★★★★☆
4th(クラシックス)ベスト『The Best クラシックス
6thベスト『DEENAGE MEMORY
7thベスト『DEEN The Best FOREVER ~Complete Singles+~

Ⅲ.僕の未来

作詞:池森秀一、作編曲:田川伸治
ギターを前面に出したポップロック系。いつもの日々を過ごしていた主人公が毎日に少し変化を加えて自分の未来は自分にしか作れないと再起しようとする(超訳)大人のポジティブ応援歌“10年後の僕は何をしているだろう”という問いは学生の頃は当然10年後は今と違う事をしているだろう事は分かるんだけど大人になるといつしか考えなくなっていくし、多少の変化はあれど10年前も10年後も同じ事をしている人もたぶん多い。改めて問いかけてみると響きが変わってきて聞こえる言葉だ。

「夢の蕾」同様に今作も直近でライブが無かったのでそのまま忘れ去られていたが、今作はC/W扱いなので「マニアックナイトW(`0`)W Vol.2」で取り上げられた。
★★★☆☆
4th(クラシックス)ベスト『The Best クラシックス
2ndC/Wベスト『Another Side Memories~Precious Best Ⅱ~

Ⅳ.夢の蕾<Sorbetto>

編曲:田川伸治
アコースティックギター中心のインスト。

Ⅴ.遠い空で<Acoustic Band Style>

作詞:小松未歩、作曲:吉江一男・小松未歩、編曲:Steve Good
14thシングルのリメイク。タイトル通りにアコースティックなバンド演奏になっているが、キーはガッツリ下げ。-2どころか-3まで行っちゃってるんじゃないかというくらい冒頭から低くて驚くが、落ち着いた大人の味わいになり、少なくとも下がった事による違和感はほとんどない。むしろ余裕のありすぎるキーでこの曲特有のゆったりした空気感がより際立ったんじゃないかなと。
★★★★☆
4th(クラシックス)ベスト『The Best クラシックス

Ⅵ:素顔で笑っていたい<Heartstrings Style>

作詞:池森秀一、作曲:織田哲郎、編曲:田川伸治
11thシングルのリメイク。ストリングスを交えた落ち着いたバンドアレンジとなっている。イントロのピアノがややシリアスでキーも下がっているので歌い出しにかけてはかなり暗め。元々ちょっと疲れた感じの曲だったので社会に疲れすぎ…と思えてしまうほどの暗さだがサビのバンドサウンドは原曲と遜色ないくらい盛り上がるし、ある程度は前向きな力ももらえる。Heartstrings=心の琴線に触れていくという意味合いでは確かにそういう感じはあるかも。
★★★☆☆
4th(クラシックス)ベスト『The Best クラシックス

Ⅶ.夢の蕾<Dolce>

編曲:山根公路
ストリングス中心のインスト。ストリングス4人しかいないんだけどオーケストラっぽい。3拍子で優雅な雰囲気。

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